未来かたるが語る

今日の市況

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2012年02月29日

2/29

かたる:最近は時間がなくて、あまり相場を見ていないし勉強する時間も限られています。だから新鮮な情報をお届けできるかどうか…でもテレビや新聞の解説よりマシかと考えていますが…。

日本株はかなり割安の水準なので、この程度の値上がりで、一旦、始まったと思われるインフレ相場が簡単に終わらずに、非常に大きな時代の分岐点である可能性がありますね。今日は29日で、明日にも判明するECBの資金供給金額が分かるのでしょう。一時100兆円説もあったようですが、経済規模が似通っている米国のFRBの規模から考え、そんなに急激に資金需要があるのでしょうか?

本来、健全な企業は資金が欲しくても我慢するものでしょう。2度目の供給で巨額の資金調達になれば、その金融機関は大丈夫か?という懸念が生まれて、周りからも疑われますね。僕は30兆円から20兆円程度なんじゃないかと思います。

相場の強さは、試練によって鍛えられます。だから相場の腰を強くするために、そろそろ足踏みが始まる頃でしょう。列車に乗り遅れた人が一回りして戻ってくる山手線のように、また金融相場と言う列車に乗ればいいのです。慌てて上を追うべき場面ではないでしょう。私はネット文化銘柄に賭けるのが面白いと思いますが…。

相場の本流は明らかに金融相場の流れです。しかしスケールアップするためには調整をして新規参加者を待たねばならないでしょう。先物から上がっているためか、スターらしい銘柄も生まれず、意外に腰が軟弱なのでしょう。僕はこのECBのイベントで、目先のピークを打つのかな?とも考えています。

故に一度、ポジションを落とすのが筋でしょう。一旦、駅で休み、それから次の列車を待つのが僕の選択肢の一つです。今日は中身が乏しいですね。ごめんなさい。

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2012年02月28日

2/28


かたる:昨日述べた新日鉄のCDSの話は、何も非現実的な話ではなく、エルピーダの例を見れば分かる。確かにエルピーダはDRAMに拘りすぎ、ARM社のように携帯端末への転換に遅れた面もあるが、基本的には設備等に対する税金や法人税、労働条件による年金費用や健康保険などの費用負担に電力料金などの基本的な基盤維持価格(インフラ価格)が日本は世界的に見て製造業は成り立たない面がある。故に世界で一番だった半導体が韓国のサムソンに抜かれ、やがて灯が消えてなくなる。昔の繊維や石炭産業のようなものでしょう。昨日、書いたあの記事の内容を精査する必要があるのは明確な流れですね。

つまり何度も話しているように車などの組み立て製造分野、テレビもしかり…技術力の乏しい産業に拘れば敗退するのでしょう。それでは新興国が真似を出来ない先進国型の産業とは何か? ダヴィンチなどの医療ロボットやホンダが開発しているアシモなどのロボットですね。オリンパスはカメラを捨てるそうですね。競争の激しい利益の出ない分野は捨てるのが鉄則です。日立が方向転換を始めたのはそこに尽きますが、改革のスピードや規模が小さいですね。未来都市に向かえる会社なのに…ソニーだってネットテレビの雄に成れる素質があるのに経営資源を投じていません。

成長する会社を見ると時代の色彩を反映していますね。富士フィルムは、技術革新で写真はなくなりましたが、いろんな分野に進出しています。ただあまりに多様化しすぎていますがコダックと経営方針が違うから生き延びています。

どこで調整を入れても不思議ではない金融相場の位置です。225銘柄では、昨日は140銘柄がRSI70以上になっており、ここ数日連続しています。いずれ訪れるこの調整の仕方が問題です。最も強いのは循環物色です。先ほどエルピーダの例を示したように先進国の中でネット文化は日本が進んでおり、アップルのような巨大企業は存在しませんが、たくさんの成長企業が存在しており、全体が休む時に買われる今日のような相場が理想的ですね。本当はグッドウィルも世界的な成長企業に育つ可能性がありました。介護は日本が誇る世界への成長分野ですね。介護方法のノウハウはサービスですが、このようなソフト資産は簡単にマネができません。

さてWSJの報道では、日経新聞とは違いECBの供給額を50兆円規模と予測していますね。これでも大変な数字ですね。FRBの規模に匹敵します。僕はもっと少ないかもしれないとも考えています。基本はこの金額は世界中で何処に向かうかです。やはりインフレは避けられず、日本は円安の方向性にあるのかもしれません。先ほどの企業が製造するうえで日本で活動するためのインフラ価格は割高ですから、貿易赤字が続きやがてゆとりは消え計上も赤字化するシナリオが存在しますね。原発の否定はここにあります。だから昨年、東電が問題化した時に国家責任にして原発の処理をスムーズに運べば、今く行けば原発の多くは稼働し、電力料金の引き上げも少なく、原材料の輸入も抑えられ貿易赤字にならないかもしれなかった。

結果論は評論家が後講釈で述べますが、現実の選択は難しいものがあります。頑張ってくださいね。

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2012年02月27日

2/27

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かたる:相当に強い金融相場が始まっているようです。1989年から始まった資産デフレが終焉するのでしょうか? 為替は1985年から始まった円高が終わった可能性があります。 当面の流れは大きな転換点の可能性があり、時間軸は10年単位のものです。何しろ為替はプラザ合意からの転換で、時間軸で27年間。株式などの資産価格の下落は23年間の下降波動が終了した可能性ですね。

目先、当面の注目点は29日に予定されているECBの資金供給額ですね。この供給額が非常に注目されます。世界の動きに追随した白川総裁が行動を起こしたのは最近ですからね。デフレを容認していると思われた日銀が、実は変身しており、1%の物価目標をもっていると市場から認知されたのが先日の10兆円規模の国債買いです。面白いものですね。政府の覆面介入がこの日銀の布石になっています。

分析を変えた国際資金運用の役者は日本株の魅力を再認識したのでしょう。先物から2部市場と既に40兆円の資金が生まれたそうです。僕は確認していませんがメディアで数字を言っていましたね。多くの人が乖離調整を予想しています。実は私もその派閥です。しかしどうかな?『押し目買いに、押し目なし』の格言もあります。

バラ色に見える株式相場ですが、こんな見方もあるようです。
『 当初、新日本製鉄(5401)の3年間のアウト・オブ・ザ・マネーのプットオプションを買う予定だったが、私が連絡したブローカーはその取引に乗り気ではなかった。そのため他の部署に連絡して、同社の5年間のCDSのプロテクションを10億円買う気があると伝えたところ、100億円を買う気はないかと言われたため、大量に買い付けた。』と言う報道を発見しました。WSJの記事です。

この意味は面白いですね。日本の構造改革が遅れる可能性も考えているのでしょう。つまり構造改革が遅れて新日鉄が倒産する可能性も僅かながらあるから、CDSを買って本格的に新日鉄のような大型株を買うポジションを組むのでしょうか? 僕も普通は現行にはもう少し調べてから書くのですが…何しろ時間がなく勘で書いていますが、おそらく大きな資金の移動が背景のある動きかな?と推測していますね。まぁ、少し時間を作り、調べて考えてみます。

新聞には様々なヒントがありますが、そのヒントに普段から考えていないとその記事の価値が分かりませんね。下地があり多くのアンテナを張って記事を読む、そこから展開を考えシナリオをいくつか用意します。時間をかけ自分のシナリオを検証し、自分で的を絞り投資します。お金が一杯あれば色んな実験を出来てその実験から方向性を探り、本物を見つけることが出来ますね。今は過剰流動性相場の色彩が一番強いですが別のシナリオもいくつかあります。

カタルの選択は時々的外れなものを選択して固守しますからね。気を付けないとなりません。今は過剰流動性が本流のようにも見えますが、時代の変遷が僕は一番の革命じゃないかと考えています。時代革命なのですね。ネット文化は産業革命に匹敵するものなのです。きっと情報に対する価値観が日本では非常に遅れていました。非情なんてものじゃないですね。情報がサービス程度に考えていたのです。しかし情報が命を左右するものなのですね。震災の津波の情報を考えてみれば分かります。誰かが『津波が来るぞ逃げろ!』と叫んだ情報を生かすかどうか?あなたは情報の価値を、どの程度重要視しているのでしょう。

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2012年02月24日

2/24

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かたる:ようやく始まったかな?…と感じる『日本の夜明け』

日本国民は完全なボケ状態です。メディアをコントロールする官僚も自分たちの給料の削減を受け、仕方なしに改革に着手する気になったのでしょうか? これは考え過ぎかな? それとも神のなせる業か? 昨年の大震災が起こった直後に、ノー天気なカタル君、震源地が都会ではなく東北だからたいした被害もないと当初は判断していましたが、まさかの津波の規模でビックリしましたね。人生観を大きく変えた人も多いと思います。僕の好きな作家の宮本輝も神戸で被災し人生観が変わった一人でしょう。

この津波が原発事故がよんで大幅な貿易赤字に繋がりました。省エネが進んでいるとは言え、日本は資源のない国です。肝心の加工貿易体制も基礎コストの上昇から、空洞化が進みマーチが海外生産に代わりました。今度は自国車を日本に輸入するわけで、どう考えても貿易収支の赤字は定着しそうです。資本収支の効果で経常収支が黒字だから…と安易な意見もありますが、借金をして暮らせる時間は残されているのが道理です。プライマリーバランスの概念は大切でしょう。

この基本的な概念の裏での大きな関心は、ボルガー・ルールの行方、そうして、この度のオバマ政権が発表した税制改革ですね。日本では企業減税ばかりが報道されていますが、海外利益に対する課税を巡る考え方は注意をひきそうです。この仕組みを調べ少し研究する課題がありそうです。

さて為替は80円台に入っている様子です。先ほどのエネルギーの輸入コストはこれまでは円高の為に原料の値上がりは相殺されていましたが、今度はもろに響きますね。円安での原料高です。先日、私は先進国と新興国の話をしました。1985年のプラザ合意からベルリンの壁崩壊の平和の恩恵は、アラブの春で完結でしょうか? まだシリア、イラン、北朝鮮などグローバル化に参入していない国はありますが。先進国と新興国の差はこの27年で大きく縮まりました。鄧小平の南巡講話は歴史的な転換を示す事例でしたね。政治の力はすごいものです。リーダーが確りすれば、国民は潤います。

戦後、日本は米ソの東西冷戦の下で米国の庇護と言う恩恵を受け成長してきましたが、そのタガがベルリンの壁崩壊で外れたのですね。だから「失われた時代」に向かいました。私が小沢氏を支持する理由は、政治家で一番、日本の将来を考えている人じゃないか?と思うからですね。消費税の引き上げに反対している理由は分かりませんが、米国側になびくより、独立国家の道を歩もうとしているように見えましたね。徴兵制度を含め日本は軍隊を持つべきでしょう。対等な立場の話し合いすらできません。まぁ、この話は兎も角、この円安に流れは、簡単に止まりませんね。

先ず一つは、原発アレルギーが強いことです。過剰流動性の供給は資源価格を押し上げます。経済活動が盛んになり消費量が更に増えます。人口の多いアジア圏がグローバル化に参入し、コスト競争になりますね。仮に1ドル80円が100円になると、おそらく電力料金は毎年改正され、原料高次第で、今の2倍ほどになる可能性さえあります。1割や2割程度なら吸収できるでしょうが…もし原料高下の円安なら時代が変化しますね。デフレからインフレへ、嫌でも燃料費だけ取ってみても分かりますね。

加えて滞る政治活動、沖縄の基地移転ひとつ決められずにいる現実は、成田闘争の構図に似ています。日本人は優柔不断な国民です。自分で自分の人生を決められません。株屋なら分かりますね。自分で確固たる信念を持って投資をする人が、何人居るのでしょう。みんなロボットですよ。それは教育制度の問題で、日教組と言う構造問題でもあります。橋下さんが教育を問題にするのも、この構図でしょう。

僕は世界で一番、おいしい食事を提供できる国なのに…。何故、これほど失われた時代が長引くのか不思議でした。だから何度もチャレンジしましたが、全て無駄でしたね。今度は自力ではなく、周りの環境はベルリンの壁崩壊と同様な環境になってきましたね。大震災からの津波が原発事故を生み、エネルギーの輸入が貿易赤字を拡大させ、やがて蓄積された富は失われます。円安なら海外に逃避した企業が戻れば良いじゃないか?との声もあるでしょう。しかし基礎インフラコストがどう考えても負けています。故に、このままでは一度は危機を味わうほどでないと…、行くところまで加速する可能性があります。

