未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年03月27日)

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かたる:何と言ってもFRBの発言は注目されますね。すごいものです。市場が緩む時期になるとコメントをしているように感じますね。小さなほころびを放って置かないのでしょう。前回は不胎化QEの話をちらつかせ…雇用改善のためには低金利継続が必要と述べており、あの時に元日銀総裁の速水さんとの違いを明確に示しています。好転する経済指標を見て金融機関の体力が回復していないのに金融政策を変えた日本と米国の違いは実力の違いですね。市場原理が浸透する米国と、協和姿勢の形を重視する村論理の日本とは、市場原理の考え方が違いますね。最近でこそ、歩合給が一般的に導入され始めていますが、サラリーマンでも上司より働いているのに、何故、賃金が低いのか? 疑問に感じる人が居るでしょう。僕はその為にサラリーマンを辞めて歩合給の世界に入りましたが…どちらが良いか分かりませんね。

私がネット文化株の主軸に押しているグリーやDENAは下げています。いつも強気の話をしているので、弱気論も一つ掲げましょうか…。可能性があるのは収益の減速化ですね。一時的に伸びが緩み収益が下押します。おそらく、その懸念を市場は支持しており下げている可能性があります。充分にあり得るシナリオですね。日本国内から海外に評価は移る潮目に、収益が一時的に緩むのでしょう。そう考えると、弱いチャート状態も理解できます。連日、大商いの人気株は、僕が考えるように自主規制により、本格的な規制にならないから懸念材料が減ったので、海外展開の収益化の時期でもあり、その評価に変わると言う見方と、一時的な緩みが続くと、みる弱気派も同時に存在するのでしょう。

今日は上げていますが、調整と言うのはこうやって玉が消化されていくもので株価は上下を繰り返します。おそらく大きな値動きで、このボックスをすんなり抜けない筈ですね。何しろ10週間も上げ続けた上昇です。休む時はある程度の時間、休みを入れその休み方が問題になります。一番強い形が右肩上がりの徐々に下値を切り上げる形、この可能性は低いかな? 僕は一番高い可能性として考えているのは、横ばい波動ですね。野村証券が良い事例になるでしょうから、良く見ておくと良いでしょう。今は75日線が200日線を下から上にクロスするゴールデンクロスの動きで、これで完全な上昇パターンへの移行の形になります。しかし昨年震災の時に大きく下げたコマの形の週間の高値450円を未だに抜いていませんね。だから…そんなに強い相場なのか判断が難しいですね。これだけ上がっても出遅れ修正の域を出ないのは、ある意味で不思議です。

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この環境で注目しているマツダは、ここは重要な注目点になります。一気に抜けるか、それとももたつくのか…、発行株式総数を考えると一気に抜けるのは難しいようにも感じますが、どんな形になるのかどうか。一気に抜くようならかなり玉を買っており上値が高くなり注目されます。なんでも初動波動が大きい方が、のちの相場は大きくなります。皆さんの時間概念と僕の時間概念はずれている様で、通常は企業の転換は2年から3年程度は続くものですね。景気循環もそうですから…これは短いもので…。もし日本が本格的な転換期になるなら、超強気波動が何年にもわたり続きます。基本的な考え方の転換ですからね。

どういう事かと言えば、たとえばデフレからの脱却です。通常、こんなバカな政策はとりませんね。ところが55年体制が崩れ政治も官僚組織も充分に能力を発揮していませんね。これまでは追いつけ追い越せで中国のようなものまね文化でした。改善を加え日本人の細かさを生かし世界の製造業のトップに立ちました。その組織構造が機能しなくなり改善できなかったのが、1985年から1989年、不動産などは1992年頃まで続きますが、そのバブル崩壊ですね。この処理が終わったのが2003年ですが、未だに過去の亡霊を引きずっていました。2006年のリーマンの力を見てラブドアがフジテレビを買収した時に日本村機能が働き足を引っ張りましたね。新日鉄の株式持ち合いはそういう事ですね。ある意味でオリンパスもその事例です。

その古い考え方が日産のマーチ生産移転辺りから変化し、円高対応の金融ファシリティーで大きく日本は変化を始めているようです。何も日銀のインフレターゲット論だけではなく、このような変化が円安方向へ舵を切ったのでしょう。すんなり行かないでしょうが、方向性はそうだと思います。1985年と考えると2012年だから27年間のデフレ状態ですね。プラザ合意は非常に重要な考え方だったのです。その前から日本は組織転換を図るべきだったけれど出来なかった。この大きな方向性が変化しているとすれば、もう怖いものはありませんね。今は下げているネット文化の象徴のグリーやDENAは…何でもいいのですよ。僕が指摘したいのは情報化のソフト資産と言うことです。ITSもその範疇だし…日立がインフラに舵を切ると日経新聞は報じているが日立の2000円説もあるのですね。それは未来都市の計画が動き出すかどうか…日立の過去最高株価は1988年の2040円です。こんな会社は世界を探してもないですよ。

未来予測など当たるものではありません。様々な選択肢により未来は変化し、どれを採用するか分かりませんね。おそらく民主党のもめ事もポーズかな?と思っています。決められない政治に国民はうんざりしています。理路整然と自分の信じる主張をして、失敗したらその責任をとればいいだけの話です。原子力安全委員長の班目さんが東電の監督責任を問われない規制とはどういう事なのでしょう。規制を掛けるなら監督責任がある筈。日本の組織は面白いね。米国はスリーマイル島の原発事故で原子力の安全利用を否定しませんでしたね。その代りに調査委員会を立ち上げ十分な検証をして対策を施し更に進化する。失敗は何時もあります。失敗は成功の糧ですね。その反省を踏まえ、何故、我が国は原発大国の道を歩まないのだろう。アトムの世界なのに手塚さんは嘆いているかな?

核分裂の原子力発電の後には核融合の技術も控えています。哀しいな。確かに被害を受けた人は大変で否定したい気持ちは分かります。しかしどうかな?みんなが皆、原発に否定的だとは思えないけれど…今年の夏の電力需要はどうなるのだろう…みんなは電力料金が上がって文句を言っているが…。選択と結果は当然の帰結です。さて相場をどう考えるか?この迷える期間は、いろんな選択肢が考えられ面白いね。


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投稿者 kataru : 2012年03月27日 17:21