未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年12月21日)

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かたる:退屈な相場になってきました。僕の印象では先物からの上昇という形に見えます。やはり相場は休みを入れたいのでしょう。今日のニュースの中でWSJが米国債の2年物と10年物のスプレッドが拡大しているという報道がありました。これを受け日本の機関投資家が米国債を損切りしており、その穴埋めに日本国債を利食いしているとの報道もありました。このことについて少し考えてみます。

時代や:たしか…景気がよくなると金利が上がるから、2年と10年の金利差は拡大するんだよね。

トロ:イールドカーブ〈利回り曲線〉が、スティープ化しているんだね。

時代や:なんや、そのスティープって言うのは…。

かたる:わかりやすく言えば、残存期間の長い長期金利ほど利回りが高くなる現象で、基本的に政策に対し信認が与えられるということだろうね。つまり、いろんな議論はあったけれど、FRBのQE2の政策は成功しているということなのだろう。

トロ:そりゃ、どうかな? わからないよ。
財政悪化で米国への資金流入が減っているから、危ないという見方もできるよ。本来なら金利が上がれば住宅金利などが上昇し、景気回復に貢献しないね。つまりFRBの意図しない金利上昇で、悪い金利上昇という見方もあるよ。

かたる:お前のことだから、そう言うと思ったよ。そこで過去のデータを調べてみたよ。過去、このようにスプレッドが拡大した後は、株が上がるし景気は回復しているね。下のグラフを見てよ。僕は、今回の金利上昇は期待インフレ率が上昇していると思うね。企業は豊富なキャッシュを抱え動かないけれど、正常な景気動向である経済成長が約束されるなら、現金を持っているより資産の運用に回したほうが良いね。運用というか、自分の会社に対する投資だね。特にアップルのように豊富な資金を抱え、有能な企業経営者に支えられる会社は、期待インフレ率以上の回収能力があるから、何かしら行動を起こすね。これが起爆剤になり、さらなる経済活動につながり、来年は高成長が約束される相場になるよ。たしかシャープの新工場はアップル向けだよね。

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トロ:株屋らしい発想だね。どっちに転ぶか…意見が分かれるところだよ。

かたる:今は銅などの在庫がかなり減っていると報道されているね。リーマンショックの影響で鉱山の新規開発投資が止まり、そこへ新興国の開発ラッシュが影響しているから、資源在庫が減っているといわれているよ。まぁ、こちらもいろんな説があり、先物で買い集めているのはETFを組成するファンドという話があるようだね。自分たちの都合で相場を仕掛けている援護の報道かもしれない。なかなか投資の世界は背景を読むのは難しいね。日経新聞を使い材料を出してそのタイミングで利食いをする奴もいるからね。

トロ:昔じゃあるまいし…日経新聞がそんな手先のような報道をしないよ。

かたる:そうだね。利用されているんだね。僕らの仲間で居たんだって…経済部長と言ったかな? ある日、電話するんだ。「こんな報道があるけれど、本当かな?おたくは調べない?」って部長に電話するとペイペイの記者がその背景を取材に行くんだね。取材に行けばいつか必ず記事になるから…好材料を知っていて、知らないふりして部長を動かすんだって…。巧妙な手口だね。もともと悪はいろんな手口を使うからね。利用されていると知らないで行動することはよくあるね。僕もずいぶんだまされたからね。まぁ、だまされたという表現は間違いだね。情報操作なんてそんなもんだろう。外電を使いテロップを流すとか…いろんな方法があるのだろう。まぁどっちにしても、いい相場でいいね。やはり市場参加者がわくわくするような大物銘柄を登場させないと相場に活気が出ないね。裁定のような動きなんか面白くない。やはりスターの誕生が必要だよ。

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投稿者 kataru : 2010年12月21日 15:53