基礎インフラコストとは、何も電力料金だけの話ではありません。年金を筆頭にする労働コストや必要度の低い環境整備コストなど、様々な企業活動をしていくうえでの必要コストは、日本では国民感情が煩く、難しい国なのでハードルが高いのですね。だから日本は産業障壁が高く、輸入品が普及しませんでした。韓国のサムソン、中国のハイアールなど世界で成功しているのに、車でも、韓国の現代も撤退しましたね。ファッションの世界では、日本で成功すれば、世界で通用すると言われているほどハードルが高く、品質管理が厳しいのです。一度、海外で成功した産業が、円安だけの理由で、簡単に国内に回帰するとは考え辛いのです。

グローバル銘柄でカタルが注目しているのは、半導体のエレクトロン、電子部品のTDK、車のホンダ、そうして産業機械のコマツ、最後に設備投資のファナックです。この5銘柄は日本を代表する産業で、日経平均株価のコア・ストックです。トヨタではなくホンダの理由は米国経済の動向を色濃く反映するからですね。それにロボット技術に惹かれています。村田も好きですが…この間はあまり話題になりませんでした。

株価水準が非常に安かった…のですね。だからまだ全体が上昇しています。カラカラに渇いていた印象ですね。まだ全体の市況が上昇し、脇役も僅かながら上昇を開始しました。2部市場の連騰記録が話題になり、割安株ファンドが設定されていますね。いつもの手口は変わりません。日本にも居るのでしょう。所謂、勝ち組の権力層が存在するのでしょうね。誰でも簡単に仕組みは分かりますね。自分たちが安値でリスクの少ない投資をして、投資信託が受け皿になります。投資信託が買う株価も決して割高ではありませんが、受け皿の組織ですね。本当はもっと早く設定すべきだったのですが、昨年の11月末の世界の中央銀行の協調介入で、流れは決定していました。

僕が今頃、金融相場のレポートを書くのは、あの頃は、誰も信じなかったのです。しかし現実に株価が騰がってくると、なるほど…と人間は僕のレポートの価値を信じるからですね。矛盾していますが、これが現実です。アイディアは単にアイディアに過ぎません。選択するのは自分なのですね。自分自身も様々な選択肢の中から、選択を誤っている現実があります。豊富なお金がある訳ではなく、全ての実験にお金を投じることが出来ないからです。

ただ序盤はあくまでも下準備で、株価が加速するわけではありません。まだまだ準備段階でしょう。先ほど述べた円安のデフレからインフレへの感情転換は、そんなにスムーズに転換するわけではなく時間がかかります。世代を超えた転換ですからね。20年、30年と言えば、現役世代が引退する時間の長さです。一昨年から感じていた方向転換は、ようやく始まったのかもしれません。財政赤字問題から、何れは起こる筈の出来事が、次々に現実化し始めました。公務員の給料のカットも然り、むかし息子や娘は公務員にしない方が良いと述べましたね。今までが良かっただけに、これからは悲惨でしょうね。移民制度を検討することになるでしょうが…どうかな?

今回、初めて末端労働者の悲哀を味わい、現実社会で株価を考える機会をもらったわけです。おそらく政策当局の当事者は、周りに末端労働者は居らず、日本の現実社会が分からないでしょう。小林多喜二の蟹工船の世界ですよ。早く改革を実現しないと広がる貧しさに侵されてしまいます。JALの年金カットの話で、株屋時代にお客さんは私たちが積んだ年金が、どうしてカットされるの?…とご立腹でしたね。あの高学歴な人達が、現実の年金制度の仕組みを分からないとは驚きでしたが…日本人のロボット化が進んだ現実でしょう。

文脈が捉えづらいでしょうが、底流に流れている意味は、ご理解いただけると思います。おそらく、この円安は、多少の波はあるでしょうが、日本が改革を実現するまで続くでしょう。ただファナックの事例もありますからあまり悲観をすることはありませんが…。それに膨大な公共事業投資が効かなかった反省を踏まえ、公共事業投資の中身が変化し、森内閣時代に光ファイバー網の整備をしたおかげで、物流と情報化のインフラが整備されました。日本は世界でいち早く、スマートフォン文化が生まれやすい環境にあります。最近再び値下げ競争になってきましたね。まだ高いコストです。LTEの整備などが終わりあと3割ほど下げられるなら良いですね。儲け過ぎでしょう。もう一つは技術革新です。できれば蓄電池の技術分野で、画期的なものが生まれれば世界でも通用しますね。太陽光と蓄電技術が進化すれば良いのに…なぁ~。

エネルギー問題で、僕はキャパシタの進化も望んでいます。失われているエネルギーを利用するキャパシタは面白い技術ですよ。収益が現実化し始めています。しかし今の株価はマツダの採用を株価に反映していませんね。新規カタル銘柄のキャパシタ銘柄にもエネルギーから注目してください。目先の業績は悪いのです。3流銘柄ですからね。

そのマツダが公募増資を梃に、初めてのケースになる可能性を秘めています。この意味は次回に委ねますが注目される公募ですね。先駆したエレクが再び高値圏になり、ホンダは予想に反し一気に200日線を抜き上昇波動を未だに保っています。そんな時に、野村も休みなく買いが続いていますね。とうとう、みずほが135円ですよ。公募価格を抜いてきました。人間と言うのは不思議な存在です。値下がりしているものは売りたいが、自分の買値を上回れば、人間心理は逆転するものですね。1月12日から開始した金融相場の第一弾目の波動は、まだ続いています。そうしてさらに輪を広げていますね。徐々に投資家層が復活し、新規の参入者が増えるのでしょう。今日のレポートの採点は落第点かな?勉強不足かな?

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2012年02月23日

2/23

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かたる:今日のトップニュースは世界競争が加速することですね。これからの時代は世界標準が模索されます。アラブの春からの一連の流れもグローバル化の推進です。まだ世界には核開発のルールが模索され誤解があるようですが…時代を見ると欧州危機も通貨体制の実験ですね。だから何れドルも円もなくなりSDRと言う国際通貨になるでしょう。既に会計基準は整備され統一され、今回の金融危機によりBIS規制も整備されます。

そうして本日の米国の法人税の話し…韓国や台湾に税制面などのインフラ整備が遅れているから、半導体やファブレスなどの製造業は日本から消えました。エルピーダもとうとうなくなるのかな? 当然、世界基準の消費税率は20%でしょう。年金も含め多くの労働環境などが統一化されるはずですね。日本株は流動性の供給と割安水準の為に強い動きを続けています。「押し目買いに押し目なし」の格言のような相場展開です。昨日の野村はビックリしますね。つい先日まで倒産を含む色んなうわさが市場に飛んでいました。理由は劣後債の募集です。野村総研から土地建物を売却する話など…いよいよ最終局面と言う段階だったのでしょう。世界の中央銀行の協調姿勢は何が何でもやり遂げる意気込みを感じます。やはり米国の大統領選を始め、選挙の年だから景気対策に熱が入るのでしょう。

タダ気になるのは、これほどの環境下なのに、明確なリーダーが不在です。僕はネット文化を焦点にDENAやグリーが先進国の技術革新銘柄として面白いと考えたのですが、今の所、市場から賛同を得られない様子です。ここまでは強いけれど割安株の水準訂正に過ぎませんね。新しい時代を買う動きは見られません。この発想は新興国に向かっていた資金の揺り戻しの発想でもあります。先進国は新興国が追い付くのを待っていたわけで、ようやく中国などもかなり成功し先進国と新興国の差が縮まりました。故に新時代の技術革新で整備されている日本のネット文化が情報の価値を高め、先進国の産業構造を変化させるのです。

こう考えるとHTML5などの技術者の年収が高騰していると言う理由も分かりますね。生糸を輸出した鐘紡や一次産品の北炭や三井松島がエリートだった時代から、3丁目の夕日の時代は、日本を加工貿易立国に引き上げたトヨタや松下の時代でした。円高などの為替問題もありますが、日本にはアニメやゲームなど、付加価値の高いソフト資産があります。サンリオの株価が騰がるわけです。日本には様々なビジネスがスマフォを中心に興っていますがスター株はまだ生まれていません。過去、トヨタや松下株を長く持っていた株主は膨大な資産になりました。きっと育つ筈、だからDENAやグリーに注目している理由です。製造業の時代は終わり、ネット文化の情報の価値が見直されるのでしょう。日本人は自分達の創造する価値を分かっていませんね。

例えば料理です。一流の老舗の料理人がテレビに登場し簡単にレシピなどを提供していますが…あのアイディアは相当な価値があるのでしょう。僕はトマトの湯むきも知らなかったし、ジャガイモのレンジにかけた後に皮をむく方法も知りませんでした。でも知っていればすごく便利ですね。ごぼうの泥おとしをアルミホイルで取る方法なども知りませんでしたね。たくさんの先人の知恵を生かした情報化の文化です。ネットはその代表格でしょう。きっと、このような先進国のソフト文化がビジネスに育つ時代が新興国との差を広げるキーワードと考えています。

さて本物の金融相場に発展するなら、株が溢れるみずほや大幅に株数が増えるマツダは注目される銘柄になる筈です。小粒ならゲリラ戦へ、好循環が続き調整が進むなら、これも強い相場ですね。休み方が問題になります。まだ全体水準が止まったわけではありませんが、いろんな見所がある訳です。今日はこの辺で…。

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2012年02月22日

2/22

かたる:強い相場ですね。いくら割安だったと言っても二部市場の連騰記録はすごいものですね。みずほが、あっという間に3割上がりましたが、この銘柄は試金石の一つですね。本物の金融相場なら、公募のうち返しを拾います。そうして玉が沈みますから、だんだん上げ波動が早くなります。1985年のプラザ合意から円高が発生し、日銀は緩和政策を採用し、資産インフレを見逃しました。不動産価格が2倍、3倍に跳ね上がり、その買い手は、お金のない投機筋が主導したのですね。故にバブルが巻き起こり、日本が長い低迷に向かいました。残念なことに、未だに新体制が確立されていません。

社会党は消え、民主党が生まれましたが、まだ混乱していますね。政治のシステム障害でしょうか? せめて米国型の大統領制度なら、政治を主導する内閣の力は強くなるのじゃないでしょうか? でも菅さんの姿は、意外に内閣総理大臣と言うのは力があるんだな。と感じましたね。単なるお飾りだけではないのですね。この難局を野田内閣は乗り切って欲しいものです。僕の感覚では、今の所、大きな間違いはなく支持率は低いですが、無難に乗り切っています。その真価が発揮されるのは、いよいよこの春ですね。相場がここで終わるか、一段高するか? 政治の影響は非常に大きいですね。夢を国民に与えることが出来るかどうか? 3丁目の夕日が話題になるのは、昭和30年代は貧しくとも、夢があったからですね。目標があったのです。希望と言う言葉は大切です。

日本は老人大国ですが、まだ立て直すことが出来ると思います。新しい技術はネット文化、他にも医療や介護の分野で育っていますね。間もなくロボットも登場するでしょう。人口の減少はロボットで補えばいいのです。車に代わりロボットが先進国の進む道、車はIT技術だけにすべきでしょう。ファナックのNC装置のイメージですね。組み立てなどは第三国に譲るべきでしょう。何処に力を入れるか? 忙しければ、時間がなければ、力を入れる分野に時間を割き、効率の悪い部分を切るのが経営です。それを日本は総資産経営をしてきました。大企業ほどそうですね。

今朝、何気なくテレビを見ていたら、銀行株の値上がりを貸し出しが増えているから…と何処かのアナリストが解説していましたが、間違ってはいないかもしれないが、ポイントがずれていますね。国内貸し出しなど利潤が乏しいからね。この金利差です。日本のお金を海外で貸し出す、三井住友が貸出債権を買っていましたね。ただあれはリスクの少ないものでした。一番の投資はアジアの銀行を買収することですね。日本の銀行株が上がったのは単純に割安だったからですね。それだけの話でしょう。まだまだ割安です。三菱UFJの株価は冴えないが、流石ですね。外人投資家の持ち株は増えていました。

