未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年02月02日)

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かたる:NYが大幅高したね。驚いたなぁ~。

時代や:ハハハ…だから言ったじゃないの。空売りなんて慣れないことをするから負けるんだよ。今度は収入がないんだから、慎重に行動しないと路頭に迷うぞ。

かたる:ご親切に忠告ありがとう。
まぁ、生活費位なら簡単でしょう。問題は他の部分よ。でもやれるだけやってみないとね。そろそろ試運転も終了させ、本格的に売り買いをしようかな? でも、もともと元金が少ないから大変だね。全部一点勝負じゃ…。

時代や:これだけ良い相場なら、きっと大儲けしただろう。何故、慣れない空売りなど、する気になったんだ?

かたる:空売りに対するアレルギーを除くには、自ら試さないとならないよ。もともと儲けだけを考える投資なら、ショートとロングの組み合わせだからね。結局、上げても下げても良いわけだね。だから両方できないと駄目だもの。たしかに空売りの成績はそんなに良いものではないが、損はしてないんじゃないかな?それより、これまでの投資スタイルからの脱皮が課題だと思うよ。僕の場合、どの銘柄もある程度調べるからね。それから取り組むよ。裏付けが取れているから、なかなか投げる気にならないんだね。その為に損失が拡大した例もあるね。

でもここに来て、買値を上回っているものもあるよ。
例えば、昨日のシナリオで買った銘柄で、下げられていたのは石油資源開発だけれど…。先日、3460円で買ったら下げちゃって…、でも今日は3500円まであったね。僕は基本的に、全般の株は下げると思っているよ。あるいは…しばらくは横這いだね。昨日、NY市場は上がったけれど、本物でない可能性もあるね。普通、株が下げる前は乱高下を繰り返すものだね。売り方と買い方の攻防が起きるんだね。つまりその可能性も否定はできないと思っているよ。

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トロ:でも今日の三菱電機などの決算は、良い数字だよ。

かたる:そうみたいだね。見てないけれど…三菱電機は以前に自分で手掛けた銘柄だね。パワー半導体を中心に、不採算部門を切り、効率化経営を図っている。もともと、いつだったか言ったが、重電や造船などの産業は、今が追い風の環境だよ。本来、経営者がしっかりと時代をとらえた経営を実施していれば、コマツのような企業になっている筈だよ。同じ三菱系でも重工はMRJなどで赤字を垂れ流し、効率化に目覚めていないね。折角、開発したなら、独自開発でなく中国やインドのメーカーと組めばいいのに…その方が売れるね。

その点、技術の移転は仕方ないと諦めた日産は、時間を買っている経営をしている印象だね。技術の転用被害を恐れ、新興国などへの進出を拒んでも無駄なことだよ。サムソンを見れば分かるよ。三顧の礼をもって迎えた定年技術者の基礎に、最新の技術陣を採用し、今では世界トップになったね。今ではサムソン大学だもの。学生時代から世界で優秀な学生を青田刈りして、サムソンに迎え入れているよ。

そういえば、中国にはマック大学があるんだってね。マクドナルドもすごいね。いったい外食産業で人材育成が必要なのかな? まぁ、兎も角、日本には長い間、公的資金を使って築き上げた建設技術など、たくさんの社会基盤整備の技術が蓄積されているから、建設株が魅力的に感じるが、なかなかいい銘柄が見つからない。でもきっと出てくると思うから、今からこの発想は覚えておくと良いね。本当は重工なんだよ。でも…ね。

トロ:エジプトではムバラク大統領の引退宣言で、事態が収拾に向かうのかね?

かたる:一般的には、短絡的にそう考えるが…違うと思うよ。何故なら、根本にあるのはリーマン・ショックからの失業問題〈エジプトは9.2%、チェニジアは13.2%〉と、ここに来てのQE2の副作用である物価高に問題が起因しているからね。チェニジアもエジプトも主食の小麦を輸入に頼っているという。だから原因ははっきりしているよ。国民の不満が政権に向けられたわけだからね。政権交代で生活は楽にならないね。民主党に変わった日本と同じだよ。

トロ:相変わらず、中東情勢は危ないと思っているわけだ。

かたる:分からないよ。そんなことは…。でも常識的に考えればムバラク後の政権がイスラム原理主義だったから、かえって混乱するよ。先進国には貴重な原油を売らないとか…兎も角、僕は分からない。でも株価の位置が高いから警戒感を持って見ているわけだよ。でも一般的にこれからなんだね。みんなは単純すぎるよ。金融政策に頼って、これだけベースマネーを増やした例は、過去にないね。僕は日経新聞が二番底説を述べていたが、あり得ないと述べてきたが…今度は分からないね。

まぁ、過度の心配はいらないでしょう。
でも少なくとも日経新聞で「景気の二番底」を騒いだような過激な報道場面が来るように思うよ。それは原油価格が高騰する場面と、思っているわけだよ。理由は年初のレポートで説明したね。中国は盛んにインフレに気を配っているよ。でも「ルイスの転換点」を迎え、これまでのようにいかないよ。別の政策が必要になるんだね。

時代や:なんだ? その「ルイスの転換点」って…カール・ルイスなら知っているよ。

かたる:僕も知らなかった。簡単に説明すると、低価な労働力がなくなることだね。昨年も春節後にストライキが多発したね。中国は高度成長時代から別の扉を開けたんだろう。あの時、日本は中東戦争で第一次オイルショックや第二次オイルショックを経験しているね。何か似てないかな?

故に今年は石油がメインだろうと…ずっと考えているよ。
僕は、昨年は自動車だと述べていたね。マツダはまだ新値を更新してないが…他は概ね正解だったように思うよ。時間が無くなったが…、自動車販売は恐れるほど落ちてないね。1月のトヨタの中国での自動車販売は10.4%増で7万9600台だそうだ。更に国内販売は全体で16.7%のダウンだが、こちらも落ち込みが縮小しているね。過度の警戒感は要らないだろうが、今年は減速はするんだよ。

果たしてみんなは、どのシナリオを採用し行動するかだね。それは投資家がそれぞれ決めることだよ。

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投稿者 kataru : 2011年02月02日 16:17