未来かたるが語る

今日の市況

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2011年11月30日

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かたる:先日、ラジオを聴いていたら農林水産省の元事務次官の高木勇樹さんが出演されており、その話に驚きました。TPPの反対組織である農業の平均従事者の平均年齢が、なんと66歳なのだそうです。何故、こんな現実を容認しているのでしょう。理由の一つは時代遅れになった「農地法」で、一般の人や企業が農地を取得できないのですね。いくら前例主義重視の官僚組織でも法案の改正を働きかけないのは働いてない証拠ですね。

以前、僕らの仲間のブツブツが農地を獲得するために、農民だと言う証拠が必要だと言う話をしました。彼のお父さんは農家でしたが、兼業で役人をしていました。ブツブツは次男坊なので家を出たのです。その農民の証拠集めの為に、耕耘機を買い実際に畑を耕し作物を農協に売るのですね。そうしてようやく農家と言うことを認めてもらい農地を買いますが、農地と住宅地では地価が10倍近く違うのです。その境界線の線引きが実施され、市街化地域との線引きは役所がしますが、彼の畑のとなりは住宅地なのです。1000万で買った農地は、あっという間に1億円に変わります。一つの現代版の錬金術ですね。

この農地法が、我が国の農業の発展を妨げました。TPP反対を訴えている茶番が分かりますね。彼らに農業を育てようとかと言う気持ちはないのですね。何しろ、農業従事者の平均年齢は66歳なのです。僕は不思議ですね。何故、メディアはこのような真実を報道しないのでしょう。我が国の耕作面積は460万ヘクタール、日本国土のおよそ12.4%です。京都府と同じくらいの面積ですね。何故か、高木さんは46万ヘクタールと言い間違え、埼玉県と同じくらいと言ったので調べたら埼玉は3797K㎡でしたね。およそ日本全体の10%です。

結局、既得権力者とは実際に働いている人ではなく、その関連作業部隊が膨れ上がっているのでしょう。農業だけでは289万人で全国民比率5.5%ですね。一方、農林水産省だけの人間は2万2千人で、地方はうち1万6千人だとか…。他に農協組織など色んな組織があります。以前、かたるは全漁連を批判したことを覚えています。要するに実際に農家を支援する組織ではなく、自分達の生活の為にTPPを批判しているのではないかと思っています。政治家も日本の国を考えているわけではなく、自分の投票数を考えて行動しているわけですね。みんな似たようなものですが…それにしても66歳はひどいなぁ~。

本当に我が国の農業を盛んにして、食物自給率を上げようとするなら、若者が農業に参加しやすい仕組みづくりを、TPPを切っ掛けにして考えるべきですね。世界競争に勝てるように大規模化と効率経営を目指すなら、会社組織の参入を認めるべきで…税制補助が必要です。農業の近代化を促進させる政策が必要ですね。至る所で、自民党政権下のまやかし政策の化けの皮が、剥がれているのでしょう。政権交代は良いことです。例え民主党に不満でも、政権交代した意義は大きなものがあります。住友化学は既に実験を始めています。

時代や:あんまり株に関係ない話だね。今日は株が下げていたが、意外に強く感じたのは何故かな? やはりカタルは空売りだと言ったが、新日本理化などの人気株が出てきた影響があるのかな?

かたる:それにしても質が悪いね。新日本理化などの材料は何か分からないが、業績に変化を与えるのかな? 神東塗料なども上がっていたね。でも一時の、売り人気はなくなってきたよ。先日まで売り人気トップのオリンパスも安値から2倍以上になっているし…僕はそろそろ理由もなく大幅に下げたDENAも戻り人気になると思うが…明日は関門のプロ野球のオーナー会議だと言う。南場さんに球団保有をけしかけた楽天の三木谷さんが、今度は反対していると言うが…どうなるのかな?

でも時代の変遷を感じるね。ダイエーからソフトバンク、楽天、そうしてDENAか。米国では個人の球団保有が多いと聞いているが…野球を組み合わせたゲームなどの誕生も考えられ携帯端末を利用したゲームのコラボが生まれるよ。野球人気も高まると思うからオーナー会議が反対する理由は分からない。一方、赤字経営だが、DENAの年間の広告費は膨大で、それを考えれば安い買い物だろう。毎日のようにDENA球団が放送されるよ。でもこんなことは、株価に影響ないよ。問題は米国のNGモコの動向だろう。

トロ:相変わらず、変な趣味だな。昨日のケース・シラー住宅価格指数は下げていたが、あまり影響を受けてない。フィッチが米国債の長期信用格付けをネガティブに変更したが格付けは据え置いたから影響がなかったのかな? 普通なら欧州金融危機は相変わらず不透明だし、米国の雇用統計値の発表を気にする時期だが…市場ではあまり話題になってないようだね。

時代や:つまり悪材料にも反応しなくなったと言いたいわけだね。やはりトロのヘッジファンドの資金の引き上げの目途が立ったから…と言う理由が相場を強く見せている背景じゃないかな?

かたる:実は昨日、5日間連続の陽線銘柄数が100を超えて、116銘柄数もあったよ。この現象は10月13日以来、逆に5日間連続の値下がり数も大きく減っているよ。つまり日中足は寄り付きより、引けが高いから投資家心理は大きく好転し始めているんだろうね。11月22日から変化の兆しがあるんだね。まぁ、いくら駄目な市況でも、下がり続けたら売ることも出来ないから、たまには上がるのだろう。

時代や:珍しいね。テクニカル論が嫌いなカタル君が…もともとチャートの形など資金力次第で、いくらでも作れるから信用できないと言っていたのに…。

かたる:「溺れる者は藁をも掴む」って言うからね。こうなりゃ、何でもいいよ。たしょう質が悪くても、上がる株があることは良いことだよ。たまには空売り屋を、ギャフンと言わさないとならないよ。考えてみれば今年もひどかったな。せめて掉尾の一振を実現してほしいな。これまで買っちゃ投げの繰り返しだったからね。今度は、売っちゃ、更に高値を買う、くり返しなら良いな。

農林水産業の統計の一部はこちらから…

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2011年11月29日

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かたる:最近の世界市場は流動性が不足しているらしく、大幅な値動きになるようで不確実性の時代が到来しているイメージですね。ドル本位制は欧州危機の影響で維持されているようです。8月、米国防総省内に「エア・シー・バトル・オフィス」が設置され中国を仮想敵国として動き始めたようですね。中国の台頭は米国の環太平洋戦略の重視により、日本をTPPに引き入れたことにより、より一層、強化されています。何故、欧州危機を煽るのでしょう。IMFのドミニク・ストロスカーン元専務理事のスキャンダルからラガルドさんに変わりましたが、この一連の流れは布石なのでしょうか?

問題はECBのドラギ総裁の動向ですね。欧州はかなりまともです。環境問題も含め米国とは一線を引いていますね。ECBは1870億ユーロしか国債を保有してないのですね。FRBは2兆8670億ドルも流動性を供給しているのです。まぁ、それだけ金融デリバティブの発展をグリーンスパンは見過ごし、制御できない規模に膨らんだのでしょうが、そのためにBRICsが発展し中国が台頭したのですね。FRBの流動性供給がアジアの隆盛を支えており、中国はCPIコントロールに成功しつつあります。

日本はこの円高で完全にスタンスを切り替えましたね。今では国内重視の姿勢を打ち出す企業は皆無の状態です。日立化成の新神戸電機のTOBが話題になっていますが、親会社の日立は「社会イノベーション」を強化しているようです。私は今年、震災を切っ掛けにスマートシティーの本命企業として日立に注目しました。福島に未来都市を建設しこのノウハウを全国に広げ日本の内需を刺激し、更にこのノウハウを世界に輸出しろと述べました。やはり日立は、その方向性で動いているようですね。昨日から日刊工業新聞では連載が始まっています。

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この記事によれば日立は、中国が計画している天津エコシティーの計画に参加しているようで事業規模は3兆5千億円だそうです。さらにスマートシティーを中心にシンガポールやブラジル、インドに力を入れていると報道されていますね。この記事を読んで私はトヨタと日立の株価逆転が思い浮かびました。パナソニックも事業統合の横断組織を作り松下電工の内製化を生かす努力を開始したようです。企業は日本の政治力が動かないから自力で方向性を出していますね。橋下さんが既存政党の改革を斬新出来るかどうか…期待しています。

トロ:少し株が上がってきたようだね。今日はNY市場が高いから多少は戻るのだろうが…ヘッジファンドの解約金も確定され、この時期は資金手当ても確定し、そろそろ動きやすくなるからね。

時代や:そうか…だから相場が強く見えるんだ。

かたる:これも日刊工業新聞だったかな?12月はソニーがPSヴィータとか言うゲーム機と言うか携帯端末と言うか…を50万台も発売するらしく、NTTドコモはその為に大幅な新規需要が発生するらしいね。なんでも4980円で6か月間、103時間有効なゲームらしいが…スマートフォンからゲームの端末と時代はドンドン変化し始めているね。

時代や:どうもカタルの考えていることは分かり辛いね。冒頭の米国の政策スタンスとか、金融姿勢の話はどう株式市場に結びつくの?解説しないと分からないよ。

かたる:僕だってわからないよ。米国のクリスマス商戦は好調と言われているが、実態はそんなに伸びないと解説されるよ。どうしてかと言えば、雇用状況が改善しないから可処分所得が増えないのに、消費だけを増やせる道理がないからね。それにバーナンキは先日住宅関連商品の買い入れを表明しているから、来年にも住宅ローン債権(MBS)の購入を掲げているね。所謂、QE3が実施されると言われているよ。

日銀は自分たちが一所懸命に流動性を供給していると市場を無視し自分たちの行動を正当化しているが…FRBは違うよ。市場動向を見て自分達の思うように動かなければ失敗を恐れずに政策を実行するね。冒頭のECBの国債買い入れとFRBの違いは市場原理主義の考え方の違いだね。日本は中途半端だよ。本来、日銀はETFやリートを買い入れし、その価格が下がっているから損失が発生し、わいのわいの…と批判されているが、この批判は間違っているよ。日銀はラストリゾートと呼ばれているように、無尽蔵にお金を発行できるから、いくらでも株価も不動産価格も上げることは可能だよ。僕に日銀総裁をさせれば、あっという間に希望の溢れる社会を構築できるよ。

新日本理化があっという間に株価が7倍になっているが…資金力さえあれば株価を上げることは簡単だね。僅かに3800万株ほどしか発行株式総数がないから買い占めればいいわけだからね。馬鹿にして空売りをしない方が良いね。通常は信用規制がそろそろ出そうだけれど…連中も馬鹿じゃないから、信用で買っているから株不足にならないのだろう。

時代や:あれ?空売りだと言ってなかった?

かたる:うん、一応、公言した手前、空売りをして買い戻したよ。でも高値を抜けるあたり警戒が必要だよ。先日はオリンパスが復活し、新日本理化か…あまり資質は良くないね。いくらでもやりようはあるね。もう少し背景が確りしたものが良いね。業績の見通しに強弱感が発生するような銘柄を仕掛ければいいのに…モバゲーもそうだし、チタンもそうだよ。いくらでも銘柄はあるね。僕には資金力がなく相場を作ることはできないが…皆が参加できるスター株を構築して欲しいね。モバゲーは大きく株価も下げ興味は相変わらずNO1だね。

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トロ:相変わらず好きだね。そんな株が…日立ならわかるよ。コマツだってわかるよ。でもどうしてまともな株だけしか手掛けないのかな?みんな一癖あるような選択だね。

かたる:いくらでもケチをつけてくれ…。そろそろ年間を通じて一番儲かる時期になってきたからね。僕は弱気に考えない方が良いと思っているよ。先日のコマツの受注動向をみれば世界経済の状態はそんなに悪くないね。欧州危機ばかり煽るから、原点が見えなくなるよ。僕もよく考えが纏まってないが…欧州危機の解決策に流動性が供給されるなら一段と新興国経済はスケールアップされるんじゃないかな? そうなると相場のスケールが一段と大きくなるね。だからヒントとして冒頭に概略を掲げたんだね。一度、考えればいいよ。

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2011年11月28日

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かたる:好調なスタートを切った米国のクリスマス商戦、『小売調査コンサルティング会社ショッパートラックが26日発表した統計によると、感謝祭の翌日にあたる25日の米小売店の売上高は前年同日比6.6%増加し、2007年以降最大の伸びを記録した。「ブラックフライデー(黒字になる金曜日=小売店が黒字になることからこう呼ばれる)」のこの日は米年末商戦の初日で力強い滑り出しとなった』と報じられ、『IBMの調査部門コアメトリックスのデータによると、インターネットを通じたオンライン売上高は24.3%増加した。主力の小売店がネット販売の勢いをさらに取り込もうと積極的に設備投資したことが反映された。』と報じられています。

他に、本日は『イタリア紙が、IMFについてイタリア向けに最大6000億ユーロの金融支援を検討していると報じたことをきっかけに買い戻しが入ったという。』とロイターが報じていました。しかし現在はこの報道は信ぴょう性が低いと判断されています。基本的に色んな戦略は考えられます。例えばECBによる国債買い入れです。現在のECBは1870億ユーロしか保有していませんが、FRBは2兆8670億ドルも買っています。ドラギ総裁はドイツ人気質と言われていますが、ECBがユーロを守ろうとすれば可能でしょう。ドイツの反対がありますが、ユーロ共同債の発行も安定を生みますね。予算権利の介入を条件に共同債の発行もあり得ます。この辺りは株式教室でも触れています。

何故、これほど欧州問題に神経質になるのかな? 
日経新聞は連日、煽り報道をしていますね。日本は世界で一番、影響は少ないんじゃないかな? そりゃ欧州は中国、米国に次いで大きな貿易相手国ですが…、米国債と違い欧州の国債を大量に保有している訳じゃないし、むしろ中国の景気状態や米国の消費の行方の方が、景気に対する影響度は大きいでしょう。こんなことは誰が考えても簡単にわかりますが、日経新聞は投資家心理を煽りますね。この姿勢がイワシ民族を育て、我が国固有の終身雇用、年功序列、株式持ち合いなどの古きよき時代の崩壊を促進させました。株式先物導入から日本の仕組みを崩したので、亀井静香は小泉・竹中を、市場原理主義の走狗と毛嫌いをするのですね。郵政民営化は郵便預金などのお金の自由度を財政投融資から奪うものでした。

欧州危機を煽る理由の一つは、やがて来る日本国債の崩壊で、一儲けるための遠大な布石でしょう。少し頭のいい日本の機関投資家の心理に、餌付けするためのパブロフの条件反射の実験ですね。こうやって投資心理を揺さぶるのでしょう。今の円高・金利安は丁度1988年に実質的に株価は天井を付けましたが、その後1年間、日経225の指数銘柄の品薄な値嵩株だけを買い上げて225の指数を真空地帯まで上げ、カラ売り玉を増やしていったやり方に似ていますね。いずれ訪れる波を完成させるための仕掛けを、いろんな形で用意しているのでしょうね。

トロ:相変わらず…だね。所詮、持ち合いが崩れ、金融機関の信用力が失われ、行き着く先は決まっているよ。カタル自身が、何度も言っているように、間もなく時間切れだよ。ギリシャやスペインの状態より、悲惨になるかも知れないね。最近の民主党は年金支給額など説明不足の中で減額し始めているし、負担額の引き上げを行っているよ。この背景は時間が無くなっていることを窺わせるよ。

かたる:橋下さんの「大阪維新の会」は大勝したね。
市長選は75万対52万、知事選は197万対119万だよ。民主を始め自民、公明と共産党などの既存政党支持候補者を大差で破った日本人の判断力は大きな変化を感じるね。「白票でも良いから投票所に行って…」と投票を呼び掛けた橋下さんは正論だが、現実を変えることは大変だよね。選挙結果が現実を変えることがないことを、これから嫌と言うほど知ることになるだろう。日本には様々な既得権力者を守る仕組みが存在し改革を阻んでいるからね。でも頑張って欲しいな。

道州制を背景とする大きな仕組みを変える時期は来ていると思いますね。選挙制度も変化させればいい。インターネットでの投票も認めればいいし…ネットの選挙運動も認めるべきでしょう。野田首相も批判を恐れず、思うことを的確に話せばいい。どうせ烏合の衆である民主党は、いずれ崩壊するだろう。やはり小手先で騙すようなやり方は嫌いだな。TPPも当たり前のことで、反対が多いから大規模農家如く制への支援策も併せて発表すればいい。更に消費税も明確に説明して20%になるまで毎年2%ずつ引き上げればいい。そうすれば消費は促進される。同時に役人の人件費の削減と国会議員の2割程度の削減は絶対に必要不可欠だろう。最高裁の判決もある。

時代や:株屋は株屋らしく…株の話をしようよ。政治はいいよ。今日は大紀アルミや新日本理化が切り返していたね。

かたる:幕間つなぎの動きだね。オリンパスは休み変わって仕手株が上がっている。まぁ、両社とも業績が好調なものが取り上げられているね。でもTDKの動き、今日は陰線だがエルピーダの反発、ソニーでも良いが僅かだが反発しているね。このラインは死守したいところだね。エレクトロンが切り返し…コマツも動いているよ。物色が仕手系に流れているから、相場は弱いがそろそろ買おうとしている動きが至る所で見られるよ。

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時代や:つまり全体相場が上昇する兆しなのかな?