さて何度も解説しているように、ここでの注目銘柄は、みずほの動向です。この株の動きは非常に注目されます。更に増資を発表したマツダも興味があります。この一番の狙いは仕掛人の存在です。更に貿易赤字は続き、為替の動向が注目されるからです。原発の再開に合わせ、日本のエネルギー政策をどうするのか?真剣に考えねばなりません。野田内閣の課題は多いですね。

前から予想しているように、調整は必要でこの形が注目されます。一番強いのは時間調整で上がった株価が下がらずに、個別株の循環物色が始まることです。先駆した銘柄が再び買われたり、新しいスター株が誕生したり…、このような形が望ましい形です。新規カタル銘柄に採用した、有機EL関連は今日も上がっていますね。採用時の株価は237円でしたが、今日は300円台に入ってきました。個別材料株物色の色彩です。この株は最初に指摘しているように、目先業績は悪く仕手材料株の評価になりますね。最低2倍、最高は4ケタ相場と予想しています。

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でも僕は日本が世界の注目を集めるのは、外人投資家が評価しているネット文化だと思っています。DENAにグリー、更にサイバーなど何もゲームに留まらない無限の広がりが予想されます。情報の価値観がお金に代わります。分かりますかね? 楽天の消費データやゲーム会員の傾向を分析すれば、仮想空間と現実を結び付けるビジネスが生まれます。先日、テレビでゲームの世界を演出した酒場に見知らぬ若者が集まっていましたね。この仮想空間を現実に繋ぐビジネスはどんどん生まれ無限に広がり、GPSなどのインフラが生きて情報都市の未来型都市が生まれますね。この形は日本だけでなく世界に広がります。

だからグリーやDENAの1万円相場は単なる通過点の可能性があり、アップルに近づく存在かもしれないのです。故に消費者庁はライブドアやグッドウィルの失敗を糧にして欲しいのです。日本村社会から脱出して、若い勢力を健全な方向に誘導し育てるのが経済産業省の使命の筈です。夢を語れる相場になると良いですね。希望こそ、明日への糧でしょう。

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2012年02月21日

2/21

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かたる:今日は時間がなく、あまり書いている時間がありません。ポイントだけ述べてみたいと思います。全体の調整は当たり前のことです。乖離調整はどんな成長株でも、どんなに力強い金融相場でも起こります。つまり安値で買った人が利食いを入れるわけです。その売り圧力と新規の買い圧力のバランス感覚ですね。今回は値がさ優良株、つまり先物が買われ、裁定取引による現物買いが全体を押し上げました。最も強い形なら現物が直接、沈みますから…上値に行くに従い軽くなります。しかしそうではありませんね。でも弱いわけではなく強い相場です。

今日は全体は休み、下げていたネット株が反発しています。このような形は好循環物色の範疇です。一番強いのは先駆した株が下がらない形なのですが、グリーやDENAはここで急落しましたね。上がったから調整は当たり前ですが、本当に強いなら下がらずに調整を終えますね。そこまで強くはないのでしょう。ただネット株は個人の株ですからね。ホンダやコマツなどの乖離調整が注目されますね。要するに賑わっている株があれば良いのです。エレクトロンの動きはそんなに強くないですね。ボックスと言っても過言ではないでしょう。ホンダはどのような形を経るのでしょう。コマツはどうですかね。この辺はみずほの大型公募のうち返しと、ともに注目されます。

休む形が重要で、仮に値幅調整を入れたとしても、短期のリカバリーなら問題ありません。この切り返しが注目されます。一番まずいのは、どれを責めても駄目なケースですね。このケースは空売りになりますね。新規カタル銘柄の有機ELは人気になってきましたね。僕は2倍は確定と述べています。場合によれば4ケタを狙う位置まで急伸する可能性のある銘柄、キャパシタも同じように有望ですね。太郎君もそうだし…所詮、上がる銘柄は決まっているわけで、後はタイミング次第なのですね。皆さんも頑張ってください。今日はここまでです。

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2012年02月20日

2/20

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かたる:11月30日に世界の中央銀行の協調姿勢から、ECBの50兆円、日銀の10兆円、そうして中国の2回目の預金準備率引き下げの金融緩和で、金融相場の色彩が強くなってきました。業績数字が悪く買いにくいのですね。多くの人は利食いを先行させ、中には空売りをしている様相でしょう。しかし現実は金融相場の色彩が濃厚です。

金融相場の強さを見る上で、注目されるのはやはり「みずほ」でしょう。理由は公募価格に位置しており、売り物がいくらでもあるからです。つまり今回の金融緩和により、一気に第一段階の売り物ゾーンに突入しました。ここからが正念場。この売り物の壁に対する動きがどうなるか? 当面の一番の見所ですね。正直に言えば、ここまでは真空地帯で多くの売り物はありませんでした。しかしみずほに代表されるように、ここから上は、どの銘柄もかなりの壁でしょう。

もう一つは指標面で過熱感がありますが、ある意味で健全な形に見えます。理由は不正取引が発覚したグリーなどの個人投資家が主体のネット文化銘柄が軟調な展開です。このセクターはいつも批判されます。ライブドアと同じですね。日本の社会環境では、なかなか既得勢力を打ち破る社会体制ではありませんね。マイクロソフト、アップル、グーグルなど米国の文化は時代の変化を容認する実力社会ですが日本は違いますね。この文化の違いで日本は失われた時代を何年も過ごしています。必ず、新参者は抵抗に遭います。ソフトバンクしかり…。この社会の洗礼を乗り越えないと駄目なのですね。成長分野で参入した介護のグッドウィルも消えました。

フジテレビの日枝さんを始め、新日鉄や経団連の仲良しクラブの皆さんが社会の変化を容認しません。でも僕は時代の流れだと思います。AKB48が日中の親善大使に任命されたように新しい力を使うべきでしょうね。

さてカタル君、折角、11月末の世界の中央銀行の協調姿勢から金融緩和の動きを捉えて、早めに過剰流動性相場の指摘をしていたのに…野村証券の動きに付けずDENAに拘っていました。理由はNGモコでしたね。その後、マツダはここ2日間、調整を強いられるでしょうが、円安が続くならばこの銘柄も選択のひとつでしょう。証券株と同様に注目されます。

しかし過剰流動性相場を指摘していますが、ここまでは真空地帯なのですね。更に世界の金融機関はボルガールールに動きを抑えられます。だから僕は、やはり一気に立ち上がる過剰流動性相場には見えないのですね。一度、試みた空売りを再び利用してみたいような気がしています。相場は相場に聞けと言いますが…この心理が(反骨精神か?)きっと僕の敗因なのでしょう。テクニカルは売りを示しているが、相場観が違うと戸惑いますね。この時間差の壁が埋まりません。だからテクニカルを勉強し始めましたが、テクニカルが売りを支持しても…心が逆らいますね。このジレンマの壁をいつ超えられるのでしょう。
僕の今の関心は、全体が休んだ時の動きですね。その形が楽しみです。ここ数日休んでいるネット文化銘柄が上がると思っていますが…。果たして、そのような動きに成るのかどうか…それとも全体がさらに沈むのか?

さて、みずほの株価を注目していますが、おそらく抜けません。仮に抜けても僅かな値幅の筈。野村証券も同様でしょう。金融相場銘柄が売り物の壁に入りましたから、当然、エレクの動きから見れば、ホンダも上値は限られると考えています。ここで、もっとも注目されるのがコマツですね。中国の金融緩和第2段で…しかしまだ預金準備率の段階です。直ぐには株価は連続で反応しないでしょう。主力が止まり、次のステージがどんな形になるのか? ここが今の相場の焦点ですね。

11月末の動きからECBのクリスマスに繋がり、日銀、中国まで想定通り動きました。これで一連の金融緩和の材料は完了です。もう一つは考えられるのは欧州の峠越えですが…これは既存路線ですね。間もなく、バラ色の金融相場の最初の調整を迎えます。

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2012年02月17日

2/17

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かたる:いやはや…魔坂のサプライズで驚きからの転換ですね。
ただ全体は上がっていますが、真空地帯を駆け上がるイメージで実態は強いのかどうか…少し戸惑っています。一つは人気株が生まれないことですね。先物からの買戻しが主体のようで、日本を代表する銘柄に買いが続いているだけの印象です。主体が外人投資家の買いだからでしょう。トヨタの動きを見れば分かります。

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あまり強くないのかな?…と感じるのは、強い相場は材料が出ると回転が効くものですが寄り付き高になり、下がるケースが多いですね。本日のマツダもその形です。先日の大阪チタンもそうでした。まぁ、携帯ゲームのDENAやグリーは上がったので調整が入っても不思議ではありませんが、この調整の仕方は買いが継続してないようですね。新たなファンドの参加はないのでしょう。グリーは横ばいから値幅を下げる調整になっています。時間調整より値幅調整の方が回復は早いのでしょうが…。基本的に株価が下がるのは、弱いから起こる現象です。おそらくDENAもグリーも海外進出を、急いだのは昨年の話ですから…どこで収益化するか? この辺りが焦点ですが、その海外展開が遅れているのかどうか…株価が騰がって来たら面白いのに…ね。

他の銘柄で大きく期待出来るのはあるにはありますが、大きく育たないのですね。たぶんせいぜい2倍程度でしょう。ひとつのカタル銘柄の太郎君は、今日は高いですね。先日の決算数字は在庫価格の調整か?数字が悪かったですが、今年は注目されますね。更に最近、新規にカタル銘柄に採用した2銘柄の有機ELTとキャパシタ関連は好調のようです。両社とも誰かが注目しているようで、買いが入っているようですね。株価は注目してから、相場全体の後押しがあり、既に上がっています。でも大阪チタンはサッパリですね。最近、見切り売りがあったようですね。しかしチタンの使用量が減っているとはいえ、業績の数字は落ちないでしょうね。007は依然、興味は増すばかりですが…如何せん、足元の数字が悪すぎます。最近の家電は、全てWiFi通信が利用されているようですね。スマフォ効果でしょう。この点で何か出て来るかどうか…。

米国景気の改善で、業績数字が上がるのはホンダでしょうね。しかし乖離調整をしない銘柄はありませんからね。コマツもそうです。何度もIRNETで取り上げ上がってきましたね。だって足元も数字はそんなに落ちないのですね。欧州危機でも地域売り上げのセグメントを見れば分かる話です。日銀の本気度を、どう考えるかが当面の焦点ですね。そこで最近の米国の金融株の動向を平均で見てみました。下のグラフです。大手6社平均値ですが、およそ安値から3割の上昇で、やはり過剰流動性の可能性も高いようです。ムーディーズの評価とは違い、市場評価は中央銀行の動きを捉えています。

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全体のボリュームが上がり、やがて個別株物色も盛んになるでしょう。僕は、やはり試金石として好業績のグリーの動きじゃないかと考えています。ずっとDENAを追ってきたので、本当はDENAを取り上げたいのですが、NGモコへの追加支出がなく海外展開の遅れが確定しているためですね。グリーへの評価は海外会員が提示されているので、変えたのですね。DENAの方が進んでいると思ったのですが…この点は定かではありません。まぁ、何れ分かるでしょう。どっちでも同じことです。大差はありません。

相場があまり強くないと考えているのは、ソフトバンクの動向も一因です。ようやく上げ波動になってきましたが、未だに底入れがチャート上は確定しているとは言えません。要するに今の相場は、流動性供給による買戻しの裁定買いに、日銀のサプライズが加味された二段ロケットのイメージなのでしょう。本物の金融相場なら、流動性供給から実社会の景気が上向き、やがて金利が上がります。日米とも同じです。しかし今は流動性を供給している最中で中央銀行が国債を買っているので金利が下がっているのでしょうね。本当は都市銀行は長期債を中心に、この機会に債券を売るべきでしょう。

今は過剰流動性相場の入り口で、未だに金利が下がっていますね。だから信頼感は、今まで騙されていることもあり今ひとつなのですね。ただ先ほどの米国金融株の動向、さらに日本株の動向、特に大型公募のみずほの株価などは、これからも動きが注目されます。

