今日の市況(2012年02月01日)
かたる:相場はかなり強いと感じています。
一旦、押しを入れるのが普通なのですが、エレクのケースを見ると下げませんね。ただ簡単に抜けなければ下げるのが常套手段なのですね。歌の文句ではありませんが「押しても駄目なら引いてみな…」と言う感覚は人間心理の感覚です。上昇が続くザラバ中でも売り物ゾーンが厚いと見れば、一度は緩めるのですね。そうして第三者の買いを待つのですね。それを繰り返し下値が固まり階段を上るような歩みが続けられるようになります。どんなに買う力があっても自分で大量の売り物を買ってはダメです。10万株の売り物なら5000株程度を何回かに分けて買ってみて、駄目ならいったん売ればいいのでしょう。逆にどんどん上がり続ける株もあります。普通は売りたくなりますが逆でしょうね。買い増しすべきなのでしょうね。本日のDENAはこんな感じですかね。
先日、述べたMACDは扱い方を上手く利用すれば、使える道具になりそうですね。市場には内容を吟味できる能力のあるアナリストは少なく、ほとんどがカスです。皆、お金持ちじゃないですね。偉そうに講釈を垂れていても、せいぜい10億円程度の小物ばかりです。通常、この世界での実力者なら兆円単位の筈。テクニカルのコバンザメだけでは10億も超えてくると自分の売り買いで株価が動きますからね。100億レベルになると大変ですよ。大きなお金になれば世界情勢の分析…、そのための情報網の構築などが必要になります。新聞や雑誌はヒントに過ぎませんから…。
しかし呆れますね。東証の斉藤社長はオリンパスの上場維持について、「批判の声は聞こえない」と日経では報道していました。まぁ、自ら裏口上場を企てる人だから、モラルの考え方が違うのでしょう。ライブドアの株主が訴訟を起こしたらどうなるのかな? 市場の信頼性を高めるならIHIもオリンパスも粉飾の判断が下され時点で、すべて上場廃止にすればいいのですね。これじゃグローバル市場に進出することはできませんね。中国企業が不正をしても上場維持するしかない。信用のおけない東証と言うレッテルが貼られます。僕は一般株主を巻き込む上場廃止論は必要ないと思っています。恣意的な裁量権を用いるから混乱し僕のような意見が生まれます。そうではなく罰せられるのは適正監査を与えた会計事務所でしょう。株主は責任ありませんね。善意の第三者なのです。
さて混乱するギリシャ、持続不可能なポルトガル。一体、あれほど欧州危機を気にしていた人達はどうしたのでしょう。心配なのはソブリンリスクではなく金融機能のマヒなのでしょうね。ギリシャ国債を100%償還すれば問題なかったわけです。全部、償還しても僅かな金額ですよ。経済規模が小さいからね。それを買った銀行にデフォルト同様にカット率を迫るからどんどん連鎖が働いたわけです。ライブドアとオリンパスの関係に似ていますね。昨年の原子力賠償法の法解釈にも似ています。僅かな…ほんの些細な初期波動の対処を間違ったばかりに、どんどん事態が悪化するのですね。原発を容認して責任を日本国が被れば混乱は広がらなかったのです。
野田政権も言いにくいことも原理主義を通せばいいのです。理屈は付くのに誤魔化そうとして逃げるから混乱が生まれます。間違ったら誤ればいいのです。僕はベンチャリで痛いほど悩みました。僕の一連の間違いは金融機能の評価の問題ですね。ベンチャー企業の経営者が見ていたら、是非、経営の参考にして下さい。無借金経営は素晴らしいのですが拘ってはいけません。どんな事態が起こるかもわかりませんから必要ないお金を借りて銀行との付き合いも大切にすべきですね。銀行には豊富な人材が居り力になってくれます。
