今日の市況(2011年01月20日)
かたる:あらら…下げてきちゃったね。今日は広範囲に下げ始めたようです。まぁ、昨年の10月から上げ通しなので少しは下げるのでしょうが、最近は誰も指摘しなくなりましたが二番底は消えたわけではありません。あれほど株が下げた原因を作った日経新聞の論調も最近は二番底を述べなくなりました。でも二番底は確実に存在しますね。この二番底の定義は微妙だけれど僕は政策支援がなく経済が自立的な回復を目指したときと解釈していますが、また補助金行政は続いていますね。エコポイントなど…中国は今年から自動車の減税をやめましたね。
米国がQE2の考えを、昨年の8月10日のFOMCで「MBC住宅担保債権の償還金を米国債に再投資」と述べました。ここで上海総合株価指数を見てください。この発表を受けて株価は上がりますが、11月には下げてきました。そうして現在に至っています。この理由は金融引き締めで余剰資金が吸い上げられるから株価に回らないのです。だから物価の動向は重要です。本日、発表のCPIは4.6%とか…。11月の5.1%からダウンしています。でも現実はどうだか…怪しいですね。
時代や:たしかに年初からカタルは、みんながスマートフォンや電子書籍を言っていたが、米中関係から資源高説を述べ、間もなく株は下がる。…の大合唱だったね。珍しい…強気のカタルが弱気を言うなんて…。現役時代にはなかった現象だよ。
かたる:買う銘柄がないんだね。でも弱気と言う訳じゃないよ。僕は前から二番底はないし…QE2は成功すると述べている。だから強気派だけれど…。必ず、市場は考えられるリスクの消化に向かうものだよ。今の最大のリスクは欧州の金融危機じゃないね。みんなはそう言っているが…スペインは大きいが、それでも日本の財政悪化に比べればたいした規模じゃない。
今日はアイルランドの第二位の銀行であるアライドアイリッシュの話だが…昨年公的資金を入れ実質的に国有化と思われていたが、同行が発行した債券(劣後債)の買い取り額はなんと額面の30%だと言う。これじゃ倒産した武富士の方がましだね。
トロ:まぁ、これだけ上がったんだから、カタルが言っているような展開になるとは限らないよ。事実、注目している007だって大幅安しているよ。
かたる:残念な結果だね。目安にしていた25万円を割れたね。個人投資家の参加だから株価が弱くなれば売り、強くなれば買う連中の浮き草相場だからしょうがないね。僕もこの会社の真価は分からないが、少なくとも会社のIRを信じるなら、最高の株に成長すると思うよ。それも今年は真価が分かることになる。機関投資家さんが買うのは実際に利益が上がった時だから2年後ぐらいかな?でも株価的に最も変化がみられるのは今年だろうね。果たして本物かどうか…。
時代や:でも株価は下がったね。
かたる:だから浮き草だって言っているじゃないの。この会社の評価は難しんだよ。例えば利益の上がっている会社だってPER10倍以下の銘柄はゴロゴロ存在するよ。だいぶ水準訂正してきたが、まだまだ評価不足だね。でも高岳から石原産業はやり過ぎだね。買うものがないから材料株に向かう。買うものはたくさんあるんだね。例えば資源価格はジム・ロジャーズが言うように確実に上昇するね。考えてみれば分かるよ。
世界の人口の大きな中国、インドは文化水準が上がり肉食傾向に変化している。当然、今まで穀物中心の食生活が変化し飼料が不足するね。詳しく知らないが…肉1キロに大体10倍ほどの穀物が必要になるね。中国は長年、トウモロコシの輸出国だったが今では輸入国だね。化学製品を作る原油も同じだよ。昔は土や藁なんかで壁を作っていたが今では断熱材は硬質ウレタンを使うと言う。年率で30%以上伸びているらしいが…これは石油化学製品だね。どこにも使われている原油は価格も上昇するだろうね。
だから相場は目に見えるスマートフォンなんかに行きやすいが、本当は違うのだろう。人口が増え文化的な生活を送るから、資源や社会基盤整備の会社の株が狙い目だろうね。なんでも基本が大切だね。この株は資源とは少し違うが…石油関連を調べていたら日本精蝋と言う満鉄時代にできた会社に興味を持ったね。この会社が作っている蝋は面白いね。タイヤの製造に不可欠のワックスを作っているね。カーボンと同じように天然ゴムの市場が急騰しているぐらいだから、きっと日本精蝋も儲かっているだろうね。にも拘わらず誰も注目しないから純資産が429円もあり、一株利益は四季報予想で71円で9円配当予想なのに株価は281円だよ。いくら2部上場だからと言ってもおかしな株価だね。普通なら500円から700円が妥当株価だろう。昨年、自社株買いをしていたね。
まぁ、一例だが…このように日本株は非常に安い水準にある。故に一服すれば株価上がるよ。心配ないよ。別に僕は弱気じゃない。でも資源高で景気悪化のスタグフレーションを市場は必ず指摘するね。本格的に株価が上がるのはまだまだ先だと思うよ。
時代や:ほんとうに…悔しいけれど、カタルの意見はある意味で言えている。でも本当かな?資源株が上がるなんて…日本にはそんな会社があるの?
かたる:石油資源開発とか…出光だって、多少だけれどやっているよ。でも僕が言いたいのは市場と言うものは強く見えるときに買っても、あまり儲からないよ。みんながどうかな?…と思って心配しているときに株価が上がるものだね。昨年の10月はいくら日銀が政策転換していると言っても誰も信じなかったね。僕も日銀のアナウンスが弱いかな?と思っていたが外人は日銀を評価して株を買ってきたね。007も一緒。安ければ買えばいいし、高ければ売ればいい。それが株と言うものだろう。
トロ:偉そうなことを言っているが、自分は儲かっているの?
かたる:残念ながら、やられております。トレードしたものでそのままでも…儲かったものはたくさんあるが、短期を原則としているので損切りをしているからね。今日も007で損をしたよ。あらら…。本当は買うつもりだったが損切りを余儀なくされた。先日はシンフォニもそうだし…こちらの今日は少しかたき討ち。007だって、どこかでかたき討ちを狙っている。今度は株数を揃えて買いたいと思っているが…どうなるかな?
つまり最近は全然儲かっていません。儲けは1万ぐらいだけれど損は5万とか10万だからね。トホホ…これじゃ、月給も出なくなるよ。今に見ていろ僕だって…必ず、帳尻を合わせるからね。
投稿者 kataru : 2011年01月20日 16:24