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2012年01月31日
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かたる:朝方は強く感じたけれど…やはり上には行けずに揉み合いに移ってしまったようですね。先物からの買いは途絶え、乖離調整を強いられると言う読みは当たると思っています。問題は下がらずに時間調整に移行するパターンですね。東京エレクは今日で9日間連続の高止まりを続けています。そろそろ上に行かないと当然値幅調整を強いられることになります。だいたい2週間程度しか揉み合いは続かないものです。他の多くの銘柄が同様のパターンです。要するに先物からの裁定買いが株価を押し上げたのでしょう。
この先物の買いはたぶんポジション調整ですね。欧州危機は依然、片付いていませんから、もう一度、ユーロを売り下値を試すのでしょうね。何故なら基本的にECBの流動性供給は、一時的に資金逃避で翌日物に回っていますが、何れは投資に向かいユーロがだぶつくはずですね。更にレアルの相場を見ると…確実に欧州問題が峠を越えたとはいえません。本来なら世界人口の爆発を受け、消費財の需要は膨らみますから、新興国の中でも資源国であるレアルは、高くなる可能性があると思います。
225銘柄の裁定からの上昇も意味があります。売られていた多くの銘柄が底入れのシグナルを入れ始めています。例えば決算期待で買われているのでしょうが、コナミなどはその口でしょう。代表的な銘柄はグリーでしょうかね? 何れも好業績が予想されており事前に買われていますね。ただおそらく買っても無駄でしょうね。目先は売り場になるんじゃないかな? 参加する投資家の層が浅いために、折角、いい方向性であっても長く続きませんね。外人投資家も余程のサプライズでも起きない限り行動に移らないのでしょう。
時代や:それじゃ、かたるは相場がまた下がると思っているの?
かたる:だから短期調整だろうと思っているよ。次はエレクが一旦押しを入れた後に、力強く走るパターンじゃないか…と考えているよ。
トロ:なんじゃ? その走るって…そんな相場なんか久しく見てないよ。
かたる:だから当たらない予想だよ。この高値保ち合いは買い場なのだろうね。需要が強ければ売り物を完全消化して上に行くが…弱いんだよね。かなり浮動玉は吸い上がっていると思うが…。
トロ:その背景は何なの?
かたる:新しい技術革新かな? これまでディスプレーは中国の補助金政策もあり、日本がそれに追随しデジタル化の動きの中で一気に薄型テレビ需要が巻き起こったけれど…既存のテレビとあまり大差ないよ。ところが有機ELになると壁掛けテレビが物理的に可能になるよ。結構、軽くなるからね。ようやくテレビ台など物が必要なくなる時代になるね。ソニーの出井さんが拘りソニーを転落させたが、彼の発想は正しかった。しかし時代の流れを読み違えたわけだ。サムソンは3兆円を超える設備投資を計画しており日本の装置産業は恩恵を受けるね。アドバンが急騰したのは背景があるのだろう。
実は本日は決算発表を受けて大きく売られているキャノンだが…少し興味があるね。何故なら実はトッキと言う有機ELの製造装置を開発していた会社を数年前に買収したんだね。仮にキャノンの資金力を持って製品開発を続けているとすれば今年は華が開いても良いかもしれないよ。今年のテーマの中でこの有機EL関連は注目されるよ。
トロ:何か、いい銘柄があるの?
かたる:銘柄は内緒だよ。まだ早いからね。目先は業績が悪く動いていないが、必ず、人気株になるよ。問題は仕掛け人が、いつ参加するかだろう。下がればいい。どんどん下がれば良い銘柄に育つだろう。今年はこの有機EL関連とDENAかな? 今日は下げているが大阪チタンも注目されるね。何故なら10月に値上げした効果が12月の輸出統計にも表れ始め、おそらく第4四半期の利益は膨らむからね。航空機の市場は歴史的な成長産業だよ。だからジャムコも注目されるが歴史的な円高で業績の向上が薄れているのだろう。
すこし材料とか、業績に反応するような相場になると良いが…。相変わらず、市場参加者は乏しいようだね。僅かな資金で新日本理化やMUTOHなどが生まれるわけだから、そろそろ骨っぽい連中が参加しても良いと思うけれど…。今日は気になっていたコナミが上がり、アドウェイも高かったね。伊藤忠が受けた株価なんだから、そろそろ良い水準なのだろう。
僕は武富士で大きくやられたけれど、その打ち返しにJトラストを薦めていたが、この環境下で2倍以上になってきたね。200円台はいくらなんでも安いと思っていたが…。まぁ成功した銘柄を取り上げても仕方ないから、失敗していると言うか…昔から取り組んでいるDENAを、しつこくやっているが…。社会が規制強化に動くのかどうか…それならばグリーも売られるしコナミも買われないはずだが…。まぁ世の中、いろんな考え方があるからね。
時代や:冒頭では目先は弱気の様に感じたけれど…そうでもなさそうだね。
かたる:また欧州危機などゾロゾロ言うのだろうが…、基本的にECBが資金を入れているよ。そんな問題は既に峠を越えているよ。それよりFRBのインフレターゲット論だよ。日銀が掲げる1%とは意味が違うよ。日銀はデフレになると自分達を正当化させ、これまでの行動を変えない。しかしFRBは目標に届かなければ、届くように政策をどんどん追加させるからね。本来の目的は適切なインフレと成長だよ。日銀は犯罪者だね。多くの自殺者やうつ病患者を生みだし、日本人の考え方を後ろ向きに変えてしまった。そんなにお金が大切なのかな? だから円高が止まらないのだろう。インフレに移行させるには簡単だよね。銀行にノルマを設けて日銀がじゃんじゃん円を供給し貸し出し競争を煽れば良いよ。路線価は歴史的な安値で、土地が担保なら路線価で100%融資を実行すればいい。そうして移民を受け入れ住宅ブームを作れば良いね。労働生産人口なんて世界中の規模で見ればいくらでもいるよ。それを60歳以上が5人に二人だった? 簡単なことなんだけれど…度量のある奴が上にいないからな。
話はそれたが、だからFRBのインフレターゲット論は素晴らしい効果を生む筈で、今年の世界景気が大丈夫だから…少ない資金で動かせるから外人は先物から買いを入れたのだろう。故に短期乖離調整の後は、再び株価は強くなり株価が飛ぶようになる筈なんだけれどね。…果たしてどうかな?
2012年01月30日
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かたる:基本的に欧州問題はECBが資金供給し問題は解決方向へ向かっています。しかし完全解決ではなく、まだ余震はあるでしょうが春には峠を越えるのでしょう。この問題の注目点は2月末のECBの資金供給額。米国はFRBがインフレ・ターゲット論を行い、この動きが市場に信任されるかどうか…。基本的には企業のキャッシュ・ポジションが設備投資に回るかどうか…の問題で、住宅などの資産価格動向が注目されますが、此方は遅行指数なので設備投資に遅れる事でしょう。中国は春節明けに物価を見て金融緩和を続けるかどうか…。こんなところが主要なポイントなのでしょう。
一方、テクニカルの動きでは12日からの株価上昇で過度の警戒感が薄れています。日経平均株価は上昇し更に空売りを飲みこんでいます。実弾の買いが背景にあるのでしょう。目先的に若干の過熱感がありますから、この調整波動が予想されます。しかし多くの人が買ってないから短期調整と思われ最大2月のECBの資金提供まで伸びる可能性が限界点でしょう。一部で期末にかけてリスクオフの動きが考えられますが、既に前倒しで売っているのでしょうね。だから期末の3月は強含みかと…思われます。目先は少し弱いが、実体波動は上昇波動なのでしょう。そんなイメージを考えています。
さて、この環境下で、どのような戦略をとるかどうか…。どうしてもホンダやコマツなどは空売り対象に見えてしまいますが、下がらずに頑張るかもしれませんね。しかし今はこれ以上、大きく上がることはないでしょう。私は予てからネット関連に注目しています。ネット文化は日本が世界の誇る、時代にマッチする先進国型の先端文化だからです。このサービスは基本的にどんどん拡大するでしょう。だからビジネスモデルの海外展開が急がれます。問題はネットの接続環境や物流システムの構築がされているかどうか…。私はDENAを見ていますが、ゲームでなくても構いませんね。日本の独自ビジネスが育つはずです。しかし日経新聞の報道のような国内規制が掛かれば、更なる調整は避けられません。どのような選択をするのかどうか…その選択を間違えば、結果は時間調整を強いられます。
多くの底入れ型のRSIを見ていると、出来高が膨らむことは必要条件のようです。強弱感が対立する位置なのでしょう。DENAはその点は合格点ですが、MACDが依然マイナス圏なのですね。OSCIは27日にプラス転換しましたが不安定です。MACDのプラス圏維持は、安定した上昇波動には欠かせません。まぁ、もっともMACDは仕組みからして遅行指数なのですが…。もともと全てのテクニカル分析はファンダメンタル評価に比べれば後追いの講釈になります。しかし客観的な株価位置を見るため投資判断を下すタンミングを推し量るには優れているようです。考えてみれば、カタル君はファンダメンタル一本で、タイミングなど自分で作れば良いという考え方でしたからね。力がない以上、他人の力を利用するしかないのでしょう。
時間的にも、資金的にもゆとりのないカタル君は、コバンザメにならざる得ませんね。50~100億円程度、動かせるなら自分の相場観を語っても演出ができ、市場の評価を待てますが今の僕には…何もありませんからね。しがない中年オヤジの浮浪者ですから…。証券マン30年のキャリアなど、短期売買の世界では豚の餌にもなりません。かえって邪魔な存在ですね。ただ素人が短期売買の世界に入るのと違い、プロだったから真剣にやればもうすぐ確立された方法が見つかると思いますが…。まぁ、簡単に見つかる訳じゃないでしょうが、様々なアイディアを実行に移している所です。でもいつも心に太陽を…打ちひしがれていますが、軸は定まっているつもりです。40億も飛ばしたから、今度は利子を10倍ぐらい付けて回収する側に回りたいものです。
トロ:相変わらず大法螺じゃの…。
かたる:うん。今日は友達に心配されて古巣に戻れと誘われているが、今の環境ではどんなに頑張っても年収1000万円の世界だろう。しかも心とジレンマを抱えた戦いだよ。既に手数料ビジネスの時代じゃないだろう。たいした能力が無いから、市場から排除されたわけだからね。安定した上昇波動が期待できない以上、今の僕の能力じゃ、お客様に迷惑をかけるばかりだもの。お客様にも限界があるからね。
時代や:それで空売りを実行したの?
かたる:またやられたよ。上手く行かないもの。コマツを売って日ばかりで踏んじゃった。でも結果を見ると踏む必要もなかったのだが…。日野や日清紡を考えていたが朝から安くパス。買おうと思っていたデジタル・ガレージは、朝から高かったし…。やはりリアルタイムのデータでないと駄目かな?そんな事はないと思うが…。今は、色んな実験をしており楽しいかな? 気持ちは持続しているよ。僕の予想が当たるかどうか…仮説を立てて行動しているが…この仮説と行動のバランスが取れると良いのだけれど…。
時代や:それで今は、カラ売りなの?
かたる:冒頭に書いたように、たぶん短期調整だよ。エレクトロン型だと思うよ。ホンダもコマツもね。両社とも業績は上向くはずだけれどね。間もなくホンダが最初に間違って空売りした株価まで下がるね。強ければ200線を維持できるのだけれど…どうかな? コマツもお辞儀すると思うが分からないね。底入れ型で期待しているのがDENAだが…日経報道の規制強化は嫌な話だよね。このような関門があるのは社会常識から仕方ないのだろうが…自主規制で乗り切って欲しいね。どっちにしても一度は反発する2008年後半型を考えているよ。場合によれば2009年後半型に移行するが…今の所分からない。だから多くの人はMACDがプラス圏になってから考えれば、いいだけの話だよ。上手に行動しようとすれば、上手く行かないのが道理だからね。
トロ:世界景気は底入れを考えているんだね。米国消費は早くも息切れなんじゃないの?欧州もこれからドンドン悪化するよ。
かたる:どうかな?どっちにしても警戒感は溶かれるでしょう。今年はロンドン・オリンピックの年で、前半景気はそんなに落ち込まないと思うよ。ECBの資金が上手く市場に浸透する可能性さえあるからね。そんな事より新興国の勢いが強くなる筈で、商社なども注目されるが、どうかな? 今見てみたら、やはり右肩上がりを継続しているね。でも緩やかな上昇で過熱感はあまりないね。物産が一番強いのかな? これも200日線をクリアしたところだね。
やはり買いに歩がありそうだね。循環物色に移れるかどうか…今はその段階かも知れないね。通常は短期調整局面だろうが、株価を維持し循環物色するようなら、最も強いパターンに変化するからね。先駆したエレクからTDK、ホンダ、コマツなどが休み、順番に物色を繰り返す。そんな強気のシナリオもあるのかもしれないよ。FRBのインフレ・ターゲット論が、企業経営者にポジティブな行動を起こさせるかどうか…。昨年からの後ろ向きの欧州危機から、前向きなインフレ・ターゲット論は、やはり素晴らしい政策だろうね。景気は心理問題だし…お金は溢れるほどあるのだから…。
間もなく企業業績が発表されNGモコの動向がわかるDENAは、輝く星になるかどうか…。頑張れよ。
(本文のMACD算出に辺り、EWAは10日と25日を用い、シグナルは10日間を用いています。チャートは5-10-5のようです。)
2012年01月27日
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かたる:予想通りの展開でしょうか?
