今日の市況(2012年03月08日)
かたる:今日はセオリー通り戻っているが、疑心暗鬼の動きを脱し切れていないイメージですね。問題はこの短期調整と思われる形です。一度、回転を止めた動きに再び回転を加えることはかなりの力が必要です。現在、最も有力な相場の仮定は、過剰流動性供給による金融相場です。仮にこの仮説が正しいなら、野村証券がメインで、三菱UFJなどの総資産が大きな銀行などがメインの銘柄になります。流動性供給によるお金のだぶつきでモノの価格が上がりますから、何年にもわたり資産デフレを放置してきたので、株や土地が上がりますから、不動産株も候補の銘柄になりますね。
資産価格が上がると自分の資産が増えますから消費が増え始め景気は良くなります。消費が増えると需要に見合った生産活動をしなくてはなりません。だから設備投資が起こりますね。日本は長い期間、デフレを放置しており円高局面が続きましたから、国内の生産ラインの更新需要はかなり見込めるでしょう。世界を軸に考えれば所得の上がった新興国が増えますからかなりの需要が見込めます。昭和30年代の日本の状態の国は多く、バイクや車は憧れの消費財ですからね。
資源エネルギーの需要は落ちないでしょう。日本車は低燃費を売りにしておりHVなど売れることでしょう。これらの設備投資はグローバル化しており国内が享受することはありません。ただ野村証券が休んでいるこの間に、賑わう銘柄はなく個人投資家はあまり儲かってないようですね。きっと僕と同じような心境なのでしょう。米国の雇用情勢への期待が重なり、相場は戻っているようですが、一昨日の終わったはずのギリシャ危機の再熱で、大きく崩れる株価を見ると安心はできませんね。200ドル以上下げるNY市場は、かなり脆いのかな?とも感じます。今日の反発は当たり前ですが、まだ警戒感は怠れません。3月15日から20日前後には国内の機関投資家筋の売りは切れると思われます。その時の形が一気に再び走り出すのかどうか…。
金融相場は金融、証券、不動産の3点セットが候補銘柄ですが、同時に低位株が主眼になります。つまりみずほなどは、格好の条件が揃っていることになります。ここでのモタツキは自然の流れですが、一気に200円台に突入するようならかなり強い相場なのでしょうね。目先を追うばかりに空売りをしても大した成果はないでしょう。ここは騙されたと思って相場に付くのがセオリーでしょう。日本の誇る時代革新のネット株はそんなに強くないですね。ソフトバンクは大掛かりな設備投資を要求されますから利益の出方は普通でしょうが、先駆して下げていたのに、まだ下値を確定できたとは言えません。サイバーエージェントも辛うじて上昇波動を維持している程度ですね。

僕は過剰流動性の金融相場が休めば、グリー、DENAを含めたこれらネット文化株が賑わうものだと考えていました。その方が理想の展開ですね。だから折角始まっている金融相場の信頼性も確信に至りません。リーダーが不在だからですね。11月からの上昇は先物による動きが主眼でした。野村にしてもリーマンの部隊が投じた不動産絡みの物件の利益が見込める筈ですね。先日、イタリア国債への投資を提案した連中が幹部の拒否に遭い会社を辞めた報道がありましたね。あの時に野村がイタリア国債を買うポジションを組んでいれば大儲けです。2%だから数千億円の利益が計上できましたね。経営者の判断しだいですが、日本人に優秀な社員を使う能力があるのかどうか…。金融の世界は、兎に角、アイディアが命ですね。
先日、僕は一つの仮説を掲げています。公募に絡むマツダの相場に付いてですね。市場の話では増資を予定している企業はかなり控えていると言います。つまり好条件に置かれたマツダを綺麗に相場にできれば、のちに控えた増資はスムーズに運び証券界全体の利益を生みます。為替が反転し、世界景気は回復し、マツダは新車を開発し発表しており、フォードとの提携解消から自前主義を貫き、中国などの市場では一定の成果を上げています。
加えて、昨年200円台で大量の玉を抱えたファンドが存在し、このような環境下で、ここでやらないで、いつ相場を作れるのでしょう? きっと人気株に育つと踏んでいるわけです。株と言うのは自然に上がるものではありません。丹念に浮動株を吸い上げないと上がりません。株を買うと言うことは業績が上向くかどうかですね。歴史的な為替転換と言うビッグな材料を秘めていますね。僕はプロの手腕を信じますね。今年の人気株の一つになるでしょう。ただ金融相場と言うイメージからは、多少、季節がずれています。でも低位株なので魅力ですね。投資効率が高いのです。100円の株が200円になるのは難しくありませんが、200円の株価が400円になるのは大変です。
未だに調整過程の日本株、今日は反発していますが慌てて買うこともありません。先の高値を綺麗に抜けてから買っても遅くはありませんね。どうせ、勢いよく上がることはないのです。まだ調整期間は1週間から10日前後の話です。3か月間、上げ続けましたから、少なくとも休みは確り休まないとならないでしょう。

投稿者 kataru : 2012年03月08日 13:14