未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年02月24日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

かたる:ようやく始まったかな?…と感じる『日本の夜明け』

日本国民は完全なボケ状態です。メディアをコントロールする官僚も自分たちの給料の削減を受け、仕方なしに改革に着手する気になったのでしょうか? これは考え過ぎかな? それとも神のなせる業か? 昨年の大震災が起こった直後に、ノー天気なカタル君、震源地が都会ではなく東北だからたいした被害もないと当初は判断していましたが、まさかの津波の規模でビックリしましたね。人生観を大きく変えた人も多いと思います。僕の好きな作家の宮本輝も神戸で被災し人生観が変わった一人でしょう。

この津波が原発事故がよんで大幅な貿易赤字に繋がりました。省エネが進んでいるとは言え、日本は資源のない国です。肝心の加工貿易体制も基礎コストの上昇から、空洞化が進みマーチが海外生産に代わりました。今度は自国車を日本に輸入するわけで、どう考えても貿易収支の赤字は定着しそうです。資本収支の効果で経常収支が黒字だから…と安易な意見もありますが、借金をして暮らせる時間は残されているのが道理です。プライマリーバランスの概念は大切でしょう。

この基本的な概念の裏での大きな関心は、ボルガー・ルールの行方、そうして、この度のオバマ政権が発表した税制改革ですね。日本では企業減税ばかりが報道されていますが、海外利益に対する課税を巡る考え方は注意をひきそうです。この仕組みを調べ少し研究する課題がありそうです。

さて為替は80円台に入っている様子です。先ほどのエネルギーの輸入コストはこれまでは円高の為に原料の値上がりは相殺されていましたが、今度はもろに響きますね。円安での原料高です。先日、私は先進国と新興国の話をしました。1985年のプラザ合意からベルリンの壁崩壊の平和の恩恵は、アラブの春で完結でしょうか? まだシリア、イラン、北朝鮮などグローバル化に参入していない国はありますが。先進国と新興国の差はこの27年で大きく縮まりました。鄧小平の南巡講話は歴史的な転換を示す事例でしたね。政治の力はすごいものです。リーダーが確りすれば、国民は潤います。

戦後、日本は米ソの東西冷戦の下で米国の庇護と言う恩恵を受け成長してきましたが、そのタガがベルリンの壁崩壊で外れたのですね。だから「失われた時代」に向かいました。私が小沢氏を支持する理由は、政治家で一番、日本の将来を考えている人じゃないか?と思うからですね。消費税の引き上げに反対している理由は分かりませんが、米国側になびくより、独立国家の道を歩もうとしているように見えましたね。徴兵制度を含め日本は軍隊を持つべきでしょう。対等な立場の話し合いすらできません。まぁ、この話は兎も角、この円安に流れは、簡単に止まりませんね。

先ず一つは、原発アレルギーが強いことです。過剰流動性の供給は資源価格を押し上げます。経済活動が盛んになり消費量が更に増えます。人口の多いアジア圏がグローバル化に参入し、コスト競争になりますね。仮に1ドル80円が100円になると、おそらく電力料金は毎年改正され、原料高次第で、今の2倍ほどになる可能性さえあります。1割や2割程度なら吸収できるでしょうが…もし原料高下の円安なら時代が変化しますね。デフレからインフレへ、嫌でも燃料費だけ取ってみても分かりますね。

加えて滞る政治活動、沖縄の基地移転ひとつ決められずにいる現実は、成田闘争の構図に似ています。日本人は優柔不断な国民です。自分で自分の人生を決められません。株屋なら分かりますね。自分で確固たる信念を持って投資をする人が、何人居るのでしょう。みんなロボットですよ。それは教育制度の問題で、日教組と言う構造問題でもあります。橋下さんが教育を問題にするのも、この構図でしょう。

僕は世界で一番、おいしい食事を提供できる国なのに…。何故、これほど失われた時代が長引くのか不思議でした。だから何度もチャレンジしましたが、全て無駄でしたね。今度は自力ではなく、周りの環境はベルリンの壁崩壊と同様な環境になってきましたね。大震災からの津波が原発事故を生み、エネルギーの輸入が貿易赤字を拡大させ、やがて蓄積された富は失われます。円安なら海外に逃避した企業が戻れば良いじゃないか?との声もあるでしょう。しかし基礎インフラコストがどう考えても負けています。故に、このままでは一度は危機を味わうほどでないと…、行くところまで加速する可能性があります。

基礎インフラコストとは、何も電力料金だけの話ではありません。年金を筆頭にする労働コストや必要度の低い環境整備コストなど、様々な企業活動をしていくうえでの必要コストは、日本では国民感情が煩く、難しい国なのでハードルが高いのですね。だから日本は産業障壁が高く、輸入品が普及しませんでした。韓国のサムソン、中国のハイアールなど世界で成功しているのに、車でも、韓国の現代も撤退しましたね。ファッションの世界では、日本で成功すれば、世界で通用すると言われているほどハードルが高く、品質管理が厳しいのです。一度、海外で成功した産業が、円安だけの理由で、簡単に国内に回帰するとは考え辛いのです。

