今日の市況(2012年03月19日)
かたる:今の所、記録と言うのは伊達にあるものではありませんね。25年ぶりの10週連続陽線記録などは滅多にみられるものではありません。株価水準が非常に低くなったとはいえ、日銀の基本姿勢が変わったとの認識をようやく市場が受け入れたのでしょう。皮肉なものです。大震災の影響がデフレからの脱却になるとは…。余りにバラ色の相場展開を見ると不安も同時に覚えるのですが…やはり阿波踊りの世界に入ったようです。みんなで馬鹿になって踊ったものが勝ちを得るのかもしれません。
その一端を感じるのが過剰流動性による金融相場の特色を捉えた野村証券の動きです。昨年、劣後債の発行から野村総研や土地建物を売却する噂が生まれた野村証券は仕掛だったのでしょうかね? 10月の末から11月の8日、9日の動きですね。その後、世界の中央銀行の協調姿勢からECBの流動性供給、日銀のターゲット論と続く訳ですね。お見事です。このファンドは政財界に近い筋なのでしょう。Aの位置ですね。

テクニカル的にみると、B、CとMACDのゴールデンクロスを迎え、本格的な上昇波動が生まれてきました。この休みの形を見るとDのように出来高が減っており、ここに来てEのように株価は上がっています。玉が沈んでいますね。もっともこの時期は国内機関投資家の売り物も薄れます。だから慌てることもないのです。既に一番おいしい部分は終わりつつあるのでしょう。今日の上げは今までの疑心暗鬼を払拭する動きですね。だから完全に投資心理が変化します。だから通常はここで売られる場合もあります。本物の金融相場に近い流れを演じており、いくらでも儲かりますからね。
おそらく…日銀の政策転換ですね。そうして震災により間違いなく為替が円安方向に向かい100円を超えるのでしょう。私が考える展開は為替も円安に動き、デフレが完全に払拭されインフレになるのでしょう。長らく株も土地も下げ続け、その転換点に来ているとみるのが妥当でしょうね。資産デフレから資産インフレへの転換です。流動性の供給、円の価値が劣化するので、お金の価値が減り物の価値が上がる歴史的な転換点が外圧で起こったと考えるのが本筋でしょう。金融危機からFRBが欧州危機からECBが動き、日本は震災から貿易バランスが大きく崩れ為替が転換する。既に日本企業の多くはグローバル化に走っています。
ファナックはすごいですね。お見事…。世界の一流企業経営者はなかなか存在しませんが、昨年の大幅な目標が実現しそうですね。3年後に売り上げを2倍の1兆円に引き上げた目標ですね。今は新高値圏ですからなかなか抜けないでしょうが…流動性の罠が解け設備投資が始まる可能性もあり国内生産をしているファナックは為替の恩恵も受け一気に収益が改善しますね。何しろ競争相手はロボットですからね。人件費は関係ありません。競争力が強い国内企業は何れ大きく評価されますね。げんこつロボットか…。
しかし相場の主流の流れは金融相場なのでしょう。このラインで銘柄を選別して、テクニカル面を見て相場を乗り切ればいいのですね。簡単なことです。強気相場が続けばこちらのもの長年のキャリアが生きるでしょう。何と言っても金融相場は金融・証券・不動産の3点セットでOKです。更に低位株の変化率が高く、この範疇から銘柄を選択すればいいのですね。既にビスタの読者にはいくつか提示しております。
今日もそうですが、度々、IRNETで野村証券が登場するのはやはり野村証券が一番潤う環境にあるからです。ムーディーズからレーティングを引き下げられ金融部門としては致命的なレッテルを貼られ非常に危険な銘柄です。際どいタイミングでしたね。劣後債を発行するしかなかったのです。この辺りの環境が仕掛けのポイントになったのかな?でもグローバルで見るとゴールドマンに比べれば、比較はできませんね。それに金融は未だに批判の対象になっています。ここの評価をどう捉えるか?米国の金融株も戻りは鈍いのです。
この時点で資産デフレから資産インフレを予想するのはまだ早いかもしれません。リートが賑わうのは当然ですが…不動産株のタカラレーベンが高収益から大きく株価を伸ばしたのは、このような背景があるからですね。この流れの範ちゅうでは低位株のデベロッパーが魅力がありますね。何しろまだ株価は安く大きな変化を受けるからです。カタル銘柄に掲げたいくつかの見方から有機EL関連、キャパシタ、不動産など…金融相場に関する銘柄も掲げています。まぁ、金融相場なら、的は多少外れても、どれも上がりますから心配はいりません。
ようやく自主規制を報じられたグリーやDENAは売られていますが、この発表で峠は越えましたね。一時的に収益は落ちるかもしれませんが海外売り上げの規模に比べれば、心配する必要はサラサラありません。でも目先は下値を固める展開でしょうね。昨日のコラムで私が何故、この分野の銘柄に強い関心を抱いているか掲げています。暇な時に読まれればいいでしょう。下がればいいのです。そうすれば沢山買えますからね。
さてマツダの日経報道は明らかにマイナスでしょう。流石に3流経営者ですね。ブラジルの規制を知らなかったのでしょう。メキシコとブラジル…しかし主流は米国向けの筈で米国は自由主義を貫いているから規制はしませんね。だから大きなマイナスにはなりませんし、相場に影響を与えるものではないでしょうが、会社にとってマイナスですよ。未来の期待利益が減るからね。しかしそれ以上に為替相場の恩恵は大きいですね。百億単位の規模で利益が動きます。1円で12億から13億円動きのですね。10円なら120億円です。だからV字型回復の可能性が強くなっています。一貫して強気を貫いて言い訳ですね。
しかし全体は金融相場が主軸でその流れの銘柄の範疇を追うのが正解なのでしょう。相場に乗れていないカタル君は、色んな実験ができずに…ジレンマを感じているかな?でも相場の流れは見えているようです。だから展開が見えるからそんなに焦っているわけではありません。何れ、現状の生活から脱出も出来るでしょう。日本株と同じだね。

投稿者 kataru : 2012年03月19日 14:00