未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年03月09日)

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かたる:過剰流動性による金融相場の仮説が、一番正しいような相場付きですね。しかし僕には二つの点で疑問を感じていることも事実です。一つは国内政治の行方です。もう一つはスター株らしいスターがなかなか生まれないことです。先物から総体的に上がっている感じで相場に力強さを感じない点ですね。

大きな相場になるためには、いくつかの条件が揃わないとなりません。多くのケースは条件が揃わずに途中で崩れます。例えばグリーですね。株価が騰がる素質を秘め好条件が揃っているように見えます。しかし現実は買われません。理由はハッキリしています。

一つは、何故、発表されている会員数が事実なら、海外売り上げが国内売り上げを上回る筈ですね。地域別のセグメントさえ発表してないところを見れば、海外での収益は上がってないのでしょう。それなら経営の主眼はここにあります。故に、もし経営者に相応しい人を海外部門に起用すれば…一気に収益化が望めないのでしょうか? ベースは出来ているから収益構造が一気に変化するときが来ても不思議ではありません。(期待)

一方、国内では課金ガチャ問題が浮上し、モラルが問われる日本村においては、個人の自由より社会の良識を問題にします。ここが米国とは違うところかな? 国民を守ることは役人の使命との正義感が、個人の自由を上回ります。僕にはグッドウィルが排除された原因が今一つはっきりしません。介護を食い物にしたのか? それとも派遣事業において不正があったのか? 強引なやり方でないとなかなか競争に勝てない、ある程度、日本の慣習を打破しないと大きく離れない。このさじ加減の違いによってライブドアも消えました。オリンパスは残りライブドアは消える。僕にはこの違いが理解しづらいのですが…明確な答えはなく日本村論理に消えています。(不安)

この二つの対照的な材料がせめぎ合いをして時間の経過で変化を遂げます。アニメ・ゲームから始まった携帯コンテンツのバックを支えているのは成功している新興経営者がスポンサーになって資金を提供しています。デジテルガレージのような存在が新興企業を支えているようです。ここに新しい日本のネット文化の芽が育っており、これに注目しているのは外人投資家で、フィデリティーファンドなどの一流の投資家はグリーやスタートトゥデイなどの銘柄にも投資していますね。彼らは売り上げの伸び率を見てROEを重視して銘柄を選んでいるようです。

さて話がそれましたが、大きな相場に育つには仕掛けている最中に好条件が続くかどうかですね。FRBが微妙なこの時期に「不胎化QE」の話を市場に流しました。ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた記事が市場の話題になっています。好調な経済統計が続く米国経済の確かな後押しをバーナンキは考えているようですね。ツイスト・オペにしても基本的に米国の金融は弱いと判断しているのでしょう。その為にリスクを減らし投資を呼び込もうとしていますね。素晴らしい手腕です。あの時、速水元日銀総裁は疲弊した体力を無視して金融引き締めに移行し、失われた時代を長引かせました。株価が正直ですね。バンカメは、まだ8ドルですね。シティーは34ドルですが…実際は3ドルですよ。だからこそ、GMのプジョーへの出資は驚きなのですね。

NYダウが200ドル以上下がり、不安感が生まれそうなこの時に不胎化QEの話が生まれるのは市場経済の脆さでもあり、微妙な位置に世界経済は居るのでしょう。速水元日銀総裁はこの時期に金融引き締めを実施したのです。日商岩井を駄目にした男が日銀の総裁になる日本村社会の現実はここにあります。だから嫌気がさし楽天の三木谷さんは海外展開を加速し出したのでしょう。今の住友化学の米倉さんの発言は日本村社会の象徴ですね。

昨日の経常数字の赤字は大きな問題化にならず、メディアは大きく取り上げませんでした。確かに特殊事情はあるのでしょう。しかし日本は資源も無く、輸出競争力を失った現在は過去の蓄積で食べているのですね。この問題は大変なことですね。私が数年前から時間がない、早く改革を…と言っていた現実の走りが始まったように感じます。過去の蓄積などあっという間に消えますね。公務員改革がようやく始まり退職給付金も問題化され始め、どんどん輪は縮まってきましたね。間もなく年金生活者にも広がるでしょう。現役の公務員の後は年金生活者の社会的弱者の生活にも影響を与えるでしょう。

だから国内政治の行方は大変重要ですね。今日は株価が高いのでギリシャがどうの…米国がどうの…色んなことを言っていますが、本質をしっかり捉えておく必要があります。食えなくなっているのに、安心・安全もないものだと思いますね。原発反対派の理想論は良い方向に転がり自然エネルギーの画期的な発明に繋がれば良いですが…現状は技術では知れています。このような環境を考えるとマツダの株価は好条件がそろっているように感じますね。だから海外勢の応募が8倍にも達したそうで話題になっていましたね。

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推奨理由はすでにいくつか述べています。今回はチャンス到来です。この後も支援材料が続くかどうか分かりませんが、大相場になるためには条件があります。先ず、高株価になる資質があるかどうかです。マツダの過去最高利益は918億円発行株式総数がこれまでは18億株前後で、今度は約30億株に膨らみます。しかし一株利益は30円を達成できる可能性はありますね。しかも今回は自前ですからね。技術力が高いマツダには主だった大株主も存在せずにM&Aの狙い目もあります。そろそろ車の業界も淘汰の時期です。株価が一気に200円、300円になったら空売りも大株主も売るでしょうね。本来なら…純資産価格を割れるこの株価位置で公募増資をするなんて株主軽視で経営者失格ですね。オリンパスと同レベルの経営者が多く存在する日本ですね。

今日は時間がありいくつかの解説を交えました。要するに株価が騰がっていく過程で、支援材料がどんどん出て来る環境かどうかを見極める必要があります。条件が揃って資質があっても株価が騰がる訳じゃありません。やはり仕掛け人の存在が必要な訳です。演出は舞台を見ても分かるように原作を変える力があります。話題を呼ぶ作品は原作より演出家の力でもありますね。株も一緒です。仕掛け人の手腕が問われるわけです。不胎化QEの話は非常に重要ですよ。よく考えておく必要があります。背景には大統領選を控えているからでしょうね。所詮、人間の思惑が創る市場なのです。

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投稿者 kataru : 2012年03月09日 15:08