ホンダが200日線をクリアして常識的に短期の調整局面に入るのでしょう。本日の株価は2689円で、200日の移動平均線が2676円なので、果たしてこの水準を維持しながら乖離調整が出来るかどうか注目されますね。先駆している東京エレクは200日線より5.7%の上方乖離しており、ここ2日間ほど上昇の勢いは止まっていますが弱くはありませんね。ただ10月31日の高値4445円を未だに抜けていません。TDKも先の高値3950円をクリアできませんが200日線上で玉を消化しているようです。仮に一旦、売りに押されても、次は3950円を完全にクリアできるのでしょう。ホンダは初の200日線なので、通常はエレクと同様に一旦は押されるのが普通のパターンでしょう。ただ安易に空売りなどできませんよ。基本的には強いのです。
米国が報道の様に、インフレ・ターゲット論を採用しました。この意味は非常に重要なのです。昨年の11月30日に世界の中央銀行が協調して欧州危機に対応し短期の資金供給を実施したのを受けて、世界市場が好転していると同じような価値があります。しかし多くのアナリストは理解できないようで、このFRBの行動の重要性を認知していませんね。あの発言は宣言をしたのですね。これから「インフレにします」よ。と言う宣言だと思っていいのです。
日本は資産価格の下落を許してしまいました。だから失われた時代に突入したのです。負の連鎖が働きますね。土地の価格は下がるし、下がるから誰も買わない。土地が収益還元法価格になっても買い手が現れない経済の混乱を許してしまったのです。だから20年以上も失った時代になり、人々の心を蝕みました。しかし米国は際どいタイミングで的確な政策を実施しています。本当は予てから私が主張するように住宅債権を対象にQE3を実施すべきなのです。そうすれば間違いないのですが…最近の景気の好転などもあり、奥の手の魔法を温存しています。その代りにインフレ・ターゲット論を採用して資産価格を下げません。と宣言したのですよ。いや宣言と言うより価格を毎年2%以上に上げますよ。と言う意味に近いのですね。物価目標は何も食料品や資源などの消耗品だけではないのです。だから企業は安心して設備投資をするでしょう。
流石、年功序列の国ではなく実力主義の市場経済の国ですね。日銀の姿勢と実力が違いますね。日銀はデフレを改善するのではなく容認しているのですね。確かに日銀の意見も納得できます。中央銀行だけで問題が解決できるのではないのですが…しかし現状の政策を容認して追加対策をしないのだか、市場から容認していると言われても仕方ありません。FRBは失業率が改善しなければ更なる対策を打つでしょう。決して自分達のやり方が正しいと言って何もしないのではなく、目標が達成されるまで追加対策を実施すると言っているのです。今は非常に重要です。
流動性の罠に陥るかどうかの瀬戸際です。何故かと言えば、金融機関が自己資本規制下にある為に融資を実行したくないからです。利益の蓄積がないから融資などしたくないのですね。冒険をさせる為には金融機関の儲けが必要ですが、日本は儲けを蓄積するどころか、明治以来の蓄積をすべて吐き出させたのです。政策の責任なのに、民間銀行に政策責任を押し付けたのですね。だから失われた時代になっています。東電の処理と一緒のやり方ですね。国家責任を認め改善すべきだったのです。
でも米国は違いますね。
これで欧州は遅れますが、中国と米国が動くから日本株も上がりますね。しかも日本は円高を利用し、アジア展開を急いでいます。地理的な恩恵は大きいでしょう。仮に欧州危機で、もう一度、揺れたとしても押しは僅かですね。だから心配なのでしょう。問題はローカル市場の日本株を誰が買うかですね。1月に入っても外人買いはおそらくポジション調整の域を出てないでしょう。日本の政治は混乱し、財政問題もあるからですね。
年初から日本橋梁の復興博打で相場を盛り上げてきましたが…息切れでしょうね。何度も言っているように、せっかくのチャンスなのに政策がうまく機能していません。マイナスではないけれどサプライズではありません。本当は日本文化のネットビジネスが主流だと思うのです。昨日のWBSの放送では売れない芸術家の作品を市場に出す会社が紹介されていましたね。一番付加価値が高いのは「文化」ですからね。今、日本で起こっている様々なコンテンツ・ビジネス・モデルは世界で通用します。だから付加価値が高いはずなのです。故にPERの評価が10倍以下はありえないのですね。
しかし本日の日経新聞の報道でゲーム課金に対する報道がありましたね。なるほど…水面下ではそのような動きがあったから一連の株が大きく下げたのでしょうね。しかし間違いだらけの政策運営をしている政権だから分かりませんが通常は自主規制で乗り越えられる問題だと判断しています。だから日経新聞が報道しても関連株は若干高くなっていましたね。ただしい政策運営を心掛けてほしいものです。ゲームは急激に膨らんだから問題を孕んでいるのでしょうが、2006年の選択を繰り返してほしくはありませんね。僕の常識では自主規制で問題を改善できると思います。例えば課金を選択すると注意画面が出るとか…平均をはるかに超える料金に達したら、警告メールを発信するとか…上限課金を設けることも必要かもしれません。いろんな自主規制がある筈です。
今日は材料株の津田駒も強かったですね。確かに先物からの動きが中心で株価が上昇してきただけですから、強いとは言えません。野村証券の動きを見れば分かりますね。ただ多少全体の水準が上がったことにより、動きが出ています。津田駒は12月27日に上昇修正をたしか発表していたはずです。その結果、玉を拾う筋が存在するのでしょう。間もなく人気化しても不思議ではありません。だんだん買いの輪が広がると良いのですが…。果たしてどうでしょうか?今日はもう一度インフレ・ターゲット論の意味を考え直してほしく原稿を書きました。
2012年01月26日
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かたる:FRBの総会が開かれ、バーナンキ議長はインフレ・ターゲット論を取り入れ、2%の目標値を目指すと言います。デフレを容認する日銀との姿勢の違いは明確ですね。昨日、発表された31年ぶりの貿易赤字は、電力需要の燃料購入と震災の影響によりサプライチェーン・マネジメントの崩壊の影響が大きなものでしょうが、基本的に日本の生産コストが高くなり競争力が失われているのでしょう。半導体が良い事例ですね。設備投資などの税制問題から日本は競争力を失い、エルピーダだけでなく総合電機のパナソニックの株価評価に繋がっています。日銀総裁の選択ミスは経済界にとって影響は大きいですね。
この中で一際、際立っている会社があります。市場の評価は低いのですが…カタルの評価は非常に高いのですね。銘柄は昨日決算を発表したファナックですね。多くの会社が円高で悲鳴を上げる中で、売り上げ目標を2倍の1兆円に設定し、国内生産を拡大し利益を計上しています。中国の労働者の人件費高騰からロボットの導入は増えるのでしょう。稲葉さんは86歳かな? 今度は研究開発に力を入れるそうですね。ファナックの工場ではロボットがロボットを作る無人化率が高まっています。
それにも拘らず、本日の株式市場の評価は低いのですが、日本が誇る素晴らしい会社の一つですね。私は、ホンダも車などに力を入れるのは止めて、ロボットに力を入れるべきですね。トヨタも電装品関連に力を入れて、完成車は韓国とか…他の国に造らせるべきでしょう。その代り、電子制御などの分野を独占するようにすべきだと考えています。最近のレーザーや画像認識システムの技術進歩はすごいですからね。もうすぐ行先を口で支持すれば、車が勝手に運転をして目的地に連れてってくれるでしょう。だからGPSなどのインフラ整備に力を入れればいいのです。
オバマ大統領は生産力を高め、雇用を創出すると言っていますが、時代に流れに合っているのでしょうか? この解は我が国が誇るネット関連ビジネスにあると思います。スマートフォンなどの社会基盤が整備され、様々なサービスが提供されています。ソフトバンクの戦略が震災以降は不明確ですが、KDDIは明確にソフト技術を取り入れています。もう一歩、踏み込めば正解だと思いますが…まだ資金がある割に、行動が鈍く見えますね。
さてRSIなどを利用したアルゴリズム投資を検討し始めたカタル君、今週から空売りを中心に取り組んでいましたが、売っては踏みを繰り返してきましたが、今日は流石に反落しましたね。今週初め、コマツを2080円かな?で空売りしましたが、途中で踏んで損を出したのですが、今日は売値を割っていますね。間違って売ったホンダは、まだその株価に届いていませんが…一服入って想定通りの動きになりました。しかし昨日の上げの根拠はとうとう分からなかったのです。アップルの好決算の為に上がったのかな? 為替を材料にするなら、業績の悪いマツダでしょうが…あまり動いておらず、サッパリ、昨日の動きは理解できませんでした。案の定、今日は下げましたね。
時代や:如何にも当たっているような言い方をしているけれど、実際は空売りをして、損切りで踏んだ訳だろう?
かたる:うん、実験だから、損をして考えた訳だよ。結果、短期のトレードはやはり順張りなんじゃないのかな? 逆張りが効くような相場付きじゃないよね。でも今日は午前中に突っ込んでいくDENAを見て、下値を買って後場から売ったのだが…。でもこんな遊びじゃ、面白くないけれど…。
このネット関連の下げは理解できない謎の一つだね。好業績の筈だが…確かに目先は鈍化するから株価がお辞儀するのは理解できるが、それにしても行き過ぎたように感じるんだね。僕は2800円を割れた段階から取り組んだけれど…。業績のお辞儀は2010年に、一回、洗礼を受けている筈なのに…、再び売るのだから、理解できない現象の一つなんだ。まだ謎だよ。市場の動きが正しいとすれば、今年中に謎が解けると思うが…。
トロ:しかしカタルはピーク利益を更新しているのに、更新していない企業のPERの方が割高に買われる現象を指摘していたじゃないの。世の中、分からないことはたくさんあるよ。かたるはシステム売買のせいか…循環型で成長のないデフレ社会だから、過去のピークを越えたところから大きく育たないから、その結果、割安のPERでしか評価されないと言ったけれど…更に全体の世界景気がドンドン落ち込むと言う見方も出来るね。だから好業績を背景に、設備投資をするような企業は危険だと言う考え方だね。
かたる:僕は日本の金融株の位置を見て、やはり財政問題が背景にあるように感じるね。消費税を10%どころか、15%程度まで引き上げても財政収支は均等化できないと言う話だからね。このプライマリー・バランスの問題は重要だね。今回の震災からの対応も、復興国債の増発だ。何故、民間活力を利用する政策にしないのだろう? 政策権を持つ官僚がお金を持って計画を立ててやって来て、これまでも失敗したわけだね。長引く失われた時代の20年はその結果だよ。
小さな政府を実現するために採用を減らし、予算の執行を考えるのではなく、利害関係の調整役に徹して民間企業に開発させればいいね。先日、折角、野菜工場を建設しようとしたら規制が邪魔になるケースが日経に報道されていたが、超法規的な展開をもって、独断と偏見で民間活力の自由度を高める法律を作れば良いよ。そうすればお金は要らないし、税収はいずれ増えるようになるよ。役人が自ら実行しようとするから、ごねる奴が出てきて無駄が生まれるんだろう。
トロ:貿易赤字を受けて、円高局面が終了し日本株も長期上昇波動に突入したと言う話しがあるが…かたるはその考えに批判的のようにも聞こえるがどうなの?
かたる:だから若者が中心に地方活性化に取り組んだり、ネットを使った情報網を活用し出しているよ。知らない者同士が繋がっていく新しい文化だね。アラブの春の原点だが、日本はこの時代の流れを取り入れ商業化しているように感じるね。その象徴がDENAやグリーなんだろうが…
このアイディアは世界に通用する。日本で成功するビジネス・モデルはアジアでも成功するのだろう。もう日野自動車やトヨタなどの考え方は古いんじゃないのかな? むしろ日本はソフトパワーを武器に世界競争した方が良いように感じるよ。知的教育なども面白いね。ネットのバーチャルと現実を組み合わせる体験が、新しいサービスを生んでGDPを押し上げるんじゃないかな? 要するに、切っ掛けは何でも良いが、活動をすることだね。
地方の村おこしなどのイベント・ビジネスなんかも盛んだね。新しい文化だよ。世の中で一番付加価値が高いのは文化だよ。製品じゃないね。ゲームだけでなくコンテンツ・ビジネスの評価が高くても良いね。サイバー・エージェントもずいぶん下がったよ。僕はネット関連のビジネス・モデルの評価が、DENAのようにPER10倍以下の評価は納得できないな。アジアへの広がりを考えれば、ゲームだけでなく他の展開も考えられるし…必ず再評価すると思っているよ。
時代や:最近、過熱感がすこし言われ始めているが…。相場全体はどうなの?
かたる:基本的に僕の予想通りだと思うよ。何度も繰り返し恐縮だけれど、基本的に世界の中央銀行に逆らっても負けるよ。欧州危機と騒いでも売り崩せないわけで…だから今回の上げはおそらくポジション調整なんだろう。ECBが50兆円ものお金を入れた訳で、あの時点で勝負はあったはずだよ。まだギリシャ問題など片付かないが…基本はECBが銀行システムを守ると宣言したわけだからね。また2月にもお金を入れると言う。だから今はポジション調整で、為替がユーロ高・円安に戻ったけれど、またこの供給額次第でユーロ安の場面もあるのだろう。
レアルも落ち着いているよ。所詮、需給バランスだからね。時間が解決するが、イタリア国債の償還額推移を見ていても騒ぎ過ぎだね。だから僕は野村批判をしたよ。部下がイタリア国債の購入を持ち出したそうだが…本来は日本国債を売らせてイタリア国債投資を10兆円ほど仕掛ければよかったのだろう。地方銀行は余剰資金の運用に大変苦しんでいるね。だから骨のある営業マンなら、自己で処理ができないから地方の金融機関に10兆円ほど買えばよかったのに…と考えているね。まぁ、10兆円も買えないだろうが…。
最近の証券マンは根性がなくなったものだね。10兆は法螺だが、1兆円程度の販売なら可能だったと思うね。手数料を1%とれば100億円だよ。付随するCDSや為替などのビジネス・モデルを駆使すれば、2倍の200億円程度の手数料が取れる筈だね。証券マンも小さくなったものだよ。
トロ:相変わらず、大ボラの精神は変わらないね。相場の見通しを語ってないが…やはり一服か?
かたる:そんなのは分からんが、エレクやTDK、ホンダにコマツまで来ているわけだね。ようやく昨日なんか横に広がり始めているよ。野村証券は6円安か…今日は仕方ないが、ホンダはもう一段高するかもしれないね。何度も高値で上下して基本的には横ばい波動を続けると思うが…ECBが50兆円も入れたからね。また2月に30兆円ほどでも、入れるようなら、やはりインフレになると思うけれどね。冒頭にバーナンキ発言を持ち出したのは、流動性の罠に陥らないための米国の戦略だろうね。日本は完全に流動性の罠に嵌り、自ら清貧思想を振りまいて、失われた時代に突入した。失われたではなく、自発的に失ったんだね。米国は今、必至だよ。まだ分からないね。アップルだけでなく企業にはたくさんのキャッシュが眠っているよ。このお金が動き出すかどうか…同様の事はファナックにも言えるよ。
2012年01月25日
1/25
かたる:驚くことに完全な株価の上昇形態に突入したようですね。
しかしそろそろ上昇速度は鈍る筈ですが…。この後は物色が横に広がることになります。今回の欧州危機からの復活は、最初にエレクトロンの上昇から始まっています。これは何故かと言えば、日経225からのコアストックとしてエレクトロンが位置付けられているからです。多くのインデックス・ファンドは数銘柄の組み合わせで組織されているからでしょう。225銘柄を全てを組み入れればいいのですが、過去の標準偏差などを参考に、なるべく少ない資金で効率運用するために銘柄を絞るのですね。故に株価の高いファナックや、昨日、高値を追っているファーストリテイリングにその影響が出ているのでしょう。他には注目しているTDKもそうですね。ホンダの昨日は引けにかけダレたけれど、今日は一気に大幅高しています。コマツは12連騰かな?
