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2012年04月27日
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かたる:期待されていた日銀の追加緩和策は予想通りの内容で国債の買入れ額は5兆円の増額で65兆から70兆円に、また買い入れ期間を残存2年から3年に延長したと言います。日銀はFRBのやり方を真似しているわけです。ECBとは違いますね。この5兆円の増額は、理屈上は銀行の運用選択が高まり民間融資に回せるために景気を刺激することになりますが、政府が財政難から赤字国債を増発するような環境や金融規制により融資対象が厳しく制限される規制がある環境下、更には大手銀行には9%の自己資本比率規制のタガが嵌められ動きが制約されているわけで、力強い上昇とは行きませんね。欧米では厳しい金融規制は、日本の金融庁のような陰湿なものはないでしょうが、基本的に財政悪とBIS規制は世界で共通の課題です。つまり両者とも直ぐに片付く問題ではなく時間がかかります。先進国は基本的に経済スピードが鈍っているために、財政悪の問題は深刻な停滞に繋がります。90年代の日本では無駄な公共事業投資を連発し、どんどん財政難の罠に嵌りました。社会基盤整備(インフラ)は新興国の政策なのですね。それにも拘らず必要もない道路を作り時代に合わない選択をした為に折角のお金が無駄になりました。仕事を作るのではなく未来の日本づくりの視点が欠けていましたね。
最近、官僚はこの失敗に気付き視点を変え始めていますが、エコカー減税などの消費刺激効果も何度も使えるものではありません。需要の先食い政策で薄型テレビのような強烈な谷も来ますからね。一度、買い替えればしばらくは買う必要がなくなります。視点を変えないといけません。その点、大きく評価する政策では、まだ決定はされていませんが太陽光発電の買い取り額が42円になったことですね。
考えてください。日本にはエネルギー資源はなく電力料金は原発の為にドンドン上がる傾向があります。これでは産業は育ちません。電炉などは廃業問題でしょう。アルミも同じ運命ですね。大量に電力を使う業種は競争に勝てる道理がありません。時間はかかりますが…この政策が決定されれば一気に日本では太陽電池が普及しますね。何れ熱交換率もどんどん改善されるでしょう。今は19%程度なのでしょうか? 理論上は30%が限界と言われますが分かりませんね。つまり技術革新により42円が実質的に50円、60円に高まる可能性がありますね。だからソフトバンクの株価も騰がるでしょう。サニックスなどの博打企業も追い風になるでしょう。アルバック、フローテックなどの関連企業には願ってもない環境になりますね。京セラもそうです。兎に角、新しい技術が育つことになります。ただシェールガスの行方との競争になりますね。この点が落とし穴かな?ざっくり考えると、こんなイメージですね。でも株価面は面白いと思いますね。
つまり私が言いたいのは時代を進める政策が必要だと言うことです。2003年から2006年にかけて小泉・竹中改革の成功を後世に伝えることが出来ませんでした。折角、難しい転換を果たせたのに…ライブドアを叩き、グッドウィルをつぶした日本村論理が優先され空白期間の選択を日本は自ら選択したのです。新日鉄の三村さんはライブドアのフジテレビ買収の源泉になったヘッジファンドに怯え、株式持ち合いを選択しました。能力のない経営者が保全の為に地位確保に動いたのです。どうして私より優れた経営者がいるなら、経営を任せたいと言えないのでしょうか?村論理型社会から会社型社会の弊害ですね。働く滅私奉公のイメージがあるのでしょう。企業の為に誠心誠意頑張った間違った論理ですね。オリンパスの菊川社長のような人が大勢いるのでしょう。まるで江戸時代の家老職のイメージです。「お家大事」か…鎖国時代の現代版ですね。
私はこの太陽光発電買取の政策決定を高く評価します。必ず、市場は反応すると考えています。何故か? 時期を逸した日銀は市場と対話していませんね。プリンセス論理です。同じことをするにも市場の期待感があるときにしないと効果は限定的なのでしょう。今日は野村を損切りしました。予想が外れましたね。僕はワンタッチを狙いましたが、そのワンタッチもチャンスはあったけれど選択を間違えました。つまり市場のエネルギーは低くなっているのでしょう。でも調整は終盤でまもなく物色姿勢が戻るとも感じています。つまり横ばいのイメージで考えているのです。しかし25年ぶり10週連続の陽線記録の時機到来を告げているのに…政策の選択がずれているのでしょう。次のチャンスを待つことになりますね。
金融相場の本格的な上昇が期待できないとすれば、選択肢は下がるか、部分選択の仕手戦か材料株ですね。本当はグリーなどの展開に期待をしたいが…国際化の進展スピードが分かりません。よって政策期待がある太陽電池をワンタッチで手掛けるかな?…ソフトバンクは今日は高いので、下げている博打株のサニックスを選択し買ってみます。どうなるかな?果たして皆さんの投資選択は他にあるのでしょうか?主眼は太陽電池なのでソフトバンクでもフェローテックでも何でも構いませんね。僕は博打を選択しただけの話ですね。本筋は東レなどをじっくり手がけるのが一番だと思っています。でも多くの個人は沢井製薬が10年かけて2倍になっても年率7%じゃ満足しませんね。でも年金ファンドではすごい成果の一つなのです。おそらくワタミも同様な成長を示すんじゃ…ないかな? 僕が年金運用担当者なら、効率を追うより安全を優先しますからね。当然、東レが下がるのを待って少しずつ買うのでしょう。