流れの読みで収益は大きく変わりますね。外人投資家の評価をどう考えるか?僕はそんなに強くないとの考え方で、ずっと空売りも視野に入れていましたから、すんなり乗れませんでした。野村証券は100円上がりましたね。ECBの資金供給を受け264円でその後231円の後で345円ですからね。マツダの120円台からの169円も大きいですね。いくらでも儲かる手段があるのに…好業績のグリーに惹かれているのは困ったものです。いったん外したのですがやはり考え方は変わらないようでしょう。ネット文化は日本を代表する産業だから故に株価も評価されると思っているのですね。まぁ、追証の懸念もあり株数を落としましたが…本音はここにありますね。

流動性相場ならお手のものですからね。いくらでも利益を上げられるようになるでしょう。その前に洗礼を受けねばなりません。だからみずほの株価は注目されます。僅か130円ですからね。1億でも2億でもいくらでも売り物があるでしょう。10億株ぐらい買っても僅かな金額です。本物の過剰流動性相場なら確実にみずほは狙われます。何しろ公募株のうち返しがかなりあるでしょう。株価を飛ばさずに玉数が集まるのはそうないでしょうから…。だから…ここから注目されるのです。

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2012年02月16日

2/16

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かたる:なかなか、世の中は面白いものですね。
昨日、テレビで鬱病患者の最新医療診断や治療を報道していました。直接、脳に刺激を与えると言うものです。強力な電磁波や電気で悲しみの感情部分を抑えるらしいのです。要するに効果はあるが推論の段階での治療ですね。世の中の進歩は実験をしながら、経験値を積み重ねるのですね。長いデフレ時代は僕のように大きな考え方の変更を伴うものなのでしょう。幸せとは何か? 昔は努力してお金持ちになることかな?と漠然と考えていましたが…。この年になって自分の生き方に疑問を覚えるとは面白いものです。価値観の変化と言えば聞こえは良いが、挫折が感情を変えるのでしょう。僕は新潟の出身で雪深い長岡出身でした。だから我慢はある程度人並み以上だとは思います。でも流石に20年を超えると限度を超えますね。

一昨年10月にようやく日銀は本筋の資産デフレ対策に着手しました。昔は日銀の窓口指導は権力があったと思うのですが…今ではこのような指導と言う言葉を全く聞かなくなりましたね。一昨年10月のボリュームが少なく、歴史的な転換点だと思ったのですが、やはり出動額が子供の遊びだったのでしょうね。なかなか実態変化が生まれませんね。それほど当局と実体の認識にズレが生まれているのです。しかし今回のインフレターゲット論はビックしましたね。でも本当かな? 本当に効果がなければ更に宿題を果たすために追加の行動をとるのでしょうか?これが日本人の騙され続けた考え方です。

しかし外人投資家は日銀を信じているようですね。前回も日銀は1%以下ゼロまでを目指すとしており、今回の10兆円追加の行動はインフレターゲットの追加行動と認識しているようですね。ここですね。こりゃ、効果が出そうですね。世界の中央銀行を相手にして勝負を挑む金融マンは居ませんね。相手はいくらでもお金を発行できます。その気になれば…当人がその気になっているのに、騙された時間が長い学習効果で疑念が生まれているのが僕らなのでしょうね。また騙されてみますかね?2003年はチャンスだったのですね。ところが元小泉首相は、おそらくあとで語るのでしょうが、相当の日本社会の圧力があり、一期限りで辞めたのでしょうね。いや辞めさせられたのでしょう。

震災でどうも力の構造変化が生まれているようですね。当たり前の話です。世代交代ですからね。ナベツネへの反乱は失敗しましたが、経団連と東電の仲良しコンビに対する枝野さんの綱引きは面白いですね。橋下さんの誕生も現体制派はカチンと来ているでしょうが彼らも時代の流れを良く知っています。僕は共産党的な考えの枝野さんには反対です。もともと株屋は米国の共和党のように小さな政府、個人の自由な選択を求めます。社会からの保護は必要なく自分の努力で道を切り開く、だからなんでも自己責任です。落ちこぼれていてもカタル君の精神構造は変わりません。

さて時間がないのですが、今の相場はこの評価につきます。FRBからECBに流れ日銀が参加しましたね。世界の中央銀行の動きを馬鹿にしては駄目です。当然、円安からインフレが予想されこの流れに乗った株が物色されますね。一例を掲げれば、カタル銘柄で前回、不発だったマツダです。この会社は為替の動向に株価が左右されます。しかし努力はしていますよ。先日、報道があったように中国では出店を加速させ内陸部で成果を上げています。更にエンジン開発から燃費を向上させ、キャパシタの技術を世界の車業界でいち早く採用しました。相場になりそうな予感ですね。まだかなりヘッジファンドの玉は眠っている筈です。

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あとはタイミングなのですね。環境を考えて大所を捉え…でも中央銀行の流動性供給の一番のメインは間違いなく資産へのお金の動きですよ。だから野村証券から目を離しては駄目ですね。つい先日まで倒産の文字がチラチラしていましたが…起死回生の逆転劇のようでもあります。リーマンのあばずれはおそらく米国不動産投資をしている筈で、MBSが米国で注目を集めています。リーマンに潰されるかと思ったけれど、逆転劇はこのリーマンの残党かも知れません。先日のイタリア国債投資もやっておけばよかったのに…この辺が日本企業の経営者の実力なのでしょうね。本物が欲しいな。

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2012年02月15日

2/15

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かたる:『我々はQE時代に突入した』ドイツ銀行のエコノミスト、アラン・ラスキン氏の言葉だそうです。QE(Quantitative Easing)量的緩和か…世界の中央銀行が11月末から結託して金融危機に挑んでいる姿が見えますね。FRBが先頭を切って100兆円、ECBが半分の50兆円を…更に2月末に追加投入します。意外にもこのタイミングで日銀は経済規模から20兆円から25兆円の間だと思いますが、その半分の10兆円を市場に投入します。

今の図式は中央銀行から銀行に流れ、資金はこの段階で止まり実態社会の企業はだぶつくキャッシュを設備投資に回していませんね。異例の協調姿勢の「QE時代」を演出する世界の中央銀行は一体化しているようです。これは馬鹿にしてはなりませんね。金融危機の米国、そのあおりを受けた欧州危機、20年以上前にバブルが爆発した日本。ようやく三菱UFJは明治以来、蓄えた富を一気に吐きだした平成時代から、再び富の蓄積時代に回ってきたようです。12%には届きませんが8%台に入ったそうですね。自己資本比率が…。

まさか、先日、国会で叩かれていた白川さんが日経新聞には…「今回の取り組みは…物価の長期目標を示したFRBに近い」と報道されています。日経さんも本当かな?脚色がないのかどうか…。僕らは一般的な報道を信じるしかありません。しかしインフレターゲット論を採用したなら、目標に達しなければ更に目標を追求するために、お金をばら撒くと宣言しています。既に充分に緩和されているとは思うのです。だから今年は円安論者が多いですね。貿易も赤字だし…。

このタイミングで加速するのですよ。自然発火するのに油を注ぐのです。そんなイメージですね。でもチビチビですが…。冷酒はあとで効きますからね。一昨年に初めて日銀は資産デフレ対策に乗り出しました。忘れもしません。2010年の10月です。2003年以来の本格的な大相場に入る可能性が濃厚です。何故なら、日本は世界で最も躍進するアジアに地理的に最も近いからですね。

カタル君の苦節20年の生活が終了するかな?
ただ20年も騙されていると、信じれと言う方が難しいのですが、今回ばかりは日本が単独ではなく世界が協調していますから、先進国の再加速の意味もありますね。その時代の立役者がアップルですね。情報革命と言う「アラブの春」現象です。きっと長く読んでくれている読者にはお分かり頂けると思うが…。僕の考えていることが。

下がりませんね。どの株も…。もともと割安なのです。その水準訂正だけで2倍程度まで株価は騰がるのでしょう。今度の週末は時間が取れると思いますから、日曜日にでもリストを掲げましょう。昨年の11月から始まった世界協調姿勢か…この意味は歴史的な実験ですね。まさに世界は一つです。まもなくスマフォは言葉の壁を越え、産業革命に相応しい技術革新期を迎えました。ネット分化を高く評価しているカタル君、DEBAやグリーを掲げていますが…ゲーム等その一環に過ぎません。

相場は交互に繰り返し物色され、金融相場が始まっているようです。

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2012年02月14日

2/14


かたる:いや驚きましたね。日銀がこのタイミングで国債買い入れ額を増やすとは…為替への配慮だと考えられますが…追い込まれており白川さんの考え方が変化している可能性があります。国会で質問され曖昧な1%のインフレ目標を叩かれていましたから、10兆円の国債買い入れをしたのでしょう。FRBの100兆、ECBの50兆に比べ、日銀の10兆は如何にも小粒…しかし冷や水のように効きますよ。何故なら、既に日本経済はデフレ脱却からインフレ、円高から円安への方向転換の時期になっているからですね。お金など紙くずなのです。多くのネット族は知りませんが、僕の小さい頃の初任給は2万円前後だったと思います。やはり世界中の中央銀行がお金を出していますから、ステージが変わるのでしょうね。

時代や:どういう事なの?

かたる:僕は東西冷戦の終了で、ベルリンの壁が壊され、あの時のレポートを読むとこう書いていたね。恥ずかしい話だけれど現実だよ。「平和の恩恵を受ける経済大国の日本は株価が10万円になる」…と、今から思えば馬鹿じゃないか?と多くの人はそう言うが…。

トロ:でもカタルだけじゃないね。あの時は確か日経平均株価は4万円近くしており1000円以下の株価がなくなる時代だったね。あの株価は実態を反映してなかったが、世間の風潮はカタルと同じように浮かれていたよ。

かたる:うん。考えてみるとベルリンの壁崩壊は市場主義の拡大をもたらし、中国などの繁栄を約束したんだね。水が高いところから低いところに流れるように、先進国から新興国に世界の富が流れ、全体はスケールアップしたんだよ。今はBRICsからアフリカの低開発国まで世界の富が回り始めているね。一方、信用の赤字が問題化されるように中国は時代を上手く利用している。米国の戦略が環太平洋に一本化されたように、中国が一番困るのはインフレだよね。一方、世界の先進国は流動性の罠に陥り、インフレターゲット論を採用するほどだよ。だからNYダウ平均17000ドル説が出るのは分からない話ではないね。

時代や:そんなもんかね。

かたる:多くの人が長い円高時代の終焉を予測しているね。事実、貿易赤字に陥り、何れ所得収益を加えた経常収支も赤字に転落する老人大国とのイメージだからね。しかしこの問題は移民を受け入れれば簡単に解決するね。日経ビジネスに鉄鋼業の事が書いてあり6重苦との指摘があった。円高などの悪材料が書かれており労務費が高いと社会保険料などの企業負担を掲げていたが、見方を変えれば世界からあこがれの国とも言えるよ。暮らす人にとり優しい国だからね。企業の経営は電力料金などの基礎インフラ経費が多くなり、難しいが…だから貿易赤字が出るのだけれど…。この辺りのバランスをどう考えるか?一度、熟慮する必要があるね。

今原稿を書いている時間は13:25だけれど…日経平均株価が日銀の発表を受けて上がってきたね。ようやく貧困生活から抜け出せる時代がやって来るかな?

トロ:ハハハ…お前は永遠に貧困のままだよ。まだ良いよ。極貧じゃないからね。

かたる:まぁ、一応、暮らせるからね。そろそろ出かける時間だよ。あとで時間があれば指標などを直しておくね。白川さんも追い込まれると面白いね。やはり野村にも芽が出て来るかもしれないね。非常に危うい賭けだが…世界の中央銀行の流動性供給だから金融株や不動産株の動向からは目が離せないよ。でも僕はやはり調整かな?とも思っているが、日銀のサプライズは効きそうだな。それではまた。

時代や:おいおい、DENAやグリーの話は?

