今日の市況(2012年01月23日)
かたる:今日、僕はまた間違いを犯したらしい。最近はアルゴリズムなるシステム売買の裏をかこうと研究を始めたけれど、資料が乏しくまだ明確なパターンが定まらない。僕の性格は考えることは後回し…。取りあえず思いついたアイディアの行動から学ぶようにしている。実はショックだったのは、昨日コラムに掲載した三菱モルガンの資料。ピーク利益更新企業と利益を更新しない企業のPERの倍率が逆転している現象なんだけれど…。たまたま日経新聞に取り上げられていたので知った次第だけれど、これは市場原理の仕組みから言って、勝者が高い評価を与えられるのが普通なのに…日本ではこの理屈が生きていない事を物語っている資料なんだね。
この結果、僕の惨敗が続き市場から排除されたわけだが…。考えてみれば昨年と言うか、一昨年、成功したけれど、思うように株価が騰がらなかった鬼ゴムは、このケースの代表例だろう。前から僕は4ケタ目標を唱え、何故、利益が向上するのに株価が騰がらないのか不思議だった。その結果、何度、取り組んでも駄目で…、実際の数字が上がってきて、外人ファンドの買いが株価を押し上げた訳だが…結果は平凡なものになった。部品メーカーだったせいかもしれない…と、その当時は無理やり納得していたが。実際はこの資料が物語っている現象だったんだね。
失敗しているDENAも同様なケースだろう。通常、この手の成長株ならPER30倍程度の評価が普通だと思うのに…僅かに15倍程度までだった。何処かが、おかしい。いくら金融規制がひかれ、危険資産の株式でも、相対的に正常な市場原理が働くはずなのに…。何故か日本ではその原理は働かない。この原因は日本村原理の為なのだろう。何度も批判している社会構成だね。しかし…。
理不尽な結果だが現実は現実で、時代に逆らって生きてもしょうがない。きっと自分の考え方が時代に合わなくなっているのだろう。そこで、かつての自分の信じてきた市場原理を断腸の想いで捨て、アルゴリズム投資の原理を勉強しようと、標準偏差(σ)などを勉強し始めたが…これまた久しぶりのテクニカル分析で試行錯誤が続きそう。その結果、取り組んだのが本日の空売りだが…アララ目先をやるのだから、順張りにすべきところ逆張りから入った辺りが、未だに従来型の考え方から抜け出ていないようだ。
本日は間違ってホンダを空売りしてみた。実は金曜日の段階でRSI(14)が日経225で最高水準だった。ただ考えてみれば分かることだが、RSIの仕組みからして50以上なら株価は上昇していることになる。RSIが下降波動に転じても株価が騰がることはある訳で…大きな間違いを犯していることに、売ってから気付いた次第。この手の225銘柄は先物の動向に影響され動いている。だから昨日の三菱モルガンのデータが生まれるわけで…今の市場はシステム売買の方が力を持っているから、明らかに感覚的な売買は失敗しているのだろう。よって200日線2686円を上回り、若干、上に抜けると勢いはなくなると思うが、今しばらくは上昇するかもしれない。現在、この原稿を書いている時点では2684円で僕の負けを示している。アララ…。慣れないことをやっているのに。
実は本当はコマツを売るつもりで、間違ってホンダを売ったのだが…
此方の理由はRSI(9)が100を示しており9連騰をしているから…。候補として、もう一つが日野自動車だったのだが…こちらは売らなかった。買いの候補はイオンだったけれど、こちらも買わなかった。日経平均株価はようやく上昇気配になって来て、投資心理が転換し始めているのは、金曜日の金融株の上昇で分かる。過去、アノマリーから1月が外人投資家の買いも期待され相場が強く、昨年末からのかたるの発言に繋がっている。
それならば、ようやく買いで儲かる市場が訪れているわけだから…買いで銘柄を探すべきなのかも知れない。日経225を中心にと思ったが、それ以外で時価総額の大きな銘柄で下げている銘柄は、僕が上がると踏んでいるDENAとグリーが売られている銘柄の中で目立っている存在。両社ともRSIは15以下になっている。この数字の意味は過去14日間で。150円上がって850円下がっている意味だね。なんとも…歩の悪い銘柄がカタル銘柄になっているものだ。おそらく、年初からの下げは仕掛け筋によるものと考えていたが…この仮説が正しいなら本日から急反騰する可能性がある。果たして明日からの展開はどうだろう? 一番強いのは底値圏からの立ち上がりが強い銘柄なのだが…。しかし昔から酒田五法では「化け線は一本と知れ」と言う諺もあるし…。ただ下値圏と思われるからどうかな?
先日、資金繰りの目途が立たずに投げた訳だが…。再び買い直すかどうか…。こんな原稿を書いていたら…買わないうちに株価がどんどん騰がってきた。システム売買の買いが膨らむ可能性がある。何しろ上昇率が7%を超えており5%を超えれば自動的に買うプログラムを採用しているファンドも多いだろう。どうも…4連騰だから売りかな?と思ったけれど…。すこし早かったようだ。この手のアルゴリズムを逆手に取る以上。先物の変化も考える必要がありそうだ。日経225の相場を見ると確かに4連騰で大幅高しているがいくつかの点で峠を越えていないようだ。さて失敗した空売りの玉を買い戻すかどうか…。
トロ:面白いやっちゃな。悩んでいる姿が見えて、面白い原稿だよ。そんなテクニカルの指標で相場の行方が分かるようなら、皆が億万長者だよ。最近の金融工学では正規分布の理論はファットテールに対応しきれないので、パレート分布を用いるらしいよ。価格変化率だけでなく、時間変動も取り入れるらしいね。かたるは時間軸の感覚がズレているんだよ。よくDENAが1万円とか言うが…10年先の話しじゃ、どうしようもないよ。今の時代は混とんとしているカオス時代、多くの投資家は2週間程度しか読んでないよ。それを強気市場のピークの人のように5年程度先を見ているから間違っているのだろう。まぁ、欧州危機などの対応が終わり、米国の大統領選も終われば、その時間軸が年末辺りには6か月から1年程度に延びるかもしれないが…今は2週間だろうね。
時代や:それじゃ、博打も可能じゃないの。目先で良いわけだから…。駒井ハルテックはどうかな? 第二の日本橋梁に育たない?
かたる:あほらしい。でも確かに時間軸の感覚も考慮する必要がありそうだね。時間軸か…僕は数式が苦手で…正規分布やら偏差値やらを、やっとこ理解し始めたのに…。最近は便利でエクセルを使うと簡単に計算されてグラフも簡単に出来るんだね。でも仕組みを理解しないとRSIのように痛い目に遭うからね。どうしようかな? 買い戻すべきかどうか…。
トロ:でも、今日の話は面白かったよ。もう少し個別の分析を解説してくれると読者も増えるんじゃないの? ほら…、お前が年末に話していた千代化をどうして選んだか…という話など、あれは面白い仮説だったよ。あの話なんか読者にとって参考になるし…面白いんじゃないの?
かたる:折角、見つけた論理を読者に公開するの? まぁ、公開しても多く人は、水に流すだけだからね。また明日でも忘れなければ、書くとするか…。今日は前半でエネルギーを使ったからね。身銭を切った実験は、いつまで続くのだろう? こんな事なら億単位で金があるときに会社を辞めればよかったよ。全部、吹っ飛ばして貧乏して始める羽目になるとは…トホホ。
投稿者 kataru : 2012年01月23日 15:17