未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年03月07日)

かたる:通常は警戒感が必要な場面です。利食いを先行させ、様子見が相応しいのでしょう。エレクは横這いから今日は高く、ホンダも25日移動平均で抵抗をしています。金融相場の本命株である野村証券はまだ25日線までユトリがありますね。1月から始まった。実際は11月末からでしょうが、その上昇波動が、いったん調整局面を迎える展開です。解説されているように期末決算を控え国内法人の売りを外人投資家が拾っているのでしょうが、買う勢力が弱いから全体が下がるわけですね。この国内売りは、あと2週間程度で切れるのでしょう。つまり来週後半から再来週は買い場になると言う事でしょうね。

本来なら活躍していない銘柄群が賑わうのが相場のセオリーです。今日は日本橋橋梁が大きく下げていましたからリバウンドに入っていますが、こんな銘柄がスターに育つ訳もなく論外の銘柄で無視ですね。本筋ならグリーDENAなどをはじめとする新興企業のネット株なのでしょうが、こちらもあまり強いとも言えません。海外展開が読めず支援材料がないから新規の買い参加者が生まれない現状なのでしょう。株が大きく上がるには新手のファンドが5%、10%と株を大きく買う時ですね。フィデリティーなどの大手ファンドの買いはせいぜい数%どまりです。だから参加者が二つ、三つと重なると相場は大きく育ちます。世界にない魅力のある企業は投資の対象になりますね。

今回の相場の底流に流れているのは、金融緩和です。有り余るマネーの行方が注目されています。だから日本の政情が問題になりますね。失われた時代は、兎も角、55年体制が崩壊し安定感が失われ、リーダーが不在の状態で船(日本丸)の舵が定まっていません。小泉・竹中内閣の時だけ、自民党を過去の遺物と決めつけ新しい市場原理に向かっていたイメージがあり、外人投資家は自信を持って株を買うことが出来ました。ところが今はまだ混とんとしていますね。折角の好環境なので、この機会を生かし正常な成長方向へ歩んでほしいのですが…。

でも決して弱いわけじゃありません。解説によれば国内勢の売りとのことですが、既に20年以上も持ち合い解消は進んでおり、整理には充分に時間をかけていますから、決算対策の売りなどごく僅かでしょう。それも後2週間程度の話です。結局、デフレからインフレに脱皮すれば国内勢は再び高値で日本株を買わざる得なくなります。方向性はデフレからインフレですからね。三菱UFJも25日線上に位置してきましたね。昨日解説したように揉み合いの形が右肩上がりが一番強いのですが、残念ながら多くの銘柄は、野村型、つまり右肩下がりで25日線の攻防は否めないのでしょう。

s20120307a.gif

先駆したエレクトロンのチャーとは完全な横ばい波動に見えますね。この銘柄は11月末よりはやくに8月頃に底入れしたのですね。8月26日、10月4日に二番底を入れ反発していますね。先物からのリーディング銘柄です。今日は何とか抵抗をしていますが米国景気に左右されるホンダは25日線を意識している動きです。でも相場の主眼が過剰流動性なら金融株の動向が注目されます。三菱UFJはどう考えても600円以下の株じゃありません。野村証券はこのあと25日線を維持できるのかどうか…マツダの公募は成功するかどうか? いろんな見所があります。ただグリーやDENA、サイバーでも他のネット関連株なら何でもいいのですが…賑わいが見られずに、参加者層は、依然乏しいのかな?とも感じられますね。先駆して休んでいた銘柄が再び上がりだし主力株は休みを入れる。そんな循環物色が望ましい展開なのですが…

国内の政情の影響もありここでのモタツキは、ある程度は想定されており、果たして国内勢の売りが切れる2週間程度の短期調整で新たな流れが生まれるかどうか…注目されるところです。

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2012年03月07日 13:18