未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年03月02日)

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かたる:前回、ドイツ銀行は第一回目のECBによる資金供給を受けなかったと宣言していましたが、おそらく今回はECBからの資金を取り入れたのでしょう。何故なら、なりふり構わず、第1回目の資金提供を受けた銀行の信用力が下がらずに市場から信任されたからですね。慎重姿勢が崩れたのでカタルの予想より大きな金額に膨らんだのでしょう。この様子はWSJの『初回は523行の銀行が資金を要請し、4890億ユーロ(約50兆円)が供給され たが、今回資金を要請した銀行は800行に増え、供給資金量も5290億ユーロ(約57兆円)に達した。』と言う報道から窺えます。(上はFRBで下はECBの動き)


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一口に100兆円と言いますが、信用乗数効果と言うのがありますから馬鹿にできませんね。それもFRBと違い一気に放出しました。物理の原則ではエネルギー=質量×速度の2乗なんですね。気象でも同じでしょう。風が強い日は、体感気温が大きく変わります。僅か3か月間に2度の大量の資金供給をベースマネー上で行ったので、この動きに貨幣乗数効果が生まれるなら、確実に世界経済はインフレの道を歩みます。微力ですが、日銀も10兆円の積み増しをしていますね。この心理効果が株価を支えています。

前から言っているように…やはり…「踊る阿呆に、見る阿呆」かな? どうせ踊るなら踊らにゃ損…と言う言葉がありますが…馬鹿になって踊るかな?と言う心情でしょうかね?何しろ23年ぶりの外圧です。日本と言う国は鎖国制度から脱皮するのも外圧でしたね。今回も似たような印象です。確かに日銀が緩和姿勢を行ってはいるが…効果がない政策は意味がないですからね。ゴーン氏は日本人ではないから早めにマーチの生産を移管しました。何も資源高だけが貿易赤字の原因ではなく、最近日経ビジネスが盛んに報じていた6重苦、まぁ、今度は円高がなくなりますが、労働管理費など割高ですからね。

加速しますよ。何しろ物価高に+為替効果が加速しますからね。時間切れが迫っています。どっちにしても予想されていたシナリオです。世界の中央銀行の出動で時期が早まったに過ぎません。この意味を理解している国民は少数派で国会議員もノー天気ですからね。全ての環境は整っていますが、後は混乱が拍車をかけるのかな? 消費税解散から政権再生の嵐が起こるかどうか?野田さんは小沢氏をけん制し、橋下さんの行動も視野に自民党の谷垣氏と密会をしたとか…。あり得る話ですね。政権再生か…。

基本的に決まっています。その過程が見えないだけの話し。そうして主眼を何処に捉えるか?先ほど、古い資料を見ていたら、1983年末から金融相場は始まり1989円に終焉をしています。およそ6年の過剰流動性相場でした。世界の金融機関は痛んでおりBIS規制もままなりません。しかし邦銀は恵まれていますね。円安のインフレが起こるので、総資産経営をしている邦銀はいくらでも利益を捻出できるようになります。これまでは期間利益で資産デフレ損失を埋めていましたが、今度は逆に資産が増幅するので労せずに利益が増しますね。

まだ確定したわけではありませんが、そろそろ賃貸生活からの脱皮を考える時期なのでしょう。昔、立花証券の石井会長は全ての資産を売り国債を買ったと言われています。自らの住まいも賃貸に変えたと伝わっています。本当かどうかわかりませんよ。だがあり得る話です。23年ですからね。長かったですね。ベンチャリは消えてなくなったけれど…自宅は残りますからね。騙されたと思って行動しても損はないでしょう。都心の大規模マンションか…佃に三井が開発した物件は、デフレ下でも価格が下がりませんでしたね。何しろ自宅前に派出所があり、安全性も約束された好環境です。東京駅から車で5分かな?しかも大規模開発ですね。このような好環境の物件があれば投資も面白いでしょう。

株は常識的には一服しますね。しかし…好環境が持続し続けるかもしれません。多少のアヤがあるとすれば15日から20前後まで…。予想では円安は確定し大量公募のマツダも候補でしょうし、資源株も不動産株に並んで注目されるでしょう。勿論、本家は金融株です。この資金流動性に並ぶのが新時代を切り開く技術革新株の成長株です。産業革命と並ぶ情報革命の携帯端末インフラは、未来社会の重要なパーツで情報はキーワードでしょう。だから実質的には二つの流れが存在するわけですね。

もう素人の株屋とは違いますからね。株が下げても困る訳じゃありませんが、やはり掲げたグラフを見れば、ここ数年は大きな転換点なのでしょう。米国と欧州の2大勢力が大きな動きをしているわけですからね。目先のアヤを追い、この動きを馬鹿にしてはなりませんね。何しろ本格的な金融相場が始まっているとすれば、簡単に終わりません。1983年から6年間の相場が続き、2003年から3年間と短く、そうして今回です。2012年か…10年単位で起こる大きな動きで「高い・低い」…と続けば、次回は高い順番で6年間も続くのでしょう。

一抹の不安を感じ、奇妙な時間の流れですね。


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投稿者 kataru : 2012年03月02日 13:00