今日の市況(2012年01月12日)
かたる:今日も大きな動きはないようですね。相変わらずボックスの動きです。世界景気の動向はハッキリし始めているのに、株式市場はなかなか反応しません。でも水面下では水準を切り上げている銘柄もあります。でも動きが鈍いのです。エレクトロンは良い事例でしょうね。それに続きコマツなども同様に回復しているのでしょう。しかし…この程度の動きでは市場を引っ張ることはできません。ボックスの動きなので上がったものは下がるし…下がったものは上がるパターンですが…概ね下降トレンドを持続しているようです。期待された金融セクターも上値を買う投資家はだんだん限られているようです。
トロ:これだけ閑散なんだから…仕方ないでしょう。次々にネガティブな話題が賑わっているんだからね。欧州危機の後はイランかい?
かたる:中国の消費者物価は低下し続けているようだね。食料品は8.8%から9.1%の値上がりだが、一般的なCPIは4.2%から4.1%に落ち着いているね。現在は厳格な貸し出し規制が実施されているが、この手綱が緩和されれば再び経済成長は加速されるだろう。円滑な首脳陣の交代を演出するためには景気の浮上は欠かせないからね。
同じことが米国にも言える。大統領選は間もなくだから…日本だって復興関連費用が落ちるから意外に上昇波動が強まるんじゃないかな? 何故なら、長い不況で公共事業投資は絞られおり、需要に対し対応できないから新規の投資が必要になるからね。中国と国内復興の銘柄としてコマツはやはり注目されるよ。ただ皆がまだ株を持っており、大型なので値動きは鈍いけれどね。
時代や:だから…変動率の高い上がる株を探しなさいよ。
かたる:僕は前から指摘しているが、玉調整が続き株価は下降波動を続けているよ。DENAは可能性のある銘柄だと考えて、皆が売り始めた2800円割れから、再び注目してきたが、僕が買うたびに株価は下がっているよ。トホホ…。今日は珍しくグリーは安いのにDENAは高く、今までにない動きをしていたので…そろそろ調整は完了かな?と考えているが…。
時代や:お前は追証じゃないの?
かたる:うん、金策が不発で、仕方なしに売らされたよ。買いだと思うけれど…仕方がない。全部、現引きして再び買うつもりだったんだが…戦略が崩れてしまった。株と言うのは余裕資金で投資をしないと駄目なもんだね。でもだんだん動きに活気がなくなってきたね。みんな勝手な行動をとっているからね。結局は政策の選択が間違っているのだろう。いくつかの選択肢はあるのだけれど、周りの顔色加減を気にして政策を運営するからね。国民も、4年程度はコロコロと支持を変えないで、一度応援すると決めたら、失敗しようが成功しようが、任期いっぱい応援すべきだよ。
トロ:うん。お前のように損をした株を売らないで、買い続けると財産を全部失う世界だからね。今、200円台の野村証券が、昔5990円の値嵩株だったなんて、今では誰も信じないよ。それも時間をかけて下げ続けるわけだからね。まぁ、結局、名目成長率が上がるようにならなければ、株は上がらないよ。これからギリシャのように財政問題が用意されているのに…株を買うやつがいるわけがない。東電なんか借金で食っている幽霊会社だぞ。上場維持している価値があるのかね?
かたる:まぁ、菅内閣の選択の結果、日本人は原発反対でコストを掛ける選択をしたからね。あの時に1兆円から2兆円程度の有限責任でカットすれば、東電株は500円が下値でもっと高く買われていただろう。あの時、全ての責任を国の責任として認め、汚染地区の一括借り上げして、未来都市の建設を準備していたら…日本は明るい前向きな社会になったね。責任をなすり合い、原発を敵視してコストを引き上げて…幸せなのかな?
選択の結果生じる現実に対面せねばならぬが、選択肢はたくさんあるんだから、皆が幸せの方向の選択をしてほしいものだよ。消費税の引き上げに批判があるのは、公務員改革法や議員数削減を先行して決めないからだね。その点、小泉政権は世論を味方にしたからね。野田政権もその選択をすればいいのに…。TPPだって平均就業年齢66歳の農業の現状を説明して、大規模化の民間主導の会社組織へ向かうように、減税処置などを講じれば動き出すよね。反対しているのは現場の農家ではなく、既得権力で食っている組織団体だけだよ。
IMFが邦銀を検査すると言うことは、もう時間が残されていなんだね。バブル崩壊から下がり続ける日本株は、いよいよ最後の場面を迎えているような動きだね。完全に割安なのに…買われない現実があるが…。まぁ、当面は細かい動きについて行くしかないだろう。我慢、我慢、諦めないで…技術や自分の選択眼を磨いてチャンスを待とう。
投稿者 kataru : 2012年01月12日 16:07