未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年03月06日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

かたる:昨日は調整パターンにも見所があると書きました。明らかに野村証券などを見ると、これだけ株価が上がったので11月末の223円から390円なので、およそ2倍まで買われたことになります。ここで短期調整を経て続伸できるかどうか…興味がある所ですね。一番強い形は右肩上がりの時間調整ですが、今の所右肩下がりの調整パターンで需給バランスは売り方優勢に見えますから、25日線が337円ですから、ここが下値の支持線になれるかどうか…それより強いかどうかですね。株価の需給面の調整は充分なのです。

s20120306a.gif

世界的に流動性が供給されており金融面で財政不安などを支えており、決して健全な訳ではありませんから、時間稼ぎに過ぎません。ドイツが財政規律をうるさく言う理由も分かります。日本もそうですね。財政規律を維持できるかどうか…薄氷を踏む思いです。野田政権は野党の谷垣さんとの密会が小沢さんへのけん制となっています。谷垣さんは財務省人脈が豊富で誠実な政治家なら日本の将来を考えますね。彼も消費税は引き上げねばならないと思っている筈ですから…事が微妙な問題ですからね。増税をせずに金融市場の混乱が収まればいいのですが、原発問題から原料輸入が増え貿易赤字が定着し、日本で生産活動する維持管理コストが上昇していますから、円安になったら製造業が戻ってくると言う問題ではありません。一度、贅沢に慣れた人間が生活の質を落とすのは大変なことです。

長い失われた時代は日本の資質を蝕んでいます。表面上は見えませんが、長い政治の低迷は様々な問題を抱え込んでおり難しい選択を迫っていますね。多くのメディアは報じていますから、円安から起こる物価高などで一気にいろんな問題が噴出することもあり得ます。日本のリスクですね。何も消費税に限りません。多くの国民はその兆候を感じているから大阪維新の会が誕生するのでしょう。石原都知事の出番ではありませんね。ご意見番は水戸黄門のように控えめな活躍が望ましいのでしょう。

おそらく円安は定着しあるいは加速します。100円は指呼の間で止まらないはずですね。一度、グローバル化に舵を切ったからには、日本より好環境な条件の所に投資をするのがセオリーです。だからマツダはメキシコに工場を作る訳ですね。フォードからの離脱が中国でも新体制を加速させています。車の分野では今年は米国と中国が注目されるでしょう。だからホンダが大きく上がりました。でも車で儲かる時代かな? 幸い流動性の供給で原油は高くなりますから燃費競争になり日本車にとって追い風になっています。130円を上回り若干の利益が出る公募は人気でしょう。このご時世でリスクなく数%の利益が出るのですから…。私が考えているような人気株に育つかどうか、結果は間もなく判明するでしょう。ヘッジファンドは時間をかけないと思いますね。今期の大幅赤字の業績が発表される5月には人気株に育ってないと不発ですね。その時点で人気株に育て上げ大幅赤字を見てさらに売り込まれ、大きく育つのが理想のパターンですね。

しかし支援材料があるかどうか…。一つは為替動向です。マツダは海外展開力が遅れている会社です。だから為替が円安に進めば、確実に株価は上がります。更に現在注力している経営が追い風になるかどうか…中国の内陸部へ販売店を加速させているので、中国経済が後退すると失速しますね。全人代は物価安定に主眼を置いているようで成長率の目標を落としました。まぁ、これだけの経済規模になったから当たり前の現象ですが…中国の景気動向と米国の景気に大きく経営が左右されるはずです。この環境はこの半年、相場に追い風になるかどうかも成果を決めますね。昔は野村証券だけで相場を作ったものですが…今ではコンプライアンス規制など厳しくなっており組織的な動きは出来ませんね。しかし相場と言うのはドレッシング次第ですからね。金融相場なら低位株にも追い風の筈ですから面白い存在です。今回相場になるとすれば、2年程ずれることになりますね。

さて時間が無くなりました。個別銘柄は兎も角、調整のパターンが注目されますね。そうしてもう一つ、グリーやDENAの問題が日経新聞に記事になっていましたが、今の所、この程度は既に株価に織り込まれている様子です。フィデリティーの記事が日経新聞に載っていましたね。ソニーを外し成長株を組み込んでいる記事が…果たしてグローバル化が広がるかどうか…新規の参入者が新たに登場するかどうか?…この辺りも芽があると思っています。

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2012年03月06日 14:08