かたる:時間がないから詳しく書けないが予想通りだよ。DENAも悪くないないよ。でも僕はグリーに決算数字から切り替えた。それだけの話だね。間もなく新高値を付けると思うよ。それからだよ。何れも海外売り上げがハッキリしてないね。評価はこれからだよ。じゃぁね。

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2012年02月13日

2/13

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かたる:本日は少しゆっくり解説する時間がありそうです。
何しろ休刊日ですからね。ハハハ…自分でも笑える人生です。さて今の焦点は欧州危機ですが、これはECBの姿勢でほぼ決着でしょう。仮にギリシャのユーロ離脱なら早く解決できるでしょうが、逆に狂乱インフレですね。何しろデフォルトですから誰も信じてくれません。ジンバブエみたいなものですが、ギリシャ国民はユーロの恩恵を実感しておらずドイツ批判をしています。ギリシャ通貨ドラクマなら物価が3倍近くになるのでしょうね。強制的に整理を強行されます。だから仮にも国会議員に選ばれる人だから、おそらくヨーロの財政規律ルールを飲むのが筋でしょう。

間もなく、次の焦点であるボルガー・ルールに焦点が移るでしょう。
今日はこの話をしましょう。『2010年に成立した米金融規制改革法(ドッド・フランク法)に盛り込まれた金融機関の自己勘定取引などを規制するいわゆる「ボルカー・ルール」について、一般からの意見聴取を求める期限が13日到来する。』とWSJは報じています。この自己勘定取引の規制が、世界の流動性を損なうと言うものです。

話題のCDSをバフェットも批判しています。仮にCDSの保証料が上がると、次々に「負の連鎖」が働き、やがて噂で倒産に至ると言うのが情報化の進んだ現代社会の構図です。だからドイツ銀行はECBの資金供給をやせ我慢をして受けなかったのですね。信用が瓦礫のように崩壊する欧州危機、僅かな資金調達ができないばかりに、倒産させなくても済む山一證券が倒産したのは記憶に新しいところです。簿外の損失でしたが…この信用マジックは、誰にも確かな所は分かりませんからね。格付け会社もいい加減なものです。

CDSは、負債の保険ですね。その保険料が100の借り入れに対し、いくら取られるか?と言う仕組みです。100に対し100ならヘッジする意味はありません。100に対し50なら半分の確率でデフォルトすると言う仕組みですね。債務不履行です。先日、三菱UFJ銀行の保証料が日経新聞に掲載されていました。1.28%です。つまり100回に1回の確率でデフォルトする可能性があると言うことですね。ところがパリバは2.09%なので50回に1回の確率で2倍になります。でも金融機関は信用が命で、これは致命的な保証料なのですね。だから私は野村証券の格下げを気にしているのですね。非常に危うい位置なのです。しかし逆にこのまま過剰流動性相場になれば…逆転満塁ホームランですね。仮に日本が財政規律で揉め、政治が混乱し、日本国債が叩かれるようになれば、逆に沈む可能性もあります。

何故、CDSが問題かと言えば、この数字が連鎖を呼ぶからです。仮に取引銀行のメイン銀行がCDSを購入したとすれば、融資先の企業が危ういと他行は思い、一気に資金回収に走り、倒産しなくてもいいはずの企業が、資金繰りで倒産に追い込まれる事態にも陥ります。だから過剰にCDS市場を育てるべきではないから、自己勘定取引のボルガー・ルールが生まれた背景があります。しかしCDSなどのデリバティブ市場が生まれたので、リスクを取ることが出来るようになり、CDSを買って融資を実行する取引が生まれ、新興産業が栄えたのが、インターネット革命や新興国市場の発展ですね。その線引きを巡るルールの決め方が、ボルガー・ルールの存在です。

このルールひとつとっても、世界経済の潮流の変化を感じることが出来ると思います。先進国の経済的な行き詰まりが、過去では全て戦争と言う形で乗り切ってきました。植民地や覇権主義ですね。この覇権の名残からイスラム社会は反米感情が強いですが、アラブの春を見れば分かるように、時代は大きく変わっていますね。だからイランの行為はチグハグに見えますね。むしろ中国の「信用の赤字」交渉の方がスマートで優れています。米国が環太平洋に軍事拠点を移行させるわけですね。TPP交渉の採用で、一気に日本を取り込もうとしていますが、実態は地理的に近い中国と日本が接近した方が有利なようにも感じます。この米中の関係は、日本にとって非常に重要です。

相場の読みも似たようなものです。選択はいろいろです。先日、カタル銘柄に新規に取り入れた有機EL関連に加え、ハイブリッド関連の銘柄も採用することにしました。これで新たなカタル銘柄が2銘柄増えることになります。既存のAOCはまた花が開かないし、大阪チタンもそうですね。007のユビキタスもみんなそうです。DENAやグリーも携帯コンテンツで掲げていますが、海外部門の収益化が遅れているようです。NGモコにお金を払わずに、自社株買いに振り向ける辺り、少しガックリですね。まぁ、皆さんは目先、株価が上がって嬉しいかもしれませんが…あまり褒められた形ではありません。

株価位置が高いものを追えば時間が稼げますがリスクは増します。株価位置が低いものはいつ訪れるか分からない再評価を待つことになります。だから資金が少ない投資家にとって、テクニカル分析が重要になり、勉強を開始しましたね。その成果がDENAかな?ホンダの研究からDENAに応用でき、コナミにも当て嵌まりました。これで3連勝ですね。この見方は…まだ実績が乏しく、あやふやな面もありますが…。もう少しこのヒントの確度を上げる必要があります。

正直に言えばカタル君、証券マンは卒業かな?と言う思いもあったのですが…流石に震災や欧州危機の読みは、今ひとつでしたね。サブプライムからCDSが見えないのは現役ではなく、新聞などの報道だけに頼っているから遅れるわけですね。しかも英語が読めないから尚更ですね。証券マンに成るには、これからは英語、中国語は必須で、数学の知識とコンピュタのプログラム能力も多少は必要なのでしょう。それらの基礎知識が経済と共にないと優れた人材になりません。基礎を作り後は経験です。僕は30年以上の実戦経験だけ。だから最下位の生活を強いられるのでしょう。もう少し、あと一歩と…いつもこの壁を感じています。狙いがずれる度に、この壁の厚さを実感していますね。

日本の資格制度など、所詮、遊びの範ちゅうで意味はありません。それより若いうちに、必要な基礎知識を身に付け、色んな職業を経験し、大学卒業後10年程度は修行してから金融界に戻ればいいのでしょう。最低、半年から1年は、どの職も経験しないとならないかな? 実体験に勝るキャリアはありません。僕の息子に伝える時間もゆとりもなかったな。今でもそうですね。金融界で本物になるのは、大変な壁ですね。そりゃ、稼ぐ金額が違うからね。本物なら兆円単位、偽物の億円です。小手川君はどうしたかな? きっと既存手法の壁に当たっている筈、若いのだから一度離れて、米国の大学に行き、中国に行き勉強すればいいのに…そう考えますね。日本人からも、本物の金融マンが育ってほしいものです。

ミクシーだったかな? 掲げたのは…先日はこのタイミングで、1月の後半にコナミの上昇を予測していたのです。DENAとほぼ一緒だったのは、偶然なのかな? ある意味でソフトバンクも同じようなチャートの経過ですね。一度、自分で比べてみてください。

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2012年02月10日

2/10

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かたる:1月13日から先物による買戻しか、新規買いの裁定効果により、全体の株価が引き上げられ、その後の好転する市況展開から、過剰流動性相場の可能性が考えられ金融株まで上がってきました。まぁ、これ以上は悪くならないと…世界景気の回復も考えられるので市況関連で割安の海運株まで買われているのが現実なのでしょう。商船三井はカタル君の大好きな銘柄の一つです。世界経済が栄えるなら物流網が潤うのが道理ですからね。

この道理も不思議なことに、理解できないことがあります。
商社などの数字を見ても分かるように資源価格の推移は好調で、このグループは環境が良いはずなのに、カタル銘柄の一つである太郎君、AOCは通期見通しを引き下げ、株価が売られています。この背景は二つ、売り上げ増を見ても分かるようにカタル君の読みは当たっていますが、中間期の引き下げを通期に織り込んでいなかったこと、あるいは製品在庫の在庫価格を厳しく見たためなのでしょう。この辺は内部情報で会社側に詳しく聞いておかないと分かりません。余程、長年に渡り会社側の姿勢を観察しないと分かりませんね。

しかし外部環境は良く、悪いとすれば燃費が良くなりガソリンの販売数量が減ること、国内の全体需要は微減して行くことでしょう。しかし北海油田やエジプトの高利益部門の参加を控え、収益は大きく改善さますから、今年のスターまでは無理かな?人気銘柄の一つになります。おそらく一時的な調整で出直るのでしょう。営業が黒字で経常が赤字の理由は金融収支など…製品在庫の棚卸損などは通常は特別損失ですが分かり辛い処理です。会社のカラーにより厳しい会計基準を選択する会社、例えば商船三井などは、積極的に廃船処理を進め、新鋭船を残しているから良い会社ですね。運航する船舶が新しくなっています。詰まり国際競争能力が高いわけです。この変化は数字の影になって見えないのですね。つまり長年、ニュースや業績数字を追わないと分からないのです。

むかし、私は血圧降下剤で痛い目に遭いました。色んな種類がありACE阻害薬、カルシウム拮抗薬、交感神経抑制薬なども…更にα、βと細かい分類があり、それぞれ患者数を把握してないと市場規模が分からないのです。会社側が200億円の売り上げを見込むと言っても、市場規模が100億円程度の事がある訳で、会社側の嘘を見抜けないとなりません。専門のアナリストは、過去の経過分析をするのですが、慣れてないと、なかなか生きた知識になりません。この辺りの見方を、太郎君を見て感じた次第です。

時代や:また自己弁護か? それよりDENAからグリーへの心情の変化を教えてよ。前は、海外戦略はDENAの方が進んでいると言っていたよね。

かたる:うん。だって3年前から、南場さんは米国と中国に僅か3人だと思ったけれど…最初に派遣し準備をさせてきて、その成果がNGモコや中国大手との提携だからね。しかし今度の決算を見て、守安さんはこの大切なことに触れなかったよ。目先の国内売り上げの事しか念頭にないようなイメージを感じたね。NGモコへの追加資金投入の話も出なかった。株価を見るうえで国内はベースで、既にどうでも良いよ。伸びは限定されるからね。ところがグリーは早くから国内会員数と海外会員数を発表しているよ。ここで疑問が浮かぶね。何故、日本の売り上げばかりなのか? 海外では課金システムの仕組みが構築されていないのかな? 今、最も力を入れるべきポイントは社会規制が懸念される国内ではなく海外展開だね。ところがグリーも地域別のセグメントを発表してないよ。ただ会員数や業績の推移をみると、グリーに期待感を感じた次第だね。

DENAは大型内製ゲームの話しをしていたが…確かに現状の収益は国内からのコンテンツに左右されるだろうが、株価を大きく飛躍させる原動力は海外売り上げの増加だよ。この辺りの仕組みが日本と米国や中国では違うのかどうか? 足踏みはDENAで2年、グリーは1年の印象かな? グリーは海外会員数を発表しているのに、DENAは発表していないから遅れているのかもしれない。この辺りの変化がグリーに傾かせた理由かな?

