今日の市況(2012年02月08日)
かたる:米国では『米ニューヨーク連銀は2008年にアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)を救済するために同社から買い取った住宅ローン担保証券(MBS)の売却を再び行う予定であり、大手銀行5行が今週の入札への参加を打診されたもようだ。』と報じられています。ようやく住宅債権が動き始めているイメージですね。GSEの存在は重要で、米国経済再生の基軸のラインです。
世界の中央銀行による過剰流動性相場に突入する可能性もありますが、未だに予断を許しませんね。一つは昨日話したドイツ銀行などの動きですね。あの報道を考えると、資金は欲しいが疑われるのが嫌だから、資金は要らないと強がっている様にもかんじます。日本は日銀が流動性を供給していると何度も自ら正当化していますが、一般経済に資金の浸透がなくては意味がありませんね。その意味で5か月連続の銀行貸し出しの増加が伝えられており、ようやく自然改善かな?とも感じますが果たしてどうでしょう。
米国のインフラ・ターゲット論は、市場の流動性が伸びなければ、新たな政策を打ち続けると言っており、日銀の消極性と一線をかしますね。今日も上がっています。三菱UFJは綺麗だな。買いたいけれど…決算のお化粧買いとの認識もあります。世界の中央銀行が過剰流動性を促しているから、相場は強いですよね。本来は金融株なのですが…財政問題のカタルの仮説をどう解釈するか…。
商社の株価が強いと言っても期待感は感じられません。長いデフレが心を蝕み、希望と言う言葉を奪ってしまいました。世界人口、70億人の生活が向上する、「3丁目の夕日」相場なのに…日本は財政問題から蚊帳の外と言う仮説なのですね。無理やりこじつけた、カタルの仮説が覆ると良いのですが…。
さてDENAの決算説明会をビデオで聴きました。
残念ながら今四半期を見る限り、変化は生まれてないようです。僕は球団の買収は世間で言うほど悪材料だとは思いません。むしろプラスになるだろうと思います。しかしNGモコの追加投資の発表がなく、投資キャッシュフローも球団買収資金だけだとすれば、ボーナスを払うほど、急激な成長が見られないと言う事なのでしょうか? グリーの会員数を見ると圧倒的に海外勢の存在が多く、DENAはどうなっているのでしょう。グリーの売り上げの伸びの中には、海外勢の成果が入っているのかどうか…ここが焦点ですね。
株価の動きを見る限り、ヘッジファンドが介入しているとすれば、グリーに軍配は上がりますね。本日は自社株買いの発表でDENAが圧倒的に一番人気ですが、株価の落ち着きはグリーです。しかしDENAもグリーも課金を巡る社会規制の火種を抱え、大きく勝負できるかどうか…。本来の相場からすれば、DENAの株価の動きは僕にとって、意外の連続でした。だから一気に戻っても不思議ではありません。しかしNGモコの課金がなかったと仮定すると少し二の足を踏み、むしろ海外会員数を示しているグリーが、逆に先行しているのかもしれません。中身が知りたいものですね。詳しいセグメントを発表するか、誰か聞いて教えてください。両者とも空売りのタイミングではありませんね。買うなら分かりますが…。この手の成長株の可能性がある銘柄を売るわけに行きません。
自動車の動き、ホンダなどを見ると一段高が必死の様相ですが…胸突き八丁でしょう。そろそろ警戒感が働きます。エレクはどうなるのでしょう?もう一度盛り返すのかどうか…、依然、気になる存在です。世界的な過剰流動性相場に賭けるなら、野村証券でしょうが、非常にハイリスクでしょう。肝心の米国の金融株の動向は強いのですが、驚くほどではありません。今日は時間がありませんからこの辺で…終わります。
投稿者 kataru : 2012年02月08日 17:24