外人投資家のポジション調整でしょうね。
日本株は世界でも良い位置にいるのです。アジアを主眼の捉える先進国は、日本しかありません。インドネシアの好調さが、昨日はトヨタの報道に現れていたようです。本当はダイハツなのですが…。あるいは花王なども有望でしょう。ただ個人の好むネット株などは逆に売られており、代わって復興関連が上がったのが、今の図式でしょう。とうとうコマツに逆日歩が付きましたね。ビックリしますね。RSI投資に慣れないせいか、慣れない空売りをして踏んでばかりですね。空売りの場合は弱くなってから売るべきなのでしょう。
ホンダは200日線を上回っており、ここから更に大きく上に行くより、200日線(2680円)を上回って休むパターンを想定していますね。米国景気の回復で自動車販売が伸び収益は改善しますが…日本勢の地位は相対的に競争力を失っています。このテクニカル投資は初めての経験なので…どんな形で推移するのか、非常に興味がありワクワクしますね。セオリーなのですね。エレクトロンも休んだ後に切り替えし…TDKも間もなく200日線を抜けるのでしょう。本当に強なら、更に先の高値の3950円も一気に抜くはずですね。今日は太陽誘電もアップル関連と言うことで高いようですが…、こちらの200日線は、あと100円も上の位置にあります。
このような現象を見ても分かりますが、先物からの裁定買いが相場を支えている構図が見えてきますね。下がるときは逆に働きますが、今は順張りの時期ですからね。12日から株価上昇は始まっており、明日で2週間になります。ただこの日経平均株価は、まだ目先の天井を付けたイメージはありませんね。だからまだ上に行くのかな? どうしてそう考えるかと言えば、過去のRSIのトレンドを見ると9日間の数字が14日を上回っているからですね。しかもその数字はそれほど高くありません。ようやく9日間で本日の段階で83.55ですね。ようやく80に乗ったのです。残念ながら資料が乏しく過去を検証する時間的なゆとりがなく詳しく説明できませんが、この指標の性格から大きく下がり始めてから空売りを考えるべきなのでしょう。その事は分かっていますが…体感としてコマツの12連騰はやはり空売りしてみたいね。しかし感覚的に出来高が膨らまず強弱感が対立していませんね。本当はじり高の後で、飛び出せば…とも考えますが…。
時代や:今日は日本橋梁が乱高下したね。でもMUTOHは大幅に続伸したよ。
かたる:また仕手株の話しか…。たぶん新興勢力の筋のグループがMUTOHに参加している可能性があるよ。僕の記憶によれば武藤工業は上場したての頃、株価が1万円を超えて社員が株を売って辞めたことが話題になった会社だと思うが…。あの当時、財務内容も良かったからね。今も無借金だね。株の引き取りを求める伝手があるのかな?ただ基本的には既に株価は大幅高し論理価格に見合った水準だしね。どんどん上がるとしても僕は買えないよ。
トロ:最近は、空売りの実験をしているみたいだね。
かたる:うん、株屋を辞めたんだから、儲けに専念しようと思えば、売りの研究もしないとならないだろうね。でも心の中はいぜん葛藤しているよ。アイデンティティーと言うか、僕自身の人間性の問題だね。オリンパスの菊川さんを否定するのは楽だが…今の所、個人の蓄財も出てないようだし…フジテレビの日枝さんとは少しイメージが違うような気がしなくもない。もしお家の為に罪を犯したとしたら…、心情はよく理解できるからね。ある日突然、社長業を要請され内情を明かされる。その時に僕だったらどんな手段をとるか? 彼は綺麗になったから、引退を決め外人社長に譲ろうとしたのだろう。それが裏目に出た。難しい問題だね。ただ儲けを考えるなんて…僕は嫌いなんだね。だからお金への執着心はあまりない。でも食えないのは困るからなぁ~。国政批判を繰り返してもしょうがないからね。
トロ:でも一部で今年は円安になり、株価も上昇すると言う見方もあるね。
かたる:だから…前から言っているよ。僕には日本が変わり始めているように感じているが、なかなか市場でその動きが出てこないね。国政も野田政権は間違ってないよ。みんなは自民党にメールをしてくれたかな? 自公民の失政が、今の日本を創ったわけで彼らに野田政権を批判する資格などはないよ。まるで自分達の私利私欲で動いているよ。それより僕は岡田さんの原理主義が好きだよ。その原理主義なら、オリンパスもIHIも上場廃止だけれど…ね。
もともとライブドアを認めてあげれば、よかったんだよね。でも実刑になっているからね。詳しく知らないから、あまりコメントはできないが…僕には不思議なんだね。あぁいう人間を容認する器量が、日本の社会に失われたんだね。だから結婚が遅くなり魅力ある人が消えている。僕のように厭世生活にというか、諦めに似た境地になっているのかも知れないが…。
ただ震災から橋下さんの誕生などの流れが、野田さんの所信表明演説に繋がっているのだろう。面白かったね。福田さんや麻生さんの言葉の引用は…自民党は真摯に対応すれば、次には政権を奪回できるね。このままじゃ、益々、時代が混乱するよ。そんな余裕がないのに…だからみんなで自民党に意見メールをしてほしい。コラムからアクセスできるよ。
今日は貿易統計が発表になり、31年ぶりの赤字が確定した。震災の影響もあると言うが…昨年、僕が批判した菅政権の原発対応の選択の結果、生じた現象だね。東電株の処理はどうなるのか分からないが…まだ選択は全て終わっていない。僕は原発を認めるべきだと言う考え方だが…世論の動きは違う。スマートグリッドの拡大で、小型原発の重要性が一部で言われているね。問題はテロなどの管理問題だろうが…監視カメラやキャッシュレスにすれば、犯罪がなくなるね。外国人も管理できるし…。移民の問題もクリアできると思うが…なかなか進まないね。
話しがそれちゃったね。株の話だね。先物が上昇し個別が買われる展開だが、僕がガンガン強気でないのは、世界の金融情勢が悪いこと。本当にトロの指摘のように日本株が大きく上昇るなら、やはり日本の金融株から上がる筈だよ。確かに野村証券は上がってきて、休んでここから上がれるかどうか…。一気に先の高値(327円)をクリアして200日線(328円)をクリアする筈だね。もっとも効率が高いのは証券株だからね。でも現実はどうかな? 先日、僕は営業キャッシュフローを問題にして、注意すべしの原稿を書いたばかりだよ。
本格反騰には日本国債の発行残高が減り始め、金融機関の余剰資金が世の中に流れる必要があるよ。だから消費税の問題は大切だと考えているよ。更に残念なことだが復興予算もそうだけれど、民間の知恵を利用してないね。小さな政府の考え方は意見調整で、自分たちが主役になる必要はないんだね。だから予算も要らないよ。ところが日本国民は、政府に頼っている。まだ株価が本格反騰に見えない理由だね。でも強い相場なんだよ。
時代や:今日もさえないよ。DENAは…やはり駄目なんじゃないの?
かたる:分からないよ。最右翼の僕の一押し銘柄だが…。今年はこれ一本でも良いと思っていたんだが誰も見向きもしないね。月曜日の買いが続かないのは、駄目かもしれないし…でも理屈に合わないね。僕は1万円でも良いと思っているが条件があるね。今年、業績が加速することだね。一株利益400円の目途が立つかどうか…。海外売り上げの貢献だが…。それならば昔の任天堂のような展開もあるよ。でもそれならここまで下げないよね。この原因はアルゴリズムの為だと考えるようになり、テクニカルの勉強をし始め実験をしている。まぁ、このように迷っている、だから株価が騰がってからで充分じゃないの。3000円になってから、追随しても良いよ。
ただ今は個人の投資家が諦めている段階。コナミも良い銘柄に見えるよ。でもテクニカルはまだ早いのだろう。今日はこの辺で…。
2012年01月24日
1/24
かたる:人間の性(さが)はなかなか変えられない。やはり空売りは性(しょう)に合わないな。生まれて50年も経過して性格は変えられるものじゃないね。ネコ踏んじゃったら…反対に行くし、いつものパターンだよ。
時代や:何を言葉遊びしているの? くだらない。損ばかりさせて…それでRSIを利用したアルゴリズム投資は見えてきたの?
かたる:そんなに簡単にわからないよ。正規分布も理解出来んのに…。パレート分布(べき分布)、双峰分布だって?…調べれば、調べるほど分からなくなるよ。どうして個別株の動きに数学が応用されるのか…僕だってRSIなどの相対係数などは理解できるよ。仕組みとしてなるほど…と考えるよ。要するに上手く買おうとしないで、上がりだしてから買えと言う事だよね。だから平均移動線がゴールデンクロスする形に似ているよ。ただ株価じゃなくて値上がりと値下がりの比率で計算する株価の見方だね。でも関数になるとサッパリだよ。
ただ予想通りと言うか少し疲れてきたようだ。ただし短期の話だよ。例えば指標株の一つのエレクトロンは金曜日、月曜日、そうして今日と…全体は強いのに指標が安い展開だからね。当然の一服だが…この休み方が下値を切り下げているね。今の所、前回活き良い良く駆け上がったTDKはまだ先の高値を更新しておらずに200日線の手前で足踏みを続けている。ホンダが折角200日線を綺麗にクリアしたのに…引けはだれてしまったね。つまり買いの勢力がどれも弱まっているね。ただ弱い相場じゃないよ。
例えば低位のRSIで注目したイオンは予想通り上がっているし、昨日低迷していたJR西日本も上がっていた。僅かな上昇だけれどね。個別株も下げている銘柄も多いが、仕手色の強いMUTOHは続伸していたね。まぁ、底値圏の揉み合い症状じゃないかな? 注目するのは休み始めた野村などがあと少し休んだ後に高値を更新できるのかどうか…、通常は戻り切れないはずだが…日本橋梁は切り返しているね。駒井ハルテックは安いけれど陽線だったね。通常は崩れる筈だがね。
トロ:それで昨日のリクエストは?
かたる:うん、あまり相応しいケースかどうかわからないが…年末の千代化の株価は783円だった。昨年末に僕はRSIと言う相対係数の注目したんだね。理屈も簡単だし、簡単に検索できるから、一般的で色んなところで資料が手に入るから…。いろんな銘柄を見て検証するとやはり確立された共通点は見つかっていないが、兎に角、大きく売られた人気のなくなった株が急騰してくるときは相場が持続的に上がる傾向があるようだよ。何故か、株の減速にWボトムを付けるケースが多い。
先ず、普通に見ても今だから言えるが、下値を切り上げているね。A―B―Cと下値が切り上がっているね。更にRSIの山を見ると、奇妙にも調整局面は二度の山を付けて次のステージに進んでいる。D―EとF-Gだね。更にHの9日間の数字は12で14日間は19、次のIの数字は11-17、Jは13-19と底値圏を示し反発している。このGの区間がもっとすんなり綺麗に落ち込んで休むと、もっときれいなのだが…、この期間が長くて大きく落ち込んだ鍋底のような形から急騰してくる形は面白いんだよね。いきなりRSIが80台に入ってくるのは誰かが強烈に買っている可能性があるね。
まぁ、既に株価は866円になり戻り売りを浴びる位置だから揉み合いに移行するのだろうが、これからの動きは、Aのあとの動きに似た動きが、Cの後も出ると想定しているよ。考えてみれば世界人口は増え資源価格が下がるとは思えないし、石油関連施設の投資は高い水準で続くだろう。アラブの春の後の投資だね。新興国のGDPが上がるから生活が豊かになりエネルギーの消費は増えるよ。本当は僕がむかし推奨した日揮が一番だけれど、千代化もなかなかでしょう。今日は業績の関連ではなくテクニカルの話だからね。
重要なことは大きな落ち込みの後の急上昇は大きな相場に繋がる可能性があると言うことだね。本当はもう1週間程度DENAは休んでも良かったと思っていたが、昨日は急騰してきたね。このまま値上がり幅が増えるようなら注目されるね。だからここ数日の動きは非常に注目される。残念ながら、前回のような中途半端な上昇では駄目だね。
トロ:要するに、お前のこれまでの研究では大きな落ち込みが必要でその後の反発の勢いの事を言っているわけだね。
かたる:まぁ、そうだね。
時代や:そんな事は当たり前じゃん。今までの経験と同じだよ。相場がなかった株が一番強く、相場が何度もあるような株は弱いと言う事だろう。
かたる:まぁ、そうなんだが…RSIの仕組み上、連続高になれば数字はドンドン上がるよ。ただ山がピークを付けたところが売りじゃないんだね。Aの後の動きを見てもらうと分かるが…50以上なら株価の上昇は続くことになる。でも必ず株価が急上昇する前は大きくRSIが落ち込んでいるのが多いよ。それに最近気づいたけれど、日経225採用の大きな会社の売り買いだけの方が良いようにも感じるね。どうせ、大化けを狙う訳でもないし、短期の売り買いならトレンドが分かりやすいからね。小型株は、値動きはあるが、人気がなくなるとかなりの時間、圏外に置かれるよ。どうせしばらくは大きく上がる銘柄など出てこないよ。あるとすれば、今年、新たにカタル銘柄に採用した銘柄ぐらいのものだろう。でもこの銘柄も人気化するのは年後半だろうね。昨日のトロの話では時間軸を変えろと言うことで…あの話は、もっともな話だよ。
通常は良い銘柄が下がり続ければ、買い続ければいいわけだが…DENAのように、まさかの下げを演じたからね。今でも、あの下げは買うための演出だと思っているが…。千代化は比較的素直に反応しているが…他の多くの銘柄は下値で揉み合いケースもあるよ。間違って昨日空売りしたホンダなどはそのケースだね。夏に一気に売られた後は2300円台で長く下値を揉み合っていたからね。8月の末から5か月間ほど下値をウロウロしている。ただ残念ながら225に採用されているためか、綺麗にRSIが休んでいないね。12月初めに上昇の予行練習をして一旦下がり、今回の上昇に繋がっているが…昨日も話したけれど200日線上では、やはり調整を余儀なくされるだろう。今じゃなく、もう少し後かも知れないが…。
時代や:昔のようにガンガン強気じゃなさそうだね。
かたる:うん、基本は底練の動きだと思うよ。下値もボックスから日経平均株価が大きく上がる展開より、昨年の10月31日の9152円かな?8月16日の9150円等の上値を短期間で抜けるとは考えていないね。また押し戻され、何度もトライをするようなボックス相場が、しばらく続くんじゃないの? 基本的には面白くない相場だよ。
時代や:損ばかりしている割に、講釈は一流に聞こえるから不思議だね。
かたる:だって当たっていると思うよ。日経新聞が欧州危機を大きく取り上げはじめNHKもガンガン行っている最中に、僕はイタリアなんか大丈夫、11月の中央銀行の協調姿勢をみて底入れ宣言をしているよ。でもDENAや他のネット株は、まだ下げ続けているが…でもショックだよね。おそらく業績は大きく落ち込むとは思えないのに…株価だけは半値以下になるんだからね。次の決算数字が多少減益でも株価は大きく上がると思うね。場合によれば一気に次のステップを読み込むかもしれないよ。
楽天の事が日経新聞に載っていたけれど、日本は通信環境や物流システムなど環境が整っているから、この分野は世界でトップ水準だね。確かにアマゾンに遅れているが…他のソーシャルサービスはいくつも世界でトップを走っているよ。有機EL競争で敗退した日本の家電とは違うね。あとは野田政権が誠心誠意、間違った選択をしなければ…逃げないで妥協をしないで、正論を原理主義のように貫けるなら…日本はひょっとすればこのまま本格反騰に向かうかもしれないよ。アジアの成長は止まらないからね。
2012年01月23日
1/23
かたる:今日、僕はまた間違いを犯したらしい。最近はアルゴリズムなるシステム売買の裏をかこうと研究を始めたけれど、資料が乏しくまだ明確なパターンが定まらない。僕の性格は考えることは後回し…。取りあえず思いついたアイディアの行動から学ぶようにしている。実はショックだったのは、昨日コラムに掲載した三菱モルガンの資料。ピーク利益更新企業と利益を更新しない企業のPERの倍率が逆転している現象なんだけれど…。たまたま日経新聞に取り上げられていたので知った次第だけれど、これは市場原理の仕組みから言って、勝者が高い評価を与えられるのが普通なのに…日本ではこの理屈が生きていない事を物語っている資料なんだね。
この結果、僕の惨敗が続き市場から排除されたわけだが…。考えてみれば昨年と言うか、一昨年、成功したけれど、思うように株価が騰がらなかった鬼ゴムは、このケースの代表例だろう。前から僕は4ケタ目標を唱え、何故、利益が向上するのに株価が騰がらないのか不思議だった。その結果、何度、取り組んでも駄目で…、実際の数字が上がってきて、外人ファンドの買いが株価を押し上げた訳だが…結果は平凡なものになった。部品メーカーだったせいかもしれない…と、その当時は無理やり納得していたが。実際はこの資料が物語っている現象だったんだね。
失敗しているDENAも同様なケースだろう。通常、この手の成長株ならPER30倍程度の評価が普通だと思うのに…僅かに15倍程度までだった。何処かが、おかしい。いくら金融規制がひかれ、危険資産の株式でも、相対的に正常な市場原理が働くはずなのに…。何故か日本ではその原理は働かない。この原因は日本村原理の為なのだろう。何度も批判している社会構成だね。しかし…。
理不尽な結果だが現実は現実で、時代に逆らって生きてもしょうがない。きっと自分の考え方が時代に合わなくなっているのだろう。そこで、かつての自分の信じてきた市場原理を断腸の想いで捨て、アルゴリズム投資の原理を勉強しようと、標準偏差(σ)などを勉強し始めたが…これまた久しぶりのテクニカル分析で試行錯誤が続きそう。その結果、取り組んだのが本日の空売りだが…アララ目先をやるのだから、順張りにすべきところ逆張りから入った辺りが、未だに従来型の考え方から抜け出ていないようだ。
本日は間違ってホンダを空売りしてみた。実は金曜日の段階でRSI(14)が日経225で最高水準だった。ただ考えてみれば分かることだが、RSIの仕組みからして50以上なら株価は上昇していることになる。RSIが下降波動に転じても株価が騰がることはある訳で…大きな間違いを犯していることに、売ってから気付いた次第。この手の225銘柄は先物の動向に影響され動いている。だから昨日の三菱モルガンのデータが生まれるわけで…今の市場はシステム売買の方が力を持っているから、明らかに感覚的な売買は失敗しているのだろう。よって200日線2686円を上回り、若干、上に抜けると勢いはなくなると思うが、今しばらくは上昇するかもしれない。現在、この原稿を書いている時点では2684円で僕の負けを示している。アララ…。慣れないことをやっているのに。
実は本当はコマツを売るつもりで、間違ってホンダを売ったのだが…
此方の理由はRSI(9)が100を示しており9連騰をしているから…。候補として、もう一つが日野自動車だったのだが…こちらは売らなかった。買いの候補はイオンだったけれど、こちらも買わなかった。日経平均株価はようやく上昇気配になって来て、投資心理が転換し始めているのは、金曜日の金融株の上昇で分かる。過去、アノマリーから1月が外人投資家の買いも期待され相場が強く、昨年末からのかたるの発言に繋がっている。
それならば、ようやく買いで儲かる市場が訪れているわけだから…買いで銘柄を探すべきなのかも知れない。日経225を中心にと思ったが、それ以外で時価総額の大きな銘柄で下げている銘柄は、僕が上がると踏んでいるDENAとグリーが売られている銘柄の中で目立っている存在。両社ともRSIは15以下になっている。この数字の意味は過去14日間で。150円上がって850円下がっている意味だね。なんとも…歩の悪い銘柄がカタル銘柄になっているものだ。おそらく、年初からの下げは仕掛け筋によるものと考えていたが…この仮説が正しいなら本日から急反騰する可能性がある。果たして明日からの展開はどうだろう? 一番強いのは底値圏からの立ち上がりが強い銘柄なのだが…。しかし昔から酒田五法では「化け線は一本と知れ」と言う諺もあるし…。ただ下値圏と思われるからどうかな?