トロ:所詮、一時的な現象だよ。欧州危機の根は深いよ。代わって米国も消費者好調だが雇用は伸びないからストが多発している。中国は急速に失速している。カタルはいつも強気な見方をするが外れ続けているね。これだけ議論されても解説策の決定打がうてないのだから駄目だろう。カタルも言っているがなかなか改革は実行できないよ。

かたる:景気と言うのは気持ちなんだね。その気持ちを後押しするのは市場だよ。市場は実体経済を映す鏡で、いつもは受け身だが、市場価格が世の中の実体景気に影響するんだね。今はデフレの後ろ向きな縮小均衡の連鎖だが、スポットを変えればインフレの拡大均等へ向かうよ。メディアは積極的に明るい話題を提供しないとならないね。日経新聞さん、折角、系列の東京テレビが変わりつつあるのだから、そろそろ視点を変えた話題を提供しようね。場合によれば編集員を入れ替えればいい。メディアの姿勢は大切ですよ。

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2011年11月25日

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かたる:今日は効率的市場仮説について考えてみます。
市況を解説してもあまり意味がないので…。でも様々なテクニカルデータに底入れシグナルが発生し始めているのは事実です。昨日はオリンパスについて書きました。下落を続けていたソニーやエルピーダなどは反発の解説が付きませんね。業績は良い訳じゃないのですが株価が反発しています。材料で動く株より自然発生的に相場が強いのは、もっとも確かな動きですね。売り物がかすれているのでしょう。確かに最近、定説になっている欧州危機から資産圧縮は続いているようですが、彼らはプロで闇雲に売り続けるほど、追い込まれている訳じゃありません。要するに方向性は今の所、資産圧縮に向いていますが、政治主導で金融機関の自己資本比率問題など、いくらでも先延ばしできる話ですからね。イタリアの国債利回りだとか…ドイツだとか騒いでいますが、今日はその周辺を市況解説から離れ考えてみます。

冒頭の「効率的市場仮説」は、市場は全ての材料を織り込んで動いていると言う仮説ですね。つまり市場の付けた価格は正しいと言う仮説ですが、嘗ての資産バブル時にはQレシオが生まれ、何とかその現象を合理的に解説しようとしました。このように市場の異常価格は時々起ります。ITバブルの光通信やソフトバンクなど…。ただその異常な価格水準が長引くことはありません。一時的にその株価を支える勢力が支持されることはありますが、一般化しないうちに異常な価格は修正されるのが常です。

でも市場経済は、常に現実と市場の間で情報が交錯し合い、一つの合理的な手段を求めているのが効率的市場仮説の別の見方です。此方は一般化してないので少し解説します。市場原理主義は、常に富の配分を変えています。その配分の変化により成長力の高い企業への資金調達を応援し、成長力が続く限り、その業界は世界から支持され伸び続けます。こうして資本主義経済は発展してきました。富の配分を公平化するために社会主義や共産主義が生まれますが、人間の欲が絡みうまく機能しなくて、先ごろまで市場原理主義が覇権を握ったかに見えました。オプションの原理の発見から金融デリバティブが盛んになり、金融が現実経済を大きく超えたのが金融危機です。サブプライム・ローンの崩壊から、CDSの混乱はベア・スターンズの破たんから、リーマン・ブラザーズの破たんになって動きました。

この処理の善後策として金融機関の自己資本比率規制強化です。BIS規制で中核自己資本9%と言う基準を求められています。銀行は余剰資金を国債に投資しており、その国債がデフォルト・リスクから価格が下落し損失を埋める為に、更に資本の増強を求められているので、欧州は連鎖崩壊を繰り返しています。切っ掛けはギリシャのソブリン・リスクの処理が間違っているためです。銀行にギリシャ国債の損失を求めたので、銀行は自己資本を補わねばなりません。それならばイタリア国債の損失も、同じように評価損を迫られるから、その恐れの為にイタリア国債を売っています。この連鎖がドイツ国債まで現れています。この現象は現実世界が正しい枠組みを作り続けるまで市場の要求は続きます。つまり現実世界が、市場経済の求める効率化を達成するまで要求されるのです。日本の長期株価下落も同じことですね。政策が市場の要求に応えてないから、市場が要求を続けるのです。これが市場原理主義の考え方です。市場の痛みは必ず現実の現象になってあらわれ、改善されるまで市場の要求は続き、市場に促され現実世界は新しい試みを繰り返しながら、人類は成長してきました。市場原理の考え方ですね。

さて今日の日経新聞1面です。
「ユーロ安定へ条約改正」独・仏・伊首脳一致EUに予算介入権との見出しが躍っています。はやくから通貨だけを統合する形は不自然で、財政に介入する予算権の問題は存在していました。更にEU共同債の発行もその一環の動きですね。欧州危機はグローバルな地球連邦構想の実験ですね。いずれそうなります。為替の問題など…何れなくなります。世界通貨は統一されますし、貿易の関税を含めた税金問題も統一されるでしょう。世界統一の消費税とか…そういう風に変化しますね。それが「アラブの春」であり、ウィキリークスの誕生なのでしょう。間もなく言葉の壁もなくなります。スーパーコンピュータが発展し翻訳機能もより優れたものになるのでしょう。

ドイツ国債が札割れしたのは、新しい枠組みを求めた動きですね。政治主導で変わらねば変わるまで要求されますし、最後は追い込まれますね。ちょうど損切りをしないで信用期日を迎えるようなものでしょうね。トカゲのしっぽ切りで市場は納得しないでしょうね。同時に自己資本比率規制などの清貧思想はやめるべきでしょう。やるなら好調な時に求めるべきで、悪い時に無理してやる必要はありません。欧州危機の報道に予算権の話が躍ると言うことは、そろそろ一巡する可能性が高いと考えています。その時に意外に強い景気需要を確認するかもしれませんね。日本はこれから復興予算が執行されます。

そろそろクリスマスだから、意外に転換相場は既に始まっているようにも感じています。1億2千万人向けのスマートフォン関連のゲーム市場は、米国の3億人や中国の13億人市場への広がりに向けてスタートを切りました。このプレスリリースがホームページに発表されたのは7月27日です。何故、私が第3成長期のDENAに注目するのかと言えば、第2成長期に、私はこの会社の成長を見逃し、折角、持っていた株を売ったからですね。2009年末の話です。あの急成長が理解できなかった失敗が、今回は生きるかどうか? サービスの提供は8月からなのです。

最後に中国人民銀行は、浙江省の5地方銀行に対する預金準備率を50ベーシスポイント引き下げ16%とした。…とロイターは報じています。この動きは予兆でしょうか?

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2011年11月24日

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かたる:世界に供給されているワールドマネーは増える傾向にあるのに…その量が資産価格の下落を下回り、尚且つ、金融機関の自己資本比率規制を厳しくしているが為に、世界の株価は弱く見えるのでしょう。ただ米国はここ数日は安いですが、基調は復調しています。世界の株価と言う表現はおかしく、日本株や財政不安の抱える国の株価と言った方が良いでしょうか?

オリンパスに上場維持期待があるのか分かりませんが高くなっていますね。カタルのM&A株価予想は800円台でそれを上回っています。たぶん出来レースか? GSは買収しても買い取る企業にあたりを付けて取り組んでいる可能性があります。仮に上場廃止になってもTOBで買い取る先があり、上場維持で株価が大幅反発すれば儲かると言う思惑があるのでしょう。

弱気相場を象徴する一角が崩れていることは相場が反転する兆しの一つです。今日はコマツが下げていますが、市場筋は中国のPMI指標が50を下回り48となった減速から縮小に移ったことを反映していると言うことで下げたと解説されています。この辺りの解説は市場が弱気市場だと言うことを示していますね。強気ならCPIも5.5%と鎮静化し、PMIも50を割れたので急激に景気の火種が小さくなっていることが分かりますね。中国は物価の上昇、特に食品価格の上昇を抑えることが国家目標で投機資金への資金流入を過度に縛ってきましたね。つまり国家が意図的に資金を過度に絞ったのです。

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ところが日本はバブルだと騒いでいますが、中国の住宅ローンは、個人の自己資本比率が高く、ローンの割合が低いのですね。日本みたいに自己資金が2割ではないですね。4割程度が一次取得者の基準になっていました。故に不良債権が増えているとは思えません。ただ地方政府は分かりませんがね。でも地方政府は打ち出の木槌を持っています。共産国家なのでまだ資産の配分権が共産党にありますからね。中国と日本は本質的にバブルと言う質が違うのでしょう。おそらく昭和40年代に起こった一時的な資産価格の上昇なのでしょうね。ここで私が言いたいことは、中国景気は政府がコントロール可能な範囲であるのでしょう。欧州とは違います。

つまりPMIが50を割れたので強気の人達は、間もなく政策転換が発動され景気が再び加速すると考えますね。つまりコマツは中国だけが大幅マイナスなので買い場なのでしょうね。先の安値は割らずに切り返すのが常識ですね。つまり押し目買いが正解なのでしょう。

トロ:しかしかたるは、やられても不屈の精神構造だね。お前のような馬鹿は見たことがないよ。あほくさ…今度はフランスの格下げの話しかと思ったら、ドイツの国債入札で札割れしたんだってね。入札額に届かなかったらしいね。まぁ、常識だよな。日本の銀行は馬鹿だから日本国債をせっせと買っているが、ギリシャ国債ようにカット率を勝手に決められて放棄させられるんだから…イタリア国債も体力のある銀行は売るだろうし、スペインも同じだろう。そうやって先回りして損失を計上しているからイタリアやスペインの国債利回りが上がるんだね。要するに放っておけばフランスからドイツも連鎖する話だよ。ギリシャの問題はドイツの問題なんだよ。

同じことが日本も言えるよ。日本国債の格付けがドンドン下がるから、日本の一流企業の株価も下がるんだね。だって国家は特別立法で何でもできるんだもの。国家の格付けを企業が上回ることがおかしいもの。野村証券などは、身内の野村総研や野村不動産まで売る話があるそうじゃないか。とうとう優良資産を売り始め来るところまで来ている印象だよ。もうすぐ危ないんじゃないの?

時代や:なるほどね。日本株の株価低迷の根底にあるのは、国家の財政問題がネックになっていると言う話なんだね。

かたる:最悪の展開まで織り込み始めているわけ? 日本はまだ消費税は5%でしかないよ。20%まで引き上げる余力はたくさんあるよ。公務員の削減余地も高いよ。日本は債権大国で多少、多少の貿易赤字になっても、まだまだのり代があるよ。まだ時間的な余裕はかなりあるよ。他人のお金で賄っている訳じゃない。ここに来て三菱東京UFJ銀行なども、ようやく海外での収益構造を考えるようになって来たよ。いいかい。日本の調達資金は1%だとすれば、経済成長力の高い国に貸し付ければ利ザヤがあるよ。日本より成長力が高ければ目先は兎も角、中長期的には為替も強くなるね。こんなチャンスは滅多にないよ。いくらでも収益をあげられるよ。

それを日本のGDPに対する財政赤字の比率が220%だから危ないだと…不安を煽るメディアなどの連中が居るから、どんどん不安が増幅しあり得ない株価が付くんだね。ドイツの札割れなんか過剰反応し過ぎだよ。ドイツ国債の利回りを見てよ。札割れと言うのは良くある現象だよ。中国のPMIも同様だね。物事には常に二面性があり裏があれば表もあるよ。両者の力のバランスは必ず行き過ぎた分は修正されるね。豪州の10月の自動車販売は5.3%増の85196台だよ。たしかに1-10月の通期は2.8%減の837324台だが…この回復傾向は続き100万台を突破するよ。米国も回復基調だね。個人所得が伸びないのに消費が伸びているからのり代が小さいからダメなんだなどと弱気な見方ばかり市場はしているが、反対側の論理は必ずあるよ。

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世銀の統計では東アジアの成長力は2011年8.2%、2012年7.8%と、総じて高い成長力が続くんだね。中国は8.4%の予測でインドネシアは6.3%だよ。これだけベースマネーが世界に供給されており景気が欧州危機で悪化し、世界に広がると言う悲観的な見通しは納得いかないな。何故、僕がコマツの受注動向を何度も掲げているのか?確かに中国は急減速しているが世界は伸びているんだね。

時代や:いくら理屈を並べられても買った株がドンドン下がる現実は変わらないよ。あほらしいな。なんだか、カタルの見方は浮いているように見えるよ。トロの意見の方がやはり正しいんじゃないの?このまま時間切れで…おぉ、恐い。

かたる:そう考えるなら空売りをすればいいんだよ。おいらは買い一本で行くよ。

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2011年11月22日

11/22

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かたる:「米商務省は、同国の多国籍企業が2000年代(1999~2009年)に海外での雇用を290万人増加させたのに対し、米国内では86万4600人削減したとの調査報告を発表した。海外での増加分の内訳は、アジア太平洋地域で150万人、中南米で47万7500人だった。多国籍企業の海外での雇用が最も伸びているのは、中国、ブラジル、インドさらには東欧などの新興国である」とWSJは報じています。

バフェットが来日し、新工場を立ち上げたタンガロイを訪問したとか…。この工場は基本的に自動化ラインを取り入れた工場だそうですが、中国の人件費も上がりファナックの稲葉発言の意味も分からないでもありませし、コマツなどの受注状況を見ると、弱い株価の動きを示す市場は、勘違いじゃないかと思うぐらいです。工作機械の受注はそんなに落ちていませんね。このタンガロイも中国などに工場を持っているそうですが、経営スタッフも人件費の高い日本人は引き上げさせられ、現地人の採用になっているそうです。基本の概念が効率化を重視するのでしょうね。

TDKのレーティングをバークレイズ・キャピタル証券は「米ウエスタンデジタル(WDC)向けHDDヘッドの第4四半期以降の供給拡大を見込み、証券側ではHDDヘッド事業を増額修正し、同社市場シェアは11年度:28%→12年度:33%へと上昇すると予想。」とのことで引き上げたのですね。このTDKは研究開発部門を競わせて、新技術開発しているとのことです。普通、会社が同じなら協力して開発しますが、あえてグループを分けて競い合うことで技術進化に結びついていると言います。この開発費負担に耐えきれずアルプス電気は撤退したわけです。

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もう一つは半導体分野の話しで、何故、半導体業界は劣勢なのに、エレクトロンは下げないのでしょう。微妙な株価位置なのですが、本来なら半導体業界の見通しを考えれば下げても不思議ではないです。でもトレンドが崩れないところで株価が維持されています。

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トロ:一体、お前は何を言いたいの?

