未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年02月22日)

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かたる:先日と同じ展開だね。
あの時はエジプトが切っ掛けで、一日で事態は解決しなかったけれど、米国株は下がらずに株価は上昇した。今度は、あの時よりスエズ運河の問題はないが、石油の輸出国で上位8位とか言っている。…が、2007年のOPECの資料によればリビアは10位にも入っていない。

一位がロシアで8549(19.1%)二位がサウジアラビアで6962(15.5%)3位はイランで2466(5.5%)4位はアラブ首長国連邦で2342(5.2%)5位はノルウェー2332(5.2%)となり、以下ナイジェリア、べネズエラ、メキシコ、クウェートとなっている。

しかし投機資金の格好の材料になり、北海ブレンドの現在価格は107ドル台で推移しているようです。基本的に原油高も他の原材料の物価高も、影響は受けるが世界で一番、デフレの日本が価格対応力は比較優位になっている構図に変わりはないのだろう。ただし、サウジが巻き込まれれば別だろうが…。米国も一人あたりのGDPは高く、影響を少ないだろう。欧州は地理的に近く紛争に巻き込まれる可能性がある。しかし原油価格の上昇よりエジプトのスエズ運河の閉鎖の方が影響は大きいだろうね。

同時にイランの軍艦は地中海に向かったようで、エジプト政府はスエズ運河の通過を容認したようだ。むしろ僕の感覚は、リビア問題よりこちらの方が厄介かな?と考える次第だね。イスラエルは強硬派で軍事力も中東では抜けている。でも株価の位置が先日より高く、しかも先週末に上がっているから、やはりNY市場の下げ幅は100ドルを超える可能性は高いのだろう。ただ12000ドルを割らなければ問題ないようにも感じるが…。やはり判断は難しいな。

時代や:一体どっちなんだよ。はっきりしない奴だな。昨日は相場観を強めに修正とか言っていたじゃないか?

かたる:本当に…自分の意見も言わずに、他人に責任を転嫁する奴だね。お前は日本人的な付和雷同組だね。下がれば売り、上がれば買う口だね。

時代や:うるさい、儲からないから、文句を言うんだよ。儲かっていれば文句は言わないよ。

かたる:そうか…。でもカタル銘柄は概ね好調だよ。相場観もほぼ的確に捉えていると思うよ。ただ僕自身も強気に相場観を若干修正し証券株などを買ったので、この分はどうなるかな? でも前から石油関連と述べていたから、太郎君もほぼ高値で推移しているよ。石油資源開発もそうだし…。好調なんじゃないかな?これ以上、何を求めるの?

トロ:リビアだけではなく、ジャスミン革命により中国への波及などを恐れているのかな?それとも日本国債の格下げが銀行株を下押ししたとも解説されていたね。

かたる:いずれは問題になるが、日本国債の格下げのよる影響との解説は筋が悪いね。だって債券相場は買われている。僕が考えているのは、何度も言うが財政赤字の疑念だね。消費税を引き上げ、財政再建をしないから、勝手に使えるお金が減っていると言う疑念があるね。故に消費税を引き上げて国債を減らせば、流動資金は増えてデフレを解消できるとも考えているね。この仮説が正しいかどうかは、分からないよ。

ただね。僕が最近相場観を修正しているのは、DENAのように相場は時間調整により峠を越す可能性があるね。既に月末だよ。3月決算対策は強い相場だったから、順調に進んでいる筈で、もう売り物が無くなる可能性があるね。数字が裏付けると思うが、信託系列の売りや金融機関の売りが減るんじゃないかな?

多少、物価が上がって新興国のGDP成長率は落ちるだろうが、日本は新日鉄と住金、日立の変貌に、今日の日経新聞には、僕が期待していた重工の改革が始まると報道されていたね。日本企業は遅ればせながら、グローバル化に向かって脱皮し始めているね。もともと素質はあるし経営判断次第なんだね。方向性の問題よ。重工はキャタピラーと共同で建機を作っていたが、キャタピラーが、あまりに慎重な重工の姿勢に愛想をつかし、合弁会社の株式を、昔、全部買い取ったんだよ。あの時に重工が目覚めていれば、今頃、コマツ以上の株価になっている可能性があったんだ。でも今回はようやく動くらしい。

時代や:理屈は良いんだよ。明日はどうなるの? お前が掲げていた以前の弱気シナリオで行くのか? それとも強気シナリオで対処するのか…どうするんだよ。

かたる:そんなことは分からんよ。でも本日の先物は10万枚を超え大商いだね。ここは正念場だよ。でもね。僕は前から口では弱気を唱えていたが、本音は強気だよ。…と述べていたように、単に乖離調整の可能性が高いね。FRBも株を大きく下げさせれば、QE2からQE3を強いられ更にお金が必要になる。だから調整があっても短期調整でしょう。

中国の1月の自動車販売は、金融引き締めにもかかわらず、189万台で13.8%伸びている。上海VWは65%も伸びで、11万3000台を販売しているね。一汽VWも21.7%伸びて10万1000台、日産自動車は32.6%伸びて11万3000台だよ。僕が見えないのは、更なる資源高が金融引き締めを誘い、その影響が見えないから、年初のレポートになったんだね。でも1月は大丈夫。

何れ、年初のシナリオは来るけれど、その前に外人買いが浮動玉さらい、株価が急伸するシナリオも存在するんだね。故に証券株なんだ。金融セクターは、概ね、信用買い残が減っているし、あの第一生命が公開価格を上回り、みずほは今日は下げているが…ここまで株価は回復してきたね。どっちのシナリオに軍配が上がるか…僕にも分からない。どっちでも良いように、相場を張っている次第だね。

最後に米国企業のキャッシュは唸っているよ。その表はこちら…。

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投稿者 kataru : 2011年02月22日 18:21