先日、資金繰りの目途が立たずに投げた訳だが…。再び買い直すかどうか…。こんな原稿を書いていたら…買わないうちに株価がどんどん騰がってきた。システム売買の買いが膨らむ可能性がある。何しろ上昇率が7%を超えており5%を超えれば自動的に買うプログラムを採用しているファンドも多いだろう。どうも…4連騰だから売りかな?と思ったけれど…。すこし早かったようだ。この手のアルゴリズムを逆手に取る以上。先物の変化も考える必要がありそうだ。日経225の相場を見ると確かに4連騰で大幅高しているがいくつかの点で峠を越えていないようだ。さて失敗した空売りの玉を買い戻すかどうか…。
トロ:面白いやっちゃな。悩んでいる姿が見えて、面白い原稿だよ。そんなテクニカルの指標で相場の行方が分かるようなら、皆が億万長者だよ。最近の金融工学では正規分布の理論はファットテールに対応しきれないので、パレート分布を用いるらしいよ。価格変化率だけでなく、時間変動も取り入れるらしいね。かたるは時間軸の感覚がズレているんだよ。よくDENAが1万円とか言うが…10年先の話しじゃ、どうしようもないよ。今の時代は混とんとしているカオス時代、多くの投資家は2週間程度しか読んでないよ。それを強気市場のピークの人のように5年程度先を見ているから間違っているのだろう。まぁ、欧州危機などの対応が終わり、米国の大統領選も終われば、その時間軸が年末辺りには6か月から1年程度に延びるかもしれないが…今は2週間だろうね。
時代や:それじゃ、博打も可能じゃないの。目先で良いわけだから…。駒井ハルテックはどうかな? 第二の日本橋梁に育たない?
かたる:あほらしい。でも確かに時間軸の感覚も考慮する必要がありそうだね。時間軸か…僕は数式が苦手で…正規分布やら偏差値やらを、やっとこ理解し始めたのに…。最近は便利でエクセルを使うと簡単に計算されてグラフも簡単に出来るんだね。でも仕組みを理解しないとRSIのように痛い目に遭うからね。どうしようかな? 買い戻すべきかどうか…。
トロ:でも、今日の話は面白かったよ。もう少し個別の分析を解説してくれると読者も増えるんじゃないの? ほら…、お前が年末に話していた千代化をどうして選んだか…という話など、あれは面白い仮説だったよ。あの話なんか読者にとって参考になるし…面白いんじゃないの?
かたる:折角、見つけた論理を読者に公開するの? まぁ、公開しても多く人は、水に流すだけだからね。また明日でも忘れなければ、書くとするか…。今日は前半でエネルギーを使ったからね。身銭を切った実験は、いつまで続くのだろう? こんな事なら億単位で金があるときに会社を辞めればよかったよ。全部、吹っ飛ばして貧乏して始める羽目になるとは…トホホ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年01月20日
1/20
かたる:やはりようやくドラギ総裁のクリスマスプレゼントの評価が出てきましたね。ドラギ総裁は『「ユーロ圏の全体的な状況が2012年に大幅に改善する」ことに「自信がある」と述べた。多くのユーロ圏加盟国が構造的な財政赤字に対処していることを理由に挙げた。』、さらに『無担保債券市場を含む欧州の信用市場が復活したほか、従来ECBの流動性を利用することが難しかった銀行にも道が開かれた。ECBが第1回の3年物オペで供給した資金は経済に流れており、今後さらに好ましい効果が見込まれるという。「利回り曲線の先の方で低下が見え始めている」と総裁は指摘した。』と報道されていますね。
時代や:でもギリシャだって、まだ決まってないし、ポルトガルだって悪化しているようだし、それにカタルが気にしていた銀行資本増強はこれからでしょう。
かたる:まぁ、銀行資本の話はこれからだけれど、叩かれていた独コメルツは半分程度手当てできたと発表し株価は大きく上昇したね。他にも31行と言われているから危ない銀行もあるのだろうが、基本は中央銀行の認識には適わないよ。みんなは見落としているが、世界中の中央銀行が資金繰りを協調して助けた時に、NY市場は上昇しているよ。下のグラフの時だけれど…。昨年の11月30日の話し。お金の発行元が流動性を保証したのだから大丈夫なんだよ。ただドラギも述べているが、財政規律が歪むと困るから、くぎを刺している訳だろうね。この事を、日本の亀井静香さんは理解しているかな?
日本も同じこと。一部で馬鹿な論理を述べているアナリストや政治家などがいるが、やはり世界のヘッジファンドは狙っているのだろう。円安になり国債価格が暴落するシナリオだね。日本のCDSを操作するのは容易いからね。ただ外人は日本国債をあまり保有してないから、当然、債券先物で売り崩す事になるのだろうが、問題は洗脳された日本の機関投資家がどのような行動に移るかどうか…。僕自身が今回の欧州危機で洗脳されているわけで、たぶん日本の機関投資家も財務省が指導しても駄目だろうね。
1989年から日本株の下落は始まっているが、実はこの仕掛けは1985年からで、今の欧州危機もきっと同じ現象だろうね。今日の日経新聞に載っているが基礎的財政収支の話だね。プライマリーバランスも達成できないようでは…。ようやく民主党は特別会計に踏み込んできた。官僚の伏魔殿に踏み込んだ改革で、評価できる対策だね。問題は次々に上がるアドバルーンを実行できるかどうか…まるで官僚の目くらまし作戦かな?とも疑うくらい。議員定数削減も、行政改革も、消費税も実現が本当に出来るのかどうか…。
自公民は協力をしないとならないよ。自分達の失政の後始末をしているわけだもの。少なくとも消費税の引き上げは決めないとならない。既にお金が日本国債に縛られ動かないから、動かす努力をしないならないね。石原都知事は珍しく、外国資本の力を借りファンド資金で社会資本整備をしろと報道されていたが…。国がしなくても社会基盤整備事業は利益を生む事業で、水道の整備から電気ガスなどは民間資本を取り入れればいいね。震災復興に国が金を使う発想が古い。市場原理からすれば効率的な再開発は民間が主導権を行うべきで、復興庁が発足するが総合的な法律や条例の改正をする援助に留めるべきだよ。石原さんが述べていたのを取り上げたのは、政治家が税金を使う発想から民間資金を利用する発想に言及していたからだね。野田さんも、はやく民間を活用する小さな政府を目指すべきだね。
強い円を利用して海外の貸出債権投資を邦銀が実施し市場の話題になり、今日は三井住友なども上昇しているが、国内需要も無限にあるね。でも今回の行動は正しいと思っている。…地方銀行などの上部団体がインフラ整備を賄う協調融資を提案すれば良いが…仕掛ける人材がいない国だからね。野村にイタリア国債投資を薦めた社員が退任したが…僕が野村証券の社員なら、ファンドを組んで国内の金融機関に販売しているだろう。1%の日本国債を売らして、7%のイタリア国債を買わせるんだ。数千億円のビジネスになったのに…野村にも優秀な人材がいると思ったけれど、幹部はこの提案を採用しなかったね。時間の概念がきっと違うのだろう。国家を救う発想が欠けているようだね。何れ起こる日本の混乱を救いことになるからね。
時代や:何やら、かたるの最近の発言は当たっているような…外れているような…。奇妙なイメージだよ。だって12日の今日の市況でエレクトロンやコマツを…、13日はダイキンを掲げていたね。同時にこの日は三菱UFJに言及していたよ。13日は暴騰を続ける復興関連に批判的な話を載せ、17日はファナック、18日はTDKと立て続けに当たっているような気がするね。昨日は早晩、崩れると予言した日本橋梁のタイミングはピッタリだよ。でもその反面、DENAは相変わらず駄目だけれどね。
かたる:難しい相場だよ。大きく上がる銘柄はないから博打株が乱舞する。本来は特別会計に踏み込んだから銀行セクターが本命になっても良いが…おそらく短命だろうね。野村なども今日は上がっており、一見すると強い相場にも思えるが…、恐ろしく財務内容が悪化していると考えても不思議ではないよ。何故なら、平成16年の100期から107期まで、ずっと営業キャッシュフローが赤字を続けているんだよ。毎年、財務キャッシュフローを利用してお金の流出を補っているが、こんなことが…いつまでも続く筈がないからね。
時代や:どういう事なの?
かたる:まぁ、分かりやすく解説すれば、内部蓄積で食っているが体力が失われているんだろうね。間もなく借金で食うことは出来なくなるよ。早い話、粉飾決算のようなものだね。3年や5年程度なら理解できるよ。この環境下…だからね。しかし今回の欧州危機で何か引っかかっているなら、完全にアウトの可能性さえあるよ。昨年末に再び劣後債で資金を調達しているが、詐欺のようなものだろう。良く金融庁は認めたものだよ。7年も赤字を続け、今期も間違いなく営業CFは、また赤字だろうね。僕にもスポンサーがいればな…トホホ。
トロ:まるで空売りを薦めているような発言だね。
かたる:そんな事はないよ。現実を述べているだけの話しよ。チャート上は今日の上昇で目先の二つの山を越え、強い展開だね。銀行も三井住友もその形で三菱はどうかな?353円を抜くかどうかだね。まぁ、日本国が正しい選択をすれば、株価水準は歴史的な割安圏だから、株価は大きく飛ぶ時期は近づいていると思うよ。何度も言うが、本格的な上昇相場なら、金融セクターが主軸になるからね。でも僕はまだ買戻しの域を出ないんじゃないかと推測しているよ。決算期前の玉調整に見えるよ。でもまだ上がる可能性があるね。大きく上がったら、売りを考えればいいかな?そんなイメージだね。
コダックが消えて、世の中ドンドン変化しているね。今度、アップルは教科書にも進出すると言うからね。学校教育もiPadの時代になったね。これなら教科書の改正も楽だし…効率的だよね。保護者はiPadを与えるだけで良いし、教科書だけでなく塾もいずれそうなるだろうし…時代はドンドン変遷するよ。
トロ:最近、お前も変化しているようで…何か面白い話はないのか?
かたる:ないね。RSI投資を考えるようになりテクニカルに視点を向けている。故にDENAも損切りをし、おそらく来週が一つの山場かな?なんても考えるが…個別株は兎も角、昨日は標準偏差の概念を考えるようになったね。昔は偏差値の意味も分からないかったが…、あれは正規分布図と言うのかな? 何しろ数学が苦手だったので…テクニカル分析に主眼を移すとすれば、勉強をしないと如何からね。最近は失敗した経験を踏まえ勉強をし出しているよ。実を結ぶと良いけれど…どうかな?それでは今週はこの辺で…。頑張ってね。
2012年01月19日
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かたる:私はECBのクリスマスプレゼントを見て、欧州危機は峠を越えたと判断していますが、市場関係者は未だに揺れています。もし欧州危機の深刻度の可能性があるとすれば銀行の資本増強問題からの欧州景気の問題だけで…。既にソブリン・リスクの拡大をこれ以上懸念する必要はありません。理由はイタリアの財務問題はギリシャほど深刻ではないからですね。株がさらに動揺すると仮定し、もし懸念される材料があるとすれば、銀行の資本増強問題からの欧州景気の悪化ですが…本日の日経新聞では順延の記事が出ていましたね。世の中は、こんなものなのでしょう。
ここ3日間で一気に市場の空気が明るくなっていますね。不思議なものです。ギリシャのデフォルトとか…の話はまだ消えていないし、IMFの増強観測だけで買い戻しが入りますね。まだ予断はできませんが、カタルの予想通り欧州危機から次のステップに向かうと考えています。米国景気の実態と中国の政策転換からくる相場の展開ですね。此方は未だに雲がかかっています。唯一、少し明るいのが復興関連なのですね。此方は予算がついているから、確実に業績が上昇します。しかし…何度も言っていますが未来都市への展望が見えませんね。安いから水準訂正したイメージで上げっている銘柄を見れば分かりますが、個人の投機資金が主軸のようです。
日本橋梁は絶対に基準が合いません。早晩、大きく株価が崩れます。こんなのは株じゃありませんよ。博打そのものです。同様に飛島も債務超過のボロ株を買ってどうするのでしょう。完全に環境が悪いから、博打をしているだけですね。未来に対する意見対立なら分かりますが…。一方、財務内容は明らかに安い、株価が見合う日本道路やカナモトも上がっても良いと思いますが、大手建設株が主流に物色される展開ではなく、やはり一時的な上昇でしょう。投資としては見合うのですよ。でも株価として買う魅力がないから、安くなっていたのです。TOBをするのなら別の話ですが、売り買いで儲けるのは駄目でしょう。日本橋梁の終焉と共に下がりますね。そろそろその段階でしょう。
代わって上昇してきた日経先物からの動きによるキーワード銘柄、エレクトロン、ファナック、TDKは今日も上がっていますね。此方もどんどん上がりません。また下がりますよ。先物の買戻しからの値上がりと思われますね。でもムードは明るいですね。カタル銘柄の大阪チタンも大幅に上昇し気分が良いのです。でも…残念ながら日経平均株価がドンドン騰がるパターンに見えませんね。問題は日本の財政問題の行方、野田政権は明らかに現状でベストの選択ではありませんが、ベターの道を歩んでいます。難しい選択肢しかなく、その中で今までの所、間違っていません。菅政権は選択を失敗しましたね。原子力賠償法の解釈の選択を誤ったから、日本が混乱しました。その結果、電力料金が上がる結果になり貿易赤字が膨らみ、昨日の大飯原発のストレステストの評価のような混乱が、日本の世情を混乱に結びつけています。思い込みで行動する鳩山政権は沖縄で沈み…。選択の重要性が分かります。
もう後戻りはできないが、あの解釈を国家責任にして、更に原発問題の解決を急がずに浜岡原発の緊急停止処置などの一連の行動に、時間をおけばよかったのですね。確率を考えれば世情を煽る処置は頂けない対応でした。あのような一連の混乱が国力を弱め株価を引き下げますね。東電が下がるから他の公共株も、全部水準が下がりインフラ・コストが引き上がりましたね。クレーマーの存在に拍車をかけたわけです。選択と結果なのですが、今の所野田政権の歩みは、間違ってないと思います。消費税も引き上がり財政問題にも見通しが立つはずですね。本当はプライマリー・バランスまで踏み込むべきでしたね。そうして復興庁が出来ますが…、是非、まだ間に合う筈です。未来都市の概念を入れてほしいのです。そうすれば日本は復活します。
時代や:ところで悪いのだが…、DENAは下げ続けていたが、今日は変化を見せていたね。どうかな?
