今日の市況(2012年03月21日)
かたる:今日は時間がないので簡単に…意外に儲かってないらしく現役の証券マンから電話をもらいました。確かにこの金融相場の核である野村証券は、余程、値動きを追っかけてないと、あの現象は分からなかったでしょう。天の与えた好条件の連発で、世界の中央銀行の流動性供給から(11月末)、ECBのクリスマスプレゼント、ましてや2月の日銀のインフレターゲット論採用を思わせる緩和策、さらに不胎化QEの話など…の一連の出来事を予測するのは難しいから、結果論だけの行動になるのでしょうね。もしこの路線が続くようなら、この値動きを捉えたヘッジファンドは、世界の大物政治家を内部に招く大きな力のあるファンドでしょうね。所詮はインサイーダー取引のようなもの。情報力にはお金がかかります。一人の政治家を内部におく為に数億単位のお金がかかるし、その関連の人脈も雇う必要がありますからね。そうやって情報を集め戦略を練る訳で、彼らには情報力で敵いません。力のないものは、相場の眺め、背景に流れている流れを読むしかありません。相場は相場に聞けとの話です。
今の相場は「円・ドルキャリー取引」の話がキーワードかな?
相場を考えるうえで重要な問題で、少し真剣に考える必要があります。日本の低金利を利用して米国の好調な景気を背景にする金利高を利用し、金利差の鞘を抜こうとします。つまり最近の円安はこの動きを表しているとの解説ですね。
最初は日銀を馬鹿にしていると感じました。日本が米国を上回る成長を上げられないと言う読みですからね。つまりこの金利差は続くと言う読みなのでしょう。同時に…強烈なコントロールができないインフレになる可能性でも儲かりますね。円が安くなるわけで、ヘッジをかけずに海外投資をすれば、大きな利益になります。この場合は、行く末、物価高で円の価値が失われ加速するので、円が劣化し資産インフレが発生し、金利が高くなりますね。でも国内機関投資家は、長年の失われた時代から脱却できるかな? 時間がかかるかもしれないですね。国内金利が上がるなら、円・ドルキャリー取引は長く成立しません。でも…確かに日銀のインフレターゲット論の採用を見れば、この取引は利益を生みそうですね。円安の可能性は非常に高いのです。こりゃ、国債金利は上がりますから、利払いが大変なことになりますね。
時間がないので…考えている時間がありませんが、非常に重要なキーワードで、銘柄選別に大きな影響を与えます。解説は後日にしましょう。
どっちにしても、政策次第で…いくらでも株価は変わるし、日本の景気を良くするのも悪くするのも政策なのです。馬鹿の一つ覚えにインフレ恐怖概念が日銀にあるから、失われた時代を長く過ごし、国内雇用が失われ。蟹工船の世界が生まれます。小林多喜二の世界ですよ。日本が貧しく明治の話で秋田の農村に生まれた悲哀の世界です。時代背景は違うけれど、戦後にブラジル移民した話に、何処か似ていますね。政府が国民を騙す事は良くある話です。
でも今回は可能性が、高いのですね。この失われた時代を脱出する可能性が…非常に高いから25年ぶりの連続陽線なのです。先ほどの証券マンの現実が儲かってないと言う話は、個人好みのネット株が沈んでいるからでしょう。そりゃ、本格的な金融相場になるなら、そのような細かい銘柄をやる必要はありません。しかし何処かで本筋は休み…ネット株が復活する両面作戦が一番強いパターンですね。世界の流動性供給と先進国の技術革新の相場ですね。僕はやはり強気のカタル君だから、この路線を一番に考えますね。金融相場と技術革新の相場は理想的な展開です。
先ほどの円ドルキャリーの世界のヘッジファンドが狙う投資のメイン株は、やはりマツダでしょうね。考えてみれば分かります。国内産業を維持していたから一番潤いますね。しかも自動車です。大型の低位株で浮動株が沢山あり、金融相場のイメージにも合いますし、しかも為替が円安方向で一番恩恵を受ける会社ですね。駄目だったのですよ。日産みたいに動けなかったのです。しかしそのダメが環境に大きく助けられるようになるか…まるで野村証券のようなものですね。
さて皆さんはどう考えますか?
一度、真剣に円・ドルキャリーの裏に流れる理屈を色んな観点から考える必要がありますね。それじゃ、また明日。

投稿者 kataru : 2012年03月21日 17:25