今日の市況(2012年02月13日)
かたる:本日は少しゆっくり解説する時間がありそうです。
何しろ休刊日ですからね。ハハハ…自分でも笑える人生です。さて今の焦点は欧州危機ですが、これはECBの姿勢でほぼ決着でしょう。仮にギリシャのユーロ離脱なら早く解決できるでしょうが、逆に狂乱インフレですね。何しろデフォルトですから誰も信じてくれません。ジンバブエみたいなものですが、ギリシャ国民はユーロの恩恵を実感しておらずドイツ批判をしています。ギリシャ通貨ドラクマなら物価が3倍近くになるのでしょうね。強制的に整理を強行されます。だから仮にも国会議員に選ばれる人だから、おそらくヨーロの財政規律ルールを飲むのが筋でしょう。
間もなく、次の焦点であるボルガー・ルールに焦点が移るでしょう。
今日はこの話をしましょう。『2010年に成立した米金融規制改革法(ドッド・フランク法)に盛り込まれた金融機関の自己勘定取引などを規制するいわゆる「ボルカー・ルール」について、一般からの意見聴取を求める期限が13日到来する。』とWSJは報じています。この自己勘定取引の規制が、世界の流動性を損なうと言うものです。
話題のCDSをバフェットも批判しています。仮にCDSの保証料が上がると、次々に「負の連鎖」が働き、やがて噂で倒産に至ると言うのが情報化の進んだ現代社会の構図です。だからドイツ銀行はECBの資金供給をやせ我慢をして受けなかったのですね。信用が瓦礫のように崩壊する欧州危機、僅かな資金調達ができないばかりに、倒産させなくても済む山一證券が倒産したのは記憶に新しいところです。簿外の損失でしたが…この信用マジックは、誰にも確かな所は分かりませんからね。格付け会社もいい加減なものです。
CDSは、負債の保険ですね。その保険料が100の借り入れに対し、いくら取られるか?と言う仕組みです。100に対し100ならヘッジする意味はありません。100に対し50なら半分の確率でデフォルトすると言う仕組みですね。債務不履行です。先日、三菱UFJ銀行の保証料が日経新聞に掲載されていました。1.28%です。つまり100回に1回の確率でデフォルトする可能性があると言うことですね。ところがパリバは2.09%なので50回に1回の確率で2倍になります。でも金融機関は信用が命で、これは致命的な保証料なのですね。だから私は野村証券の格下げを気にしているのですね。非常に危うい位置なのです。しかし逆にこのまま過剰流動性相場になれば…逆転満塁ホームランですね。仮に日本が財政規律で揉め、政治が混乱し、日本国債が叩かれるようになれば、逆に沈む可能性もあります。
何故、CDSが問題かと言えば、この数字が連鎖を呼ぶからです。仮に取引銀行のメイン銀行がCDSを購入したとすれば、融資先の企業が危ういと他行は思い、一気に資金回収に走り、倒産しなくてもいいはずの企業が、資金繰りで倒産に追い込まれる事態にも陥ります。だから過剰にCDS市場を育てるべきではないから、自己勘定取引のボルガー・ルールが生まれた背景があります。しかしCDSなどのデリバティブ市場が生まれたので、リスクを取ることが出来るようになり、CDSを買って融資を実行する取引が生まれ、新興産業が栄えたのが、インターネット革命や新興国市場の発展ですね。その線引きを巡るルールの決め方が、ボルガー・ルールの存在です。
このルールひとつとっても、世界経済の潮流の変化を感じることが出来ると思います。先進国の経済的な行き詰まりが、過去では全て戦争と言う形で乗り切ってきました。植民地や覇権主義ですね。この覇権の名残からイスラム社会は反米感情が強いですが、アラブの春を見れば分かるように、時代は大きく変わっていますね。だからイランの行為はチグハグに見えますね。むしろ中国の「信用の赤字」交渉の方がスマートで優れています。米国が環太平洋に軍事拠点を移行させるわけですね。TPP交渉の採用で、一気に日本を取り込もうとしていますが、実態は地理的に近い中国と日本が接近した方が有利なようにも感じます。この米中の関係は、日本にとって非常に重要です。
相場の読みも似たようなものです。選択はいろいろです。先日、カタル銘柄に新規に取り入れた有機EL関連に加え、ハイブリッド関連の銘柄も採用することにしました。これで新たなカタル銘柄が2銘柄増えることになります。既存のAOCはまた花が開かないし、大阪チタンもそうですね。007のユビキタスもみんなそうです。DENAやグリーも携帯コンテンツで掲げていますが、海外部門の収益化が遅れているようです。NGモコにお金を払わずに、自社株買いに振り向ける辺り、少しガックリですね。まぁ、皆さんは目先、株価が上がって嬉しいかもしれませんが…あまり褒められた形ではありません。
株価位置が高いものを追えば時間が稼げますがリスクは増します。株価位置が低いものはいつ訪れるか分からない再評価を待つことになります。だから資金が少ない投資家にとって、テクニカル分析が重要になり、勉強を開始しましたね。その成果がDENAかな?ホンダの研究からDENAに応用でき、コナミにも当て嵌まりました。これで3連勝ですね。この見方は…まだ実績が乏しく、あやふやな面もありますが…。もう少しこのヒントの確度を上げる必要があります。
正直に言えばカタル君、証券マンは卒業かな?と言う思いもあったのですが…流石に震災や欧州危機の読みは、今ひとつでしたね。サブプライムからCDSが見えないのは現役ではなく、新聞などの報道だけに頼っているから遅れるわけですね。しかも英語が読めないから尚更ですね。証券マンに成るには、これからは英語、中国語は必須で、数学の知識とコンピュタのプログラム能力も多少は必要なのでしょう。それらの基礎知識が経済と共にないと優れた人材になりません。基礎を作り後は経験です。僕は30年以上の実戦経験だけ。だから最下位の生活を強いられるのでしょう。もう少し、あと一歩と…いつもこの壁を感じています。狙いがずれる度に、この壁の厚さを実感していますね。
日本の資格制度など、所詮、遊びの範ちゅうで意味はありません。それより若いうちに、必要な基礎知識を身に付け、色んな職業を経験し、大学卒業後10年程度は修行してから金融界に戻ればいいのでしょう。最低、半年から1年は、どの職も経験しないとならないかな? 実体験に勝るキャリアはありません。僕の息子に伝える時間もゆとりもなかったな。今でもそうですね。金融界で本物になるのは、大変な壁ですね。そりゃ、稼ぐ金額が違うからね。本物なら兆円単位、偽物の億円です。小手川君はどうしたかな? きっと既存手法の壁に当たっている筈、若いのだから一度離れて、米国の大学に行き、中国に行き勉強すればいいのに…そう考えますね。日本人からも、本物の金融マンが育ってほしいものです。
ミクシーだったかな? 掲げたのは…先日はこのタイミングで、1月の後半にコナミの上昇を予測していたのです。DENAとほぼ一緒だったのは、偶然なのかな? ある意味でソフトバンクも同じようなチャートの経過ですね。一度、自分で比べてみてください。


投稿者 kataru : 2012年02月13日 17:25