かたる:僕は内部資料を手にできないから分からないよ。そろそろ発表されるべきNGモコ関連の話も、まだ発表されてないね。この動きは異常なんだけれど、仮に、この動きが正しいと考えられるとすれば、ベンチャリ・リスクの可能性があるかもしれない。ベンチャリの事業モデルは良かったけれど、FCの力が強くなり子会社ではない為に利用されて捨てられたんだね。仮に同じようなケースがあると考えられると、独自開発のものしか駄目なので、企業提携は余程、内容が確りと契約されてないと利用されるだけになるかも知れないね。まさか企業契約の契約書まで公開されないからね。
時代や:どういう事なの?
かたる:折角、DENAがゲームユーザーを広げても、スクウェアやコナミなどが独自で始めてもおかしくないからね。ベンチャリのケースは牛角などが離脱したんだね。サンマルクルとか…。そうして1万円台の株価から急落して行った。だからゲームの中身のパテントもしっかり押さえないとならないよ。あるいは契約の段階で独自提供を出来ないような契約を盛り込んでおかないとならないね。でもDENAも独自商品を沢山持っており、外部だけじゃないけれど…。最後は開発者のソフトの価値が一番ある訳だからね。
株価の下げを見るとそれ以外に考えられないよ。あとはアルゴリズムの投資だね。兎に角、株価に関わらず、機械的に売りが出るのに市場参加者が少ないから、どうしてもシステム売買に対抗できないわけ。この考え方は逆もある訳だね。エレクトロン等が急伸しているが、何故上がるかと言えば、最近多いシステム売買の影響だろうね。だから流れは直ぐに変化するわけだね。参加者が少ないからアルゴリズムが加速する。
トロ:要するに駄目なんだよ。市場は…今日は上がっても継続しないわけだよ。
かたる:いや僕は、かなり国民は、僕ら市場関係者の心理に近くなっていると思うよ。だから橋下市長が誕生したんだろう。ホリエモンは、少しはみ出し者だったけれど、あの時に受け入れるやり方もあったはずだ…けれどね。ガンマンしてきた僕もついに切れちゃって…会社を辞めたけれど。これも歴史的に見れば僅かな期間だからね。たった20年程度の時間だもの。
時代や:なんか最近のカタルも…折角、株が上がっているのにずいぶん冷めているね。
かたる:そんな事はないよ。株価が下がる理由を聞かれ、可能性を考えて述べただけの話。僕は何時だって、買いしかしないもの。だから失望して人生の道を誤っているわけだね。カタル銘柄の中では順調な銘柄もあったけれど、フォローする必要はないからね。僕の気持ちはいつも失敗している銘柄にある訳で…下がっている理由が、僕には理解できないだけの話し。だから三菱UFJなども思い出したように、銀行も時々載せるよ。本来は野田政権の財政問題への目途が立つなら、日本の銀行は世界で最も有利な位置にあるね。でも欠陥もあるんだよ。その欠陥の最大は日本国債ではあり、更には亀井静香の悪政でもあるよ。最初は僕も彼のような考え方が正しいと思っていたが…最近は竹中の主張はよく理解できるようになってきたからね。
僕の心の中には、オリンパスの菊川さんを擁護する日本的な所もあるよ。だから三和銀行(UFJ)の消滅はやるせなかった。双日の処理も民間にすべきだと述べていたし…。でも市場原理や世界のグローバル展開を考えると鎖国制度のような考え方は合わないのだろうね。世界で唯一内外価格差を保ち、未だに維持しているのはスイスぐらいのものだろう。あの国のアルバイトは時給2000円~3000円だと言う。だからあの国でバイトして最低限の生活をしてお金を貯めインドに向かう方法もありだろう。無職の若者がスイスまで行き、アルバイトをしてお金を貯めて、そのお金を使いインドで事業を起こすんだ。そんな考え方を日本人はするべきなのかもしれないよ。
時代や:折角、株が上がっているのに…面白くない奴だな。
2012年01月18日
1/18
かたる:株が上がってくると、流石に狙い通りの株もしっかり上がっている。ビスタの原稿だったかもしれないがエレクトロンの上昇を見て、次はTDKと書いたけれど、タイミングもピッタリか? 僕には復興関連の材料株は、何故か魅力的に見えない。理由は依然からの主張の通り。反面、昨日掲げたファナックも続伸になっている。最近はどうせ限られる参加者なので、日経225の大型株に的を絞った売り買いの方が流動性も確保され、どうせ短期なのだから…その方が良いかな?と考え始めている。
基本的にどう考えても、大きな相場にならない。理由は世界中の金融機関がBISなどの規制に縛られお金が回らないからだね。でもECBの流動性供給で株は上がる方向にあると思うが…考えられるのは日銀のETFの買い。これに何故、注目するかと言えば、彼らの玉は沈むから…。株が多少、上がっても売りに回らないからね。故に欧州を中心とする外人売りの大半は日銀に沈むから浮動比率が減ることになる。
最近、急騰した銘柄を見ていると日本橋梁や飛島などは博打株で論外だが、カナモトや日本道路など…明らかに安い水準に、ほったらかしになっていた株が、突然、上がりだしている。先日、三菱UFJの内容を載せたが…どうしてこの水準なのだろう。絶対に500円を割れない内容であるにもかかわらず…300円台にある。この理由を考えると…日本国債しか考えられないね。しかし先日の日経新聞の報道が正しいかどうか分からないが、メガ3バンクの1%の金利上昇は2兆円と言う試算が載っていた。つまり日本国債の金利が7%になると12兆円の損失がでるから、1行あたり4兆円規模だね。
まぁ、地方銀行と違い大手銀行はスタッフが揃っているから、先物の売り繋ぎなど駆使するから半分程度で済むのだろうが…。日本株の完全復活は明らか日本の財政問題にあるような気がしている。そうなると2015年以降に本格反騰はお預けになる。この考え方が主流なのかもしれないね。だから日本株はダラダラ下げ続けている。
トロ:ようやく、そんな風に考えるようになったの?初めから分かっていたじゃないの。それをいつも銀行、銀行って…騒いでいるのはおかしいよ。でも今日はどうしてこんなに高いのだろう?
かたる:S&Pの一斉格下げで材料出尽くしでしょう。
時代や:みんなは、まだギリシャ不安だと…言っているよ。日経新聞も銀行の資本増強問題を掲げていたね。
かたる:確かに銀行資本の問題は深刻だよ。ハンガリーなどが炎上したのは、借り換えに応じて貰えないので、景気が一気に沈むリスクを抱えているからね。世界の銀行で貸出債権を買えるようなゆとりのある銀行は限られるよ。三菱は前回の金融危機でモルガンに入れている。みずほは論外、三井住友だってそんなにゆとりがある訳じゃないだろうが、1兆円の貸出債権の購入で自己資本は900億円だからね。今日も年金基金運用のカルパースが住宅用不動産を売却するとの報道があった。なんでも全体の1/5を売却すると言う。
何故だろう?
折角、米国景気は回復しこれから地価も上昇する気配なのに…それとも90年代の日本のような展開をカルパースは頭に抱いているのかどうか…。欧州危機で金融機関は海外の資産処理を急いでいると言う。中国景気は昨日のGDP統計のように9%を割れる成長に減速している。中国の金融緩和を先取りし、増資を発表したツガミまで買われコマツと共に好感されている様子。
時代や:つまりどう思っているの?
かたる:カルパースの行動は僕の頭になかったんだね。だから気になるが…基本的には今年は米国も中国も改善する。故にホンダの株価は最近強含みだね。現代に後れを取っているよね。それにトヨタにも技術的な遅れがあり、最近ホンダは精彩を欠いている。トヨタは中国の失敗を糧にしインドに力を入れ始めているが…僕には魅力的に見えないんだな。話を戻そう。中国関連が何か出て来るのだろう。
時代や:新しい銘柄はないの?
かたる:だから僕はあまり銘柄を変えないよ。最近は失敗しているDENAはよく登場するが、成功している銘柄は、まぁ、成功と言うほど上がってなく下がってないと言うだけだが…マズマズだよ。何故、DENAがここまで売られたのか? 今度、詳しく解説しても良いよ。昨日の話を聞いて考えたんだけれど…やはり企業はグローバル化してきたね。アップルの手元流動性は7兆円規模だってね。すごい金額だ。驚いたことにサムソンも3兆円を上回る設備投資を発表していたね。エレクトロンが上がる道理だね。この報道を見て今年の注目株をビスタニュースに載せた。株価は2倍から、場合によれば仕手化して5倍程度まで伸びるかもしれない。007で失敗しているが久しぶりのカタル銘柄の登場になる。昔、トッキなどに注目していた時期があったが…。ようやく時代がやってきたね。今年1年の生活費を出せる銘柄だと確信しているが…市場環境は悪いからね。今日は200円台だからね。結果は何れ明らかになるだろう。
2012年01月17日
1/17
かたる:ようやく政治家の認識が、僕らの感覚に近くなってきたようです。果たして株価を反転させる所まで向かうのかどうか。今日は偶然にも建設、不動産、金融と言う業種の値上がりが目立つようです。これまでのように政治家と僕らの感覚のズレがなくなりつつあります。昨日の野田首相は「民主党がつぶれるとか言う問題ではなく、日本が沈没するかどうかの話だ」と財政問題に言及し、岡田さんは国家公務員の給与を7・8%削減する臨時特例法案をめぐって「議員はそれ以上の削減を行うべきだ」と述べ、1人当たり年間平均で約2100万円という国会議員の歳費減額に言及し、議員定数削減とともに年間300億円を超す政党交付金の減額にも矛先を向けました。
これに引き替え自民党は、野田首相の解散論を恫喝だとか述べている大島副総裁の認識は、これまで失政をやってきた反省もなく政治家の資質を疑う発言ですね。もし反対を続ける愚行を繰り返すなら、僕は自民党的な考え方で支持者ですが、彼らを見切らねばなりません。一部のケイジアンが増税をすれば景気が沈むと…的外れなことを述べています。ケインズの生きた時代と現代はだいぶ違いますね。イギリスは緊縮財政を実施しましたが、景気が大きく後退し経済が沈んでいる印象はありません。アイルランドもそうです。むしろ財政赤字が膨らみ国債の暴落に怯え融資が伸びなくなる現実の方が恐いですね。
背景にあるのは間もなく国債発行が消化難に陥るからでしょう。現在は史上最高を更新中ですが…売り場でしょうね。日本国債なんかアホらしくて…。理論価格を大きく割り込み上がらない株価の原因をいろいろ考えていました。ブルドックソースの問題からオリンパスの村意識なども含めてですが、一番の問題は膠着化する日本国債投資でしょう。この残高を減らせば、その余剰資金は企業融資に回り、多少リスクを取る融資が日本経済を前向きな社会に変えるでしょう。過去の償いをいつまでもやっている場合ではありません。前を向いた活動をし始める時期ですね。
資金が前向きに流れれば名目経済成長率が高まり、日本株のPER10倍から20倍に変化しますね。生産性を上がる為、ロボットの活用や情報化投資など沢山の効率化社会があります。此方もくしくもファナックが今日は大幅高です。無人化工場の最先端企業です。私は原発の処理を間違ったために、電力価格が上がり産業競争力が失われると考え、東電の免責を訴えましたが、考えてみれば大きなエネルギーを多く必要とする産業は、日本に必要ない産業かもしれません。電炉メーカーなど消えてなくなるかも知れませんね。
さて欧州問題は長引くとの認識が多いですが、予想通りフランス国債も入札が好調で、昨年末のドラギのクリスマス・プレゼントは今年半分の資金を供給したとされていますから心配はしていません。次のステップですね。銀行の資本増強の話です。だから2月の金融機関の決算が厳格に査定をするのかどうか…ギリシャのカット率の話と合わせ自己資本の増強が問題になりますが、日経新聞は一面で三井住友がRBSから航空機リースの債権を5500億円買ったとか…ユーロ安が加速すれば欧州危機問題の負担も軽くなります。市場経済の理論通りの動きです。はやく80円程度まで行けば、一気に解決になるかも知れませんね。詳しく計算はしていませんが、欧州の金利が上がっても為替が調整すれば良いわけですからね。
2008年から2009年の金融危機で三菱や野村証券は米国の資産を買い入れ苦労しています。今回はどうでしょうかね?第一三共のインドの製薬買収で多額の損失を計上しましたが、ようやく購買力平価ペースのGDPで日本とインドは並びましたからね。これで日本の財政問題が少なくともプライマリバランスを維持するようになれば…お金が動き出すんじゃないかとも考えています。これ以上は堪えられないと株屋を辞めたけれど…空売りも出来ないのは変わりません。もう直ぐ先行きが見えるかも…。
トロ:おいおい、時代屋じゃないが、そんなに長い見通しを述べても仕方ないでしょう。目先は駄目なんだからね。
時代や:でも結構、建設業は賑わっているよ。やはり今年は復興だよね。海外の景気動向が見えないし、確実に業績が上向くからね。
かたる:そうだね。相乗効果が出ると良いが…未来都市の未来技術の概念が希薄で、復旧だけで終わる可能性が高いと思うね。折角のチャンスを…建設が上がるとネット関連が沈むように個人は目先しか見てないし参加資金が限られるから、目先は建設株が上がり持ち株の成長株を売る訳だね。何も僕が気にしているDENAだけでなく、サイバーエージェントから、大型のソフトバンクまで一貫して大名行列を繰り返しているね。下に~下に…。
僕の長年の失敗は、上がった株を追い続けてきたが…、上がった株は下がる循環ボックス相場と言うイメージだ。まぁ、名目GDPが上がるわけではないから、理屈通りだが…必ず、多くの銘柄はおそらく確率で90%以上だろうが、上がった株は沈むようになっている。面白くない相場だよ。まったく。
台湾の馬英九氏が再選を果たし予想通りエレクトロンが上がっている。エルピーダも反応しても良さそうだが、目先の業績が負担なのかな? 大台を変えた太郎君などは好調だが…一押しと思ったDENAは下げが止まらない。この形はまるで国内だけしか考えてないパターンで、業績がこれから大きく悪化することを織り込んでいるような展開だね。果たして海外売り上げが立つ前にブランクがあるのかどうか…この動きが正しいのかな?どうしても成功している銘柄はさっと流すが…失敗した銘柄は後ろ髪をひかれる。
復興景気も飛島建設のような銘柄の人気を思うと、そろそろ行き過ぎているように感じてきたが…。先駆した日本橋梁やカナモトなどもかなり過熱している。乗れない弱みかな?まだ始まっても居ないと言う指摘が正しいか掴まるのを覚悟で追っかけている人だけが儲かる市場展開は昔から変わってないね。どうも理屈屋にとっては乗りにくいしわかり難い。
2012年01月16日
1/16
かたる:皆さん、こんにちは…。今日の東京は今年一番の寒さとか…。先行きが見えず希望を感じられない市場展開が続いています。しかし昨年後半から新日本理化などが上がったように、内容が良いとは言えませんが、株価が上昇する銘柄が出ています。
欧州危機に不透明感が残り、動けない様相が漂っているようです。私はソブリン・リスクの峠を越えたと思っています。ECBが50兆円と言う規模で異例の資金投入をしたからですね。通常のオペは長くても1年なのに、3年と長くしかも1年後に返済が出来るオプションが付いているのです。尚且つ、担保の格付けもトリプルAからシングルAまで拡大し民間銀行の預金準備率も2%から1%に来月から引き下げます。
基本的には量的緩和と同じ効果が出るだろうと考えていますが、やはり異論がありますね。『マネーサプライの一種であるM3でみると10月は 前月の3.0%から2.6%にまで低下した。M3は通常の経済活動時には6%程度の伸びを示す指標で、その半分以下という状態だ。個人への銀行貸出も伸び ておらず、10月はこの1年半で最低の2.2%増にとどまった。』という記述です。この意味は、折角、中央銀行が資金を入れても銀行に留まり民間への資金供給に至ってないと言うことですね。
だから日経新聞のドバイの記事に繋がるわけです。
欧州の銀行は依然、資産売却に走っていると言うのです。この背景はBIS規制の6月までの対応ですね。これを受け先日、イタリアのウニクレディト銀行の株主割当増資の割引率を嫌気し株価が大きく下落したのは記憶に新しいのです。S&Pの格下げを受けた反応はこれからです。ただ米国市場は今晩は、お休みです。格下げは更にムーディーズと控えていますが、既に国債価格が大きく下がるとは考えにくいですね。此方も異論はあります。でもその解答は先ほどの説明を解決されていますね。ECBはシングルAまで許容しているのです。
トロ:要するに民間銀行の対応がハッキリ決着する6月のBIS規制の期限まで、様子を見る可能性があると言うことだな。
かたる:そうとは言えない。ギリシャのデフォルト率の容認などハッキリと決まってない部分があるから色々言われるんだろうね。これがハッキリしなければ、自己資本の増強もどの程度か分からない。だからBIS対応を1月に計画提出するが…これもハッキリしないのだろう。この時間的な感覚が嫌気されているんじゃないの。ただECBの対応は満足すべきもので2月に予定されているオペも再び無制限と言う話だからね。最大に長引いても、僕はこの金額を見て欧州危機は峠を越すと思うよ。
でも相場を見ていると売り飽き気分と言うか…冒頭にも述べたが結構物色され始めているよ。今日は日本橋梁が今年最初のストップ高銘柄として4日の大発会ではなく5日に上がったけれど、続伸して320円が628円だからね。短期筋を元気づけさせる展開になっているよ。更に11月28日から復興予算関連としてレンタル建機のカナモトが暴騰し460円から697円になっており、今日は日本道路が人気になっていたね。此方も内容は良く配当利回りでも十分に買える銘柄だね。今日の水準でも7円配当だから2.2%にもなるよ。カナモトは20円配当だね。日本橋梁は全く話にならない博打だけれど…カナモトも日本道路も納得できる銘柄の株価だが…残念ながら、両者ともたぶん短命だろうね。
時代や:自分がやられているからと言って、上がっている銘柄にケチをつけるの?
