今日の市況(2012年03月13日)
かたる:相場はかなり強いようにも感じるが…目先の壁に来ているようにも感じますね。いくら売り物が少ないと言ってもかなり上がったわけで決算を控えた法人はリスクを回避しましてや日本の場合、AIJなどの問題は年金運用にかなりの動揺を与えます。4月は新運用年度になることもあり方針を一段と慎重姿勢に変化させる行動をとるファンドも多いでしょう。…この考え方は目先の考え方ですね。
一方で、日銀が追い込まれ追い込まれているのも事実で、そんな所に、大震災から電気料金の引き上げや労働問題からの負担増が起こり、グローバルに目覚めた日本を離れる製造業などの条件が重なり、為替を含めて条件が大きく変化しています。この変化は連続9週間陽線の株と同じように24年ぶりの時間軸で変化しています。むしろこちらのエネルギーの方がずっと大きいと思っています。背景には世界の財政支出問題と過剰流動性がありますが、借金を減らすにはインフレですからね。先進国は新興国に追いつかれ、インフレや技術革新により再び水を開け引き離す。…この考えが基本的なバックボーン。
この二つのせめぎ合いを演じているようです。日経平均株価の株価は正直です。その様子を見事に表しているように感じます。しかし不胎化QEの考え方は微妙なこの時期に支持を得ているようですね。売り方は更なる緩和を見せられれば…原油高のインフレを楯に抵抗は出来ませんね。今の焦点はこの辺りにあり、もう一つが中国経済への関心でしょうね。まさかの大きな貿易赤字は春節の影響でしょうが…欧州危機の影響とも見え、結論は時間を要しますからね。2009年の安値にも届かずに休みだした野村証券の考え方も微妙な問題で…ここは大型公募のうち返しが出ているマツダが試金石のような気がしています。
全体はファーストリテイリングの株価位置を見れば分かりますが一服しますね。ここまでは力はかかりませんが先物からの誘導だけでは新高値を大きく抜けるとも考え辛く、このユニクロを見ても分かるように日経平均株価が1万円の大台を一気に抜けるとは…楽天家の僕でも政治情勢などを考えると、なかなか強気になれません。加えて個人の動きは日替わりですね。安定感がなく目先筋の参入だけのようです。USENなどの動きはその象徴でもあります。グリーもそうかな?
だから…先物からの誘導による24年ぶりの連続陽線の意義が強くないのかな?
ここで予想通りマツダがスター的な存在になるなら外人投資家はかなり本気なんだ…とも考えますね。だって背景は悪くないですね。一気に82円前後の動きになり国内製造比率の高い車は、米国と中国の景気動向を見て動き、いずれもマツダは依存度が高いのです。これでもし欧州の落ち込みが和らぎ、回復基調の動きが見られれば、ユーロの水準にもよるでしょうが、新型ヂーゼル車を発売した影響も大きいでしょうね。中国では内陸部で販売網を加速しているし…為替もプラスで仕手筋も存在する。良い環境ですね。やはり今の相場の試金石の銘柄に見えますね。
一方で不動産セクターの動きなどもに注意が怠れません。今日はあとでビスタの原稿も更新します。明日見てください。

投稿者 kataru : 2012年03月13日 14:15