もう一つは株価面だね。DENAの株価急伸の原動力は4Qの数字の期待もあるだろうが、根本的には自社株買いだろう。早晩、この効果は5%未満だから一時的な時間効果だけ。むしろ本業に期待がかかるグリーの数字の方が海外分の思惑があるし、何度も言うが、2月3日の出来高と株価の急進は実弾買いが入らないと、あのような上げは演出できない。だからヘッジファンドの買い増しが期待されるね。株価は仕掛け人の動向で決まるよ。

株価は高止まりしており、空売りを仕掛けたくなるが…、下げても限定的で既に海外の売上数字が組み込み始めているとなると…空売りは非常に危険だね。あの数字に海外分が入り始めているとすれば、あっという間に、一株利益が1000円台に登る可能性だってある。2009年の秋から冬、僕は損をしてDENAをあまりの急騰で売ったんだよ。株価に惚れて業績の変化に気付かなかった。あの失敗を繰り返す可能性がある場面なんだね。

任天堂が海外進出した場面に似ているようなイメージだね。正直に言えば、僕はグリーを選んだけれど、グリーとDENAはどちらが良いのか分からない。ただ言えることは、携帯コンテンツはこれからも伸びるし、ネット文化は世界で一番、日本が進んでいる未来産業分野だよ。しかもコストは人件費の頭の中だけだね。原材料費が要らないから仕組みを構築すれば、あとは全て利益に変化する高ROE産業だよ。

トロ:DENAの足踏みを考えても分かるように、ゲームは飽きられるよ。積み重ねの利益じゃないよ。だからPERは割安なんだね。更に消費者庁の問題は通常の社会概念が通じない役所が相手だよ。役所は正しいかどうかではなく、自分達に利益があるかどうか?要するにノルマの規制は躊躇わない。彼らにとって存在感が命なんだね。金融に勤めていれば、如何に理不尽な処置を受けているか理解されるはず、社会通念の問題ではないんだね。役所を理不尽で訴えても、彼らは公務員で国家は永遠だが、民間は信用で簡単につぶされるよ。国家を相手に裁判を起こしても、時間闘争に持ち込まれれば、間違いなく衰退する。だから役所の意向を汲んで、規制団体組織を作り、天下りを受け入れる組織の構築をしなくてはならないよ。

かたる:そうだね。消費者庁との付き合いはDENAの方が慣れているんだろう。だから月初の売り上げが伸びると説明会で指摘したんだろうね。だってDENAは、むかし一度、行政からやられており、監視要員を大量に雇い健全化対策を講じた経緯があるからね。果たしてグリーに、その点の認識があるのかどうか、DENAの数字が足踏みを続けた背景は自主規制なのかもしれない。グリーはその点の認識が甘いのか、それとも海外の売り上げが寄与し始めているのか? この数字の中身の読みが問題になるんだろうね。

成長の為には、国内の売り上げのベースは必要で、行政の意を内々に汲んで監視組織を業界あげて作り、役員に天下りをお願いすれば良いのに…、両社とも犬猿の仲だからな。まだ子供の産業だね。日本と言う国を知らないのだろう。楽天の三木谷さんみたいだな。まぁ、彼の場合、既に日本をいつでも飛び出せる。ソフトバンクの孫さんは政治力の必要性を痛いほど感じているだろうし…。政治家なんて、金をとるだけで、ほとんど動かない。相場の中身を考えると複雑なんだね。だから株式相場もテクニカル派の人間が増えるのだろう。

まぁ、消費者庁もあと半年や1年ぐらい待ってやればいいのに…。日本のネット文化を海外に出る応援をしてあげないと…まぁ、彼らにしても生産性を生まないサービス産業の娯楽に対し、批判的な見方をする人もいるのだろう。これはある意味で理解できる。ゲームなんぞの存在が、日本人の資質を悪化させたと言う社会通念もあるから…。それならゼネコン組織を肥大化させ、借金地獄に導いた国家責任はどうなるのかな? 八ッ場問題や諫早の混乱か…。国家論は難しい問題だね。

時代や:今日は携帯ゲームばかりだが…他はどうなの?

かたる:実は見ている資料の中で日経225の上位人気銘柄の標準偏差が下がっていると言うことは値動きが鈍くなっているのかもしれないね。僕は最近、RSIなどのテクニカル指標を見ているよ。その一環のデータだが…何しろ真剣にテクニカルを勉強し出しているのが最近だからね。経験値の蓄積がないよ。IRNETを長年やって来て、講釈は一人前になったけれど、実力が今一だからね。相場は上がるなら人一倍、成果は期待できるが、そんな時代はなかなか来ないからね。もしこの見方が正しいとすれば200日線上で揉み合っているすべての225銘柄は一旦は売りなのかもしれないよ。でも下げても短期調整だと思うけれどね。チャートは代表的なホンダにしようかね。

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2012年02月09日

2/09

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かたる:ようやく相場に動きが戻ってきたようで…先物からの裁定買いにより相場が上がり、はや2か月が経過する。世界の中央銀行が協調宣言をしてから、もうすぐ3か月ですからね。その後のECBの後も日経新聞やNHKは一ビオを煽るニュースを流し、株を売らせていました。あの時期、この過剰流動性を指摘した人は居ませんでした。僕も野村証券に懐疑的だったからですからね。その野村証券は格下げリスクを孕んでいるとか…。金融機関の格下げは世界市場では致命的ですね。調達金利が上がり、誰も相手にしなくなるから…、だからドイツ銀行がECBの資金供給を拒否したのですね。レッテルが更なる悪循環を生む負の連鎖を生みます。丁度、ギリシャからイタリアに波及したようになります。

報道によれば…「2011年末の米国世帯の借入残高が大幅に増加した。信用の凍結状態がいわば雪解けの兆しをみせている表れだ。2011年末の米国世帯の借入残高が大幅に増加した。信用の凍結状態がいわば雪解けの兆しをみせている表れだ。」ともなっており、米国金融の動きは注目されます。米国の統計資料で注目されるのは設備投資の動きでしょう。企業は豊富なキャッシュを持っており、この行方が注目されます。FRBのターゲット論の照準はここに当たっています。もう一つがNY連銀のAIGから取得したMBS売却や、銀行の差し押さえ住宅の問題交渉の決着間近との報道です。しかし同時にロイズの人員削減やRBSのアジア資産売却なども報道されています。つまり欧州危機は未だに混沌としているのでしょう。

株の世界では物色の方向性を考える時は、様々なニュースに配慮しなくてはなりません。日経新聞はハッキリ言って、WSJやFTの二番煎の面もあるのでしょう。組織に人が足りないのでしょう、グローバル対応していません。朝日は米国寄りのようにも感じますね。新聞業界と言うのは古い体質ですね。一般紙の場合、先ずは支局に1年の研修です。その後に経済であれば、兜町や日銀、大蔵など順番に回され、海外勤務を続け本社に戻ります。所謂、エリート教育ですが現場の場数が少ないために、自ら考える経験が不足します。僕はIRNETを続け13年ぐらいになるのかな? 頭が悪いから時間がかかりましたが、いくら東大の法学部で記憶力が良くても、彼らは創造力が欠如していますからね。僕の場合は妄想が過ぎますが…推理は大切です。推理を前提にして証拠集めと言うか、データで裏付けを求めるわけです。

何故、三菱UFJが割安のまま放置されているのか? 何故、日本企業はTOBされないのか? 様々な疑問がありますが、その疑問の解を求め仮説を立てます。例えば…今、一番、旬の話題はフェースブックの時価総額がトヨタを上回るとされていますが…。DENAとグリーの見方が焦点になっています。ゲームは日本の文化の一つで、アニメやキティーちゃんなどのキャラと似ています。ものづくり大国を否定するわけではありませんが、世の中で一番価値が高いのは文化であり、芸術ですね。人々の心を動かすものです。だからネット環境が整備されている日本で育つコンテンツを馬鹿にしてはなりません。

今年は日本から海外に羽ばたくことが出来るかどうか…グリーは海外会員数を発表しており、DENAとの違いがIRに見られます。私はグリーの事は良く知りませんが、DENAは早くから海外展開をしているのに、何故、スマートフォンが盛んになっているのに売り上げの変化が見られないのでしょう。グリーも会員数では圧倒的に海外人口が多いのに…セグメントの発表はないようですね。海外売り上げを見込んでないような発表でしたね。両社の評価はここにつきます。仮に今年、海外売り上げの伸びが嘗ての日本と同様に、上がるなら両社とも1万円の掛け声がかかると思っています。だから空売りは出来ません。

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DENAの業績は足踏み、4Qの会社側の推測はあてにできません。自社株買いを実施しているようですが1週間程度のものだと判断しており、人気はまもなく下火になり業績の変化待ちになりますね。グリーの数字は海外推移が加味されているのかどうか…次の四半期数字が非常に注目されます。さらに説明会で日本と海外会員の数を明確にしており私はDENAを売りグリーを買いました。まぁ、同じことなのですね。私の場合は会社側の発表に度々騙されていますから慎重になっているだけかもしれません。勿論、DENAも買うでしょう。…ですが、実質的に節分から休み、あの日の出来高と値動きがヘッジファンドの介入を思わせるような動きだったので魅力を感じています。所詮、仕掛け人の力量なのです。背景のない新日本理化、背景のあるグリー…。

相場の焦点は休みの動きですね。そうして金融株の動向です。エレクは利用通りの展開になりそうな動きですね。そうそう、いつも騙されるカタル君、拘っている007をまた買いました。買って投げ、買って投げ、挙句に新聞配達ですね。今日は余程…ホンダの空売りも視野に入れていました。しかし循環物色の方が強いと判断し大阪チタンの日経報道に魅了されましたね。前から指摘に様に航空機関連は最も安心して伸びる産業ですね。ただチタンの使用量が減り為替が円高なのですね。しかし量産余裕があるのは日本だけなのでしょう。昨年も2割ほどの値上げが通りましたね。今年も期待されます。

限られたカタル銘柄は順調に育っているようです。新規カタル銘柄も新たな筋が介入しているようで、今期の数字は悪いのですが…ものになりそうな動きですね。この銘柄は1年で2倍程度と考えています。早く借金生活から脱するために、少し普通の相場展開が続いてくれれば…と考えています。株が上がれば強気のカタル出番ですが…最近は精彩を欠いているからホームランは要らないがせめてヒットぐらい量産しイチロウ君に近づきたい。今年は200本打ているのでしょうか?

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2012年02月08日

2/08

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かたる:米国では『米ニューヨーク連銀は2008年にアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)を救済するために同社から買い取った住宅ローン担保証券(MBS)の売却を再び行う予定であり、大手銀行5行が今週の入札への参加を打診されたもようだ。』と報じられています。ようやく住宅債権が動き始めているイメージですね。GSEの存在は重要で、米国経済再生の基軸のラインです。

世界の中央銀行による過剰流動性相場に突入する可能性もありますが、未だに予断を許しませんね。一つは昨日話したドイツ銀行などの動きですね。あの報道を考えると、資金は欲しいが疑われるのが嫌だから、資金は要らないと強がっている様にもかんじます。日本は日銀が流動性を供給していると何度も自ら正当化していますが、一般経済に資金の浸透がなくては意味がありませんね。その意味で5か月連続の銀行貸し出しの増加が伝えられており、ようやく自然改善かな?とも感じますが果たしてどうでしょう。

米国のインフラ・ターゲット論は、市場の流動性が伸びなければ、新たな政策を打ち続けると言っており、日銀の消極性と一線をかしますね。今日も上がっています。三菱UFJは綺麗だな。買いたいけれど…決算のお化粧買いとの認識もあります。世界の中央銀行が過剰流動性を促しているから、相場は強いですよね。本来は金融株なのですが…財政問題のカタルの仮説をどう解釈するか…。

商社の株価が強いと言っても期待感は感じられません。長いデフレが心を蝕み、希望と言う言葉を奪ってしまいました。世界人口、70億人の生活が向上する、「3丁目の夕日」相場なのに…日本は財政問題から蚊帳の外と言う仮説なのですね。無理やりこじつけた、カタルの仮説が覆ると良いのですが…。

さてDENAの決算説明会をビデオで聴きました。
残念ながら今四半期を見る限り、変化は生まれてないようです。僕は球団の買収は世間で言うほど悪材料だとは思いません。むしろプラスになるだろうと思います。しかしNGモコの追加投資の発表がなく、投資キャッシュフローも球団買収資金だけだとすれば、ボーナスを払うほど、急激な成長が見られないと言う事なのでしょうか? グリーの会員数を見ると圧倒的に海外勢の存在が多く、DENAはどうなっているのでしょう。グリーの売り上げの伸びの中には、海外勢の成果が入っているのかどうか…ここが焦点ですね。

株価の動きを見る限り、ヘッジファンドが介入しているとすれば、グリーに軍配は上がりますね。本日は自社株買いの発表でDENAが圧倒的に一番人気ですが、株価の落ち着きはグリーです。しかしDENAもグリーも課金を巡る社会規制の火種を抱え、大きく勝負できるかどうか…。本来の相場からすれば、DENAの株価の動きは僕にとって、意外の連続でした。だから一気に戻っても不思議ではありません。しかしNGモコの課金がなかったと仮定すると少し二の足を踏み、むしろ海外会員数を示しているグリーが、逆に先行しているのかもしれません。中身が知りたいものですね。詳しいセグメントを発表するか、誰か聞いて教えてください。両者とも空売りのタイミングではありませんね。買うなら分かりますが…。この手の成長株の可能性がある銘柄を売るわけに行きません。