かたる:僕はいつも一般的に常識化している概念を疑って、ものを考えるようにしているよ。仮に欧州危機からユーロの崩壊になり、米国の債務が削減されず信用力が低下しドルの基軸通貨崩壊という最悪のシナリオ展開の確率は、そんなに高いのだろうか? 仮にギリシャは、兎も角、イタリア、スペインなどの国債利回りが正しい評価だとすれば、インフレが加速しGDP成長力が伸びる可能性はないのだろうか? 

財政赤字の根源であるマネーの増発分は何処に消えたのかな? 新興国の開発資金に消えたのかな? 日本は少子化だが、世界の人口は順調に増え70億人を突破したと言う。現実に中国の購買力平価GDPが数年前に日本を抜き、今年、実質GDPも中国が上回った。インドは今年、日本の購買力平価GDPを抜いたと言う。世界は昭和30年から40年代の日本の経済状態が主流で、まだまだマネーの需要は膨らむのではないだろうか?

日本政府は、この1年から2年の間に震災復興特需を通じて、この動きを民需に繋げ成長率を高めたいと言う。僕はいつも思うんだけれど…そろそろ百貨店売り上げも大底なんじゃないのかね? 毎年、毎年減り続ける売上高も…立地が良いわけだから工夫次第で、いくらでも売り上げを伸ばせるんじゃないかと思うんだよね。右肩下がりの失われた時代は、この円高を切っ掛けに構造転換が促進され、転換しているんじゃないかと思っているわけ。

時代や:そうなら良いが…株価を見ている限り、悲観的にならざる得ないよ。

かたる:昨日のWBSを見ていると、軽井沢の教育問題や秋田だったかな?大学の話をしていたね。仕分け作業も国立大学のあり方に疑問を提示していたし…教育制度も、変化の兆しが出てきたよ。ようやく日本も村論理から本当の実力本位の動きになり始めている。個人情報問題を取り上げて、国民総背番号制度に反対する輩は、自分たちが利益を考え反対しているが、フェアな競争原理を早く確立させた方が良いよ。TDKの開発を取り上げたのは公正な競争社会が成功に繋がるからだね。

オリンパスの株価が上場廃止になるかどうか分からないが、フェアな基準を設けることは必要だよ。恣意的な裁量権を排除しないと、真の競争原理にならないね。キャッシュレス社会は既に構築できるよ。そうすれば脱税は出来なくなり、犯罪は減るよ。税収は確実に徴収されこの仕組みは世界基準になる可能性がある。NFCが世界標準になるそうだが…馬鹿な覇権争いは日本の地位を失いかねないよ。お財布携帯を世界に広げ、目先の小さな権利に拘らず、オープン化すべきだね。

セコムはタイで監視カメラシステムを受注し、世界に広げようとしている。新宿の犯罪が減ったのも監視カメラの影響があるとも…折角、日本にはITSもそうだが世界に先立つ未来都市技術が沢山あるのだから、はやくモデル都市を構築して日本中に広げ、先進国でいち早く未来社会に向かって歩き出せば、新しい成長の波は訪れるね。問題はお金だが…震災復興の予算形成の考え方は、旧来的な手段だね。何故、民間資金を利用しないのだろう。10兆円もメザニンローンとして政府が投資すれば、世界中からシニアローンは集まり、エクイティー資金も集まるだろう。ざっと50兆円規模で未来都市建設が可能になるね。

これだけの資金があれば、福島原発周辺の土地をすべて買い上げ、未来都市が建設出来て世界中の金持ちが住みたいと願う犯罪のない豊かな住みよい環境が整うだろう。シンガポールの所得税は20%だと言う。年間所得10億円以上の金持ちを海外から呼び込み20%の税金で1000人移住させれば年間2000億円だね。1万人の金持ちなら2兆円だよ。世界中のリッチが住みたくなる街づくりを目指せばいいね。工場も野菜工場とか…無農薬の新鮮な食材を提供し、未来都市のレストランは全て一流の基準の人しか出店できないで、福島に店を出していると言えば、世界の人から尊敬のまなざしでみられるようなブランドを作れば良いよ。

いつか福島に住んでみたいが、合言葉になるようなトップブランドの街づくりを目指せば素敵だな。市民カードはプレミアムが常につくんだ。でも資格がないと市民にはなれないよ。そうすれば既存の住民は優先的に戻る権利を与えれば、皆が土地を一旦手放すね。場合によれば特別立法で、ごねる人が居たら取り上げればいい。ただし戻る権利はあるんだよ。その権利にはプラミアムが付くね。ワクワクするよ。10兆円のメザニンローンは回収でき、出資した未来都市株主権は高くなるだろう。要するに企画力だよ。政府は何だってできるんだね。要するにやろうとする気力が必要なだけ、後は官僚君が事務処理をやってくれるだろう。

トロ:空想のごたくは、終わったかな? くだらに幻想を言ってないで、早く駄目な相場を解説したらどうだい?

かたる:僕はこのラインは買い場だと思っているよ。そうでないと理屈が合わないよ。TDKの株価、エレクトロンを掲げたように…コマツだってチャートは崩れてないよ。トヨタのような与太を見ているから悲観的になるんだね。また下請けいじめをして、何とか黒字を確保しようとするのだろう。…旧来型の発想に向かいやすいが…トヨタ規模になれば海外調達を少し増やせば、何とかなると思うけれど…ね。カローラを国内で生産する必要があるのかね?

米国のブラックストーンは、商業ビルを盛んに増やしていると言うよ。この見方は正しいのじゃないのかな?今は金融危機の2番底で、まもなく通過するんじゃないの? いやもうすでに体制はある程度構築されており、後は株価が確りすれば、後ろ向きに傾いた過度の悲観説は消えるんじゃないかな? TDKやエレクトロンの株価などを見ていると、そのような気がするよ。

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2011年11月21日

11/21

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かたる:トホホ…市場は売り一色の展開が続いていますね。
何でこういう事になるのかと思いますが…。先日、日本のGDPが発表され、震災後の復興需要もあるのでしょうが…その影響で年率6%と言う高い伸びでした。ただ中古車市場の特需と同じようにその在庫投資と言うか一時的な需要も一巡し、今度はタイの影響を懸念し日経新聞では2割減の文字が躍っていましたから、弱いのは分からないではありません。しかしこの認識は本当かな? これから復興予算が執行され一部で批判があるように20兆円を超える予算規模なのです

加えて欧州も時間稼ぎの様相で、ギリシャ、イタリア、スペインと政権が交代するのですからね。一見すれば、真っ暗闇のイメージが強いですね。加えて財政削減法案がまとまらずに米国は揉めているようです。市場経済である本家のドルの基軸通貨の国の国債が格下げリスクにさらされる。所謂、パラダイム・ショックが進展しています。ここに来て日本は米国寄りの政策に踏み切り、米国も軍事力を対中国に向けるような支援を始め、南沙問題からアセアンは日本寄りに舵を切っているように見えます。中国は一気に劣勢に見え始めています。加えて金融引き締めの効果が強く出ている報道が多く、景気が急減速しているとの見方が台頭しているようです。

トロ:まぁ、駄目だろうね。カタルも言っていたが、欧米を中心に投資額を大きく減らし始めるから、日本株を持っている理由が薄れているね。売買シェア6割の外人が株を売るので…株は下がるのだろう。不思議なのは下がるのが分かり切っているのに…僅かな望みに賭けて株を買おうとしているお前の姿勢は奇妙だね。昔から流れに逆らって成功したことはないのに…。無理して買いの銘柄を探さなくても良いよ。株なんか簡単だよ。空売りをすればいいのさ。トヨタなど、毎日、新安値じゃないか…。貿易収支は赤字だってね。

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時代や:なのに何故、円高なのかね? 不思議だね。

かたる:きっと経常収支が黒字だから…なんだろうね。日本は債権大国で海外資産が沢山あるからね。ある意味で米国のような存在でもあるよ。しかしいつまでも続かないよ。

時代や:それでかたるは、時間切れが迫っていると言っているわけだね。

かたる:まだ消費税など…のり代があるから直ぐには動かないが…一旦走り出したら、止める手立てがないよ。だから今のうちに為替介入をしてアジアへの資産投資を増やせば良いんだね。米国債を買う必要はないよ。成長率の高い国の資産投資をすれば良いね。

時代や:一体、どうしてくれるんだよ。カタルが一押しと言ったモバゲーは、また新安値だよ。

かたる:そうだね。2510円を割れたね。それにその前の2490円も割れているよ。今度はチャート上1970円まで節目らしいポイントはないね。でも一株利益が250円だから10倍を割れてしまって…合理的な説明がつくのかな? 余程、業績が悪化するシナリオならわかるが…その懸念が実現するとは思えないよ。この株価が正しいとすれば完全に海外展開は失敗していると言う事なのかな? それならば、この株価推移は分かるが…まだ結果が出る段階ではないからね。やはり需給バランスじゃないのかな?

それに先ほどトヨタをトロが取り上げたが…どの株も似たようなものだからね。そうそう大量の販売を決めたインドネシアからの航空機は210億ドルだと言うからね。これだけの好材料に反応しない市場だよ。チタン株の業績は確実に上向くし、ジャムコなどの航空機関連株も、本来なら動き出しても良い頃だよ。ところが全く…動く兆しもない。本当に目先筋の鞘取りだけじゃないの? 今晩の米国株は安いと思っているのでしょう。

トロ:米国も23日も決まらずに、国債の格付けは引き下げられるよ。日銀でも金融危機の二の舞を心配していたじゃん。来年の2月頃に安値を付けるパターンかも知れないよ。

かたる:ハイハイ…。まぁ、僕が株屋を辞めたぐらいだから…買いでは儲からない市場環境が続くのは分かっているよ。しかし1年に数か月ぐらい上がるんじゃないの? 株価が上がらないと売るチャンスもないよ。今回は震災後の5月から6月頃から欧州問題などで下げているね。既に11月も終わりだよ。昨年は12月から株価は上げ始めたね。ここでの下げは買い場じゃないかな? まぁ、またお金を作って株でも買うよ。その内、未来かたるからペンメームを「買っちゃ投げ」に変えなくちゃならないかな?ハハハ…。

時代や:米国株が急落したらどうするの?

かたる:今回の財政問題はトリガ条項が付いており自動的に削減法案が軍事費中心に削減されることになっているよ。それに今週はクリスマス商戦だからね。株価が大幅に下がる心配はないでしょう。日本だけだよ。欧州問題だ。米国だと、中国だ…と、他国の事で騒いでいるのは…。あほらしいイワシ国民だね。

僕がオリンパスのメールを求めたのも、あえて自分自身で問題を考えてほしかったからだよ。多くの皆さんからメールをいただきありがとうございました。ある大学の先生から「彼は会社のために生きてきたかもしれません。でももはや会社のためは世の中のためにはならない時代になっているのです。社会科学では個の悪は組織の悪を上回ることはありません。すなわち私服を肥やすより組織を肥やすほうが悪ということです。あくまで不当な方法による場合ですが。個人正義よりも社会正義が優先されるのです。」前後文を省いているから意味が分かりにくいでしょうが…なるほど個人の正義より社会正義か…と考えさせられました。

僕はいつも思います。一般的に正しいと信じられている常識を一度疑って、別の角度で物事を判断した方がいいと思っています。大幅に下がった株の背景など…案外、買うための仕掛けかもしれないのです。先日のオリンパスは上げてから急落しましたね。今度は逆もあるかもしれませんね。いろんな考え方があるので、別の見方もぜひ考えてくださいね。皆さんのメールどうもありがとう。

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2011年11月18日

11/18

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かたる:本日の相場は米国株に引きつられ安いですね。米国株が安いのは第3金曜日のSQに絡む動きもあるのでしょう。昨年は10月に日銀の資産デフレ対策が発表され、ETFやリートの日銀買い入れが実施されました。しかし発表直後、株は少し反応して上がりましたが直ぐに下がり、11月まで弱含みの推移でしたが12月になったらようやく上がってきたのですね。あれほどの材料だったのに、直ぐに反応せずに時間をおいて反応しました。要するに株を買う勢力が、長いデフレで居なくなったのですね。まぁ、株が好きで市場を愛しているカタル君が食えないわけでもないのですが…嫌気がさして株屋を辞めたほどですから…ね。相変わらずの相場付きです。

今日はオリンパスの菊川さんの話をしたいと思うのですが…まだ全容が明らかになってないのでコメントすべきでないかもしれないが…どうも僕は菊川さんを憎めないと言うか嫌いじゃないですね。仮に自己利益の為に損失を隠し、自己利益を育んでいたらこれは駄目ですが、今の状態では会社の為に…と言う印象が強くあります。財務担当の役員時代に社長から財テクの失敗の責任を問われ、飛ばしに加担したとしたら…どうでしょうかね。お家の大事を抱え、家老は必死になって善後策を練りますね。そうして野村の担当者から飛ばしの提案があった。当時の社会環境では「飛ばし」はある程度、容認されていたのです。

そうしてひたすらに社業を伸ばし頑張ってきてようやく処理に目途が立ち、M&Aの形で損失を処理し過去の清算をした。その間、社業を伸ばし内視鏡の分野で努力し一流企業のブランドを確立し、彼は後進に道を譲るのです。これだけの実力があるのだからグローバル化を念頭に置き、社内のイエスマンでなく、外人を社長に抜擢しグローバル化に取り組んでほしいとバトンを渡したのです。これが江戸時代なら美談ですね。兎に角、お家のために一所懸命に頑張って成功したわけです。時価会計があいまいな昔なら許された道徳観も、あの年齢ですからあったのでしょう。一所懸命にオリンパスを一流企業に育てたのです。ペンタックスなど落ちぶれる精密メーカーが沢山ある環境で、ある意味で偉業を成し遂げた立役者が一転して悪者の極悪人に仕立て上げられたのです。

トロ:おいおい、粉飾だよ。何を擁護しているんだよ。投資家を騙し詐欺を働いたようなものだよ。そんな人間を許せるわけがないじゃないか?

かたる:企業統治の話だが会社を私物化する経営者もいるが…噂によればフジテレビの日枝さんなどは、その手の経営者と言う話も聞いたよ。自己利益を優先させたと言う話だが…日本の場合は高額の報酬が約束されないから、ある意味で自己利益を会社に付け替えるのが風習として残っている。例えばサラリーマンが会社の経費で個人の飲食代を経費として計上するケースなど…最近は厳しくなっているが当たり前のように行われているね。

でも菊川さんの場合、ひたすら会社の事を考え、会社の利益の為に行動していたとしたら…彼を責められるかな?昔は政治家の汚れを、すべてかぶって自殺した秘書もいたね。竹下登の秘書の青木さんの自殺はそのケースだと言われているよ。またキャリア官僚の不祥事をすべてかぶり自殺したノンキャリアもいた。任侠の間違った解釈かも知れないが、親分の不祥事を被る子分が居る。

トロ:お前らしい拡大解釈だね。いいか、投資家をだまして金を搾取したんだよ。粉飾決算は許されるものじゃないよ。他人をだましたんだよ。これは美談でもないし…完全な悪だよ。自分達の失敗を隠したんだよ。その損失を解消したからお前はそう感じるかも知れないが、失敗したらどうなんだ。もし経営状態が悪くなって赤字が拡大して来たら…お前は今のように考えるのか?