かたる:夢がないと言っているだけの話し、復興予算は執行されれば終わりだよ。同じく復興関連で仮設住宅の日成ビルドが新高値を更新できないのは、それを物語っているね。日本全体に地方分権が進み、日本が未来都市建設に弾みがつくなら分かるよ。モデル事業として福島などを選び、事例を示せば全国に波及し近代都市の新しい内需振興になり、大手建設株の久しぶりの大相場になるだろうが…。現状は復興と言うより復旧のような形だからね。阪神大震災や三宅島、新潟の中越地震などの既存の枠を出てないね。残念なことだよ。まぁ確かに太平洋セメントなども上がっているが、株価上昇は限られるだろう。
株価が騰がるためには、目先の業績もそうだが…未来の夢がないと株価は上がらない。残念ながら、現状は安過ぎた水準訂正と短期筋の介入による空売りの仮需が創る相場に過ぎないよ。僕はやはりDENAの海外売り上げに期待をかけたいな。この分野は日本が世界に誇れる分野だね。
時代や:とってもじゃないよ。みんな信用で買っており信用買い残は膨らみ、需給バランスは大きく崩れているからね。だれが上値を買うんだよ。このままでは業績が仮にカタルの言うように、どんどん向上しても株を買うセクターがいるの?
トロ:そうだよね。欧米の金融機関は基本的にBIS規制の対応を迫られソブリン・リスクで低下した自己資本を補わねばならないからね。ギリシャは60%カットとも言われているよ。公的債務が30兆円規模だから18兆円だよ。欧州の銀行は、これからこの棄損した損失を埋めねばならないよ。更にイタリア国債の3%程度の金利上昇分も大変な金額になるよ。だから優良な貸出資産も売却し総資産圧縮に拍車がかかり、ドバイの事例のように、折角、立ち直りかけても再び沈む現象になるんだろうな。負の連鎖は何処まで続くか分からないよ。
かたる:ハイハイ、弱気な人はそういうが…ここでJPモルガンのダイモンCEOの発言を載せておくよ。
『JPモルガンのPIIGSへの投融資が150億ドル程度あることを明らかにしたうえで「最大50億ドルを失う恐れがある」と語った。最悪の事態とならないことを望んでいるが、たとえそうなっても冷静に対応する姿勢を示した。欧州中央銀行(ECB)が最近実施した異例の流動性供給措置は良かったと評価し「銀行は資本増強や資産売却を迫られるだろうが、少なくとも流動性は確保している」と語った。3月に出る見通しの米銀を対象にしたストレステスト(健全性審査)結果については、JPモルガンは合格するとの見込みを示し「テスト結果が、1─2行はそうでないかもしれないが、米銀が十分な資本を確保していることを示すことを望む」と述べた。JPモルガンが前年に80億ドル規模の自社株買い戻しをしたとしたうえで「2012年もその程度の買い戻しをしたいと思う」と述べた。欧州の銀行が苦境に陥っているこの時期に資産を買収する可能性があるかとの質問には「当行はすでにいくつかの資産を取得したが、それ以外にも取得する意向はある」と答えた。』
まぁ、こんな感じだね。世界景気は米国中心に改善し始めており、中国の前半の指標はまだ悪化傾向が続くだろうが、温家宝の先日の発言のように今年は中国株が注目されるね。だから参考に掲げているコマツは、なかなか確りした動きを続けているのだろう。台湾では馬英九氏が再選を果たし、中国経済の恩恵を受けますからエルピーダなどから目が離せませんが…どうかな? 今年の有望株の太郎君は頑張っているね。今日はこんなところだね。みんなも頑張ってね。
2012年01月13日
1/13
かたる:裏付けのない悪材料で市場が崩れるのは何故でしょう?
昨日、欧州での国債入札は順調でしたね。イタリアの1か月前に発行された12か月もの5.952%に対し今回は2.735%になっており、スペインは3年債で平均利回りが3.384%で99億8600億ユーロが落札されたそうで、応札は187億ユーロもあったと言う話です。この結果を受けイタリアの10年債は42bp下がり6.56%になりスペインの10年物も11bp低下し5.18%になったそうです。要するにECBの大量資金投入により国債入札不安は消え、ソブリン・リスクは低下しています。イタリアがデフォルトになるなんて…あの償還スケジュールを見ればあまり考えられないのですね。しかし金融市場が過度に叩くと…不安(幻想)が現実になります。希望という言葉は大切ですね。
インターネットの普及はアラブの春を呼び起こし、過度の情報伝達スピードの上昇で、政策当局はスピーディーな対応が求められます。小さな意見対立が情報伝達により予期せぬ事態に発展する可能性があり、情報の見方を自分なりに精査しないと大きな過ちを犯しますね。情報の価値観がドンドン高くなるのでしょう。テレビは一般的な考え方の通説を伝える傾向にあります。故に可能性はあっても、小さな可能性の意見を無視して、番組の流れを作り出しますが、僕ら国民は、そろそろメディアの報道のあり方の質を問う場面に来ましたね。だんだん情報の価値に疎い日本人も「情報の解釈」を求めるようになります。表面的な事象ではなく、問題を掘り下げた対応です。池上彰さんの番組が人気になったり、政治討論の番組が人気になる背景には、その様な流れがあるのでしょう。
私は流動性において、世界の中央銀行が協調姿勢をとったことや、ECBが期間の長いオペ資金を大量に供給したので、欧州危機は峠を越えたと述べています。しかし市場は疑心暗鬼です。最悪の期限は2月末に予定されるECBの対応でしょう。その時には確実に、この問題に終止符が打たれるのでしょう。世界景気は中国の政策転換で動きは変わりますね。温首相は週末の声明で、厳しい世界情勢を受け中国金融システムの問題への対処がより緊急の課題になっていると述べた。また株式市場で投資家の権利を一段と保護すべきだとの考えを示唆しました。
トロ:確かに欧州の1月は応札も多く順調だったね。でもこれからが本番だからね。2月から始まり4月頃を通過しないと分からないよ。不安は消えないよ。
かたる:だから、お前のような奴がいるから、2月の末になればわかるのさ。もともと年末の50兆円の供給で、今年の予定資金の半分を調達したと言われているんだよ。呆れる警戒感だね。でも日本株の動きを見れば、トロの言葉が代表されているような展開だね。本来なら欧州の売り上げウェートが大きく、売られたダイキンなどは、買い場になる筈だが…最近はこのタイミングで上がるような動きをする市場参加者が減っているからね。どうかな? ダイキンは売り上げの20%をヨーロッパに頼っているが、この数字はそれほど高くもないからね。でも日本のエコポイントも終わり、やはり業績は悪いのだろうね。
最近の市場は買いに関しては、非常にネガティブに考えた方が良いね。それほど株を買う投資家の参加が減っているのだろう。みんな目先の投資家ばかりで…。ITバブルの背景が理解できるね。あの時、僕もソフトバンクなどを買っていたが、年末には、あまりの株価に呆れて利食いしたからね。でも売った後の方が動きは早かったね。実は売り場じゃなくて買い乗せ場面だったんだね。でも2月には急落するのだが…株が上がり続けるうちは買うし、下がり続けるうちは、理論価格なんか関係なしに値動きで売り続けている。だから通常の値動きが大きくなり、市場環境は変わってしまったんだね。
それにも拘わらず、僕は自説を曲げずに旧来型の投資を繰り返した。だから失敗したのだろう。今度は会社を辞めて空売りをしようとしたが、なかなか出来なかったな。売ったものは失敗した例がない。しかし買ったのはほぼ全滅だね。最近の成功例は、鬼ゴムなんだけれど…上がるのは、あのタイミングだからね。機関投資家も素人化したと言うか…。株価が面白いのは、結果が見えない段階で上昇する金融相場のような場面なんだが…。最近は結果が分かっても、動かないケースがあるからね。いくら僕がDENAは、これから世界に向かうから業績が大きく伸びる可能性があると言っても、今の相場環境は下がり続けている。結局、実際の業績推移が明らかになってから、動けばいいのかもしれないね。まぁ素人化していると言うか…参加者が少ないと言うか…。
トロ:でもお前は最近、かなり市場に対し失望しているようだね。
かたる:うん。折角、いい銘柄を見つけて取り組んでも大きく株価が伸びないんだよ。本来は成長力がありPERが30倍程度まで見込まれていても、実際は15倍程度とか…。下手をすると10倍までも買わないケースがあるからね。最近では買いの参加者が少ないのは、日本の財政問題に原因があると考え始めているよ。この三菱UFJの株価をどうやって説明するのだろう?この株価が正しいと言うことは、確実に日本国債は大きくカットされることが前提になっているようだね。
昨年の東電の処理を見れば、民主党政権も互助会方式で共産化しているよ。こんな環境下で株を買うことが出来るのだろうか? あの原子力賠償法の解釈はショックだったね。免責条項があるのに…使用しなかった。あの処理の仕方が一般化するなら、おそらく東電の株主責任も明確にされるし、銀行貸し出しの貸し手責任をも、問う可能性が浮上するね。一体、どんな選択をするのか…。まぁ、政権が代わり、野田内閣は経団連との関係も修復されているから、大丈夫だとは思うが…結果を見るまで大きく動けないね。
国民が幸せになるのかどうかは、政権の選択にあるね。簡単なんだが利害関係が背景にあり、実行するのは非常にハードルは高いからね。だから大阪市長の発言は注目されるし、この展開が日本を変えるかもしれない。きっとみんな同じことを思っているんだろう。
2012年01月12日
1/12
かたる:今日も大きな動きはないようですね。相変わらずボックスの動きです。世界景気の動向はハッキリし始めているのに、株式市場はなかなか反応しません。でも水面下では水準を切り上げている銘柄もあります。でも動きが鈍いのです。エレクトロンは良い事例でしょうね。それに続きコマツなども同様に回復しているのでしょう。しかし…この程度の動きでは市場を引っ張ることはできません。ボックスの動きなので上がったものは下がるし…下がったものは上がるパターンですが…概ね下降トレンドを持続しているようです。期待された金融セクターも上値を買う投資家はだんだん限られているようです。
トロ:これだけ閑散なんだから…仕方ないでしょう。次々にネガティブな話題が賑わっているんだからね。欧州危機の後はイランかい?
かたる:中国の消費者物価は低下し続けているようだね。食料品は8.8%から9.1%の値上がりだが、一般的なCPIは4.2%から4.1%に落ち着いているね。現在は厳格な貸し出し規制が実施されているが、この手綱が緩和されれば再び経済成長は加速されるだろう。円滑な首脳陣の交代を演出するためには景気の浮上は欠かせないからね。
同じことが米国にも言える。大統領選は間もなくだから…日本だって復興関連費用が落ちるから意外に上昇波動が強まるんじゃないかな? 何故なら、長い不況で公共事業投資は絞られおり、需要に対し対応できないから新規の投資が必要になるからね。中国と国内復興の銘柄としてコマツはやはり注目されるよ。ただ皆がまだ株を持っており、大型なので値動きは鈍いけれどね。
時代や:だから…変動率の高い上がる株を探しなさいよ。
かたる:僕は前から指摘しているが、玉調整が続き株価は下降波動を続けているよ。DENAは可能性のある銘柄だと考えて、皆が売り始めた2800円割れから、再び注目してきたが、僕が買うたびに株価は下がっているよ。トホホ…。今日は珍しくグリーは安いのにDENAは高く、今までにない動きをしていたので…そろそろ調整は完了かな?と考えているが…。
時代や:お前は追証じゃないの?
