今日の市況(2012年02月22日)
かたる:強い相場ですね。いくら割安だったと言っても二部市場の連騰記録はすごいものですね。みずほが、あっという間に3割上がりましたが、この銘柄は試金石の一つですね。本物の金融相場なら、公募のうち返しを拾います。そうして玉が沈みますから、だんだん上げ波動が早くなります。1985年のプラザ合意から円高が発生し、日銀は緩和政策を採用し、資産インフレを見逃しました。不動産価格が2倍、3倍に跳ね上がり、その買い手は、お金のない投機筋が主導したのですね。故にバブルが巻き起こり、日本が長い低迷に向かいました。残念なことに、未だに新体制が確立されていません。
社会党は消え、民主党が生まれましたが、まだ混乱していますね。政治のシステム障害でしょうか? せめて米国型の大統領制度なら、政治を主導する内閣の力は強くなるのじゃないでしょうか? でも菅さんの姿は、意外に内閣総理大臣と言うのは力があるんだな。と感じましたね。単なるお飾りだけではないのですね。この難局を野田内閣は乗り切って欲しいものです。僕の感覚では、今の所、大きな間違いはなく支持率は低いですが、無難に乗り切っています。その真価が発揮されるのは、いよいよこの春ですね。相場がここで終わるか、一段高するか? 政治の影響は非常に大きいですね。夢を国民に与えることが出来るかどうか? 3丁目の夕日が話題になるのは、昭和30年代は貧しくとも、夢があったからですね。目標があったのです。希望と言う言葉は大切です。
日本は老人大国ですが、まだ立て直すことが出来ると思います。新しい技術はネット文化、他にも医療や介護の分野で育っていますね。間もなくロボットも登場するでしょう。人口の減少はロボットで補えばいいのです。車に代わりロボットが先進国の進む道、車はIT技術だけにすべきでしょう。ファナックのNC装置のイメージですね。組み立てなどは第三国に譲るべきでしょう。何処に力を入れるか? 忙しければ、時間がなければ、力を入れる分野に時間を割き、効率の悪い部分を切るのが経営です。それを日本は総資産経営をしてきました。大企業ほどそうですね。
今朝、何気なくテレビを見ていたら、銀行株の値上がりを貸し出しが増えているから…と何処かのアナリストが解説していましたが、間違ってはいないかもしれないが、ポイントがずれていますね。国内貸し出しなど利潤が乏しいからね。この金利差です。日本のお金を海外で貸し出す、三井住友が貸出債権を買っていましたね。ただあれはリスクの少ないものでした。一番の投資はアジアの銀行を買収することですね。日本の銀行株が上がったのは単純に割安だったからですね。それだけの話でしょう。まだまだ割安です。三菱UFJの株価は冴えないが、流石ですね。外人投資家の持ち株は増えていました。
さて何度も解説しているように、ここでの注目銘柄は、みずほの動向です。この株の動きは非常に注目されます。更に増資を発表したマツダも興味があります。この一番の狙いは仕掛人の存在です。更に貿易赤字は続き、為替の動向が注目されるからです。原発の再開に合わせ、日本のエネルギー政策をどうするのか?真剣に考えねばなりません。野田内閣の課題は多いですね。
前から予想しているように、調整は必要でこの形が注目されます。一番強いのは時間調整で上がった株価が下がらずに、個別株の循環物色が始まることです。先駆した銘柄が再び買われたり、新しいスター株が誕生したり…、このような形が望ましい形です。新規カタル銘柄に採用した、有機EL関連は今日も上がっていますね。採用時の株価は237円でしたが、今日は300円台に入ってきました。個別材料株物色の色彩です。この株は最初に指摘しているように、目先業績は悪く仕手材料株の評価になりますね。最低2倍、最高は4ケタ相場と予想しています。

でも僕は日本が世界の注目を集めるのは、外人投資家が評価しているネット文化だと思っています。DENAにグリー、更にサイバーなど何もゲームに留まらない無限の広がりが予想されます。情報の価値観がお金に代わります。分かりますかね? 楽天の消費データやゲーム会員の傾向を分析すれば、仮想空間と現実を結び付けるビジネスが生まれます。先日、テレビでゲームの世界を演出した酒場に見知らぬ若者が集まっていましたね。この仮想空間を現実に繋ぐビジネスはどんどん生まれ無限に広がり、GPSなどのインフラが生きて情報都市の未来型都市が生まれますね。この形は日本だけでなく世界に広がります。
だからグリーやDENAの1万円相場は単なる通過点の可能性があり、アップルに近づく存在かもしれないのです。故に消費者庁はライブドアやグッドウィルの失敗を糧にして欲しいのです。日本村社会から脱出して、若い勢力を健全な方向に誘導し育てるのが経済産業省の使命の筈です。夢を語れる相場になると良いですね。希望こそ、明日への糧でしょう。

投稿者 kataru : 2012年02月22日 13:05