かたる:トヨタの章男社長が国内雇用を守る為に300万台の生産を維持すると頑張っていると言う。一方、日産は早々にグローバル展開を図っているね。この経営は明らかに利益だけを考えれば海外移転をした方が良いよ。これは株主に対する背任行為じゃないの?利益を追わずに日本国の利益を考え生産を移転させない。

一体、企業統治とは、なんなんだよ。時価会計主義が正しいの?その為にCDSが生まれ、流動性の乏しいCDSの価格が不安を煽り、恣意的に市場を動かす連中が居て、世界中の人が失業に喘ぎ、犯罪が多発する。これが幸せなのか? 僕はずっと市場原理主義が正しいと信じてきた。効率化が進めば技術や文化が進み人類が幸せになると思ってきた。資本主義が社会主義を凌駕したのがベルリンの壁崩壊だと思っていたが、中国の華西村の幸福は何故なの? 市場原理の米国はどうなるのだろう?

小沢氏は中国に接近し米国離れを模索したから、米国の差し金で地検からやられたと言う。市場原理って果たして正しいのかな? 時価会計が正しいのかな? 価値観なんか時代で変化するし、他人によっても違うね。お金を欲しがる人が一般的だが、お金で人の心は買えないし、動かない人間も居るよ。

時代や:ねぇ、かたる。今のお前がそんな話をすると、敗者の論理に聞こえるよ。

かたる:そうだね。そうかもしれない。ただギリシャからイタリア、流動性のないCDSが市場を動かし、メディアを操作し混乱させている現状があるから…。誰も真実を考えないから、あえてオリンパスを例に、別の見方があるんじゃないかと思ったんだ。菊川さんが、時間が経過して10年後とかに、事の真相を話してほしいね。ひょっとすれば、彼の心の中は単に会社を愛し、そのためだけに一所懸命に働いてきたかもしれないよ。純粋な滅私奉公の精神で頑張ってきた人間の行動を、果たして僕らは責められるだろうか?

あぁ~。とうとう割れてきたね。みずほは100円を割れて99円だよ。日本人は自ら考えて、自分の意見を持つべきだね。TPPなど…これからは難しい国論を二分する決断を迫られるからね。グローバル基準と板挟みでギリシャの首相もイタリアの首相も辞任した。果たしてこれから日本国の論理が、世界に通用するのかな?

僕は値動きだけに右往左往する投資家が残念でならないよ。自分の価値観を持って相場に臨んでほしいものだ。さて皆さんは菊川さんの行動をどう考えているのでしょう。やはり悪でしょうかね? できれば皆さんからの意見を聞きたいと思っています。関心のあるからは是非メールをください。後日、匿名でホームページに意見を紹介するかもしれませんが、それを考慮され意見メールを頂ければ幸いです。(迷惑メールが多いので、題名に「オリンパス」と入れて頂ければ幸いです。)

メールは…kataru@irnet.co.jp

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2011年11月17日

11/17

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かたる:このところの米国指標はマズマズの数字が出ています。おそらくQE2の効果が表れているのでしょう。基本的に金融政策の効果は半年後から効果が出て来ると言われています。今年6月まで続けられていましたから、来年初めぐらいまで上昇効果が継続するのでしょう。しかし欧州が落ち込みますから、その効果もこれから打ち消されますね。イタリア出身のドラギ新ECB総裁は就任早々に利下げを打ち出しました。イギリスは財政支出削減を一足先に実施しています。でも景気は大幅な落ち込みになってないようですね。景気は悪いのですが、非常に悪くはなっていません。この辺りの見極めは難しいですね。

何故、私がコマツの受注残推移を掲げたのか?
あの動きは世界の景気動向を良く捉えているように感じます。今、中国は急激に減速し始めています。資金繰り難から倒産する企業が多発していますね。ただこれは沿岸部の話です。内陸部は資金が続いているのか…、依然、20%を超える成長をしている所があります。急速に減速する沿岸部、依然、成長が続く内陸部のイメージですね。しかしコマツの受注を見ると、明らかに減速していますね。CPIが5.5%となり豚肉の増産効果などが効いているのでしょう。

ここで世界景気を見ると、世界一の消費国の米国は好調なのですね。コマツの米国の受注状況も悪くありませんし自動車販売も好調ですが、コンテナ船の北米輸出は低調ですね。この辺りの状況が、混とんとしており見えにくいですね。遅くても春節の前後には中国の金融政策は緩和政策に変化するでしょう。早ければ年内と思っています。この読みはツガミなどの株価の動向に影響を与えていますね。欧州危機の影響で世界景気の悪化が懸念されていますが、コマツの受注状況を見れば、何故、コマツの株価が上がるのか? 理解されると思います。もともとBRICsの成長は続くのです。この背景はインドが購買力平価で日本のGDPを抜いたことで分かりますね。大きなバックボーンに、目先の金融政策の転換。だからコマツは上がるでしょうね。

こう考えると巷で言われているほど…世界景気は弱くないでしょう。原油価格の上昇などもその考え方を裏付けていますね。まぁ、天然ガスは日本の原発の影響もあるのでしょうが、資源価格は下げないでしょうね。故に商社は買い場だと思っています。安いですね。背景は70億人の世界人口ですね。日本は少子化だから理解できないでしょうが、世界経済は成長しているわけですね。欧州金融危機の影響で、多少、伸び率が落ちるか?…とも思いましたが、レアルも下げ止まっています。

トロ:つまり新興国が世界景気を救うと言う理屈だね。嘗て言われた、デッカプリングの現象を期待しているわけだ。でもこれから欧州の金融機関は減価償却が加速するんだよ。ギリシャだけならともかく、イタリア国債の減損会計を厳格化したら、欧州に銀行は破たんするんじゃないの? その懸念でスペインからフランスを広がれば、好調なドイツの金融機関もたくさんの欧州各国の国債を持っているから、経済が好調でも金融機関の赤字は広がるよ。欧州だけじゃないよ。米国も損失を計上せざるえない。とてもじゃないが、株なんか買えるかよ。

かたる:日本人らしい発想だね。仮にトロの意見が正しいなら、本家の米国株は、何故、高いんだよ。理屈が合わないよ。日本人が思うほど世界景気は悪化しないし、結構、強いんじゃないかな? コマツの受注状況はその事を示しているよ。まぁ、時間の経過で、その読みが外れるか、当たるかもう直ぐわかるね。

時代や:ねぇ、かたる。チタンは良いのかな? かたるは航空機のチタンの使用割合が下がっている可能性があると言い、評価を下げたんだよね。

かたる:僕は専門家でもないし、調べてもいないからわからないが…航空機市場は好調だね。先日はドバイのエミレーツからの777と言う大型機の50機と言う大量受注の話をしたよ。180億ドルから260億ドルに膨らむかもしれないんだね。更に昨日だったかな? カタール航空がエアバスにA320neo50機とA380を5機、合計で65億ドルを発注したと言われているね。これは一例に過ぎないよ。

新興国の景気上昇は間違いなく、交通の往来が盛んになるよ。故に航空機産業は右肩上がりの業界だよ。今一番確かな業界だね。でも世界で作られるスポンジチタンは日本しか輸出の余裕がないはずだよ。中国は技術問題で公害の懸念があるし、軍事費は落ち込んでおらず大量にチタンを使う潜水艦の需要もあるだろう。原油価格は落ちないから中東の景気状態は悪くない。故に大量にチタンを使用する淡水プラントの受注も悪くないはず。だから大阪チタンも東邦チタンも増産投資をしているわけだね。そのスポンジチタンの値上げ交渉が20%強と言うから30%近いのだろう。…この10月に大幅な値上げに成功したと言う。

この背景はベトナムなど…、チタン鉱石を輸出価格が高騰し、円高で採算が悪化した分を埋めても、おつりが来るんじゃないかな? 新聞報道によれば、この9月まで操業度は100%に届かなかった。たしか10月から100%操業になったはずだね。来年にはこの操業を130%に引き上げる予定の筈。どう考えても野村証券のアナリストは間違っているね。ただし既にこの成長は、かなり株価に織り込まれており割高になっているよ。

時代や:理屈はどうでも良いの。株が上がるかどうかだよ。

かたる:分からないよ。でも確実に業績は状況判断からして増額修正されるね。今の環境下でこれだけ先が見える株は珍しいよ。市場が僕の考えを支持するかどうか? 要するに自分がどう考えるかの話だね。僕は上がると思っているから、株を買っただけの話し。でも僕の考えで株価が動く訳じゃない。要するに皆がどう考えるかの話だね。僕は継続的に貿易統計の数字を追っていくつもりだよ。航空機の受注状況だった簡単にわかるよ。状態は此方から…この財団が嘘を掲載していたら駄目だけれど…たぶん、大丈夫でしょう。

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株にはそれぞれ注目される焦点があるよ。ユビキタスには村田との提携が、今はQBより焦点かも知れない。僕は技術的なことは分からないが、携帯電話の業界はスマートフォンの普及でトラフィック(通信量)が飛躍的に増大するんだ。その為に色んな回線を利用し電波の利用を有線に置き換えているよ。駅や百貨店など人が集まる周辺にWiFi通信を利用した分岐を設けているね。どうもその関連の技術が注目されるかもしれないね。

個別だけでなく全体では、日経産業新聞はスマートシティーの特集をしており、今日はITSの話が載っていたね。日本は環境面やインフラ整備の応用技術力は高いが、残念ながらそれをまとめる力がない。経産省がイニシアティブをとらないとならないが…なかなか駄目だね。福島をみれば分かるよ。折角、未来都市建設のチャンスも生かせないんだから…。だから東電の責任ではなく、国の国家責任にすればチャンスが拡大したんだね。何故なら5兆円程度の損失は取り戻せるからだね。東電では無理だよ。全ての土地を国有化して未来都市を作る発想は、国でないと駄目だね。戦略的に政策を実行する人が居ないんだね。残念だよ。要するに銘柄でも、全体相場でも、焦点になるポイントがあるよ。そのポイントをどう捉えるかと言う問題だろうね。

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2011年11月16日

11/16

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かたる:またイタリア国債の利回りから、スペイン、フランスのラインが気になるらしい。その影響で日本株は安いらしいが…ここで欧州危機の実態を考えてみよう。イタリアはそもそもギリシャと違い、輸出競争力もありデフォルト・リスクは少ない。ユーロから離脱すれば、それこそ、すぐに輸出企業の業績が伸びて国内景気を押し上げるだろう。仮に離脱しなくてもギリシャより改善度は期待できるのですね。それは輸出額や輸入額の推移を見れば分かります。

この無限の連鎖の広がりが不安を呼んでいるのに、米国は国内景気の小売売上が確りしており、景気の落ち込みが少ないこという事で、株価は確りしています。それでは欧州景気はどの程度落ち込むのでしょう。財政規律を優先し緊縮財政をしているイギリスは、今回の緊縮策を始めても、それほど株価が落ち込みませんでした。景気動向は良いとは言えませんが大きく失速すると言う訳じゃないですね。

企業業績は震災から復興需要により日本のGDP7-9月期は1.5%増でした。年率換算は6%ですね。残念ながらタイの洪水の影響もあり10―12月期は減速するでしょう。それにこの復興需要も在庫投資なので実体の景気が上向いての需要と言う訳ではありません。買いの勢力は弱く、需給状態が悪いので相場は弱いわけですね。欧州の金融危機の影響で金融機関の自己資本比率は厳格化されますから世界の投資資金は減るわけです。それだから歴史的に割安な株価位置になるのでしょう。でもアジアは世界で一番、成長する地域なのですね。日本企業はその恩恵を受けますね。

時代や:いくらカタルが割安だと言っても株は上がらないよ。やはりトロの意見の方が正しいようだよ。やはり空売りの方に歩があるよ。

かたる:そうかな? 例年、この時期は買い場になっており、ここで買うのが筋だと思うね。僕はモバゲーのDENA、それに日経が報じているが、スポンジチタンの値上げ交渉で2割強の引き上げで決着したらしいよ。つまり増産投資と単価の引き上げで儲けの幅が確実に広がることが確認されたわけだね。

時代や:じゃ、何故、株価が下がっているの?

かたる:まともな投資家が少なく、売屋ばかりが横行しているのだろう。昨日の日経夕刊にはボーイング社の予測が載っているよ。中東では今後35兆円もの新規の需要が発生すると言う。まぁ、2030年までの話だが、足元も受注も好調でドバイのエミレーツ航空から777を50機も受注したそうだよ。この50機と言うのは金額に直すと180億ドルだと言うから非常に大きな金額だよ。やはり僕の予測通り、チタン株の業績はかなり増額修正されるのだろう。

トロ:それでは、何故、野村がレーティングを引き下げて株価が下げたの?

かたる:さぁ~? 理由は、野村さんに聞いてみてよ。スポンジチタンの価格交渉が2割の引き上げになったのは本当だろうし、会社側が増産投資をしているのも複数の新聞社を通じて報道されているよ。確かめるのは、貿易統計の数量と金額を追うことで分かるね。最終的には会社が発表する数字だろう。僕は与えられた材料から判断しており、野村の判断はおかしいと思うよ。

考え過ぎだろうが、GSは下げる前にオリンパスのレーティングを引き上げているよ。その間に株価は上がっているが、その過程では、逆にかなりのオリンパス株を空売りしたらしいね。そうして11月9日に空売りしたオリンパス株を買い戻したと言う話があるよ。本当かどうか知らないが…金融庁は一度、調べるべきだろう。インサイダーの疑いがある。こんな情報操作は、日本人に自主性がないから、お手のものだろう。高ければ買いに行き、安ければ売りに行き、自分の意見を持たない日本人は、付和雷同の群集心理で動く国民だからね。

時代や:イワシ民族か…面白い表現だね。そのオリンパスは、今日は株価がついているね。カタルは買ったと言ったが、どうしたの?

かたる:ロイターの上場維持の報道もおかしなタイミングだね。本当なら遺憾だよ。明らかに粉飾決算で上場廃止が筋だろうと思うよ。僕は買ったのは、今日、売ったけれど、理由は買収株価が800円台と計算したから、その株が700円台なら文句なしに売るよ。また下がれば買うかもしれないよ。本当は300円台になれば面白いと思っていたが、あまり下げなかったね。もともと上場しようが、してまいが良い会社だよ。でも時価主義会計と言うか…市場原理と言うのは正しいのかな?

トロ:あれ? かたるはバリバリの市場原理派だったよね。

かたる:うん。市場原理主義が効率化社会を形成し、人類は進歩すると思っていたが、でも正しいのか? 最近は疑問に思うことがあるよ。イタリア国債にしてもそうだが、国のCDSの価格が上がり構造改革を促しているが…この考え方が正しいの? オリンパスの菊川さんは悪者だよ。嘘をついてみんなを騙していたわけだから…しかし彼はその損失を処理して、尚且つオリンパスの世界シェアを拡大させ、良い会社に育てたよ。

そう考えると…果たして市場原理のルールは正しいのかな? 日本市場と言うか…日本人は非常にネガティブな発想だよね。常に悪い方に目を向けるよ。一体、正義って何かな?野村証券が価格操作をして、それを批判してコンプライアンスが強化され、やくざと対等に勝負ができる人、所謂、仕事が出来る人がやくざ絡みの事件の責任を追及され業界から追われたが…その後、野村証券は清貧思想を取り入れて綺麗になったが、会社は良くなった? 逆に株価が下がり続けているね。仕事ができる人が、みんな居なくなったんだね。コンプライアンスだけで食えるのかな?

トロ:お前は「悪」を容認するの?

