今日の市況(2012年02月16日)
かたる:なかなか、世の中は面白いものですね。
昨日、テレビで鬱病患者の最新医療診断や治療を報道していました。直接、脳に刺激を与えると言うものです。強力な電磁波や電気で悲しみの感情部分を抑えるらしいのです。要するに効果はあるが推論の段階での治療ですね。世の中の進歩は実験をしながら、経験値を積み重ねるのですね。長いデフレ時代は僕のように大きな考え方の変更を伴うものなのでしょう。幸せとは何か? 昔は努力してお金持ちになることかな?と漠然と考えていましたが…。この年になって自分の生き方に疑問を覚えるとは面白いものです。価値観の変化と言えば聞こえは良いが、挫折が感情を変えるのでしょう。僕は新潟の出身で雪深い長岡出身でした。だから我慢はある程度人並み以上だとは思います。でも流石に20年を超えると限度を超えますね。
一昨年10月にようやく日銀は本筋の資産デフレ対策に着手しました。昔は日銀の窓口指導は権力があったと思うのですが…今ではこのような指導と言う言葉を全く聞かなくなりましたね。一昨年10月のボリュームが少なく、歴史的な転換点だと思ったのですが、やはり出動額が子供の遊びだったのでしょうね。なかなか実態変化が生まれませんね。それほど当局と実体の認識にズレが生まれているのです。しかし今回のインフレターゲット論はビックしましたね。でも本当かな? 本当に効果がなければ更に宿題を果たすために追加の行動をとるのでしょうか?これが日本人の騙され続けた考え方です。
しかし外人投資家は日銀を信じているようですね。前回も日銀は1%以下ゼロまでを目指すとしており、今回の10兆円追加の行動はインフレターゲットの追加行動と認識しているようですね。ここですね。こりゃ、効果が出そうですね。世界の中央銀行を相手にして勝負を挑む金融マンは居ませんね。相手はいくらでもお金を発行できます。その気になれば…当人がその気になっているのに、騙された時間が長い学習効果で疑念が生まれているのが僕らなのでしょうね。また騙されてみますかね?2003年はチャンスだったのですね。ところが元小泉首相は、おそらくあとで語るのでしょうが、相当の日本社会の圧力があり、一期限りで辞めたのでしょうね。いや辞めさせられたのでしょう。
震災でどうも力の構造変化が生まれているようですね。当たり前の話です。世代交代ですからね。ナベツネへの反乱は失敗しましたが、経団連と東電の仲良しコンビに対する枝野さんの綱引きは面白いですね。橋下さんの誕生も現体制派はカチンと来ているでしょうが彼らも時代の流れを良く知っています。僕は共産党的な考えの枝野さんには反対です。もともと株屋は米国の共和党のように小さな政府、個人の自由な選択を求めます。社会からの保護は必要なく自分の努力で道を切り開く、だからなんでも自己責任です。落ちこぼれていてもカタル君の精神構造は変わりません。
さて時間がないのですが、今の相場はこの評価につきます。FRBからECBに流れ日銀が参加しましたね。世界の中央銀行の動きを馬鹿にしては駄目です。当然、円安からインフレが予想されこの流れに乗った株が物色されますね。一例を掲げれば、カタル銘柄で前回、不発だったマツダです。この会社は為替の動向に株価が左右されます。しかし努力はしていますよ。先日、報道があったように中国では出店を加速させ内陸部で成果を上げています。更にエンジン開発から燃費を向上させ、キャパシタの技術を世界の車業界でいち早く採用しました。相場になりそうな予感ですね。まだかなりヘッジファンドの玉は眠っている筈です。

あとはタイミングなのですね。環境を考えて大所を捉え…でも中央銀行の流動性供給の一番のメインは間違いなく資産へのお金の動きですよ。だから野村証券から目を離しては駄目ですね。つい先日まで倒産の文字がチラチラしていましたが…起死回生の逆転劇のようでもあります。リーマンのあばずれはおそらく米国不動産投資をしている筈で、MBSが米国で注目を集めています。リーマンに潰されるかと思ったけれど、逆転劇はこのリーマンの残党かも知れません。先日のイタリア国債投資もやっておけばよかったのに…この辺が日本企業の経営者の実力なのでしょうね。本物が欲しいな。

投稿者 kataru : 2012年02月16日 13:27