自動車の動き、ホンダなどを見ると一段高が必死の様相ですが…胸突き八丁でしょう。そろそろ警戒感が働きます。エレクはどうなるのでしょう?もう一度盛り返すのかどうか…、依然、気になる存在です。世界的な過剰流動性相場に賭けるなら、野村証券でしょうが、非常にハイリスクでしょう。肝心の米国の金融株の動向は強いのですが、驚くほどではありません。今日は時間がありませんからこの辺で…終わります。

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2012年02月07日

2/07

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かたる:ようやく金融危機の第二段の試練から抜け出せるかもしれません。WSJは『ファニーメイ初の大規模激安セール、米住宅市場占う試金石』と報じています。2007年に起こったサブプライムからCDSの金融危機の後処理が始まります。欧州危機も基本は金融危機から起こっています。その本家である米国住宅環境の試金石を問われるイベントが間もなく始まります。かたるは何度もGSE(Government Sponsored Enterprises{政府支援法人})の話をしています。所謂、米国の公的な住宅金融システムの話です。ファニーメイやフレディーマックの再建が進まない限り、今回の金融危機の問題は終わったと言えないからですね。未だに政府の管理下ですが、その処理が始まりますね。

日本は日銀の政策運営の失敗のツケを、民間の金融機関だけに負わせ、最後は強制的に小泉・竹中改革で処理を強要しました。東電(原発)の処理に似ています。この結果、UFJ銀行は犠牲になり消えました。日本はバブルの後処理に1989年から2003年まで14年もかかりましたね。米国は2007年からですが、今年はひょっとすれば抜け出せるかもしれませんね。大規模なFRBによる実験的な経済運営は効を奏しそうです。景気減速の元凶は資産デフレと言う事を、バーナンキは日本の事例から学んでいます。何故、だぶつくマネーが市場に流れないのか? 基本はゆとりがなくなった金融機関がリスクを取れないからですね。だからBIS規制を急ぐべきではないのです。カタル君は何度も清貧思想の負の面を強調していました。必要な改革ですが、急ぐ必要もない。

不良債権の在庫がなくなり、資産インフレが始まれば、銀行は融資に前向きになり積極融資を始めますね。やがて金利が上がり、利ザヤが拡大します。資産デフレがデフレの元凶なのですね。だから日銀だけでなく政府は、別荘を買う補助金政策を採用したり、様々な手段があります。しかし日本は真の実力者が上に居ませんね。田中直紀のような人が大臣に成れるのです。短命内閣を読んだ小沢一郎が自分の恩を、亡くなった田中角栄先生に返したわけです。角栄は娘の真紀子が大好きでした。だから駒形さんに直紀を頼むから経済的なセンスを教えて欲しいと頼んだのですね。親の七光りはありがたいものですね。いくつになっても…。

余談は兎も角、このGSEの話は非常に重要ですよ。そうしてもう一つ2月はイベントがあります。ECBの資金供給ですね。おそらく今でも翌日物に大量の資金が眠っていますから、前回の50兆円もの資金は供給されないでしょうが…多ければ多いほど、株式市場は過剰流動性に溺れ、株は上がるのでしょう。この仮説が正しければ米国金融株はようやく本格的な上昇に転じることになり、日本の銀行株も上がりますね。消費税の増税に傾く野田政権は小沢さんの短命内閣の読みが外れ、FRBやECBが野田政権を救うことになるかも知れません。

ただ同時にWSJは「欧州銀行の一部に、12月に欧州中央銀行(ECB)が債務危機対策の一環として導入した銀行向け長期資金の融資プログラム利用を回避する動きが出ている。利用により銀行の財務健全性を疑われるのではとの懸念からだ。」とも報じていますね。このような懸念を市場から受けたくない為に虚勢を張る訳で、健全化のスピードが遅れますね。過剰なメディアの報道合戦が回復を阻む実例でしょう。どうなるのでしょう。出来る事ならFRB同様に、もう50兆円ほど資金をばら撒けば面白いのでしょうが…。故に2月末のイベントは重要ですね。

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日本道路の様に、200円台から300円台に飛び出し、300円台の揉み合いがチャートの様に下値を切り上げているパターンは、通常は強いチャートですが…今日は陰線でしたね。住友セメントや太平洋セメントのレーティングを引き上げたMSの判断もありましたが復興関連の銘柄より、僕はやはり米国の金融株の動向が気になりますね。今の関心は四つかな? DENAの決算でNGモコの事をふれたのかどうか…仮に触れないとすれば説明会では発表するのでしょうか? 個別株はDENAやグリーの数字の中身ですね。

もう一つ個別ではエレクの動きです。本日は下放れの陽線で前日比変わらず…ですね。マズマズの形ですね。この銘柄の動き、あとは世界の中央銀行による資金の大量供給で過剰流動性相場に発展するかどうか? もう一つが永遠のテーマ。日本株の長期低迷の理由の仮説である財政問題なのですね。仮にこの仮説がある程度正しいのなら、消費税の引き上げ法案が通過すれば日本の金融株も株価の水準訂正をしても良いはずですね。本日の三菱UFJは5円高で380円ですね。配当利回りでも買えますね。

世界経済の動向は中国の問題もあり今ひとつ明確に見えません。だから復興関連もあり得るのですが、天井が低くて…復興需要は目先だけの動きで業績推移が恒常的に上向く訳ではありませんからね。ところが未来都市建設になれば恒常的な判断が下せますね。日本全体の内需が一気に新しくおこるのですね。地方分権から予算の活用度が増えて、きっと国に頼らない民間資本を利用した建設需要が起こる筈です。その意味で橋下さんに期待していますが、誰かが勝手に始めればいいのですね。地方の権力でやれると思うのです。キーワードは自らが主体になるのではなくアドバイザーで総合コンサルトに徹し、民間企業を主体に事を運ぶことですね。今ならできますよ。日立は協力するでしょうね。いくつかの企業にアイディアを持ち込めば日本の未来都市建設は一気に華が開きます。しかし現状では駄目ですね。だから復興庁の手腕がどの程度かどうか…見極める必要性があります。

今日はこんな所でしょう。DENAの決算は物足りないものです。まだ海外の売り上げ寄与がないのですね。しかし自社株買いを実施すると言うことは、会社側の姿勢が出ていますね。余程、先行きに対する自信があるのでしょう。きっと順調なのでしょうね。

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2012年02月06日

2/06

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かたる:本日の相場も強くこれで完全に欧州危機を克服し次のステップに入ったようです。しかしそう思った所に、調整局面は生まれるものです。やはり私には短期の揺さぶりがあるように感じています。このままドンドン上がるほど相場は強くはないと思います。理由は金融株の出来高が劇的な変化ではないので…そんなに強い相場にも見えなくなっています。三菱UFJは320円から380円ですね。200日線を上回り悪くはありませんが、劇的な出来高急変と言う訳でもありませんね。「相場は相場に聞け」本日は高寄りし、そろそろ疲れるころでしょう。

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代わって決算を発表したエレクは上方修正を期待していたのに…据え置いたとの評価で下放れての陰線の終わりですね。チャート的には明日を見ないと分かりませんが…このラインから下は買ってみたい気がします。世界景気は持ち直すはずで有機ELを始め技術革新の設備投資は続くと考えられますね。更に先物は常に買いが先行するとの読みが働きます。問題は予想される短期調整の形ですね。別にエレクだけではなく、注目しているTDKにホンダ、コマツなどの銘柄に加え、ファナックなどの主力株の動向がどんな形で休んだ後に再び上がるのかですね。

ただ私は近く訪れる短期調整との見方ですが、もう一段高、綺麗に伸びてから押すのが通常のパターンでしょう。今は200日に絡む動きですが、完全にこのラインを抜けて上を付けてから休むパターンですね。もっとも強い形がグリーの動きですね。DENAが追随し追い越せるか分かりませんが、相場的な妙味を秘めているのは買いにくいグリーですね。何故かと言えば…数字の中身なのですね。同じ一株利益の200円の収益構造が国内からだけなのかどうか…海外の課金システムはどうなっているかどうか?この辺りがこの手の会社の評価を大きく変えます。仮に海外課金システムが国内同様になっており、計上しつつあるとしたら、これは怖いものはなく積極的に買い増しになります。

ところが…最悪のケースを考えるとすれば、海外の課金システムが混乱し時間がかかるとか…更に国内も課金システムの社会問題化現象が起こるとか…そうして規制が発動されるとしたら…株価の評価はいくら会社側の予想が正しくてもPERの評価は15倍が限度になるでしょうね。間もなく買えなくなります。しかし株価動向だけ見れば明らかにヘッジファンドのようなアクティブな筋が介入しているようにも見えます。調べれば分かりますからね。もし順調に海外売り上げが伸びると見込まれるなら…PERの評価は最大50倍程度で1万円目標との声が掛かっても不思議ではありません。グリーもDENAも同じですね。だから株価が騰がったからと言って安易な売りは出来ません。日本の人口1億人に対し世界人口は70億人です。ただ携帯環境が整っている国は限られますが、それでも日本の需要の5倍や10倍程度の可能性は充分あります。だから成長株の位置づけが出てきても不思議ではありません。僕は一押しですが、そこまでは評価していません。

やはり抜けてきましたね。日本道路の話ですが…きれいなチャートです。通常は一度飛び出しても不思議ではありません。僕の空売り候補の銘柄ですが、今は怖くて売る話ではありませんね。全体はもう一段高が考えられますが、株価が伸びたら警戒感を持つ場面かも知れません。上手く循環物色に移行できればいいのですが…果たしてどんな展開になるでしょう。

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2012年02月03日

2/03

かたる:昨日少し触れましたが金融セクターが登場すると、今までは相場の終盤になっていたように感じていました。所謂、出遅れセクターの大物と言う感じです。でも本当は違うのですね。皆さんにも、一度ぐらい本物の金融相場を味わってほしいのですね。これだけ長いデフレ環境が続き、本来なら政策転換による大相場が生まれても良いのです。理屈上は長い低迷の後は、大きな相場が来ることになっています。いつまでも苦節生活が続く通りがないのですが…不思議な時間ですね。

長い低迷、買っては投げ、買っては投げを繰り返したDENAがようやく4連騰ですね。残念ながら商売敵のグリーの二番煎じに見えますが…僕はグリーの事を調べたことはありませんが、DENAより先を行っているのでしょうか? 次は海外展開が焦点になる筈で、昨年の8月から本格的な展開を始めたので、早ければ今年中にその成果が問われますね。普通の株になるか、日本が世界に誇る文化として認知されるかどうか…。日本の多くの芸術家は海外で評価され、再認識されるケースが多いのです。

グリーの決算の中身を見てないので判断が付きませんが、この休みに研究してみましょう。もし中身に海外売り上げの上積みを感じるようになれば、株価はこんなもんじゃなく、ここから2倍や3倍に跳ね上がり、一大人気の相場になります。果たしてどうでしょうね。

今日は時間がなくて、詳しく調べている暇がありません。原稿も限られた時間の中で作成しています。マツダは悪材料出尽くしのイメージでしょうか? この銘柄にはヘッジファンドの介入がありますからね。為替状況が変われば本命になりますよ。シャープはどうにかプラスですね。パナソニックも同様です。基本的に株価に悪材料は織り込まれていますが、問題は将来性のビジョンがあるかどうか…ソニーの発言なんか今ひとつ明確なシナリオが見えませんね。ソニーはやり方次第で、映画のソフト資産からゲームと役者はそろっているのですが、アップルに大きく水を開けられました。出井さんの有機ELに拘った時代の流れの読み違い。僕のケースと同じです。世に出すタイミングのむずかしさ。この辺は運なのでしょうか?