かたる:いや…「ルール」は守らねばならないが、メディアが言うというか納得するほど組織を叩くと、みんな駄目になるんじゃないのかな? 菊川さんは素晴らしい経営者との見方も出来るね。きっと、彼の心の中では、全ての処理が終わり、業績が安定し安心したからマイケル・ウッドフォードと言う外人に、社長の座を譲ったのだろう。ある面から見れば、彼の功績は素晴らしい。しかし損失を隠しみんなを騙したことは悪いが…昔の会計処理である簿価会計なら、損失を計上しなくても良かったかもしれないね。まぁ、減損会計はあったけれど…時価の判断があいまいだったからね。

時代や:いつものカタルらしくないな。

かたる:だって…本来、イタリアもフランスも一所懸命にやっているが時価会計処理が進みCDSなるものがあるから、不安になり過度に世界が動いているんじゃないの? オリンパスの損失隠しは、時間の経過でなくなったんだね。時価会計とか正しいのかな? ルールは何時も変わるよ。日本国債の損失が広がった時に、時価会計をやめて償還まで持つなら簿価で処理していいと財務省は通達を出したね。このように国を挙げてのイカサマを容認したこともあるよ。だれが7%を超えたらデフォルト・ラインなどと騒ぐのだろう?それ以上にインフレが定着し、成長力が高まるなら8%でも9%でもあり得るよ。

トロ:それは成長力の可能性から言って、あり得ないだろう。飛躍しすぎだよ。

かたる:まぁ…ね。僕が言いたいのは時価主義って、正しい考え方なの? 中国の成長を見てもコントロールされたルールの方が正しいかもしれないよ。中国の華西村の例もあるし…市場原理が正しいのかどうか…。

トロ:株で損をし続けると色んなことを考えるものだね。ハハハ…早く諦めな。空売りをすれば楽しい人生が歩めるよ。所詮、日本は行きつく所までいかないと変わらないよ。歴史を見れば、外圧でしか日本人の体質は変えられないんだよ。最後の場面を向かえば、何れ良くなるが、まだまだ先の話しだろう。株なんか買えないよ。


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2011年11月15日

11/15

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かたる:失業者の特権か…今日は昼寝をしていたら、友達からの電話で起こされて「007(ユビキタス)の材料が出ているのに株価が上がってない」と言います。早速、発表文を読んで…なるほど、やはり狙い通り通信技術が評価され無線LAN関連の製品が伸びているらしいことが窺えます。全ての家電がインターネットで結ばれその際に必要な技術をルネサスと開発したらしいのですね。「…らしい」と表現したのは僕が専門家ではないからどの程度の価値なのか?分からないからですね。しかしこの技術は伸びますね。

最近、スマートフォンからテレビのチャンネルを変えたり、写真をテレビに送ったり…今ではパソコンとプリンターを結ぶのも無線LANを使っている筈で様々な危機が情報のやり取りをするようになりますからね。それにも拘らず株価が下げているのは市場に参加者が居ないためでしょうね。早速、友達との約束で買ってみました。実はすでに持っているのですが買い増ししてみました。僕は宣言通り、モバゲーに賭けてみようと考えています。でもここに来て大阪チタンが下がり、ちょっと買ってみたくなってきましたね。コマツもツガミもいろんな選択肢があります。

でも市場は弱いですね。買いではなかなか利益を上げることはできません。逆に間違ったコメントと思われる野村のアナリストがレーティングを引き下げた大阪チタンなどのチタン株は急落していますね。何故、間違っているかと言えば…業績は落ち込まないはずなのですね。株価と業績の整合性からレーティングを引き下げるなら、ずっと前に引き下げておくべきだし、チタン鉱石の値上がりで採算が悪化するのも、ずっと以前から分かっていた話です。

仮にこのアナリストの引き下げの見方が正しいとすれば、考えられるのは10月のチタン価格の引き上げ交渉が不調だったので、採算が悪化すると言うものですが…それなら何故、会社側は増産投資を継続するのでしょう。おかしいね。アナリストが間違っているか、会社側が間違っているかです。この結果はもうすぐ発表される貿易統計で判明するでしょう。航空機は増産体制になっておりこれからも伸びる筈ですから…この貿易統計の数字は嘘をつかないでしょう。

しかし…大阪チタンのような株価の動きを見ても分かりますが、上がるのは大変ですが下がるのは簡単ですね。如何に市場がネガティブな市場常態か…と言うことが分かりますね。

トロ:当たり前だよ。イタリア国債も再び動揺しているし、フランス、スペインもCDSの数字は良くないよ。こんな外部環境の他に米国だって財政赤字の追加策が思うように纏まってないじゃないか?日本の銀行の利益が強調されて報道されていたが、あれは国債の利益で本業じゃないよ。国の景気が悪く、国債しか投資先がないから、利回りが低下して利益が嵩上げされているだけの話だよ。しかも日本国債は間もなく制御不能の不良債権に変わる可能性があるんだよ。そうなれば日本の銀行は倒産するよ。ハハハ…株なんか買える道理がないよ。

かたる:どうしてそんなに悲観的なのかね?日本の若者だって頑張っている奴はたくさんいるよ。その意味で大阪地方選挙は道州制と絡み注目されるね。仮に大坂都構想が実現するなら、公務員のリストラが進み道州制が支持されたこととの見方も出来るよ。

トロ:なら…TPPの大げさな揉め事は?たかが交渉に参加するだけの当たり前の話で事前交渉も拒否をする具合に国内が二分されているよ。とてもじゃないが日本はやはり行きつくところに行かないと分からないんだよ。ほらカタルが話していたじゃないの?あの作家…なんだっけ。日本の女子を国がだまして売春婦にした話を…。

かたる:あぁ、花村萬月の「ワルツ」の話だね。あの作品は良かったよ。任侠などが描かれていて…僕の好みだが、彼の他の作品を読んでみたが、今ひとつだったね。この「ワルツ」はお奨めだよ。ようするにトロは僕が想定している最悪の状態にならないと日本は変化が出来ないと言いたいわけだね。その時間が確実に来ていることは事実だよ。でもここで正論を通してTPPを実現させ自由貿易圏構想を実現し、増税に転換して財政赤字を減らせば日本株は世界で一番最初に力強い上昇波動の相場に入るんだけれどね。

福島も良い線を言っているが…肝心の旗振り役が居ないね。やはり汚染地域を個別に除染するのではなく、一括買い上げを実施して未来都市を建設すべきだね。そうして日本国未来都市債を発行してその債券を1000万円以上買う人に永住権を与えるとか…いろんな方法があるのだけれど…。政府が夢を国民に与えないとなかなか自力では立ち上がるのが困難な時期になってきたなぁ~。

トロ:ほら…自分だってよく知っているじゃないの。現状を認めているから嘆いているわけで無理して「買い」を選択しなくても良いじゃん。もう株屋を辞めたんだから…。

かたる:僕は現状を観てほしいだけ…。今日は注目していたツガミは安かったが切り返したね。コマツも同様だった。買いだよ。何故か?自分の目でコマツのIRへ飛んで受注状況を見ればいい。今日のモバゲーの出来高は272万株と順調に減っているね。要するに玉の調整が進んでいるわけだね。まもなくラインを変えると思っているよ。あるいは何か悪材料が残っているなら、それと共に一度下押しそれから出直るだろう。でもそこは最後の買い場の筈だね。確率は7:3程度かな? このまま下がらずに上がるか、もう一度下げてから上がるか…どちらか分からないが上だと思っている。

確かに市場は弱いよ。それは海外勢が良いと思っても買える玉がないんだね。自己資本比率規制を強化すれば世界中の資産価値が劣化する可能性があるんだね。米国の不動産がなかなか上がらないのは…金融規制が厳しいからだよ。今度は欧州だね。しかしこの9%は前から決まっていることで世界の銀行界はこの路線で動いているから、取り立てて年末に下値圧力が高まる訳じゃないよ。だからNY市場はまずますの強さを示しているね。

僕は驚いたんだね。コマツの受注状況を見てね。株価があれだけ下げたからもっと悪化していると思っていたが、なんと中国だけだった。ところが中国に特化しているツガミは既に上がりだしているよ。つまり中国は早晩政策転換で成長が加速すると読んでいるのだろう。事実、他の工作機械など設備投資の数字はそんなに悪くないね。

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この事は来春、世界景気は欧州を除き上向きに推移すると言うものだろう。問題はこれからの欧州の落ち込み具合だね。いくら世界経済に対する割合が低いと言ってもBRICsの伸びで埋まるかどうか…ここの見通しは難しいよ。でも原油価格の推移など見ても分かるが…やはり成長は続くと言う読みなんだろうね。今はどちらにしても悪いことを前提で株を売っているから、この修正見通しが明らかになれば株価は上がるよ。だから緩やかに上昇しているのだろう。故に買いに若干の歩があるよ。

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2011年11月14日

11/14

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かたる:一応、ギリシャもイタリアも首相の交代により財政規律が守られる見通しで世界的に落ち着いてきたような市場展開ですね。先日のイタリア12か月もの落札利回りは6.087%で50億ユーロを全額調達したそうです。懸念の波及が予想されていた米国の160億ドルの30年債は3.199%で応札倍率は2.4だったそうです。このような動きを見てイタリア国債の利回り変化は下のような状態です。

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なんだか市場は一体化してきましたね。ユーロの仕組みが守られるとすれば、TPPはカナダ、メキシコと参加国が広がり道州制より大きいのかな? 自由貿易の経済圏が誕生しますね。一方、大王製紙とオリンパスの企業統治問題は誤解があるのか分かりませんが、読売巨人軍の清武氏は渡辺恒雄球団会長を批判しましたが、清武さんの気持ちもよく分かりますが、きっと世間は受け入れないでしょう。きっと清武さんが辞めることになり、ナベツネさんは居座るんでしょうね。本当は喧嘩両成敗で両者が退くのが望ましいと思うが…後進に道を譲るなんて綺麗ごとなのでしょうか?

この日本村の考え方が日本には根強く残っており、厄介な問題となりグローバル化を阻害しています。株が下がるには実に様々な理由があるのですね。コンプライアンスだけでなくなかなか日本は市場原理が国民の間に定着しませんね。ただ欧州危機もそうですが、TPPも確実にインターネットがアラブの春を生み、ウィキリークスのように情報公開が叫ばれ、フェアな考え方の受け入れが望まれるわけです。

トロ:良かったじゃないか。混乱が収拾しそうになって…でも一難去ってもまた一難で、懸念材料は豊富にあるが好材料はそんなにあるのかな?

かたる:不思議なんだよね。人間の生き方と言うか生きる姿勢と言うか…自分の気持ち次第でどうにでも世の中の見方は変わるものだよ。オリンパスなんか…何故、こんなに揺れるのかね?ストップ安したりストップ高したり…こんな動きを見ると如何に短期筋しか動いていないか市場の浅さが分かりますね。つまり買いではあまり儲からないと言うことですね。ソコソコなのでしょう。

時代や:やはり変わったね。昔ならガンガン強気で強い展開しか言わなかったじゃないの。

かたる:相場は上がるよ。一年で一番いい時期だよ。でも大儲けは難しいのでしょう。でもね。野田総理は一応、TPPを受け入れ交渉に参加すると言う。交渉のテーブルにつかないなんて…日本は世界から村八分だよ。もし否定していたら株なんか買えなかったよ。これで消費税を強引に導入するのが良いね。反対論を押し切り一気に20%程度まで引き上げればいいんだよ。反対する馬鹿は日本の国を考えてない輩だよ。その代り公務員の2割カット、国会議員も2割程度人員を削減させるんだね。

そうすれば日本株は本格上昇に向かうかもしれないよ。でも今のままじゃ…低迷する失われた時間は続くことになるね。そうやって時間稼ぎするしか…残された道はないのだろう。野村証券も人材が居なくなったね。きっと、どの世界にも自ら一所懸命に働く奴がいないのだろう。空回りする人形みたいで馬鹿らしいものね。道化に見えるよね。

時代や:なんか…寂しい話だね。何か銘柄はないの?

かたる:銘柄などは一銘柄あれば十分だよ。僕はDENAに賭けることにしたよ。スマートフォンは伸びて携帯端末を利用したゲームは伸びると思うよ。世界的にこの動きは加速するでしょう。ただ目先はプロ野球などの話題があり壁を感じるが…こんなものは業績に影響を与える問題じゃないよ。NGモコの行方がこの会社の未来を決めるわけだね。2009年の秋からのあの急上昇の場面が再現されるかどうか…あの時はあまり株が上がるものだから損をして株を売ったんだよ。だっていきなり2倍だからね。上がる理由がわからなかったが…あとで業績の伸びが判明するんだね。その爆発点がもうすぐやって来るはずだよ。

トロ:どうかな? そんな二番煎じが存在するとは思えないね。

かたる:だから人それぞれ…そう思うなら空売りをすればいいよ。僕は買う訳だね。本日は野村証券がレーティングで下げているチタンもアナリストが会社訪問しているのだろうか? チタン鉱石が価格高騰しているのは、今に始まったことじゃないね。ここに来て円高は一服しているし…それとも10月の値上げがたいした事がなかったのかな?僕は会社訪問してないし、聞いてないからわからないが…基本的にまだ業績は上向きで、これから順調に伸びるんだね。だから会社側は積極的に増産投資をしているわけだ。つまりこの野村のアナリストは間違っている可能性があるね。だから株価が押したところは買い場になるかも知れないね。

要するに、業績が伸びるのに…株価が大きく下がるコマツのようなケースはその理由を調べ、問題がないなら株価が下がったことは、最大の好材料になるんだね。今日はコマツを解説している暇はないが…株価が下がったら、何故、コマツが上がるか解説するよ。それではまた明日。007も解説したかったけれど…その内ね。下は上海総合株価指数の週足です。


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2011年11月11日

11/11

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かたる:イタリア国債の入札が順調で値戻し市場に安心感が生まれているようですね。ソブリン・リスクの頂点は米国と日本ですね。欧州危機などは小物の実験に過ぎません。でも良く考えてほしいが、所詮、現状の枠組みは仮定なのです。歴史的な覇権を見れば、かつてはスペインが世界のルールを決め、イギリスに移り米国に流れましたが、大昔はローマとか…時代の変遷で価値観は大きく変わるのですね。

どうも景気拡大の「素」である信用乗数効果が、金融規制によるベースマネーの減少で乗数効果はさらに減りますね。ソブリン・リスクが指摘されると言うことは、ドルの基軸とかの体制が転換するのでしょう。だから金利も付かない金価格が高値を維持しているのでしょうね。それにしても住友鉱山は失敗しましたね。あれは800ドル近辺だと思いますが、産出量をヘッジしていますからね。どのくらいヘッジしたのか分かりませんが…思惑が外れましたね。

もし数年前の、あの時に、今日のソブリン・リスクまで予想していれば相当な金額が入っていたわけですね。経営判断とは難しいものですね。株もそうですね。的確な判断が出来れば、あっという間に、数兆円なんかのレベルでないでしょう。最近はアルゴリズム投資が一般化し、さらに市場の流動性が減っているので、目先の動きが増幅されているようです。東電やオリンパスは格好の餌食になりました。市場と言うのは恐いものです。優良企業と思われていたのに…あっという間の転落です。

日本国債を買っている地方金融の破たんが、いつ来るのでしょう。誰が考えても時間の問題ですね。その時は円安になり、一気に状態が悪化しますね。公務員は大変ですよ。物価は上がり、年金生活も大変になります。一番は自給自足のシステムですね。そんな最悪の状態が訪れるのでしょう。まぁ、先の悪夢の仮説は、頭の片隅に入れておいてください。

時代や:強気のカタル君も株屋を辞めてから、弱気に転じているような印象だよ。

かたる:まぁ、銀行株のみずほは100円だし、野村も240円だからね。強気を堅持できる状態ではないでしょう。フランス国債の格下げ誤報道のように噂で下がるようでは…要するに、びくともしない岩盤が、何処なのかハッキリしないね。TOPIXのチャートは節目を迎えているが、日銀は何をやっているのだろう? 簡単なんだよ。デフレ脱却も正常な景気回復も…。まだ政策手段はたくさん残っているが、間もなく、そのアイテムが使える時間が消えるんだね。使える有効期間がドンドン減っているよ。今ならマジックは沢山使えるのに…。

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トロ:何年も言い続けているのに…実現しないんだから、そんなのは空想だよ。もっと現実的に欧州問題から米国問題への波及を考えればいいよ。ところで今日はオプションのSQだけれど、その割に出来高も少ないね。相変わらずの相場だな。オリンパスは正常な商いになっているね。

かたる:うん、今日は参加したよ。本当は、昨日、買おうと思ったけれど、引けの時点で20%の買い注文がなかったから止めたんだね。そうして今日は昨日の484円で指値買いを入れて、ストップ安の404円にも入れたけれど…下値は買えてないよ。

トロ:そんな…上場廃止になって、紙くずになるよ。そんなのを買うなんて…。

かたる:上場廃止は覚悟しているよ。でも過去の業績推移をみると、この10年平均の1株営業CFは211円だよ。つまりPER10倍なら2110円の価値がある。だから問題出現の前の株価はある意味で正しいね。更に経常利益の過去10年間の年平均は446億円あるから、その半分の223億円の10倍は、2230億円だね。発行株式総数が27128万株なので、一株822円と言う価値があるよ。世界一の先端医療の会社だからね。仮に追加の隠れ債務損失がなければ、買収価格としては一株822円ぐらいが妥当なのだろう。僕はM&Aの対象になると思うよ。東電とは違うところだね。

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普通は上場廃止になった後にM&Aをするより、上場している時にM&Aを実施した方がやりやすいよ。だから期間限定のおもちゃだね。でも株としては面白くないよ。僕が参加したのは興味があるからだね。ライブドアも最終処理はまだ終わってないが、上場廃止でもっと買えば儲かったね。上場しようがしまいが会社には存続価値があるよ。今は上場の価値が薄れている。むしろ優良会社は、しない方が良いね。だからMBOが増えているのだろう。値動きだけを目的で売買するだけじゃないよ。

トロ:相変わらずの精神構造だね。呆れるよ。言い出したら聞かない悪戯っ子と同じだよ。

かたる:実験だから…。散々、お客様のお金で実験を繰り返し…ある程度の技量になっていると思うが相場を取り巻く環境がこれじゃ…なす術がない。でも今はモバゲーに燃えているよ。この焦点は株式教室か、なにかで書いているよ。誰も先の事は分からないから、結果は後で判明するね。ただ問題は予想が当たっても、勝負に負けることがあるからね。色んな過程があるから、その魔坂にひっかからないように慎重に行動しないとならないよ。

時代や:かたるは世界景気の動向をどう見ているの?

