今日の市況(2012年03月26日)
かたる:いつも相場は難しい。折角、日銀の緩和策が発表されたのに…早くも疑心暗鬼になっている。僕は白川さんが本気なのかどうか…日経新聞には一応、緩和策継続の話しが載っているが…ガソリンの話が出るあたり怪しい気配も感じるのは、パブロフの条件反射か…流石に一服感が出ている金融株の主役である野村証券…どんな形の調整なのかな?
休むのは当然で…みずほと共に注目される。仮に本格的な資産デフレ脱却に向かうなら積極投資を実施している住友不動も注目される。かなりの在庫を持っていると言う。開発には2年以上かかり、その間に物件が値上がりすれば含みが生まれる。やはり外人投資家は良く見ているもので1300円台から一気に2000円台に大台を変えており、現在は野村証券と共に調整段階になっている。第一段階の波動としては申し分ない内容だね。いよいよ金融相場の調整局面になっている。今週は第2週目になる。

代わって気になるのは個人に人気があるネット株は続落している。グリーを始めサイバーエージェントなど軒並み株価を消しており二段下げを演じている感じ、先週、全体が休む中、循環物色に移るのかと思ったが…今日は再び売られている。何故だろう?違和感を感じるが…自主規制により基本的に規制当局は動けない筈で投資リスクは減少したとみるのが普通で、その上、日経報道のように海外売り上げの期待があるのでPER30倍程度まで評価しても良いように感じるが…それとも海外に通用しないと言う売りなのだろうか?最も考えられるのが、買うための売りで通常はレーティングを引き下げ売り仕掛けを入れ、儲かればそれでいいし、抵抗するようなら買い始める戦略を取るのが通常にファンドの動きだが…グリーも前回の関門に来ておりチャート的には割るとみるのが自然で…個人は追証の請求か?この辺りが儲かってないと言う理由なのかもしれない。
意外に感じるのは下げない事。相場の核を担っている株は何れも下げており、本来は指数も大きく下げて良い筈なのに…この辺りは先物の影響で外人投資家は日銀の動きを期待し、先物を買っているのかもしれないが…実態はかなり弱いイメージだね。この後、指数も大きく下げるのだろうか?それともこんな感じで調整が進むのかどうか…。
既に米国景気回復もホンダの動きを見れば大きく評価しており、実際に数字になって現れるのは次の業績発表で5月はそれほど良くなってない。1―3月期の改善は知れている。実体は4―6月期に大きな変化が見込まれる。マツダはセオリー通りの下げを演じ次の上げ方が焦点になる。どんな形の二段上げを演じるのか?それとも仕掛けのファンドは次回までこのカードを温存するのだろうか?
業績がまずまずの日立も買われておりスマートシティーの本命企業として選択しているが…アジアインフラを買っているのだろうか? 大型物で今年期待されるのは、やはり東レだろう。まだ人気になっていないようだが、相場の芽を感じるのは合繊の成長から炭素繊維の成長へ大きく増産計画が発表されている。世界4極体制で2015年までの計画だが…日本の愛媛工場から、フランス、米国、韓国となっている。何故、韓国か? きっと法人税や電力料金が影響しているのだろうが…この炭素繊維は加工技術がMRJの開発で進み車への応用も広がっている。航空機に車、充分な成長が見込めそうだね。量産効果が進めば一気に価格が低下し汎用化しても良い筈。通常はこの時期、最も株価は騰がる筈で4ケタを目指す可能性もありそうだが…どうだろうか?

日立に東レか…僕の分野ではないな。
まぁ、あれだけ量的緩和からイタリア国債の話をしていたのに、今回、金融相場の核である野村証券や住友不動なのに乗れなかったのは大きな反省点で、折角のチャンスを逸してしまった。問題は次のチャンスの芽は何処にあるか…。焦点は日銀の行動で次回、資産の買い入れを発表するかどうか、日経新聞によればデフレ・ギャップは大きいと言う。つまり当面は緩和策を継続するのが当たり前だが…円安から原油高になると途端にインフレが頭の片隅に浮かぶ構造が問題かな? 当面は目先の物価高に目をつむり、2年程度、積極的な動きにならないと世界のお金は動かないのではないかな? 外人は政策により行動するわけで今日の先物からの動きを見る限り、円・ドルキャリーの動きは続くのだろう。目先は大きく動いたから調整はするが大勢は変化しているのでしょう。
問題はネット株への循環物色に移行するかどうか…通常、相場の前の下げは買い場で、今年は期待できる可能性があると思うから…いつ反発しても不思議ではない。僕には上げの前の下げに見えるが…この動きがどの程度続くのだろうか? 読みは難しい。今日の動きは意外だなぁ~。本当に株は分からない。

投稿者 kataru : 2012年03月26日 13:35