時代が下り坂の時にお金を使おうとする人間とか…、大きな努力していなくても、時代の流れに助けられ、恵まれた条件の中で生活ができる人とか…運命の流れを感じます。会社の株価も同じですね。たまたま楽天の三木谷さんはタイミングに助けられた。運のある人は大勢います。逆境を克服できる時に株価も大きな変化をするときがあります。どうなるのでしょうか? さて続きは週末にしましょう。それではまた。

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2012年02月02日

2/02

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かたる:本日もかなり強い展開ですね。弱気になってはいけないような相場ですね。基本的に何故、そう思うかと言えば…日経新聞が好意的な記事を載せたとはいえ、動きの良かった野村証券の動きですね。昨日も述べましたが、基本的には下げても不思議ではなかったのですが300円台に入りましたね。先の高値327円を抜けるかどうか…更に三菱UFJが買われています。金融株が買われると言うことは経済活動が活発になることを示します。何故、金融株が買われないのか…カタル君の謎の一つです。

仕方がないから、無理やり日本国のソブリンリスクを掲げて株安の原因を勝手に納得していました。週足ベースでみると過去MACDがプラスになると売られる傾向があります。既に大きく売られることもなく、大きく買われることもありませんが、鍋底のような展開を続け2年ほどの時間をかけて、右肩上がりの展開を続ける局面に移行するのかもしれませんね。仮にソブリンリスクが原因なら、民主党の消費税の法案が通過すれば、更に買われる筈です。果たしてどうなるのでしょう。私の感覚では600円以下の三菱UFJはおかしな株価と感じますね。

さて金融セクターが上がると言うことは、全ての株価の位置が修正されますね。配当利回りで買える銘柄は多く、価格修正されるのでしょう。理屈としては貿易赤字も要因の一つかもしれません。何故なら、現在の経済運営が強制的にデフレからインフレに変化するからですね。円高だから企業物価を消費者物価に転嫁できないのです。全ての人間心理の後ろ向きの発想はデフレ政策に起因すると述べても言い過ぎではないでしょう。明日の消費を今日の消費に…消費税の段階的な引き上げは、人間心理を早めの消費に向かわせますね。

ここまで半強制的にデフレからインフレ社会に追い込まれるまで決断できないのでしょうかね? まるで僕が株を買い続ける心理に似ていますね。駄目な株を損切りできずに買い続ける心理ですね。このように述べていますが、私自身、このまま上げ続けるか分かりませんね。キーワードは金融株の位置ですが、同時に先駆したエレクなどの株価動向が指標株となるでしょう。自動車が好調な環境なのは誰の目にも明らかです。欧州の落ち込みを米国や新興国が補うと思います。ただ1月のトヨタは中国販売が低調だったようですね。春節の影響か…もう少し様子を見ないと分かりませんが中国経済はキーワードに違いありません。まだ預金準備率を引き下げませんね。2月中にやるのかどうか…CPIの動向が注目されます。欧州は高かったですからね。資源価格は下がりません。

既に水準訂正した225銘柄が更に上がるためにはもう少し時間が必要のようです。だから一度、押した方がスッキリするように感じていますね。金融株にしても窓をあけて上げ続けるほど買い需要があるのでしょうか?今年は全体的に欧州危機などのリスク要因が減り、株は堅調なのでしょうがこの2週間の上げが強く戸惑っているのが現状心理です。

さて決算発表のシャープは大きく売られ、強いと感じていたホンダは寄りだけの動きですね。コナミは好業績にも拘わらず売られており、個人投資家が元気になる相場なのかどうか…ただで遅れていたソフトバンクやイビデンが上がっており循環物色に移行している動きも感じられました。昨日、変化の見られていた商船三井が続伸するなど…面白い動きですね。先駆した銘柄は高値で調整し、出遅れ銘柄の物色が続いているような展開です。

カタル一押しのDENAは3連騰ですが、依然。水面下を示すMACDのマイナス水準です。(12-26-9)OSCIはプラスですが…。みんな中途半端な水準ですね。順番的には休んでいる復興関連が再び反発するかどうか。なかなか筋の通っている復興銘柄は太平洋セメントでは重いですからね。そうかと言って、日本橋梁などの理屈に合わない株も駄目です。大成、大林などの大型ゼネコンでは個人を惹きつけられるかどうか…日本道路などは良いのですが…良すぎて味がありません。所詮…復興だからね。未来都市建設なら一大相場なのですが…。

新規カタル銘柄の有機ELでも良いのですが、目先の業績が悪く手の入れ方の筋の力が問題になりますね。どんな筋が買っているのか分かりませんが…おそらく外人ファンドは何処かで仕掛けますね。ただこの感覚は僕の感覚ですから1年程度、早いかもしれないのです。業績に寄与するのは来年だから、やはり年後半かな?とも考えています。これまで仕掛けが早すぎて嫌になるほど待っていますからね。だいたい鬼ゴムがそうだし、まだ開花してない太郎君ことAOCもそうですし、折角、環境は整っているチタンなどは為替が邪魔をしています。条件がなかなか揃わないのですね。

まぁ、兎も角、明日以降の三菱UFJの動きに期待する次第です。

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2012年02月01日

2/01

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かたる:相場はかなり強いと感じています。
一旦、押しを入れるのが普通なのですが、エレクのケースを見ると下げませんね。ただ簡単に抜けなければ下げるのが常套手段なのですね。歌の文句ではありませんが「押しても駄目なら引いてみな…」と言う感覚は人間心理の感覚です。上昇が続くザラバ中でも売り物ゾーンが厚いと見れば、一度は緩めるのですね。そうして第三者の買いを待つのですね。それを繰り返し下値が固まり階段を上るような歩みが続けられるようになります。どんなに買う力があっても自分で大量の売り物を買ってはダメです。10万株の売り物なら5000株程度を何回かに分けて買ってみて、駄目ならいったん売ればいいのでしょう。逆にどんどん上がり続ける株もあります。普通は売りたくなりますが逆でしょうね。買い増しすべきなのでしょうね。本日のDENAはこんな感じですかね。

先日、述べたMACDは扱い方を上手く利用すれば、使える道具になりそうですね。市場には内容を吟味できる能力のあるアナリストは少なく、ほとんどがカスです。皆、お金持ちじゃないですね。偉そうに講釈を垂れていても、せいぜい10億円程度の小物ばかりです。通常、この世界での実力者なら兆円単位の筈。テクニカルのコバンザメだけでは10億も超えてくると自分の売り買いで株価が動きますからね。100億レベルになると大変ですよ。大きなお金になれば世界情勢の分析…、そのための情報網の構築などが必要になります。新聞や雑誌はヒントに過ぎませんから…。

しかし呆れますね。東証の斉藤社長はオリンパスの上場維持について、「批判の声は聞こえない」と日経では報道していました。まぁ、自ら裏口上場を企てる人だから、モラルの考え方が違うのでしょう。ライブドアの株主が訴訟を起こしたらどうなるのかな? 市場の信頼性を高めるならIHIもオリンパスも粉飾の判断が下され時点で、すべて上場廃止にすればいいのですね。これじゃグローバル市場に進出することはできませんね。中国企業が不正をしても上場維持するしかない。信用のおけない東証と言うレッテルが貼られます。僕は一般株主を巻き込む上場廃止論は必要ないと思っています。恣意的な裁量権を用いるから混乱し僕のような意見が生まれます。そうではなく罰せられるのは適正監査を与えた会計事務所でしょう。株主は責任ありませんね。善意の第三者なのです。

さて混乱するギリシャ、持続不可能なポルトガル。一体、あれほど欧州危機を気にしていた人達はどうしたのでしょう。心配なのはソブリンリスクではなく金融機能のマヒなのでしょうね。ギリシャ国債を100%償還すれば問題なかったわけです。全部、償還しても僅かな金額ですよ。経済規模が小さいからね。それを買った銀行にデフォルト同様にカット率を迫るからどんどん連鎖が働いたわけです。ライブドアとオリンパスの関係に似ていますね。昨年の原子力賠償法の法解釈にも似ています。僅かな…ほんの些細な初期波動の対処を間違ったばかりに、どんどん事態が悪化するのですね。原発を容認して責任を日本国が被れば混乱は広がらなかったのです。

野田政権も言いにくいことも原理主義を通せばいいのです。理屈は付くのに誤魔化そうとして逃げるから混乱が生まれます。間違ったら誤ればいいのです。僕はベンチャリで痛いほど悩みました。僕の一連の間違いは金融機能の評価の問題ですね。ベンチャー企業の経営者が見ていたら、是非、経営の参考にして下さい。無借金経営は素晴らしいのですが拘ってはいけません。どんな事態が起こるかもわかりませんから必要ないお金を借りて銀行との付き合いも大切にすべきですね。銀行には豊富な人材が居り力になってくれます。

理論上もROEが高い成長企業は借り入れをおこし、お金の力を行使すべきでしょう。だって1%のお金を10%に自分たちは運用できるわけです。基本的にROEが10%以上の企業が無借金と言うのは経営の論理からしておかしな行動です。保身以外の何ものでもありません。経営者は高効率な経営を株主から求められて雇われているのですね。自分の会社じゃありません。おかしな保身をするからオリンパスのような事件が生まれます。フジテレビの買収問題も同列ですね。日本人は公器の考え方を変えねばならないでしょう。

日経225が裁定でも何でも…上昇しだし市場に潤いが戻ってきました。ネット株の反発はフェースブックのIPOが切っ掛けじゃなく時代の流れでしょう。ネット文化はゲーム市場と同じで日本が世界に誇る文化ですね。カーナビ、ウォシュレット、カラオケなど…既に「ものづくり大国」なんて、発想は昭和30年代の「3丁目の夕日」の黄昏です。スイス政府のダウンロード合法化の話しは一考する価値がありそうですね。アップルの好業績とパナソニックの凋落は富士フィルムとコダックのようです。

野村証券は3日間連続の陽線になりそうですね。何となく相場の強さを示すバロメーターのような…気がしないでもないですね。通常は下げますからね。悪い決算が分かっていても買っているわけですね。おそらくFRBのインフレターゲット論効果でしょう。昨日発表された住宅指数は悪いようですがFRBの政策効果は生まれるまで緩和するわけですからね。野村はおそらく損失を抱えている米国の不動産を多数保有している筈です。

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時代や:今日はルンルンみたいだね。DENAが久しぶりに前の高値を抜いているよ。直近の高値は2008円だからね。まぁ、よく下がったよね。だいたいカタルが選ぶ銘柄は、半値は当たり前だからね。場合によればなくなるか、1/10だよ。空売り候補だな。カタル銘柄は…。

かたる:うん、でも昨日も売ったし、今日も1970円だったかな?売ったのは…ところが強く1990円で売った株価より高く買い直し、再びぶれたので2018円で売ったけれど…。もし本日、これまでの高値2043円を抜くようなら、再び成り行きで買うよ。ただこのやり方じゃ、株価が折角上昇しても、儲けは少なく駄目だな。短期売買も何か考えないとならないね。

トロ:もっと他の銘柄をやったら、どうなの?日経225を中心にやると言ってなかった?

かたる:うん。迷っているだよね。相場全体が強ければ、僕の従来型の投資方法はかなりの効果を生むからね。まだ迷いがあるんだろうね。日経225ならJR東日本は本日安いけれど買い場じゃないのかな?これは昨日上がる前に買いのシグナルを発していた銘柄だね。このデータは一昨日、アドバンテスト、サッポロビール、JR東、商船三井などに信号を出している。昨日はJR東にマルハ、東海カーボンなど出ているよ。でも検証データが少なく当たるかどうか…。最近はデータ分析にいろんなアイディアが生まれるが…その情報をどうやって集め検証するかの技術も勉強しなくちゃね。

だからエクセル関数の条件付けの式の書き方を勉強したり大変な時間がかかるんだね。一つのアイディアでデータを集め、効率的な方法を模索するわけだね。ところが多くのスクリーニングのページは、自分で操作できないんだね。例えばMACDでも短期のEMAと長期EMAなどの設定は決まってなく自由度があるからね。そんなわけで手作業でデータを集め計算しているから大変だよ。でもこの過程が勉強になるのだろう。だから時間が欲しいな。

時代や:お前の性格からして、追い込まれなければ本気にならないし、本気になっても長続きしないだろう?

かたる:うん。この年になって自分の性格がなんとなく分かるようになってきたよ。まぁ、いつまで続くかどうか…僕の相場観はそんなに曲がってないと思っているのは自分だけか…だいたい時間軸の感覚がトロに言われたように歪んでいるからね。現代は動きが早く2週間程度が普通なのだろうね。だからトライしてみて違う結果が出たら、ポジションを整理して自分の考えを再び見直す必要があるのだろう。さて今日はこれから検診だ。ここでお終いだよ。

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