かたる:何度も言うけれど、僕は当初、QE2は成功し米国経済は立ち直ると思っていた。だからアメリカ野郎(ユニデン)に一時、注目して買っていたわけだね。でも予想より悪かったようだね。欧州景気はこのゴタゴタの緊縮財政を迫られ通常は景気減速の圧力になる。でもFT株価指数はあまり下げなかったんだよ。まぁ、イギリスは特殊かもしれないが財政規律の厳格化がどの程度景気を下押すか不明だよ。でも世界の人口を見れば…圧倒的にBRICsなどの比重が高く成長を続けているよ。

米国は3億、日本は1億、ドイツとフランスで合わせて1億5千程度だよ。中国は13億でインドも13億だよ。インドネシアは2億だね。大雑把だが…僕が言いたいのは生活が向上するワクワク感のある昭和30年代の「3丁目の夕日」の時代は希望にあふれ高度成長時代を繋がるんだね。今、中国はその高度成長時代で、インドは3丁目の夕日の時代だよ。考えてほしいが、金融危機が切っ掛けになりソブリン・リスクが生まれた。米国から欧州へ向かった嵐は、これで終演を迎える可能性があるんじゃないかな?日本は地理的にこれらの新興国と近く有利な条件に変わりないよ。

積極的なキャタピラーは、中国の年代煤砿機電を8億8700万ドルで買収したと言う。先日は三菱商事が銅鉱山の権益を持つアングロ・アメリカン・スール社を53億9000万ドルで買収したよ。何故、このような報道が評価されないのかな? 多くの市場参加者はオリンパスやTPPに関心が向かっているよ。今日だって国際帝石が売られたり、東京ドームが売られたり…訳の分からん理由で、株価が下押している。ネガティブ市場の際じゃないのかな?「陰極めれば陽に転じる」のが自然の摂理じゃないの?

僕は間違った市場の解釈が、修正される時期が近付いていると思っている。


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2011年11月10日

11/10

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かたる:現代美術の村上隆さんが震災者支援の為にチャリティー・オークションを開き彼の作品は6億8000万円で落札されとか…ニュースで流れていました。同じ芸術家でもゴッホのように恵まれない画家もいるが、村上さんはルイ・ヴィトンなどからも高く評価され、早くから海外で活動していたためか、日本より海外から認められ、才能が逆輸入されたイメージですね。生きている早いうちに認められて幸運な人ですね。最近、ラジオで聴いた「紡ぎ~あまねく想い」を歌っている奥村初音さんは、はたして大きく育つのでしょうか? 久しぶりに、いい曲だと感じた一曲です。

日本と言う国は情けないことに、学歴や年齢などで評価する傾向が強いですね。本当に実力のある人が、なかなか適切な地位に付けず見捨てられています。その反面、大衆迎合主義と言うか主義主張を持たない政治家が右往左往しています。今回のTPPの交渉などメディアは詳しい内容を報道せずに、ただ○○議員が反対している様子を映すだけ…このようなメディアの姿勢も問題だけれど、絵になっている政治家は、いったい何を考えているのでしょう。

ギリシャ危機で年金や公務員の給料が外圧によりカットされ、どんどんグローバル化が進んでいるのに、我が国のGDP比の債務は229%だと言います。ギリシャは152%で、今、問題にされているイタリアは120%だと言うのですが…。政治力を発揮する人が日本に居ないのでしょうか? 政治家はブキャナンの公共選択論の世界にいる偽善者だらけ…。そもそも自民党政権が地盤である農家を、だましてきた政策が今日の問題を引き起こしています。TPPと農業保護や自給率の話は、一緒の次元で考える話ではないはず。もともと高額の関税でコメだけを守ろうとすることが、非現実的な話なんですね。一度、関税を撤廃し国際競争にさらし、その中で日本の農業をどう育てるか?と言う改革を選択するのが合理的な考え方だと思うが…日本は鎖国政策を続けることなどは、できないのですね。

長い失われた時間の問題要因の一つは、内外価格差でした。この打破が焦点になりユニクロやニトリなどの人気銘柄が登場しました。ようやく、これらのメーカーが国際競争に乗り出したところです。この内外価格差の是正は購買力平価の考え方からも、高関税の撤廃は通り抜けねばならぬ壁なのです。先送りなんて、できないですよ。一応、2000万以上の高額収入を得ている議員さんは、この程度の理屈は明白の筈ですね。それを支持母体や政治資金の甘い汁から抜け出せずに、反対している人は一体、何を考えているのでしょう。野村証券の株価は200円台に定着するのは、日本の恥部が原因ですね。この村論理がオリンパスの問題を生み、東証の大証買収なんて…明らかに論理を曲げています。

「証券取引委員会(SEC)は9日、いわゆるリバースマージャーによって米国市場に参入しようとする企業に関する厳しい内容の新取引所規則を承認した。リバースマージャーを使うと、通常のIPO(新規株式公開)に付随する規制当局の精査を回避することができる。」と言うニュースは、このような裏口上場を否定しています。これが世界基準なのに…東証のモラルも疑わしい限りです。

トロ:今日は株が下がっているから…荒れているね。所詮は、無理を通せば道理は引っ込むじゃないの?イタリアも荒れているようだし…、米国株も大幅安か…やはり前途多難だよ。

かたる:おまえなぁ~どうして、そう表面上しかみてないの? 5.5%に減速したCPIを裏付けるように、ファナックもコマツも…中国もののチャートはみんな確りしているよ。ツガミだって単なるスピード調整じゃないの?

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まぁ、確かにオリンパスは頂けないね。今年は東電にオリンパスと2銘柄も空売り屋に、銘柄を捧げてしまった。もともと外部監査などの仕組みが希薄なのだろう。ブルドックなどを最高裁が認めるから、どんどんモラルが崩れてオリンパスのような事例が生まれるんだね。フジテレビもそうだし…楽天の三木谷さんは嫌いだけれど、彼が経団連を抜けたのも良く理解できるよ。

時代や:まだ年末・年始は高いと思っているわけ?

かたる:そう考えているから、今日はモバゲーを買ったんだよ。昨日は買えなかったけれど…。他にザラバで寄ればオリンパスも買ってみようと思っていたが、売りの1割にも満たない買い注文しかなく見送った。

トロ:上場廃止が確定しているのに買うの?

かたる:だって…世界一の会社だもの。それも先端医療の内視鏡だよ。腹腔内手術と言うのかな? あれもオリンパじゃないの? おそらくオリンパスは手術ロボットも開発していると思うよ。その内、医者など必要ないよ。飛行機と同じで自動操縦ではなく自動手術になるんじゃないの?

トロ:やはり変わっているね。お前は…。

かたる:イタリア国債は保証金率が引きあがった影響で、一気に整理売りが広がったと言う報道もあるよ。つまりイタリア国債の7.45%かな?…は、一時的なブレの可能性もあるね。もともとイタリアはギリシャと違い、産業基盤が確りしているよ。ユーロから離脱すれば産業が息を吹き返す可能性がある。貿易収支はそんなに赤字が続いてないよ。残念ながら経常収支は赤字が続いているけれどね。(資料ジェトロから…)

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時代や:それにしても…また全面安だね。みずほが100円になったり大型株のパナソニックなどの下げも続いているね。みんな新安値だよ。やはりカタルの年末・年始の株高説は崩れるんじゃないの?

かたる:人それぞれ…みんな考え方は違うよ。僕はこの安いところは絶好の買い場だと思っているよ。ようし…明日は買ってみようかな?

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2011年11月09日

11/09

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かたる:相変わらず市場は弱いですね。大幅安した野村証券が一番人気で上がっていますが、昨日の下げを埋めていませんね。とうとう200円台の株価が定着するのでしょうかね。単純平均株価が高値から1/9となっており、デフレ経済が進行し政策の転換はありません。でも日銀は昨年10月に初めてETFやリートの買い入れを実施しており、資産が下がり過ぎだと宣言はしたのですね。つまり資産下落は問題だから対策を打ち出しました。このところ震災の復興のためか、2か月連続で銀行貸し出しが伸びていると言います。正常な経済と言うのは金利が下がれば借り入れが起こり、新規分野への挑戦チャンスなのです。しかし国の支援がないと個人の力では限られており、1%未満の成功の可能性に賭けるわけですね。コンプライアンスの行き過ぎが原因で貸し出しが伸びません。

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日本の失われた時代は金融経済を否定し実体経済だけで経済を立て直そうとしているのです。頭のいい財務官僚が政策転換をしないわけがなく、やはり消費税の引き上げが、切っ掛けじゃないかと疑っているわけですね。消費税を引き上げれば国債の発行を減らせ、銀行の日本国債に対するソブリン・リスクが軽減し、本格波動に入れるんじゃないかと期待しているわけですが…どうなのか? 彼らは何を考えているのか分かりません。その意味でTPPに対する首相の決断は注目され、消費税も引き上げればいいのですね。一緒に政治家や公務員の削減も実行すれば、国民は受け入れるでしょう。

前も言いましたが、WBS(12チャンネル)は、なかなかいい番組です。前向きな視点を取り入れメディアも変わりつつあります。メディアの価値は視点を何処に置くかでしょう。後ろ向きの報道は控えるべきですね。過去のオリンパス報道などにスポットを浴びせると世情が暗くなります。常に前向きの話題、今、日本企業が取り組んでいるアジアの市場経済化など…そこにスポットを充てて報道すれば良いのです。

市場は兎に角、ネガティブな視点で動いていますね。今日は三井住友が、一時、確認できないオリンパスの関連情報で売られたと言います。相変わらずオリンパスはストップ安ですね。お金があれば、ここから下値は買い下がって寝せればいいですね。どの程度のラインで落ち着くか分かりませんが、成長分野で世界トップの会社が安く手に入ります。必ずM&Aの対象になるでしょう。上場廃止になっても株主の権利は残りますね。ライブドアは結局、儲かりましたが…オリンパスは下がれば下がるほど魅力が増します。まだ買う気にならないが…覚えておくと良いでしょう。

トロ:しかしその性格は治らないね。まぁ、カタルの場合は病気だね。日経産業新聞には航空機の特集を組んでいたね。あの記事を読めばカタルのチタンへの注目度合いも分からないでもない。でももっと他の視点が良いんじゃないの? 中国のCPIは5.5%と下がり政策手段が増えてきたようだね。東京では国際ロボット展をやっているんだね。アシモは進化したね。ほらホンダは車など作るのをやめて、ロボットを作れば良いと、昔、カタルは言っていたよ。もうすぐ、実用化の段階になるかね?

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かたる:そうだね。先進国は技術革新で新興国の追い上げを阻止しなくてはならないよ。日本には原発の影響もあり省エネ技術が普及する素地が出来ている。高齢化が進み高齢化ビジネスの素地もある。色んな新しい技術が開花しているから、総合的に推進させる組織が必要だね。昔は経済産業省などがリードしたが…全く機能してないどころか、民間の足を引っ張っている印象が最近まであったが、変わり始めてきたのかな? 

トヨタの値動きを見ると、現状の決算悪は消化しているようだけれど…エルピーダのケースもあり、まだまだ予断を許さないね。小澤副社長は同じ条件下で戦いたいと、苦しい答弁をしていたね。豊田章男社長の300万台発言が尾を引いて経営が縛られているように感じるよ。この問題は難しいな。心情的には章男社長を応援したいが、株屋としてはあの社長は辞めるべきだと思う。既に世界シェアを奪われ震災の影響やタイの洪水問題があったとしても、この数字は世界トップ企業としてはふがいない数字だね。

時代や:何か、良い銘柄がないの?

