未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年01月25日)

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かたる:NYの上げは、正直、驚いています。インテルが100億ドルの自社株買いを発表したそうです。8300億円と大きく日本企業と規模が違いますね。M&Aも動いており板紙のロックテンが同業のスマーフィット・ストーン・コンテナを35億ドルで買収するそうです。要するに昨年来から指摘してきた、企業の「眠っていたお金」がようやく動いているようです。この背景は期待インフレ率の上昇ですね。現金を保有すれば効率が劣るわけです。これで設備投資に回るようなら景気の自律回復に向かいます。

その反面、FOMCでは実質的なインフレターゲット論に反対している委員が居り、引き締めに転換するとの予測もあります。日銀のケースを思い出すと怖い話です。GSの自己売買は振るわず、バンカメも赤字でしたね。またオバマ政権下では金融取引は不労所得のイメージがあり、SECはマサチューセッツ州財務官事務所からの文書や通信記録の提出を命じたそうです。GSの動きをけん制し強硬姿勢を示しています。歪められたルールを正すのなら歓迎ですが、やり過ぎは頂けませんからね。どうなのでしょう。ロシアで爆発テロがあり不安定な社会環境があるのでしょう。この背景は明らかに物価高が影響しています。

一方、低迷している中国市場では、都市部の成長率を農村部が昨年は上回り10.9%増の5919元増えたと言います。まぁ7万4500円だから、たいした数字ではありませんが中国指導部の政策運営は順調なのでしょう。しかし中国人は博打好きですね。マカオは空前のブームが続いているようです。株が動かないのでカジノだと言うのでしょうか?

ダボス会議で米国のファンドマネージャーが語っているのは、世界経済はスーパー成長サイクルに入ったと言う認識だそうで、これからしばらく1世代(30年ほど)の成長期を迎えるそうです。新興国がリードするパターンを指摘しているようです。まぁ、今日の話題はこんなところかな?

時代や:どこで、そんな話を見つけるの?

かたる:だいたい新聞だね。最近思うがフジ・サンケイ・ビジネスアイかな?あの新聞はなかなかのものだね。日経産業より上かもしれないよ。もともと世界にはいろんなニュースがあり、どれを取り上げるか? それぞれの編集長が決めるのだろうが、日本の場合は金太郎飴だからね。テレビのニュースも個性がないね。今日のサッカーは楽しみだけれど…日本人気質かね?

時代や:カタルは弱気論を述べていたが、株は上がってきたね。今日は何でも欧州系から大量の外人注文があったらしいね。

かたる:そう報道されていたね。要するに世界は日本のように負け続けていないから、正常な観念でお金が動くのでしょう。日本は国債を買わせるために必死だよ。非効率な国債投資をさせなくてはならないからね。やはり消費税の引き上げが相場の転機かもしれないね。

時代や:どうもカタルの発言は、時間軸が混雑しているから分かりにくいよ。長期の発言をしてみたり、短期の観点で発言をしてみたり…。

かたる:そんなことは長く僕の意見を読んでいれば分かることだよ。自分で考えるべきだね。僕は考える投資をしなさいと言っているよ。僕にはいろんなシナリオが用意されている。あるニュースが入るとその相場観は修正されるね。要するに常に相場観は修正されているよ。毎日、天気を見て気持ちが変わることと一緒だろうね。

トロ:ホンダやファナックなどに外人買いが継続しているようだね。売っているのは国内法人で、その内、外人だらけの株主構成になるよ。

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かたる:日本の土地が外人に買われていると言っちゃ心配し、自分の会社の株が外人企業に買われていると言えば心配する。自信がないから心配するわけだね。所詮、上場した時点で会社は他人のものだよ。借り物だよね。自分の会社じゃないよ。フジテレビやTBSなどの考え方がおかしいね。情けない日本人の姿だね。先日、アップルのスティーブ・ジョブズCEOが治療のために休養宣言をして株価が下げたが、優秀な経営者なら誰も離しはしないね。株主がお願いするよ。どうでもいい経営者が権力に拘るわけだ。馬鹿らしい限り。生きているのは自分であり、人間だよ。会社の後ろ盾なんか要らないよ。

時代や:そんな事より、株が上げてきてカタルの考え方も変わってきたの?

かたる:残念ながら、今日も空売りが主体だね。僕にはまだ買い場に見えないよ。弱いわけじゃないが調整が続くように感じるよ。要するに下がらないかもしれないが、どの株も上がるようにも見えないね。

トロ:持論の原油高はサウジ発言で下がったね。

かたる:まぁ、細かい動きはどうでもいいよ。基本的にイギリスもそうだが、物価高が今年のテーマになることは間違いないよ。その時に大丈夫だと思うが雇用情勢とかが、どうなっているのか問題だね。これは目先じゃないよ。どこで話題になるか分からないが…6月まで続くQE2の動きはどうなるのかな? 前から金融政策の影響は1年程度、遅れて現れると言っているよ。早くて兆候がつかめるのは6か月もかかるんだよ。まだわからないよ。

残念ながらガンガンの強気になるべきかどうか…少し見えない。でも先ほどの中国農村部の話題は大きな話だよ。みんなには理解できないかもしれないが、中国の失速が一番心配だが中国は飛行機を200機も買ったり、あまり話題になってないが、胡錦濤氏の訪米に合わせイメージ広告を大量に行ったね。なんと450億元(5600億円)も費やして中国のイメージアップ戦略のCMを流したんだね。残念ながら司令塔のいない日本と違うね。

だから僕の心配は杞憂に終わると思うが…年初のレポートに書いた米国と中国の戦いの構図は存在すると思う。今のところ中国が米国より上手だね。相場観を組み立てるうえで重要だと思われるのはホンダの動きだね。ホンダは米国に強い、スバルもそうだが…一方で昨年あれほど薄型テレビが売れたのに…収益を上げられない日本のメーカー企業がある。どうなっているのかな?更に韓国製品は強いが膨らむ貿易赤字の構図なども相場観に関係するね。今日は信越化学の決算だったね。これから決算シーズンを迎えるよ。ここまで株高なので、僕は目先、あまり影響ないと思うけれど…。数字はこれからの株価に影響を与えるからね。


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投稿者 kataru : 2011年01月25日 16:45