今日の市況(2012年02月27日)
かたる:相当に強い金融相場が始まっているようです。1989年から始まった資産デフレが終焉するのでしょうか? 為替は1985年から始まった円高が終わった可能性があります。 当面の流れは大きな転換点の可能性があり、時間軸は10年単位のものです。何しろ為替はプラザ合意からの転換で、時間軸で27年間。株式などの資産価格の下落は23年間の下降波動が終了した可能性ですね。
目先、当面の注目点は29日に予定されているECBの資金供給額ですね。この供給額が非常に注目されます。世界の動きに追随した白川総裁が行動を起こしたのは最近ですからね。デフレを容認していると思われた日銀が、実は変身しており、1%の物価目標をもっていると市場から認知されたのが先日の10兆円規模の国債買いです。面白いものですね。政府の覆面介入がこの日銀の布石になっています。
分析を変えた国際資金運用の役者は日本株の魅力を再認識したのでしょう。先物から2部市場と既に40兆円の資金が生まれたそうです。僕は確認していませんがメディアで数字を言っていましたね。多くの人が乖離調整を予想しています。実は私もその派閥です。しかしどうかな?『押し目買いに、押し目なし』の格言もあります。
バラ色に見える株式相場ですが、こんな見方もあるようです。
『 当初、新日本製鉄(5401)の3年間のアウト・オブ・ザ・マネーのプットオプションを買う予定だったが、私が連絡したブローカーはその取引に乗り気ではなかった。そのため他の部署に連絡して、同社の5年間のCDSのプロテクションを10億円買う気があると伝えたところ、100億円を買う気はないかと言われたため、大量に買い付けた。』と言う報道を発見しました。WSJの記事です。
この意味は面白いですね。日本の構造改革が遅れる可能性も考えているのでしょう。つまり構造改革が遅れて新日鉄が倒産する可能性も僅かながらあるから、CDSを買って本格的に新日鉄のような大型株を買うポジションを組むのでしょうか? 僕も普通は現行にはもう少し調べてから書くのですが…何しろ時間がなく勘で書いていますが、おそらく大きな資金の移動が背景のある動きかな?と推測していますね。まぁ、少し時間を作り、調べて考えてみます。
新聞には様々なヒントがありますが、そのヒントに普段から考えていないとその記事の価値が分かりませんね。下地があり多くのアンテナを張って記事を読む、そこから展開を考えシナリオをいくつか用意します。時間をかけ自分のシナリオを検証し、自分で的を絞り投資します。お金が一杯あれば色んな実験を出来てその実験から方向性を探り、本物を見つけることが出来ますね。今は過剰流動性相場の色彩が一番強いですが別のシナリオもいくつかあります。
カタルの選択は時々的外れなものを選択して固守しますからね。気を付けないとなりません。今は過剰流動性が本流のようにも見えますが、時代の変遷が僕は一番の革命じゃないかと考えています。時代革命なのですね。ネット文化は産業革命に匹敵するものなのです。きっと情報に対する価値観が日本では非常に遅れていました。非情なんてものじゃないですね。情報がサービス程度に考えていたのです。しかし情報が命を左右するものなのですね。震災の津波の情報を考えてみれば分かります。誰かが『津波が来るぞ逃げろ!』と叫んだ情報を生かすかどうか?あなたは情報の価値を、どの程度重要視しているのでしょう。

投稿者 kataru : 2012年02月27日 13:30