かたる:多少は、上がる銘柄はあるが…人気株に育つ銘柄を見つけるのは難しい環境だね。中国のCPIが下がり、この関連は面白い。Dガレージ(4819)が増資をした効果にも興味があるね。果たして公募増資価格の268800円をクリアできるかどうか?僕はあまり銘柄を広げないからね。あとは、やはりモバゲーと007でしょう。最近、チタンは少し力が抜けているね。ようやく上がってきたんだけれど…むしろ太郎君(AOC)の方に興味があるかな? ただ正直に言って、なかなか環境は変化しないからね。でも年末年始は買いで儲けられるチャンスだよ。

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時代や:カタルに聞いても、最近はサッパリだし面白くないや。

かたる:チタンにしてもエレクトロンにしても1000円くらい上がったよ。買ったかどうかはその人の選択だからね。あまり宣伝したくないが、まぁ、この相場の環境下でソコソコでしょう。僕は年末年始にかけ、モバゲーが切り返すと思っているよ。この銘柄も大きく下げたので1000円ぐらい取れる可能性があるよ。要するに自分がどう考え、どう行動するかの問題でしょう。時代やは批判ばかりするが、自分で決断しないとならないよ。

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2011年11月08日

11/08

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かたる:嫌なニュースが出ましたね。オリンパスは粉飾の疑いがあると言います。M&Aの高い手数料や買収金額は、過去の有価証券の飛ばしの穴埋めだと言う話が伝わりストップ安になりました。最初はカタルも買いから入ったのです。あれは1400円台でしたね。直ぐに売り転換し一度だけ空売りをしました。でも直ぐに買い戻しましたが…。でも、もう直ぐ純資産価格水準で、高成長が見込める世界一の内視鏡の会社だから上場廃止にならずに、その前に、きっとM&Aの対象になるでしょう。だから株価が落ち着けば買い場だろうと思いますが…企業統治の問題から、いただけない村論理が存在することを改めて考えさせられました。この村論理が背景にあり、TPPの反対を支持している政治家が多いのですね。亀井静香など…時代遅れの政治家の論理が日本の改革を阻害しているのでしょう。

時代や:かたるは、TPPは賛成論者だよね。

かたる:うん。一般的に輸出企業を応援し、農業生産者を苛める話と言う構図で、多くの人が見ているし、その方向性でメディアは報道しているが…。ここでよく考えてほしいが、国民や消費者にとって望ましいことは、価格が下がることだよ。そうして選択肢が増えることだね。その結果、日本の農産物が売れなくなり衰退するなら、どうやって価格競争に勝てるように農業を市場化させるかを考えないといけないね。TPPに反対する話と農業を守る話とは考える次元が違うよ。

農業は活性化させる必要があるが、国際競争に勝てないなら勝てるように育てればいいよ。農業の効率化が進み、一気に農業改革が起こるね。いつまでも、じいちゃん、ばあちゃん、母ちゃんによる三ちゃん農業じゃないよ。民間資本を受け入れて、効率化を推進し、農業の輸出立国になるまで、緩和政策を採用すれば良いよ。その話とTPPのはなしと、一緒の次元で報道するメディアは、考える次元を間違った方向に国民を誘導しているね。メディアは猛省すべき話だよ。

時代や:ところでオリンパスの問題で、野村の元社員が拘わっていると言う話だけで、野村証券が新安値とは…どうなっているんだろうね。

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かたる:うん。株価が脆いね。でも野村証券が絡んでいるかどうか分からないよ。過剰反応し過ぎだろう。報道は野村証券のOBが関与していたとか…と言う話だね。金融は社会正義を考えないといけないね。ギリシャの借金隠しにも米国のゴールドマンサックスが関与していたと言うし…儲かれば良いと言う問題とは違うね。僕は現役時代にインサイダーの相談を受けたが、注文を断ったよ。モラルは大切にしないと…。

トロ:かたるは年末年始に相場が高いと言うが…その根拠は何なの? 欧州景気は大きく落ち込むし、期待がかかる中国も建機の受注が大幅な落ち込みを示し、景気の減速感は拡大しているよ。

かたる:一つは株価が大きく下げたこと。株価が下げることが最大の好材料なんだね。更にギリシャ危機の拡大からイタリアと言われるが…、その割にユーロの通貨は上昇波動を維持した動きだね。原油価格も確りしており商品価格は崩れてない、いやむしろ上がりそうな気配だよ。購買力平価ベースのGDPではインドは日本を抜いたんだよ。間もなく中国もインフレ懸念が消えて政策手段が増えるね。新興国はインフレの世界に居るからね。しかも人口は多いよ。

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トロ:強気を打っている割に、ゲリラ戦を支持しているね。

かたる:うん。本家は金融株だが…日本の政治家もだらしがなく、消費税の引き上げを実施しないし、公務員改革も先延ばし…給料を強引に20%ぐらいカットすれば民間の痛みが分かるだろう。今の時代は年収300万円時代だろうね。公務員も民間化させればいいよ。どう考えても能力が必要な業務は少なく生産性が低いもの。消費税を早めにあげる必要性があるね。そうしないと日本国債を大量に保管する金融機関の株は、日本リスクから絶対に上がらないよ。この道筋がハッキリすれば、成長論に踏み出せるかもしれないよ。

しかし今のままでは最悪のシナリオを歩む可能性もあるよ。一番怖いのは財政規律の清貧思想が経済のブロック化を生み、保護主義に向かう可能性だね。まぁ、先の話を考えても仕方がないが…今は買い場でしょう。取りあえず年末年始の株価は戻るでしょう。今日は安いDENAが面白いと思っているよ。今日の株価は安いけれど、VWAPは2775円で、引け値もポイントの2725円をクリアしているね。もっと買ってみたい株だね。007は昨日の反動だね。仕掛け人は不在らしい。力があればなぁ~。

一度、売り物を消化した筈のエルピーダの398円は頂けないね。きっと、まだ世界景気復活の兆しは薄いのだろう。僕はゲリラを支持しているのは、欧州を始め、世界の金融機関が資産圧縮に乗り出しているからだよ。オバマもそうだし…フランスも財政規律を優先させ緊縮に走ると言う。これじゃ本格相場の強気を打てる道理がない。株は上がっても短期でゲリラ戦でしょう。ただ中国の政策転換は効くよ。何故なら既に経済規模が日本を抜いて大きくなっているよ。たった1%の成長加速で5兆円を超えるからね。中国の相乗効果は日本と違い、景気拡大の波及範囲を大きく広げるでしょう。

日本の1兆円と中国の1兆円では経済規模の拡大が違いますね。同じ価値でも相乗効果が違うのですね。やはり失われた時代を覆すのは容易なことではないですね。傷は浅いうちに対処するのが鉄則ですが、日本は既に慢性化している印象です。

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2011年11月07日

11/07

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かたる:2008年9月15日のリーマンショックは、前年から始まったサブプライムローンからCDSと二段構えの金融危機でした。その後処理の為に、多額の政府保証を付けて金融機関の基盤整備の為にデリバティブの縮小が世界の流れです。さらにBIS規制で国際銀行の自己資本比率規制を9%とする流れは変わらないようです。行き過ぎた金融技術の進歩にブレーキを掛けます。

ブラック・ショールズ方程式をマートン・ミラーが発展させ、その技術が米国に繁栄をもたらし、新興国の開発に繋がったのですね。本来、リスクを取れない人間が思い切った勝負ができるから、新しい時代が開けたのです。この時期に鄧小平が中国の改革開放政策を進めた歴史的な事実がありますね。神様は粋な計らいをしますね。毛沢東の粛清と呼ばれる文化大革命の後に起こる偶然は面白いものです。

時代や:また、訳の分からんことを言い始めたな? 株と、どう結びつくんだよ。そんな話が…。

かたる:僕はベルリンの壁が崩壊した時に、こう感じたんだね。これで東西冷戦が消えて「平和の恩恵」が得られる日本株は10万円になると…。ところが平和の恩恵は新興国に流れちゃったんだね。たしかに論理的には、世界の人口70億人の内、先進国の人間は少なく、富は薄く広く拡散する。インターネットの進化が情報の伝達を早め、独裁政権が崩れたね。きっと、ギリシャ問題の欧州危機なども同じ範疇の出来事の一環なのだろう。G7からG20に変わり、面白いことにユーロの問題なのに、イタリアの財政を監視するのはIMFだと言う。更にSDRの引き出し権を使う用意もあると言うね。

時代や:くだらんことを、ガチャガチャと…。

トロ:それで…どうなると思っているの?

かたる:分からないがユーロの問題点は、財政を独立させていることにあるね。一緒なら問題ないよ。日本では夕張が2007年に財政再建団体として破たん処理に入っているが日本は困ってないもの。ギリシャも同じだね。IMFのラガルド専務理事はフランス出身だね。ECBのドラギ総裁は、あのイタリアだよ。彼はゴールドマンサックスにもいたんだってね。それは兎も角、この危機はドルの基軸通貨からSDRへの移行の布石じゃないのかな? つまり世界通貨は一つになる。その準備に入ったのでは…との流れで見る。…と、考えるのが自然だね。

時代や:たとえ、世界通貨が一つになっても先の話で、その話が、どう株と結びつくの?

かたる:そんな事が分かれば、苦労はない。先が見える人間などいないよ。でも重要なキーパーツだよ。最近は考える鍵が多いよ。TPPなども重要な鍵だろうし…最近はWTIが高く北海ブレンドなんかとの差が縮まっているね。この意味は何かな? 一見、株と関係ない世界の流れは、非常に重要だよ。日本人と違い欧米人は我慢が出来ないよ。だからストやデモを良くするね。ただ今回の欧州危機は金融危機の始まりの出来事ではなく、収拾に向けた出来事のように感じるね。ギリシャ危機は確実に日本に布石を打っているよ。消費税を引き上げ、公務員はカットされる方向性にある。長い安楽の天下だった公務員様の受難時代が幕を開けるよ。

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トロ:世界はひとつだね。日本も国家ではなく…一つの自治権のある島か。

かたる:うん。最近よく目にするのが、グローバル企業の税金逃れの報道だよ。本来、米国に本社があるのに、海外へ分社化して税金を逃れている。イギリスも日本も税金を払わない企業がたくさん存在する。僕は楽天が好きでなくなったのは、あの経営スタイルだね。もう大きくなったのだから、納める税金は納めるべきだよ。ところが彼は次々に赤字企業を買収し規模の拡大をしている。そうして税金を逃れているよ。おそらく、次はこの問題が大きくなると思うよ。効率化論理の市場原理からすれば、売上税を連結でかければ効率化を重視して、経済が発展するんじゃないかな? 売り上げ拡大主義が消えて…

トロ:そんな事をしたら商社などはつぶれてしまうだろう。まぁ、基本的な先の環境問題は兎も角、相場は相変わらず欧州危機に揺れる構図かな? 米国は微増ながら改善傾向のようだね。消費者信頼感指数が先行指標なら、年末商戦辺りは響くんじゃないの? やはり警戒を怠れないだろう。

かたる:そうかな? 確かに株価が急落したので消費者信頼感指数などもさえなかったが、5週間の上昇は年末商戦にも援護射撃じゃないの? 11月の中旬過ぎまで株価が何とか持てば、年末は乗り切れるよ。そうすれば中国の春節があるから、世界の消費は何とかなるんじゃないかな? 日本も予算がついて復興需要景気があるし…。今日の五洋建設はどうなのかな…休んだ後だから、面白い?

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時代や:もう、じれったいな。どうして、わざわざ的外れな銘柄を話題にするんだよ。007の株価は急伸し、決算数字が出たけれど、どうなの?さらに予想通りDENAも上がっているようだが…どうなんだよ。

かたる:そうか…。最初、何故、高いか分からなかったんだよ。そうしたら業績修正が出ていたね。僕の予想は売上も減り、赤字予想だったが、売り上げが減ったので経費を削減したらしく利益は予想より増えていたね。ビックリしたね。赤字を覚悟していたのに黒字で増額するなんて…だから高いのは当たり前。おそらくデジタル特需がブルーレイなどの販売を押し上げたんだろうね。SQLなどは好調な筈で、どんどん積み重ねの利益に繋がる筈だね。株価的には先日の6万円台は天与の買い場だったのだろう。一番の不安材料だった決算数字が明らかになり、買いやすくなる効果は大きいね。

同じようにDENAも、神様がチャンスをくれたような気がするよ。今日は小さな材料に反応したようだが…。ここからは真空地帯で売り物がないゾーンに入るからね。基準値の2725円が株価的なポイントだろうね。たしか、それぞれの株価の見所を株式教室に掲載したよ。問題は自分がどう考えるかだよ。僕は自分が考えるように行動する。他人がどう考えるかなど…あまり考えないよ。参考になる意見なら気に留めるが…基本的に自分が信じている流れを大切にするね。銘柄などは1銘柄で充分だよ。成長株に育つなら一銘柄だけ売り買いを続ければ、100万円が1億円になるよ。要するに信じるかどうか…。誰も時代の先は見えないし、未来など分からないよ。

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2011年11月04日

11/04

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かたる:ECBは予期せぬ利下げを実施し世界景気への警戒感を示唆しました。ギリシャ問題が再び揺れ、パパンドレア首相の辞任問題など揺れています。ギリシャ国民にすれば当然の主張です。ヨーロの離脱か容認か…。ユーロを離脱すればデフォルトが発生しギリシャ通貨は売られインフレになります。どちらの選択も国民の悲劇を招きますがどちらを選択するのか? 論理的には離脱が健全な選択になりますが、50%の債務が削減されるなら容認した方が良いようにも思えますし難しい選択ですね。

しかし市場経済は既に欧州危機は消化しており、株価が上がらないにしても大きく下がるかどうか? むしろECBのドラギ総裁はイタリア出身で、そちらの方に関心が向かいそうです。突然とも思える利下げは側面支援かな? 金融機能の不健全さが景気の実態を妨げ、NY市のストなど…まるで金融が悪者ですね。歴史的な観点からユダヤの迫害が続きます。汗して働かずに情報により儲ける金融は上手く機能しない時にはターゲットになりやすいのです。世界中が生贄を探しているわけで金融を悪者にすれば庶民の矛先は外せます。

時代や:今日は米国で雇用統計が発表されるね。事前観測は10万人割れだけれど…。

トロ:住宅統計は遅行指数で、雇用もどちらかと言えばそうだよ。先日、急落した消費者信頼感指数は先行指標で、それを見れば景気指標が上向く道理がないよ。だから雇用が落ち込んでいる建設業のテコ入れに、FRBはMBS(住宅担保証券)を購入すると、国債からのシフトを仄めかし、より具体的なQE3の準備を発表したのだろう。

かたる:市場は常に流動的で動いているよ。今は業績の上積みが確実な会社だけが大きく落ち込んだところから戻っているだけの動きで、オリンパスに代表されるように総じて下落相場と言うか人気は売りに傾き、その関連を探す方が儲けやすいね。無理して買いで銘柄を探そうとすればするほど、大変な目に遭う確率は高まるが…僕はやはり買いでしか銘柄を見てないなぁ~。今日も下げているがDENAは、昨日、株式教室に掲載したが株価は6か月先を見通すもので、過去の結果、即ち、業績の伸びの減速感は過去のもので一度洗礼を受けている。

DENAはプロ野球球団買収もネガティブに捉えられ、グリーからの訴訟も同じように悪材料だが、僕は絶好の買い場だと捉えている。その理由はNGモコの結果が来年に判明するから…チタンもそうだけれど、業績が上向いているのに株価が下がる現象は時々見られる。このような環境下だね。欧州危機に市場全体が揺れ下押す時にどうしても悪材料に過敏に反応する。これを覆すためには実際の数字を掲げないとならない。

DENAの注目点は年末の数字如何でNGモコの買収金額がかさ上げされるかどうか?たしか契約には業績が好調だと割増金が求められる。つまりDENAが割増金を払えば、DENAの株は買いと言うことになるよ。

時代や:えっ?売りじゃないの?だって、お金が余分にかかるんだから…。

かたる:その分、順調に海外展開が進んでいると言う事だから、お金は出ても業績は上がるから株価は上がるよ。実際の数字が出て来るのは来年で…来年の人気株になるための試練だろうと思うよ。この株価は昨年僕が2800円前後で薦め、そこから下げられた株価位置だね。実際は2000円を割れたが、現状は一度洗礼を受けており2500円台は買い場でしょう。詰まりDENAの焦点は海外展開にあるんだね。現在はザラバで、12:55で2580円だが…買い場だと思うよ。

トロ:相変わらず、性格って変わらないものだね。007にしてもDENAにしてもハイリスクな銘柄ばかり選択しているね。折角、ハイリスクなチタンが成功しているのに…馬鹿な奴だな。

かたる:僕は最善をいつも考慮するよ。太郎君も良いけれど…この株の活躍は来春だろう。業績面は問題なく上がると思うが、やはり効率を考えるよ。DENAは上手くすれば2倍以上になるね。一度、洗礼を受けて2度目の洗礼をさせられるとは思ってなかったけれど、過去の実例から見て3000円割れはあると考えていたが…出来過ぎだね。これは素晴らしい形だね。ワクワクしてきたよ。もっと買いたいがお金を作らないとならない。

僕は日立も良いと言っているし…他にも東レも価値があるが面白くない。強弱感が対立する銘柄に心が動くものだね。人間と言うのは魅せられないと動かない動物さ。魅了されるとはありきたりの減少では駄目、大きく価値観が変わることだね。今の時代はあらゆる面で…戦後と同じように価値観が大きく変化している。

トロ:カタルも一般的に銘柄に注目すれば、良い線に行くんじゃないの? どうして難しい選択をするのかな? 確かに今も、昔、注目した鬼ゴムなどは株価位置を大きく変えたよ。あれはアーレスティーだった?ホンダに二部上場だった…ダイカストのメーカー、あれなんかも業績はソコソコだね。でも何れも機関投資家の投資対象からは外れる銘柄じゃないの。やはり日経平均株価225銘柄に絞れば良いじゃない。

かたる:人それぞれ、女の好みは違うからね。魅了されるような魅力がないと僕の心は動かないよ。ワクワク感は値動きで生まれるよ。今は人気が下がっている007も素質は一流、DENAもそうだろう。しかい日立やコマツ、ファナックなどを掲げても100億もあれば運用ができないから仕方ないが…小さな資金だからやはり流動性より値動きに魅了されるよ。株にはそれぞれが持つ焦点があり、その焦点を的確に捉えないと駄目だと思うよ。DENAの焦点は業績の数字ではなく、今は米国の子会社の動向だよね。この結果は来年にならないと判明しないよ。だからその焦点に強弱感が対立し仕手性が生まれるよ。結果が分かったものに仕手性は生まれない。

米国株が世界の景気実態を捉えているのだろう。今の関心は米国の議会の行方、FRBの動向から本筋は中国の政策スタンスだろうね。欧州は依然、関心を怠れないが、そんなに神経質になる必要はないだろう。市場にはいくつかのポイントがあり、そのポイントをしっかりとらえて相場観を練っておけばいいだろう。今日はこんなところかな?

