未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年01月26日)

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かたる:僕はすっかり一日を勘違いしていたね。たしかNY市場は65ドル安だと思っており相場に臨んだが…引けにかけ戻っているんだね。ホームページの作成のためにデータを入れるまで知らなかった。ハハハ…。解説によればケース・シラーの住宅価格指数は冴えなかったが、消費者信頼感指数が好転し戻したと言います。下はそのグラフです。

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時代や:カタルは資料好きだね。そんな統計数字などで、何が分かるの?

かたる:僕も統計数字を参考に、相場を考えだしたのは最近だからね。まだ、ひよっこだからよく分からないよ。その点、研究所に勤め、先輩から指導された方が理解度は増すね。でも自前で考えたおかげで、資料と株の動きの関連性がある程度は分かるようになったよ。昔は経済(景気)のサイクルも分からなかったから…。先輩が浦上さんと親交があり、バブル当時(1990)、「株は暴落する」と言ったのは二人だけ。浦上さんと和光証券の副社長だった小川さん、浦上さんは亡くなられ、たぶん小川さんももう他界されたかな? 二人とも面識はあるがよく知らない。

結局、株が下がる原因を考えていく過程で、色んなデータを調べるようになったんだね。1,2年ほど国会図書館に通い勉強したり…証券アナリストの試験を受ける為にタックに通ったりしたね。あの当時はインターネットもないしデータの収集は全部手作業だよ。でも本当は経済研究所に就職するのが一番だろうね。あるいは官庁に就職するか…。でも未知の部分が多く、誰にも先の事は分からないよ。今回のQE2もそうだね。結果は神様が知っている。

でも株式相場を考えるうえで、色んな資料は役立つよ。だって上の二つだが…CBはアンケート調査だろうから、今の消費者の実感が分かるし、住宅価格の方は11月のもので遅れていることもあるが、もともと景気が回復し、雇用が拡大し、景気が回復した後で、資産価格が上がるような環境にならないと、地価は上がらないからね。つまり遅行指数だよ。雇用統計より、後で影響を受けるはずだね。なんでも仕組みを調べて自分で考えるのが一番だよ。

トロ:大統領の一般教書演説で財政規律が確立され米国債も買われているようだね。ついでに間もなく始まるFOMCのメンバーが入れ替えられタカ派が多いと聞くよ。

かたる:タカだか鳩だか分からないが…基本は多少の物価上昇で引き締め政策を急がないことだと思うよ。米国は日本を反面教師にして運営されているから同じ轍は踏まないと思うが、金融機関の損失のリカバリーはまだまだ先だろうね。だってBACもCも株価が戻らないからね。まぁ、30ドルぐらいまで戻らないと痛手は消えないでしょう。

トロ:最近の弱気の原因は金融セクターが弱いから?

かたる:覚えているかな?大統領の就任演説のなかで米国株は暴落していたね。オバマさんは金融に理解がないと思うよ。日本でも金融所得を不労所得と呼んでさげすむ傾向があるが似たようなものだね。お金を稼ぐためにどれだけ勉強するか…やってみれば分かるね。ウォール街の連中も必死に勉強して頑張っているんだね。ただ所得が多いと言うだけで批判するのはおかしいよ。金融が栄える時代に文化が栄えるんだよ。文化は最高の領域だろう。最初はお金、生活が楽になると名誉などの地位を求めるが、最後は文化だね。秀吉が利休を晩年可愛がったサイクルに似ているね。僕はそう考えるよ。

駒形十吉さんも東山魁夷や平山郁夫を援助していたね。その為に米寿に祝いに二人は快く作品の提出を受け入れてくれた。昔のお金持ちはみんなパトロンになったんだね。僕もパトロンがいないかな?

トロ:女じゃあるまいし…馬鹿らしい。

時代や:その駒形十吉って、ダレ?

かたる:新潟の経済人だね。田中角栄の友達。もう亡くなっているが晩年はNSTの社長だったよ。僕は社長や常務のかばん持ちでよく遊びに行ったよ。彼の家には書生がいるんだね。まぁ、そんな話はどうでもいい。そういえば…フィナンシャルタイムズだったかな? どこだった忘れたが…ついに心配しているスタグフレーションの文字が躍っていたね。

イギリスの10-12月のGDP成長率はマイナス0.5%だったと言います。物価上昇率は3.7%ですから不景気の物価高で、しかも財政難からイギリスは付加価値税を引き上げています。2009年12月31日まで、2008年12月から17.5%から15%に下げていましたが、暫定処置が切れた後、今年から通常の17.5%から更に引き上げ20%に上げたのです。どう考えても世界景気が回復してもイギリスは苦しいでしょうね。

トロ:どうして小さな国を気にするの?

かたる:EUの自動車販売は昨年マイナスだよ。ドイツの影響が大きく減税処置が切れたから世界景気の先駆した例ともとらえられるね。米国のQE2の成功で株が上がり消費が戻っているが大統領の一般教書演説にあるように各国とも財政規律を考えるんだね。何も日本だけじゃないよ。日本は馬鹿な論理をクダクダと繰り返しているが…。こんな国はないね。僕が株屋を辞めたのは買い一辺倒では難しいからだよ。

時代や:相変わらず、弱気だね。証券マンの現役の頃とえらい違いだね。

かたる:弱気でもない。根は強気だよ。でも一度は洗礼を受けるよ。米国株も休む時があるね。昨日は半導体の設備投資がらみが上がったようだが…。ニコンなんかの目標株価を引き上げる会社があるんだね。大日本印刷のナノインプリントはどう関係するのかね? 僕にはニコンやASML社の評価がどう変わるのか…不思議な現象だね。なんでも自分で考えないと駄目だね。

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投稿者 kataru : 2011年01月26日 17:08