今日の市況(2012年03月28日)
かたる:長かった…な。どうも本物の金融相場なんだろうな。実は僕は1980年後半のあの大きな相場に乗れなかった。理解できずにいたのです。あの当時、何でもかんでも上がり、特に超大型株が上がっていきました。兎に角、お金が溢れると言うのはすごい事です。売り物をすべて買うのです。別な表現を言えば小さい株は対象になりません。売り物がないからです。その意味で今回は大型増資の…しかも、いくつかのキーワードが揃っているマツダに注目しました。この動きは、なんだかその兆候のようですね。
民主党が消費税引き上げに対する経済成長率の数値目標を、名目3%にして実質2%と謳っていました。此方は基準ではないですが、びっくりしたのは両方併記だと言うことです。多くの人はこの意味を理解できないでしょうが…。両方を併記すると言うことは、状況をようやく理解したと言うことですね。この差が大きいほど実質的な可処分所得は増え、豊かになったと感じる人が増えます。つまり名目成長率―実質成長率の差のプラス幅が大きいほど経済運営は上手く行っており、成長をして活力がある社会なのですね。この意味は資産価値が上がることを示しており、株や土地が上がると言っているようなものです。
この効率を上がるには、市場に豊富なマネーを溢れさせ、効率的な方針を示さねばなりません。日立が上がってきたのは、その本命企業だからですね。東芝もベトナムでスマートシティーの受託を発表しています。ただ今日は配当落ちで下げていますが、やはり金融株でしょうね。銀行は国債の値下がり損失リスクがあります。しかしそれ以上に総資産効果があり、金利が上がると利ザヤが増え、基本的に長い期間上昇を続けるでしょう。この金融相場が終わるときも、銀行が先に下がります。全ての株価の動きに先行するのは銀行です。
何故、金融相場に入るのか?
世界の流動性供給については触れています。もう一つのキーワード、「マーリン計画」アーサー王の時代、魔術師のマーリンが王を助け活躍したそうですが、昨年2月にキャメロン首相が英国4大銀行と交わした紳士協定で国内の中小企業への融資を増やす計画だそうです。昨年の2月はあまり話題になっていなかったようですね。日経新聞じゃ…載らなかったのかな?それとも見落としか…。兎も角、月曜日の日経新聞の景気指標の欄を読み直してください。何か重要なパーツですね。もう一つが昨日の日経産業で影武者さんの発想ですね。安全資産から危険資産にお金が移行すると言うコラムです。彼はアップルの現象を見て感じたそうですが、僕には彼の言っている主張がよく理解できませんでした。
この安全資産からリスク資産への意向として掲げている形として、1、大不況による企業収益・配当の激減、2、インフレ通貨安による金利急騰、3、株価急騰で、影武者さんはアップルのケースを見て株価は急騰すると考えたようです。つまり企業の内部資金が配当や自社株買いに向かい、安全資産が移行すると言う事だそうです。内部留保が世界に還流すると言う事なのでしょうか? 不況の可能性はなくなったし…でも2のケースはまだありそうですね。米国の事を言っているのでしょうが…。僕がこの話に注目したのは、世界中の企業が怯えて現金を抱え込んでいるからですね。
台湾の鴻海精密工業の出資を受けたシャープは人気になっていますね。6重苦の日本企業が法人税や減価償却費が低い国の企業の軍門に下ります。政策ってなんでしょう? 簡単なことなのに…。
きっとM&Aも内部留保の還流でしょうね。個人は目先の銘柄ばかりに目が行くようですが、重要なことは世界に流れる見えない流れを見極め、行動することですね。まだハッキリしませんが、疑ったらキリがありません。踊る阿呆になった方が見る阿呆より賢いかもしれません。ネット文化株は、必ず僕は上がると思います。一時的な収益の減速がどの程度なのか?それとも海外売り上げが先行して立ちあがるのか? その辺りの時間的な動きは決算発表を見ないと僕らには分かりません。内部の人間はデータがあり分かるのでしょうね。あるいはオーストラリア等の海外の通信会社の社員とか…調べる方法はあります。しかし本格的な調査は、相当お金がかかりますね。まぁ、株価の推移を見ていれば、何れ分かります。ただ充分に弱気な見方も理解しておく必要があります。僕にはチャンスに見えるが…このターニングポイントは注意深い観察が必要ですね。
それでは、今日はこれで…

投稿者 kataru : 2012年03月28日 13:55