かたる:うん、金策が不発で、仕方なしに売らされたよ。買いだと思うけれど…仕方がない。全部、現引きして再び買うつもりだったんだが…戦略が崩れてしまった。株と言うのは余裕資金で投資をしないと駄目なもんだね。でもだんだん動きに活気がなくなってきたね。みんな勝手な行動をとっているからね。結局は政策の選択が間違っているのだろう。いくつかの選択肢はあるのだけれど、周りの顔色加減を気にして政策を運営するからね。国民も、4年程度はコロコロと支持を変えないで、一度応援すると決めたら、失敗しようが成功しようが、任期いっぱい応援すべきだよ。
トロ:うん。お前のように損をした株を売らないで、買い続けると財産を全部失う世界だからね。今、200円台の野村証券が、昔5990円の値嵩株だったなんて、今では誰も信じないよ。それも時間をかけて下げ続けるわけだからね。まぁ、結局、名目成長率が上がるようにならなければ、株は上がらないよ。これからギリシャのように財政問題が用意されているのに…株を買うやつがいるわけがない。東電なんか借金で食っている幽霊会社だぞ。上場維持している価値があるのかね?
かたる:まぁ、菅内閣の選択の結果、日本人は原発反対でコストを掛ける選択をしたからね。あの時に1兆円から2兆円程度の有限責任でカットすれば、東電株は500円が下値でもっと高く買われていただろう。あの時、全ての責任を国の責任として認め、汚染地区の一括借り上げして、未来都市の建設を準備していたら…日本は明るい前向きな社会になったね。責任をなすり合い、原発を敵視してコストを引き上げて…幸せなのかな?
選択の結果生じる現実に対面せねばならぬが、選択肢はたくさんあるんだから、皆が幸せの方向の選択をしてほしいものだよ。消費税の引き上げに批判があるのは、公務員改革法や議員数削減を先行して決めないからだね。その点、小泉政権は世論を味方にしたからね。野田政権もその選択をすればいいのに…。TPPだって平均就業年齢66歳の農業の現状を説明して、大規模化の民間主導の会社組織へ向かうように、減税処置などを講じれば動き出すよね。反対しているのは現場の農家ではなく、既得権力で食っている組織団体だけだよ。
IMFが邦銀を検査すると言うことは、もう時間が残されていなんだね。バブル崩壊から下がり続ける日本株は、いよいよ最後の場面を迎えているような動きだね。完全に割安なのに…買われない現実があるが…。まぁ、当面は細かい動きについて行くしかないだろう。我慢、我慢、諦めないで…技術や自分の選択眼を磨いてチャンスを待とう。
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1/11
かたる:米国市場は強く昨年後半の高値を抜きましたね。当初、QE2の実施で2番底は回避し米国経済は立ち上がるかと予想し、株式は1昨年末から理想買いに転じていました。その後、経済指標がなかなか上向かずに、再び2番底懸念が疑われていた時に、日本の震災や欧州危機が重なり米国株は下げましたが、昨年後半からQE2の実質的な効果が表れ現在は景気指標は好転し始めました。峠を越えたとはいえ、欧州危機も依然言われていますが、それ以上に米国経済は大丈夫だと言う評価でS&P500は昨年後半の高値を抜いてきましたね。
日本は日経新聞のあるように、買いセクターの投資家は存在しません。日銀ぐらいのものでしょうが…昨年末の各国の中央銀行が協調して短期市場に資金を供給したり、ECBの3年と言う長めのオペ資金の提供で流動性の確保がされ、目先、欧州危機は峠を越えたのでしょう。まだこれから国債償還があるから峠は越えてないと言う意見もありますが、ECBや世界各国の中央銀行を相手に勝負を挑んでも負けるだけでしょう。だからフィッチは早めにフランス国債の年内の引き下げはないと宣言したのでしょうね。
トロ:しかしギリシャのデフォルト率は、依然、揉めているよ。50%から60%と言う評価が一般的だが、ヘッジファンドなどは満期まで持っていたほうが得だと言う意見が多くCDSの絡みもあり処理は終わらないよ。イタリアだって…これからじゃないか。
かたる:イタリアのプライマリー・バランスは黒字だと聞いたので調べてみたよ。OECDが情報ソースのようだけれど…下のグラフがその推移だね。現状はドイツより悪いが、将来は圧倒的によくなるんだね。要するに財政赤字は減っていくのに、何故、イタリア国債の償還を問題にするのかだね。
確かにGDP比では120%程度と高いのだと思うが…日本に比べれば問題ないよ。データなどはコメントにより自由の選べるんだね。僕は好意的に資料を作成し、欧州危機が悪化しないようなデータを探し載せているがレポートを書くアナリストの都合で、こんなものはいくらでも視点を変えてレポートを書けるからね。フィッチが散々市場を脅し、態度を豹変させるようなものだね。
土曜日の株式教室に人口やGDPの規模比較を載せたけれど、今年は世界景気を支える米国と中国は上向きに展開するのだろう。日本化現象が心配されているが、そんな懸念はないと思うね。昨年末はFRBに続きECBが資金を入れ、今年は中国が緩和策を実施するのだろう。
トロ:いろんな資料を出してくるね。
かたる:英語がもっと読めれば的確なデータを探せるけれど…日本物は少ないから…所詮は業績動向だろう。基本的にECBの資金供給で世界の金融機関は資産圧縮のスピードを緩めるだろう。事実、金融市場にはジャブジャブにお金は余っているが動かないだけだね。金融機関にお金はあるがリスク能力が乏しく危険を犯し民間企業などの市場に資金を出そうとしないからね。ここが日本化現象の所以だね。だからこそFRBが住宅債券を買うべきだと思うが…この辺はハッキリしないね。
ただ全体指標は改善しているようで下落歩調を続けていた金融セクターの動きに決算期末に絡み変化が生まれているのかな?果たしてどうでしょう。三菱UFJや野村証券は強い動きを続けているよ。
トロ:上がったとしても、所詮、決算期末のお化粧でしょう。昨年末の三菱UFJ銀行の株価は384円だよ。本日の株価は336円だね。株式持ち合いなら2割程度の評価損を計上しなくちゃならないね。毎年、毎年、資産デフレじゃ体力が弱るから、リスクオフの動きが広がり市場に参加者が居なくなるよ。
かたる:株安を放置してユナイテッドアローズは高い代償を払ったことは記憶に新しいよ。新日鉄は慌てて株式を持ち合ったりして、その代償は高いものについたね。株価が安くなったら自社株買いをすべきだろう。
時代や:でも自社株買いをしても株価は下がっているよ。ソフトバンクなんかそうだよね。
かたる:下がっても市場に送るメッセージは変わりないよ。日産もそうだね。
時代や:そんな事より、追証だよ。どうしてくれるんだよ。いつもお前の甘言に乗り損をしているよ。また下げているじゃないか? なにが海外だ、…今日はゲーム会社が巻き返し携帯ゲームは陰りが見えるとの話らしいよ。
かたる:僕はそうは思わないよ。上げの前の仕掛けに入ったように感じているね。グリーにも売り仕掛けが見えるね。問題は先駆して下げたDENAがさらに下がるのかな?もしこの株価が正しいのなら、確実に業績は悪化すると言う読みだね。でも僕は昨年8月にスタートした海外展開の売り上げが見込めると考えているが間違っているのかな?まぁ、何れ株価が証明するでしょう。今日は出来高が膨らんできたが…波動が変わってから動いても遅くはないでしょう。お金があれば、買い下がるけれど…トホホ。
ただ相変わらず売り人気が続いているね。東電、グリー、DENAと売買代金上位は何れも値下がりだね。エレクトロンが高いが台湾の選挙の動きが絡んでいるかもしれないね。中国は台湾を経済的に支援しているからね。そうなるとエルピーダも注目されるがどうかな?RSIの短期投資では積水ハウスと言う選択肢も浮上したが…まぁ、僕は動けないが…何とかしたいものだなぁ~。
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1/10
かたる:欧州危機を受けても米国株は強く、自国経済の改善に反応しているようですね。11年ぶりとも言われるユーロ安の実態は、欧州危機のシステム不安ではなく、ECBによる通貨供給の方が要因としては大きいと思うのですが…。メディアの評価はハンガリー炎上などと…ユーロを導入していないのに欧州危機を煽っています。僕はイタリア国債も基本的にECBが対処し始めたので解決の方向性にあると思っています。だから7%になるイタリア国債は買い場だと考えています。ギリシャは駄目ですが…イタリアは大丈夫だと思っています。
既に日本は新しい時代に突入しているように感じていますが…、なかなかこの流れが明確に見えないようですね。私だけが感じている動きなのでしょうかね。年末の米国指標や中国のCPIの鎮静化からの金融政策の転換。そうしてECBの大量の資金供給を見ればBIRCsが世界経済を支えるデカップリング現象が容認されると思うのですね。昨年8月に実施された「円高対応緊急ファシリティ」は日本の方向転換を明らかにしました。日産自動車は年末に自社株買いを実施し順調な形に見えます。トヨタもホンダも方向転換する可能性がありますね。
おそらく明確な転換が見えないのは、消費税の引き上げやTPPの行方が不透明だからだと思います。不満はありますが野田政権の方向性は正しいと考えています。ただ東電の処理は枝野さんが大臣だから、どうなるのかな?昨年からの失敗の選択を引きずっている可能性があります。今日は空売りの買戻しで東電は大幅高していますが、依然、行方は分かりませんね。
トロ:相変わらず、ノー天気なカタルじゃの。
欧州危機の本番はこれからだよ。仮に改善策が生まれるにしても最後の突込みがあるのが、市場の原理と言うものだろう。とても…カタル説のECBの資金供給が財政問題を救ったとは思えないよ。だからユーロが安くなっているのだろう。4月までにPIIGS5か国の国債償還は、25兆円規模だと言われているよ。イタリアだけでも1500億ユーロもあると言われているからね。
かたる:昨年50兆円規模の資金を供給し、更に2月の末に再び必要な分を供給すると言っている。3年物のオペなんか…これまで聞いた事が無いよ。イタリア国債の償還額は毎年減っていくから、償還分を再投資すればいいだけの話だね。結局、FRBが資金を入れないからECBに入れさせたのだろう。
世界の人口が増え続け、新興国中心に成長速度が高まっているから、その成長に見合う資金を供給する必要があるが…未だにドルは基軸通貨だからね。先進国だけだった世界経済の規模が、新興国を巻き込んだ成長に変化しているんだね。インターネットの発展が世界的に進行速度を加速させているのに…金融の仕組みが追い付いていなんだよ。金融危機の表面化から、BIS規制の確立が急がれ資金不足になっている。その資金不足を中央銀行が補っているんだね。
ただここに来てCPIが落ち着いてきて、新興国も資金を出せるようになってきたよ。今年の中国がその象徴だろう。だから欧州危機を悪戯に煽る必要は消えると思うよ。故に僕は2月末が時間的な限度ではないかと考えているよ。
時代や:最近のカタルは、外れっぱなしだからね。
かたる:そうだね、否定はしない。問題は国内だね。世界は何となく理解できるが、見えないのが日本の財政問題である消費税の引き上げやTPPなどの話しだね。国民の認識率が低いからIMFが調査に乗り出すと言う。これは日本が間違った選択を続ければ、何れ叩くと言うことだろう。最後はギリシャのようになるんだよ。公務員は受難の時代を迎えるが、大阪市のバス会社や教育機関はどう反応するのかな?公務員が株屋と同じような時代認識に変化すれば日本は新しいステップに踏み出せるだろう。
時代や:相変わらず楽観的だな。日本はイランから原油を10%程度だった?輸入しているんだよね。ホルムズ海峡がイランの警告のように閉鎖されたらどうなるの?不安は欧州危機だけじゃないね。
かたる:日本と同じ立場だね。日本が太平洋戦争に向かった原因は、今のイランのように国際圧力を日本に掛けられたんだね。仕方なく破れかぶれの選択を日本の軍部は実施した。はじめから無理だと分かっていたが戦争を始めるしか手段がなく追い込まれたんだね。今のイランは昔の日本と同じ状態だね。間違った選択をしない方が良いが…。僕はイランに同情的だな。核開発なんか諦めればいいが…メンツが立たないのだろうね。
僕が下げる株を買い続ける行為に似ているな。トホホ…。まぁ、あまり深く考えても仕方ないよ。こういう時は鹿島建設のような強い銘柄を見て、いい事にに目を向けよう。国際サッカー連盟(FIFA)の年間表彰式でサッカー女子日本代表の主将澤穂希さんが、女子の世界年間最優秀選手に輝き、佐々木則夫監督(53)が女子の最優秀監督を手にされ、またフェアプレー賞も日本サッカー協会にもたらされたとか…仕方がないから明るい話を祝おうよ。えへへ…。
2012年01月06日
1/06
かたる:米国株は当初、イタリアのウニクレディトの株主割当増資の割引率を嫌気した欧州危機を嫌気して下落していましたが、結局は米国景気を支持し戻りましたね。バンカメなどが高いのです。米国の給与計算代行大手オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が同日発表した12月の民間雇用は32万5000人増加し2011年で最大の伸びを記録したそうです。この統計は農業従事者を除いた民間雇用の毎月の推移を示すもので、市場予想は175000人増だったそうですね。やはりQE2終了から6か月経過しての反応で…金融政策のタイムラグが確認されていますね。このあと欧州危機の影響による欧州景気の悪化予想があり、この動向が懸念されますが財政健全化政策のアイルランドを始め、本当に財政を厳しくすると民間景気にも波及するのでしょうか?
どうも先進国におけるケインジアン政策は、もともとインフラ整備が完了した先進国では景気刺激効果は少なく、間違った発想なんじゃないですね。日本では90年代に度重なる景気刺激策を行いましたが、結局、大きく浮上せずに財政赤字を大量に増やしただけでした。消費税引き上げに国民の真意を問えと…自公民は主張していますが、今の赤字は彼らの失政の「悪しき遺産」なのです。さらに農業政策も怠り食物自給率が下がったのも自民党政治の責任です。
時代や:ねぇ、ケインジアン政策って、何? 読者に分からないと意味がないよ。
かたる:ごめんね。最近少し難しいと言うメールもあったんだよね。なるべくわかりやすく解説するよ。イギリスの経済学者のジョン・メイナード・ケインズの理論を支持する政策さ。昔、米国では大恐慌に陥り経済が低迷し銀行が破たんして行くが、ニューデール政策などで、一時、景気が持ち直したんだね。この時の財政出動が、それまでのGDP比2.5%程度の水準を10.7%まで高め、テネシー川流域の開発の為に、ダムを作り発電所などを作る大規模な公共事業投資をするんだね。要するに政府がお金を出して、需要を作り出す政策が代表的な考え方だね。最近では中国が50兆円規模で財政出動を実施したね。
トロ:かたるは、ケインジアン政策は途上国のインフラ整備が未熟な国では有効だが…先進国では財政出動しても景気を大きく刺激できないと考えているわけだね。
かたる:うん。有効な例もあったとは思うよ。光ファイバー網の整備などは、日本をインターネット先進国にしたね。でも無駄な公共事業投資も多いよ。問題の「八ッ場ダム」は90年代よりずっと前の事案だと思うが…僕が言いたいのは乗数効果が出ないと言うことだね。既に道路や鉄道、電力などの社会資本が完備されている所に、同じような公共事業投資をしても乗数効果は出ないよね。ところがITの関連投資のおかげでソフトバンク、楽天、DENAなどは発達したよ。日本はこのようなインターネット・ビジネスでは、世界トップ水準だね。欧米は日本と同じ間違いをしたんだよ。先進国において公共事業投資は、あまり意味がない投資だね。乗数効果が少ないんだ。
時代や:乗数効果って…?