理論上もROEが高い成長企業は借り入れをおこし、お金の力を行使すべきでしょう。だって1%のお金を10%に自分たちは運用できるわけです。基本的にROEが10%以上の企業が無借金と言うのは経営の論理からしておかしな行動です。保身以外の何ものでもありません。経営者は高効率な経営を株主から求められて雇われているのですね。自分の会社じゃありません。おかしな保身をするからオリンパスのような事件が生まれます。フジテレビの買収問題も同列ですね。日本人は公器の考え方を変えねばならないでしょう。
日経225が裁定でも何でも…上昇しだし市場に潤いが戻ってきました。ネット株の反発はフェースブックのIPOが切っ掛けじゃなく時代の流れでしょう。ネット文化はゲーム市場と同じで日本が世界に誇る文化ですね。カーナビ、ウォシュレット、カラオケなど…既に「ものづくり大国」なんて、発想は昭和30年代の「3丁目の夕日」の黄昏です。スイス政府のダウンロード合法化の話しは一考する価値がありそうですね。アップルの好業績とパナソニックの凋落は富士フィルムとコダックのようです。
野村証券は3日間連続の陽線になりそうですね。何となく相場の強さを示すバロメーターのような…気がしないでもないですね。通常は下げますからね。悪い決算が分かっていても買っているわけですね。おそらくFRBのインフレターゲット論効果でしょう。昨日発表された住宅指数は悪いようですがFRBの政策効果は生まれるまで緩和するわけですからね。野村はおそらく損失を抱えている米国の不動産を多数保有している筈です。
時代や:今日はルンルンみたいだね。DENAが久しぶりに前の高値を抜いているよ。直近の高値は2008円だからね。まぁ、よく下がったよね。だいたいカタルが選ぶ銘柄は、半値は当たり前だからね。場合によればなくなるか、1/10だよ。空売り候補だな。カタル銘柄は…。
かたる:うん、でも昨日も売ったし、今日も1970円だったかな?売ったのは…ところが強く1990円で売った株価より高く買い直し、再びぶれたので2018円で売ったけれど…。もし本日、これまでの高値2043円を抜くようなら、再び成り行きで買うよ。ただこのやり方じゃ、株価が折角上昇しても、儲けは少なく駄目だな。短期売買も何か考えないとならないね。
トロ:もっと他の銘柄をやったら、どうなの?日経225を中心にやると言ってなかった?
かたる:うん。迷っているだよね。相場全体が強ければ、僕の従来型の投資方法はかなりの効果を生むからね。まだ迷いがあるんだろうね。日経225ならJR東日本は本日安いけれど買い場じゃないのかな?これは昨日上がる前に買いのシグナルを発していた銘柄だね。このデータは一昨日、アドバンテスト、サッポロビール、JR東、商船三井などに信号を出している。昨日はJR東にマルハ、東海カーボンなど出ているよ。でも検証データが少なく当たるかどうか…。最近はデータ分析にいろんなアイディアが生まれるが…その情報をどうやって集め検証するかの技術も勉強しなくちゃね。
だからエクセル関数の条件付けの式の書き方を勉強したり大変な時間がかかるんだね。一つのアイディアでデータを集め、効率的な方法を模索するわけだね。ところが多くのスクリーニングのページは、自分で操作できないんだね。例えばMACDでも短期のEMAと長期EMAなどの設定は決まってなく自由度があるからね。そんなわけで手作業でデータを集め計算しているから大変だよ。でもこの過程が勉強になるのだろう。だから時間が欲しいな。
時代や:お前の性格からして、追い込まれなければ本気にならないし、本気になっても長続きしないだろう?
かたる:うん。この年になって自分の性格がなんとなく分かるようになってきたよ。まぁ、いつまで続くかどうか…僕の相場観はそんなに曲がってないと思っているのは自分だけか…だいたい時間軸の感覚がトロに言われたように歪んでいるからね。現代は動きが早く2週間程度が普通なのだろうね。だからトライしてみて違う結果が出たら、ポジションを整理して自分の考えを再び見直す必要があるのだろう。さて今日はこれから検診だ。ここでお終いだよ。
投稿者 kataru : 2012年02月01日 14:59