グローバル銘柄でカタルが注目しているのは、半導体のエレクトロン、電子部品のTDK、車のホンダ、そうして産業機械のコマツ、最後に設備投資のファナックです。この5銘柄は日本を代表する産業で、日経平均株価のコア・ストックです。トヨタではなくホンダの理由は米国経済の動向を色濃く反映するからですね。それにロボット技術に惹かれています。村田も好きですが…この間はあまり話題になりませんでした。

株価水準が非常に安かった…のですね。だからまだ全体が上昇しています。カラカラに渇いていた印象ですね。まだ全体の市況が上昇し、脇役も僅かながら上昇を開始しました。2部市場の連騰記録が話題になり、割安株ファンドが設定されていますね。いつもの手口は変わりません。日本にも居るのでしょう。所謂、勝ち組の権力層が存在するのでしょうね。誰でも簡単に仕組みは分かりますね。自分たちが安値でリスクの少ない投資をして、投資信託が受け皿になります。投資信託が買う株価も決して割高ではありませんが、受け皿の組織ですね。本当はもっと早く設定すべきだったのですが、昨年の11月末の世界の中央銀行の協調介入で、流れは決定していました。

僕が今頃、金融相場のレポートを書くのは、あの頃は、誰も信じなかったのです。しかし現実に株価が騰がってくると、なるほど…と人間は僕のレポートの価値を信じるからですね。矛盾していますが、これが現実です。アイディアは単にアイディアに過ぎません。選択するのは自分なのですね。自分自身も様々な選択肢の中から、選択を誤っている現実があります。豊富なお金がある訳ではなく、全ての実験にお金を投じることが出来ないからです。

ただ序盤はあくまでも下準備で、株価が加速するわけではありません。まだまだ準備段階でしょう。先ほど述べた円安のデフレからインフレへの感情転換は、そんなにスムーズに転換するわけではなく時間がかかります。世代を超えた転換ですからね。20年、30年と言えば、現役世代が引退する時間の長さです。一昨年から感じていた方向転換は、ようやく始まったのかもしれません。財政赤字問題から、何れは起こる筈の出来事が、次々に現実化し始めました。公務員の給料のカットも然り、むかし息子や娘は公務員にしない方が良いと述べましたね。今までが良かっただけに、これからは悲惨でしょうね。移民制度を検討することになるでしょうが…どうかな?

今回、初めて末端労働者の悲哀を味わい、現実社会で株価を考える機会をもらったわけです。おそらく政策当局の当事者は、周りに末端労働者は居らず、日本の現実社会が分からないでしょう。小林多喜二の蟹工船の世界ですよ。早く改革を実現しないと広がる貧しさに侵されてしまいます。JALの年金カットの話で、株屋時代にお客さんは私たちが積んだ年金が、どうしてカットされるの?…とご立腹でしたね。あの高学歴な人達が、現実の年金制度の仕組みを分からないとは驚きでしたが…日本人のロボット化が進んだ現実でしょう。

文脈が捉えづらいでしょうが、底流に流れている意味は、ご理解いただけると思います。おそらく、この円安は、多少の波はあるでしょうが、日本が改革を実現するまで続くでしょう。ただファナックの事例もありますからあまり悲観をすることはありませんが…。それに膨大な公共事業投資が効かなかった反省を踏まえ、公共事業投資の中身が変化し、森内閣時代に光ファイバー網の整備をしたおかげで、物流と情報化のインフラが整備されました。日本は世界でいち早く、スマートフォン文化が生まれやすい環境にあります。最近再び値下げ競争になってきましたね。まだ高いコストです。LTEの整備などが終わりあと3割ほど下げられるなら良いですね。儲け過ぎでしょう。もう一つは技術革新です。できれば蓄電池の技術分野で、画期的なものが生まれれば世界でも通用しますね。太陽光と蓄電技術が進化すれば良いのに…なぁ~。

エネルギー問題で、僕はキャパシタの進化も望んでいます。失われているエネルギーを利用するキャパシタは面白い技術ですよ。収益が現実化し始めています。しかし今の株価はマツダの採用を株価に反映していませんね。新規カタル銘柄のキャパシタ銘柄にもエネルギーから注目してください。目先の業績は悪いのです。3流銘柄ですからね。

そのマツダが公募増資を梃に、初めてのケースになる可能性を秘めています。この意味は次回に委ねますが注目される公募ですね。先駆したエレクが再び高値圏になり、ホンダは予想に反し一気に200日線を抜き上昇波動を未だに保っています。そんな時に、野村も休みなく買いが続いていますね。とうとう、みずほが135円ですよ。公募価格を抜いてきました。人間と言うのは不思議な存在です。値下がりしているものは売りたいが、自分の買値を上回れば、人間心理は逆転するものですね。1月12日から開始した金融相場の第一弾目の波動は、まだ続いています。そうしてさらに輪を広げていますね。徐々に投資家層が復活し、新規の参入者が増えるのでしょう。今日のレポートの採点は落第点かな?勉強不足かな?

s20120224a.gif
人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2012年02月24日 16:31