かたる:字の通りだよ。例えば日銀がベースマネーを100億円投じると…回りまわって全体の総需要は1000億円くらい生まれる事を信用乗数と言い、10倍程度の効果があるんだね。最近は減っており7倍とか…その程度じゃないかな?
だから昔は公共事業投資を実施すれば、その需要が民間に波及し、やがて全体の総需要が喚起されたんだね。つまりケインズ理論はその様な事を言っており、この考え方を支持して自民党政権は、構造改革を怠り失敗したんだね。最近では小さな政府を主張する自由主義のフリードマンのようなシカゴ学派の考え方が常識になっているよ。
トロ:なんで…今日は何故、こんなに株価が下がったのかな? 3連休不安だけの動き?
時代や:今晩のNY市場が安いとか…欧州危機の深刻さじゃないの?
かたる:昨日、NHKで浜矩子さんが欧州危機を煽る解説をしていたね。僕の考え方は少し違うね。ECBが流動性を供給したことで、この問題の峠は越えたと思っているね。ただイタリアなどの内情を聞いていると、いい加減な国だね。税収漏れがあったり…財政規律が歪んでいる事は事実のようだよ。だから欧州危機で、健全な方向性への是正は必要なんだろうね。僕はキャッシュレス社会にすれば、良いと思っているんだね。お財布携帯などは日本が誇る技術だよ。
今日、日本株が大きく下がったのは先物からの売り崩しだと言う話だね。おそらく切っ掛けはIMFの報道じゃないかな? なんでもIMFが日本国債の下落を懸念して、邦銀の検査を実施すると言うからね。でもドイツの銀行だって、どの程度、欧州の国債を保有しているか発表されていないようだね。日本の銀行の国債保有比率は高く、当然の懸念だね。仮に20%国債価格が暴落したら大変だよ。
国債保有の対預金比率は25%程度だから…国債の減損処理だけで5%の自己資本が失われるね。つまり国内銀行は債務超過になる可能性が生まれるよ。IMFの検査からそれを連想する仕掛けが入っても不思議ではないよ。なにしろ消費税が引き上げられてもプライマリバランスは達成できないんだから…。
時代や:プライマリバランスって、支出と収入の均衡点だったよね。
かたる:そうだね。現在は僕と同じで借金で生活しているわけだ。トホホ。
時代や:怖い話だね。先のことを考えるのは良そうよ。それより今日の市場は内需関連が上がっているね。復興関連予算効果が出て来るかどうか…と言う選択かな?代わって好材料と思われた日経新聞報道のグリーなどは下がっているこという事は調整が必要なんだろうね。あらら…また下げているじゃないかな? カタル銘柄のDENAは…
かたる:僕はいつも強気だからね。上がる前の下げだと思っているが…止まる様子が見えないね。なんとか止まって欲しいな。グリーの日経報道通り業績推移は好調だと思うが…、両社に言えるが…これから数か月の動きから目が離せないね。ここまでの業績のほとんどは日本国内であげたものだが…今年はこの日本分に、海外分が上乗せされるはずだからね。この数字の出方が明らかになれば、株価は今が買い場で、反転する筈だが…。3点底になると良いな。
トロ:何度も…聴いた解説だね。そんな事は消化されているんじゃないの? 株価は全てを知っているよ。それにしても、カタル銘柄はいつも言い訳をしているんじゃないの?
かたる:だって…成功した銘柄は利食いしたためか、聞かないもの…答えようがないよ。いつも聞かれるのは失敗した銘柄ばかりで…損をして持っているから聞かれるんだろうね。
トロ:そんなもんかね。株なんか駄目だと思っているからね。IMFの検査は怖い話だよ。いよいよかたるのアホらしい懸念が現実味を帯びているような…。嫌だ、嫌だ。
かたる:日銀は最後に追い込まれるかもしれないね。そうしてインフレが加速され、長いデフレ経済に終止符が打たれる展開かも知れないよ。もしその混乱があるとすれば…その落ち込みが絶好の買い場になるね。本当に…そんな展開が来るのかな?
2012年01月05日
1/05
かたる:ユーロが安いので欧州危機を唱える向きがあるが…、たとえムーディーズなどの格付け会社が、欧州国債の格付けを引き下げても混乱に陥る確率は限りなく低いでしょう。何故なら、ECBは3年物オペを実施しており実質的に量的緩和を実施しているからですね。更にイタリア国債の償還額の推移を見ても分かるように毎年減っていますからね。だから欧州危機からの混乱を考える人は減るでしょう。自分で調べてみれば分かりますね。右往左往する人は外野の意見を、伝聞形式に解説している人達だけですよ。
時代や:じゃ何故、ユーロが安いの? 100円を割れたのは資金逃避しているんでしょう。
かたる:うん、そうだろうね。円高が進んだのはFRBがQE1とQE2の二度にわたり大量の資金を市場に供給したからだね。ECBはFRBより少なく、直接投資はしてないが間接的に銀行を通じて、資金を市場に供給しており、FRBのような量的緩和効果が生まれている。しかし日銀もETF、リートを買う緩和処置を実施しているかが、1/10程度で規模が小さいからね。故に、どうしても円高になるんだろうね。詰まり為替は量的緩和の数量による影響が大きいのだろう。だから相対的に見て、日銀はデフレ政策を堅持しているのだろうね。まぁ、白川さんは認めないけれど…ね。僕と同じで、評価と言うものは客観的に決められるもの。自分がいくら正しいと思っても世間が評価しなくては意味がないからね。
トロ:ここに来て米国経済は失速せずに、二番底を回避しているとの評価も出てきたね。だからカタルが期待するQE3はないと言う説が多いよ。「12月の米国内自動車販売台数(乗用車と小型トラック)は、前年同月比8.7%増加した。年率換算の販売台数は1356万台(米商務省が提供した季節調整係数を用いて算出)で、ほぼ予想通りの結果だった。2011年通年でみると、業界全体での米国内自動車販売台数は1280万台に達し、前年の1160万台から約10%増加した。」と伝わっているね。
かたる:まぁ、震災の影響もあるんだろうが、米国の販売台数は回復しているが、日本勢のトヨタやホンダは前年実績も確保できなかったね。日産は健闘している。
時代や:でも昨日も、今日もトヨタが売買代金トップで株価も確りしているよ。
かたる:そうだね。きっと年末、年始は投信とか年金資金が動いたんじゃないかな? でも僕はもう期待しないよ。毎年、僕は本格的な相場を夢に描いて行動し、このコーナーでも前向きに取り組んできたけれど…、財政再建も出来ない国の産業はみんな沈没するよ。東電を見れば分かるよ。あの事例は究極の選択だよ。国は何でもできるんだね。国民の命さえも赤紙で持って行くことが出来るんだよ。国家権力は絶大だよ。
メディアは総理大臣を馬鹿にして報道するものだから…、昨年、菅総理が被災地の体育館の避難所から帰っていく時に、住民が呼びつけて抗議していたが…あの行動が、今の日本を物語っているね。相手は総理大臣様だからね。学校の先生に対しても、日本人は敬意を示さなくなり、モラルも歪んでしまったね。相手に貫録がないせいもあるが…。
結局、プライマリーバランスも重要な話だよ。これも達成できないで、株を大きく買える道理があるのかどうか…。東証の斉藤社長は、年頭にバイ・アンド・ホールドを訴えていたが…自ら模範を示さねばならないが…実体は裏口上場だからね。MBOが盛んになっている原因を考えてみればいいよ。上場って、なんなのかね?どんどん市場から参加者が消えている哀しい現実があるよ。
僕らは現実を直視し、理想を切り捨て、与えられた環境下で生きなくてはならない。僕の昨年前半はディーリング、後半は昔のバイ・アンド・ホールドを基本とした投資を実施したが…、成果は前半はボチボチ…損はしないが儲かりもしない出来だった。だからディーリングを諦めて、昔の投資スタイルに戻したが、結果は散々だった。買いだけでは難しいね。よって今年はテクニカルを重視した、売買手法を実施してみようと実験をすることにしたよ。
トロ:RSIか? そんなものが当たるなら、とっくに実行している人が多くいるよ。きっと、また失敗だろうね。ハハハ無駄な努力だよ。
かたる:今日は明るい話をするよ。「中国商務省によりますと、第12次5か年計画(2011~2015)期間中、中国の社会消費財の小売総額は年間15%の成長を保ち、2015年には32兆元に達すると予測されています。それによりますと、第12次5ヵ年計画期間中、中国は電子商取引の発展に力を入れ、電子商取引モデルプロジェクトを実施する計画です。また、情報技術を生かして市場取引を刷新し、ネット市場の拡大を図り、30%以上の年間成長率を実現させるということです。」と言うことだそうだ。
今日はハニーズなんかが反応しているようだが…ユニチャームとか、僕の好きなピジョンとか…いろんな銘柄が消費関連として思い浮かぶね。最近、インドネシアも伸びているようで、花王が高い背景も、その辺りのアジアの消費拡大が背景になるんだろうね。
時代や:地味な銘柄になったね。カタルも…。今日は朝日新聞の「首都高速道路会社は1兆円規模の大規模改修に乗り出す方針を固めた。」との報道を受け、橋梁メーカーが高いね。日本橋梁などがストップ高になり大幅高しているよ。
かたる:そうだね。横河ブリッジなども高いね。基本的に日本は戦後復興の固定資本形成の更新需要を迎えているよ。要するに社会資本整備である道路や橋の耐用年数が過ぎて、新しく補修しないと駄目なんだね。橋だけでなく水道のパイプも腐ってきているよ。だから未来都市建設なんだがね。今日の日経新聞は農業の話が載っていたが…。折角のチャンスだけれど、現実はなかなか動かないね。日立は高いけれど…日本全体に夢がないからね。
相場は閑散としているが、あるんだよね。上がっている株がね。最近RSIの上位を見ているが…大日本住友製薬などは空売りを飲みこんで上昇を続けているよ。僕は空売りを考えてみたんだけれど…売りは恐い形だね。調べないと駄目かな? 朝日新聞の記事なんかより、今日はやはり、中国商務省の消費規模を国家目標として、32兆元に大きく増やすとした意義は大きいね。やはりBRICs景気の行方は重要だね。
2012年01月04日
1/04
かたる:あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。大納会、並びに大発会が高いのは気持ち良いものですね。締めと年初ぐらい、気持ちよく過ごしたいからね。お正月はのんびりと箱根駅伝を見ながら原稿を書いたりして過ごしました。
トロ:年初から、反省でもないだろうに…。相当に懲りたようだね。
時代や:そうだよ。それだけ損をして平気でいるのはかたるぐらいのものだろう。お前だって自分の売買だけで億単位は、飛ばしているんじゃないの?
かたる:そんな過ぎた話は年初に相応しくないよ。日本人のいいところは水に流す所だね。韓国人はしつこい人種だが…日本人はサッパリしている。負けは負け、仕方がない。政策批判しても始まらないもの。もともと与えられた土壌で生きるのが籠の鳥の宿命だからね。箱根駅伝を見て思ったけれど…圧倒的な東洋大学の勝利の背景は柏原君の存在があるのだろう。チームメイトは柏原頼みに決別し、自分達を自ら叱咤し、ほとんどの区間で区間賞に区間新をとっていたね。やはりシンボルは必要だね。株式市場には久しくスター銘柄が誕生していない。ITバブルの頃はヤフーなどが…
2003年は金融株が上がる本格的な相場。ところが今年もトヨタが売買代金がトップで二番手が三井住友か…ただ両社とも3%を超える値上がりで今年は日経平均株価よりTOPIX銘柄が確りしていたようですね。悪くはないが…どんなスターを誕生させることが出来るかどうか…柏原君のような歴史的なスターでなくても良いが…やはり時代を背景にするスターは欲しいな。そんな風に感じています。
トロ:ところで反省文だけれど…今度はテクニカルを重視するの?
かたる:僕は長らく、チャートなどは創るものだと思っていたんだね。実際に資金力が許せば、多くの銘柄のチャートは創れるよ。要するに皆が納得する株価を形成することが出来るかどうか?一番は企業業績だよね。その業績の推移に変化率と、夢が必要になる。でも成長株が生まれるのは10年に1度ぐらいのペースで、そんなにお目に掛かれるものじゃない。それに最近はアルゴリズム投資が増えており、機械的に株価が動くのでそれを利用しない手はないね。長い低迷相場で参加者が少なくなり流動性が薄れているから、どうしてもシステム売買の比重が高まり、株価を左右するのでそれを利用しようと考えているよ。
時代や:そんなんで儲かるなら簡単だよ。お前が思うほど上手くは行かないよ。
かたる:さぁ…どうかな?株式市場はアイディアで…そのアイディアが利益を生み出すんだよ。世の中の流れを感じ…自分がどのパターンに賭けるかどうか?市場参加者が多ければこれまでのカタル投資は大きな効果を生むが…最近は残念だけれど、流動性も欠ける始末だからね。政権の選択を責めても仕方がないよ。僕が決めている訳じゃないからね。
デフレを堅持する日銀の白川さんは自分の意思を変えないでしょう。僕なんか今度のECBの過剰流動性供給を見てユーロ安になっているが当たり前だよね。50兆円も市場に資金を短期間で入れているからね。FRBは6か月程度かけ100兆ほど入れたのかな?だから円高になる。日銀は10兆円とかそんな水準だからね。デフレを解消しようと言う窓口指導もバブル崩壊で失敗に懲りてしてないし…ようするに金融制度は死んでいるからね。株が下がり土地が下がり…国民の財産が失われてもデフレで苦しんでも自分たちは公務員だからね。年金生活者大国だね。
財政危機のイタリアも同じ…年金なのに減益と同じ水準なんだから…支給年齢も63歳かな?まだまだ…制度にゆとりがあるね。御託は兎も角、今年はトレンド分析に加え、オシレーター系も加え、テクニカル分析を応用して短期トレードも含め一度挑戦してみるよ。
時代や:諦めたんじゃないの?自分には向かいなし、めんどくさいとか言っていたじゃないの。
かたる:年末に彼のビデオを見て闘志を燃やしたの。あんな若造に出来て僕に出来ない道理がない。まぁ、ディーリングと投資は違うが…現状はバイアンドホールドが許される環境かどうか…政治次第だからね。余り幻想ばかり追っていても仕方がないから…少しやる気を出してやるよ。やはりネットは良いね。刺激を受ける材料は腐るほどあるよ。スティーブ・ジョブズの講演を聞いても良いし…。
トロ:本当にうまく行くのかな?
かたる:どの指標を参考にするか…難しいけれど。要するに解釈の違いだからね。これまでのキャリアが無駄になるかどうか…何しろ、僕は何十億円も実際に飛ばし、痛い目に遭ってきた。その度にお客様の痛みがヒシヒシと伝わっているからね。僕もそりゃ、それなりに損をしたが、お客様の痛みは痛いほど分かるよ。政治に期待が持てないし上向く見通しもないし空売りは出来ないし…だから辞めるしかなかった。今度は何とかして活路を見出すよ。1年間、一般的なディーリングをして、むかしの売買方法に戻し、今度はテクニカルだね。果たしてどうなるかな?まぁ、決意表明はこの辺にして…本年もよろしくね。