今日の市況(2012年02月23日)
かたる:今日のトップニュースは世界競争が加速することですね。これからの時代は世界標準が模索されます。アラブの春からの一連の流れもグローバル化の推進です。まだ世界には核開発のルールが模索され誤解があるようですが…時代を見ると欧州危機も通貨体制の実験ですね。だから何れドルも円もなくなりSDRと言う国際通貨になるでしょう。既に会計基準は整備され統一され、今回の金融危機によりBIS規制も整備されます。
そうして本日の米国の法人税の話し…韓国や台湾に税制面などのインフラ整備が遅れているから、半導体やファブレスなどの製造業は日本から消えました。エルピーダもとうとうなくなるのかな? 当然、世界基準の消費税率は20%でしょう。年金も含め多くの労働環境などが統一化されるはずですね。日本株は流動性の供給と割安水準の為に強い動きを続けています。「押し目買いに押し目なし」の格言のような相場展開です。昨日の野村はビックリしますね。つい先日まで倒産を含む色んなうわさが市場に飛んでいました。理由は劣後債の募集です。野村総研から土地建物を売却する話など…いよいよ最終局面と言う段階だったのでしょう。世界の中央銀行の協調姿勢は何が何でもやり遂げる意気込みを感じます。やはり米国の大統領選を始め、選挙の年だから景気対策に熱が入るのでしょう。
タダ気になるのは、これほどの環境下なのに、明確なリーダーが不在です。僕はネット文化を焦点にDENAやグリーが先進国の技術革新銘柄として面白いと考えたのですが、今の所、市場から賛同を得られない様子です。ここまでは強いけれど割安株の水準訂正に過ぎませんね。新しい時代を買う動きは見られません。この発想は新興国に向かっていた資金の揺り戻しの発想でもあります。先進国は新興国が追い付くのを待っていたわけで、ようやく中国などもかなり成功し先進国と新興国の差が縮まりました。故に新時代の技術革新で整備されている日本のネット文化が情報の価値を高め、先進国の産業構造を変化させるのです。
こう考えるとHTML5などの技術者の年収が高騰していると言う理由も分かりますね。生糸を輸出した鐘紡や一次産品の北炭や三井松島がエリートだった時代から、3丁目の夕日の時代は、日本を加工貿易立国に引き上げたトヨタや松下の時代でした。円高などの為替問題もありますが、日本にはアニメやゲームなど、付加価値の高いソフト資産があります。サンリオの株価が騰がるわけです。日本には様々なビジネスがスマフォを中心に興っていますがスター株はまだ生まれていません。過去、トヨタや松下株を長く持っていた株主は膨大な資産になりました。きっと育つ筈、だからDENAやグリーに注目している理由です。製造業の時代は終わり、ネット文化の情報の価値が見直されるのでしょう。日本人は自分達の創造する価値を分かっていませんね。
例えば料理です。一流の老舗の料理人がテレビに登場し簡単にレシピなどを提供していますが…あのアイディアは相当な価値があるのでしょう。僕はトマトの湯むきも知らなかったし、ジャガイモのレンジにかけた後に皮をむく方法も知りませんでした。でも知っていればすごく便利ですね。ごぼうの泥おとしをアルミホイルで取る方法なども知りませんでしたね。たくさんの先人の知恵を生かした情報化の文化です。ネットはその代表格でしょう。きっと、このような先進国のソフト文化がビジネスに育つ時代が新興国との差を広げるキーワードと考えています。
さて本物の金融相場に発展するなら、株が溢れるみずほや大幅に株数が増えるマツダは注目される銘柄になる筈です。小粒ならゲリラ戦へ、好循環が続き調整が進むなら、これも強い相場ですね。休み方が問題になります。まだ全体水準が止まったわけではありませんが、いろんな見所がある訳です。今日はこの辺で…。

投稿者 kataru : 2012年02月23日 11:00