今日の市況(2011年03月11日)
かたる:いや、びっくりしたな。
引け間際に東京は、かなり強い地震を感じました。震度4か震度5程度じゃないかと思いますが…まずは様子を見ていましたが、だんだん揺れが激しくなっていきました。その後、横揺れが始まり食器棚の引き出しが飛び出し、細長いスピーカーが倒れました。食器だのカップやグラスも割れましたね。水が一時、止まりましたが、直ぐに回復したので風呂桶に貯めた次第です。現在は3回目の余震でしょう。これも感覚は震度3程度ですね。僕が住んでいるマンションは12階建ての11階に住んでいますが、この高さはかなり揺れますね。前は21階でしたが初めての揺れの体験です。ここの地盤の方が弱いのでしょうか?
一応、公団基準だから大丈夫だと思いますが、気持ち悪くなるような船に乗っている感じです。マンションの電気は来ていますが…NHKでは津波の映像を流していますね。車が何台も流れています。少ない被害だといいのですが…震源地では震度7が最高だそうです。東京でこの揺れなのに…本当かな? 東北地方が中心で、比較的に人口が少ないから被害が少ないといいのですが…。漁業の被害なども予想されます。
地震直後に日本株はわずか10分程度で日経平均株価は100円程度、下落しました。微妙な株価位置なので、取りあえずリスク・ヘッジに向かったのでしょう。先ずは買い持ちを整理する動きは、自然です。僕は直ぐに気象庁のホームページを見たら、震源地が東北地方、最高震度が7と言うことなので、動かずにポジションをそのまま維持しました。でも買い指値していて買えなかった株式が、全体が下がってきたので約定できました。この結果が、吉と出るか、凶と出るか「神のみ知る」です。今後の被害状況にもよるでしょう。
パニックが起こると、先ずは危険回避の行動をとるのが自然です。一体、何人の人がポジションを整理したのでしょう。僕が東北地方に住んでいれば、もっと恐怖を覚え、絶対にポジションを閉めたでしょうね。だんだん情報が集まってきています。通常、メディアは被害の大きな場面を大げさに報道します。特に民放番組は人々の行動を煽る報道しますから、そのことを念頭に置いて行動した方が良いでしょう。
この動きが、来週どのように出るのでしょう。
地震発生直後に建設株が急騰しました。福田組などが大きく値上がりしたようです。しかし宮城や岩手が中心なので小沢さんの地元ですね。新潟ではありません。思わず阪神大震災の頃を連想しました。当時は不動建設が大きく上昇しましたが一時的でしたね。基本的に一時的な現象を株式市場は大きく評価しません。だから今日、地震の連想で建設会社を買った人は早く売るべきでしょう。
さて東京もかなり揺れましたが、地震から離れ、相場観を…。
今日のデータは収集していませんが、昨日までのデータでは、11月からの上昇の後で一番弱い局面になっています。5日間連続値下がり銘柄数が大きく増え、逆に出来高が増える銘柄が減っていますね。年初のレポートで指摘した懸念が、ようやく現実に評価されてきました。中には追証の水準になっている人もおられるでしょう。しかし相場を見ると、気にされている情報や、相場からは大きな下げになるような現象は見られません。例えば日立の動きです。今日は下げていますが通常の下げですね。同じく最近注目されている新興国インフラ整備銘柄の代表格である三菱重工は、終日、高く推移しています。安いことは安いですが、みずほは160円を割れませんでしたね。
個人投資がらみの人気株のサイバーエージェントは、介入筋の少ない買いで株価が支えられていますね。このような銘柄は他にも散見されます。Vテクなどもそうですね。よって…ジャスミン革命のチェニジア、エジプト、リビアから波及しバーレーン、サウジへの懸念も含め石油株の動向を見ても、この状況は消化されている。加えて消化されてないのが新興国の中国の景気減速懸念ですが…。本日は中国のCPIが発表されていますが4.9%の横這いでした。上海総合株価は昨日、一時、3000ポイントを回復し、問題の深刻化は出ていません。多くの現象から見ると、年初から懸念している現象の消化が進んでいますね。僕が考えていたのは二番底の懸念ですが、最近は、年初より相場観を訂正し、徐々に繰り返し消化されると言う予想に変化しています。故に相場は意外に強いかな?と感じていますね。
市場参加者の心理は非常に慎重です。これは日本だけでなく世界的に金融危機のショックから立ち直っていませんね。また地震だ。現在は17:13です。これは小さいですね。震度1~2程度でしょう。さて話を戻しますが、日本でもそうですね。米国でもそうなのだそうです。市場参加が少ない中で上昇し、色んな懸念材料が出て株価が下げますと、待っている人が買いに出て、徐々に投資心理が回復します。今回は2003年に続き、2度目の上昇で、何より相場に対する期待感がありません。期待感なき株価上昇ですね。セブン&アイ、イオン、花王など15社規模の受発注の決済システムの共同開発が報道されています。僕は前から金融界も、そうすれば良いと考えていましたが、ようやく日本連合らしい現象が出てきました。
日本をあげて効率化社会の構築は、グローバル競争を勝ち抜く有力な支援材料です。また揺れているな。現在は17:20です。今度は2~3程度かな?僕が支持している相場展開が予想通り進むか今の所、分かりませんが、先日の経団連の動きや銀座の路面電車のPFI報道、東証と大証の統合など、だんだん面白くなってきましたね。スーパー成長サイクルに突入する可能性が出てきていますよ。1989年のバブル相場では、1000円以下の銘柄がたった21社しかなかったのです。上京したての頃、僕は希望に燃えて日経平均株価10万円説のレポートを書いて21年前にセールスしましたね。
既に現役生活を引退し、多くの人を儲けさせることが出来ませんが、末永くIRNETを読んでくれていれば、一緒に儲けることが出来るかもしれません。何しろ21年もの調整は素晴らしい前提条件ですね。時間的な調整に勝るものはありません。どんな失恋も、どんな失意も、多くは時間の経過が心を癒します。僕のベンチャリの失敗もやがて時間が解決してくれると思っています。日本に失望して、失意の中で時間が過ぎていきましたが、最近はずいぶん気持ちが和んできましたね。
被災地の人々にお見舞いを申し上げます。先ずは家族ですね。自分の周りを先ずは幸せにして、それから第3者の人々に豊かさを分けてあげるのが自然の流れです。共同で開発するシステム投資は良い材料です。日本企業は、あの重工が50年ぶりに組織改革だそうです。だからこの環境下で外人投資家の打診が入っているのでしょう。僕はハイリスクの銘柄が好みですが、日立・重工は、コマツのような存在になる素質を秘めている会社です。僕の言葉を信じなくても良いですが、絶対に空売りはすべきではないですね。今はたぶん歴史的な転換点。世界のインフレが日本を救う。民族の意識革命が始まるのでしょう。幸い日本は単一民族で団結力が高い国民性。グローバル競争を意識すれば負けるわけがない。
投稿者 kataru : 2011年03月11日 17:52