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2011年11月02日

11/02

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かたる:エッヘン。そんな風に相場を語れる日がやって来るのかな? 思い返せば本格的な株価上昇は90年代にはハッキリ言ってあまり記憶にない。何故なら、IRNETをやっていなかったので、自分で記録を付けてないから記憶が乏しいのだろう。かたるが上京し歩合セールスになって、IRNETを始めた後に、相場全体が上がったのはITバブル期と小泉・竹中改革の時だけだったなぁ~。あとは全滅。

堺屋太一の時代認識を一昨日のテレビで聴いたけれど、江戸時代からの明治維新、そうして敗戦からの復興。今回も同じように「体制の崩壊」を敗戦と同様に考えていたね。要するに、彼は官僚の組織解体が必要で道州制を含む地方分散の社会構成の必要性を述べていたようだが…。その中で一番ショックだったのが、まだ敗戦に至ってなく、ガダルカナルの玉砕の辺りだと言う時代認識だったかな?これから実際の敗戦がやって来ると言うのだろう。

僕は今年に入り、震災後の様々な現象を見て力を感じているが、一般認識では、まだまだその胎動は感じられていないと言う事なのでしょうね。日本の技術力を誇る家電業界が全滅の様相で、パナソニックも三洋電機を身売りし人員削減と完全に負け組の様相。何しろ屋台骨を支える金融セクターが、野村証券のように人員削減の負け組を演じている。これじゃ、日本が元気になる道理が成り立たないね。日立が辛うじて変身の兆しがあるが…未だに市場の評価は低い。

トロ:堺屋太一か…懐かしいね。

かたる:うん。驚いたことに、東京一局主義を貫いたのは官僚の画策だったと言うからね。中央政権に権力を集中させ、大量規格製品の量産化で日本は右肩上がりを続けてきたが、1985年のプラザ合意で上手く舵を切れなかったわけだね。あれからバブルを発生させ、そのバブル処理を誤り、失われた時代に突入している。日本はデフレ先進国で、世界の先進国のリーダー的な存在。だから米国や欧州の失速を日本化現象と呼び、現状を憂いでいる。

まぁ、この実態は金融経済の否定にあるが…世界は同じ過ちを繰り返している。NYのウォール街に始まった政策批判デモは、世界に波及し混乱は広がっているね。暗黒の時代のようだよ。昔だったら国民の目を欺くために戦争を興すのだろうが…どうやって決着をつけるのか? 日経新聞は間違った報道を繰り返している。まるで円売り介入が悪いかのように「欧米の反発を押し切る」となっている。ここは経済紙らしく、何故、日本の介入が正常な介入なのか解説しなくてならない。

すこし資料は古いが、2009年の輸出依存度はドイツが33.6%、中国は24.5%、それに比べ日本は11.4%である。すこしGDPは低いですが、お隣の韓国は43.5%です。でもおそらく2008年の方が現状に近いと思うので、その数字も掲げるとドイツは39.5%、中国は33%、日本は16.1%、韓国は45.3%なのですね。つまり我が国のGDPは、直接的な輸出による経済活動の依存度はかなり低いのです。よって残った輸出企業を助ける為に、為替介入することは論理に適っています。中国は問題でしょう。何しろGDPの水準が、既に世界第二位ですから…。ドイツはギリシャなどの欧州危機に隠れ守られています。本来のドイツマルクに戻せば、為替が高くなり価格競争力を奪いそんなに依存度が上がらないはずですね。何故、この解説を日経新聞は大々的に取り上げないのでしょう。

僕はかなり官僚の意図的な思惑じゃないかな…と考えていますね。おそらく消費税の引き上げまで、低金利の状態を続けたいのでしょう。でも必ず追い込まれますね。

時代や:かたるは本来、人為的な介入には反対の立場じゃないの?どうして介入に賛成なの?

かたる:うん。僕は市場原理主義に近いからね。だから規制や介入には反対で自由論者だよ。でも、ものには限度があるよ。トヨタの300万台維持の考え方もおかしいとも思っており、介入賛成に矛盾するけれど、要するに原点にあるのは、デフレからの脱却でインフレの社会構成にして、負の経済活動をやめるべきだと思っているよ。

トロ:前からの持論だね。デフレは老人や官僚などの公務員にはプラスだけれど、働く若者にはマイナスだと言う考え方だね。

かたる:そうだね。おかしいよ。民主党を支持していた理由の一つが子育て支援で、政策の軸足を若者に切ったことだよ。でも残念なことに、なし崩し的に自民時代に戻っている。官僚さんにうまく取り入れられているね。所得補償などの農業支援もTPPが前提にあったと思うが…。一度、思い切ってTPPの自由競争にして、困った産業は補助金を使って支援すれば良いよ。できれば大規模農家の支援の方にして、国際競争に勝てるようにすべきだね。

話はそれたが、日銀は非不胎化政策を採用しているようで…もっと大量に介入すべきだね。予算がどうのこうのと、日経新聞は述べているが、政府がTBを大量に発行し日銀が引き受け無限に介入すればいい。そうしてお金をばら撒けば、均等点が生まれ経済活動がやりやすくなる。1ドル80円にするとか…本当は既に10%台なので100円程度にすべきだろう。たしか現在の通貨の仕組みができる時は、1ユーロと1ドルと100円は同じ基準だったと思うが…。

何故、円高になるかと言えば、日銀が拒んでいるからだね。デフレ政策を持続している。政策と言うのはグローバル化しており国際比較で実施するもの。相手が増やしているのなら、自分達も対応しなくてはならない。そうして余った外貨で、海外の資源や食料品など生きていくための不可欠な産業の買収資金に充てれば、彼らも馬鹿な行動に出ることが出来ず、通貨などの基準が均等化されフェアな競争環境が整うよ。これじゃ、いつまでもハンディ戦を強いられているようなものだよ。

トロ:あれ?かたるは円高賛成論者じゃないの?

かたる:そうだよ。介入してその外貨を有効に利用しろと言っている訳。米ドル債を買うと言うことは米国の政策を支援する事で、日本国民の為になってないよ。どうせならイタリア国債やギリシャ国債を買えば良いね。例えばギリシャは小さな国だから、改革なしに日本が支援すればいい。そうしてユーロから離脱させ、ドラクマだったと思うが、独自通貨を復活させ、日本企業を誘致し、欧州への輸出基地にすればいいのだよ。そうすればギリシャ国民からも喜ばれ、世界通貨体制も確立され、混乱はなくなるね。GDPの小さな国だから日本が本気で支援すれば簡単にできるよ。

何故、日本の官僚は動かないのかね? ギリシャ国民は日本に感謝するね。日本にとっても悪くない話だよ。円高になっても使い方が間違っていれば意味がないよ。だから「円高対応の金融ファシリティー基金」かな? あの構想は素晴らしいアイディアなの。官の資金を民間に流しているよ。先ほどの話に戻るが、銀行が日本国債を買うと言うことは、過去にお金を使っていることだね。お金は未来に使うもの。だからROEの高い競争力のある産業、会社の株を買って、そこに資金を流せば日本は元気になるね。要するに失われたお金の使い方から、未来志向の生きたお金を使えと言っているわけだね。米国債を買うのは間違っている使い方だよ。それなら新興国のベトナムとかインドネシア、インドの国債、今ならタイの洪水の復興支援に、日本企業が受注できるような円借款にして、支援をすればいいよ。

だから100兆円でも、いくらでも介入すれば日本は元気になるよ。タイは立派な利水対策が出来て喜ぶよ。タイの国民に日本は感謝されるよ。お金は失われた過去ではなく、未来に使うものだよ。年金ではなく教育費に…。どうして、こんなにわかりやす理屈を日経新聞は掲載しないのかな?

時代や:株の話は?

かたる:基本的に底入れしている認識に変わりはないが、強くはないよ。米国株の推移を見れば、この2日間は下げたが上昇トレンドは続いている。エレクトロンは分かりやすい指標銘柄だね。そんなに心配することはないよ。何度も言うが、予想されたことは市場では消化されていると思って良いよ。僕は本日はDENAを買いました。

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2011年11月01日

11/01

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かたる:また怪しい雰囲気が漂ってきましたね。米国ではMFグローバル・ホールディングスが破産法の適用申請を余儀なくされました。欧州国債に投じるなどリスクテークを拡大したのが失敗した原因だと言います。この事で気になることは…2012年に発効するいわゆる「ボルカールール」の細則をめぐる監督当局と金融業界の綱引きが続いていますが、リーマンショックから3年を経てMFグローバルが破綻に追い込まれたことで、取引制限の強化を主張する議論が追い風を受ける可能性がある。…と言う報道ですね。

時代や:どうして、それが気になるの?

かたる:基本は欧州もそうだが、金融経済を否定していることにあるよ。金融機能が働かない限り実体経済を支えるGDPの成長は期待できないと思っていいよ。故に世界中で日本化現象が蔓延することに繋がる可能性があるね。日本は完全に金融機能を完全に潰してしまったからね。噂によれば、野村証券も消える運命にあるとの声も聞こえるよ。

時代や:えっ! 野村が倒産するの?

かたる:いや、そういう事ではなく、どこかの金融機関の傘下に置かれるとの噂があるよ。かなり財務内容が悪化していると言うからね。基本的に金融危機後に買ったリーマン部隊は、野村の本体も道連れにしたとの評価もあるよ。まぁ、噂は兎も角、欧州もギリシャの国民投票が浮上し再び不透明感を増している。

トロ:多くの識者が、まだまだ先が長いと述べているよ。昨日の日経新聞の「米欧が踏む日本の轍」と言う滝田さんのレポートを読んだ?その通りだと思うよ。とてもじゃないが、株式相場が強気に転換するとも思えないね。

かたる:チャート上は既に下値不安の時期を抜けており、市場は欧州危機も消化している。本日の日経新聞に、キャタピラーの中国現地法人は増産意向を変えずに、2014年に2010年比で4倍に生産能力を引き上げると言う記事が載っているよ。キャタピラーは来年には、中国の政府が金融引き締め政策を転換し、販売が回復すると読んでいるようだね。この読みはカタル見方と一致する。僕は当初、来年の春節明けと考えてきたが、CPIの落ち着きが見られれば、年内にも政策を転換すると思っている。ここに来て豚肉など多くの食料品価格も下落基調になっているよ。

トロ:そうかな? イタリア国債の利回りが上がっており、欧州危機はまだ揺れ動いているよ。ギリシャの国民投票ではおそらく否定され、EUの離脱の話まで出て来るだろう。もともと為替の調整がないからシステムの欠陥があり、輸出競争力の高いドイツなどは有利になっており、さしたる産業のないギリシャなどは救われない仕組みだもの。

かたる:そうだね。本来は為替のおかげで輸出を伸ばしているドイツにその責任があると思うが、その話はなかなか表面化してないと言うか、一般化されていないね。でもそのような欧州危機を株式市場は織り込んだわけで、そのために米国株は下値のボックスを抜け出したのだろう。所謂、今回の欧州危機は、リーマンなどの金融危機の弊害による二番底を形成している見方が正しいのでしょう。何故なら、基本的に金融危機の余波を軽減しようとして各国は財政出動をして景気を支えたが、残念ながら損失規模が大きく、その傷が完全に修復できなかった。でも時間が確実に経過しており、不良債権比率は減っているよ。米国のホームローンによる過剰消費も軽減し始めているからね。

僕の言いたいことは、滝田さんが心配する先進国の日本化現象の懸念はもっともだが、日本と違いFRBは的確な金融政策を実施している。その為に一時はインフレに傾いたよ。基本はコントロールが可能なインフレにすることだよね。そうすれば財政赤字も減るし、可処分所得も増えるよ。やがて経済は正常な状態になるよ。中国は金融危機直後に大規模な財政出動を実施したが、その後は引き締めに転じているよ。今回は世界経済の政策転換の基準は、先進国にイニシアチブがあるのではなく、需要が旺盛な新興国にあるんだね。それに日本へ減少しているが、世界人口は増え続けており70億人を突破したね。

だから中国の政策転換が重要になるよ。中国は既に名目水準で日本を抜いており、中国が9%の成長をするという事は50兆円近い真水の効果があるんだよ。僕は、経済規模から見て先進国の落ち込みを救うためには、充分な成長力だと思うよ。先進国はネットを融合した新しい産業を育てることが出来るかどうか…例えばWAC(Wholesale Applications community)と言う全世界のコンテンツの提供会社があるが、うまく機能してないと報じられているが、これなどは基本的に新しい時代の動きだね。ネットテレビなどの取り組みに日本は遅れ、テレビだけを売ろうとして赤字を計上しているが経営方針が間違っているね。

要するに、アラブの春から、ウッキリークスの情報化推進の動きは、コンテンツサービスの無限の広がりを示しているね。情報の国際化で、有力なコンテンツサービス業がこれから有望なんだよ。

トロ:しかしDENAはストップ安だよ。

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かたる:そうだね。この動きは売り上げが伸びないのに、費用が掛かっていることにあるよ。でも良く決算数字を見れば分かるが、この現象は今に始まったことでなく昨年から始めっているよ。だから国内だけでは駄目だから、世界に進出しているわけだね。その端境期の現象だろう。時間的なズレが、若干、生じただけじゃないかな? 南場さんが辞めて経営スピード感を重視している感じだね。この背景はそれを可能にする好調な現金収入にあるよ。その為に経営者はある程度、浮かれているのだろう。仕方ないね。この程度は…。前から3000円を割れるかと思っていたが…、やはり割れちゃった。

一目均衡表ではたぶん逆転現象が生まれており、雲を下に抜けると、三役逆転になるのかな? でもこの水準は堅いと思うよ。ストップ安か…実はこの水準は、昨年、僕がお客様にお奨めしている価格帯だね。あの時はここから2000円を割れてしまったが、見事に回復し4000円まで付けて下げているわけだね。来年はいよいよ世界の需要がプラスオンされる狙いだね。僕は任天堂と同じで成功すると思っているよ。だから株価は何処まで下押すか分からないが、早晩切り替えし年末、年始には新高値の可能性があると思っているよ。

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今日のルネサスは高いね。大幅赤字を消化した形になっている。しかし此方は世界一のシェアが収益に結びつくか確認されていない。実に魅力的なやんちゃ娘のイメージだね。エレクトンは思ったほど…下げてないな。やはり僕は買いに歩があると思っているね。でも皆が大きく損をしているから、なかなか市場心理は変化しないのだろう。それゆえゲリラ戦を余儀なくされており、本筋が見えにくいのも問題なんだろうね。でもよく見てもらうと分かるが、本筋と思われる流れの銘柄はそうじて株価は下がってないね。それでは今日はこの辺で…。

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