まぁ、株式市場は様々な選択肢が存在します。皆さんはどれを選択するのでしょう。白川さんは何とか及第点かな?とても褒められたタイミングではありません。しかし緩和策を実施したのでマズマズでしょう。今の位置なら博打株でもリスクは取れるが、株価位置が上がると、とても買う気になれないサニックスは来週はどう反応するかな? 楽しみな実験ですね。
2012年04月26日
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かたる:バーナンキFRB議長の会見は明確で実行力があります。彼は日本の失敗を良く分析しており金融機関が痛みを負うと立ち直るまで、かなりの時間がかかることを知っているのでしょう。日本は基本的に総資産経営を未だにしていますね。経済状態に合わせ経営方針を変えねばなりませんが、トップにも人が居ないのでしょう。ただマクドナルドの原田さんは、この環境下で…しかもマックのような不健康な食品をよく販売できるものですね。常識的にはマックの成長など考えられません。かれは工夫でデフレの環境下で商品の値上げを実施しています。だから日本も捨てたものではないでしょう。
デフレでは基本的に規模の大きな会社は沈みますね。先ず、持っている不動産の値下がりがあり、その値下がりを補填せねばなりません。更に大きな会社では従業員の年金などの負担も大変です。人口構成から軒並み健康保険は赤字でしょうし…補填もあるでしょう。企業年金の維持することは大変なことです。インフレなら自動的に運用資産が膨らみ、全てが好回転に移行します。総資産経営を実施している銀行は、都心の不動産が値上がりするだけで、銀行業の収益の他にも含み利益が生まれますから、体力が増し、ゆとりが生まれます。だからリスクを取れますから、貸し出しも伸び始め、日本全体が名目GDPを増やす方向に変わります。追い込まれつつある日銀は、明日どんな結論を出すのでしょう。市場へのアナウンスメント効果は、後手に回っては駄目ですね。市場は人間の感情で動きます。理屈上は日銀が正しい行動を実行しても、市場は我儘な子供みたいなところもありますから…。
小沢一郎に無罪判決が下ったそうです。彼は消費税引き上げに反対の立場だそうです。何処に意図があるのかな? その深層を知りたいものです。一度、総理をさせてみたい政治家です。彼なら日本を立て直せるかもしれません。ただ既にある程度は先が見え始めています。石巻市でも復興計画が始まったそうで…できれば大手デベロッパーの力を借りて、民間資本で立ち上げるのが望ましいと考えています。参加する企業はたくさんあるでしょう。審議拒否を当初採用した自民党は、牛歩戦術の社会党を見るようで哀しい選択だな…と感じましたが、途中で戦術を切り替えたそうですね。自民党自身も消費税引き上げ派ですから、早く動かした方が良いですね。政治闘争している時間などありませんよ。やることは山のようにあります。同じ日本人の選択とは言え、悲しいものですね。
さて相場を見ると…完全に日銀への期待も剥げ落ちています。かえって冷めているようですね。しかし統計上はチャンスなのでしょう。RSIの数字を追っていますが、目先の調整はピークアウトしたように見えます。そろそろ25年ぶり10週連続陽線の先見性を評価する段階に来ています。仮に強気を前提に物事を考えるとすれば、ここがターニングポイントでしょう。ここで止まれずに更に調整が続くようでは、いつか来た道。幻の25年ぶりの10週連続陽線になります。日本は非常に恵まれています。成長を続けるアジアと地理的に近く、銀行は大きな不良債権を抱えていません。日本国の財政問題は政策転換で切り抜けられるはずです。
東西回廊などへの政府の取り組みなど見れば、日本のお家芸である公共事業投資のインフレ事業はアジア各国から引く手あまたで、成長に弾みがつくはずですね。情報インフラの未来技術から…何かワクワクする成長への期待もあります。間違った選択をして欲しくないものです。支持率は低いですが…今の所、野田政権の選択はマズマズの印象を抱いています。及第点でしょう。何とか、消費税法案を可決させ、事態を次のステップに進展させてほしいものです。
25年ぶりの10週連続陽線の事実を信じるなら、本手の筋は金融相場の筈、それなら野村証券からみずほと言う選択が手筋ですが…昨日の野村の出来高は介入第一弾かな?とも感じましたが…今日はこの環境下で下値を切り下げましたね。この動きはあり得る話ですが…上げの前の下げと理解すべきか? それとも…判断は難しいですね。
日銀への期待が裏切られれば軽量銘柄の仕手戦になるのでしょう。どうせ野村は上がっても今回は上値が知れている筈です。でも全体の動きを考えれば、どの銘柄もこの辺りで止まるのが筋ですが…。出来高のボリュームから考えると、何年も騙され続けてきた再来のようなイメージです。最近感じている事は、出来高は少なくとも値動きはマズマズの動きで売り物が薄れているようにも感じるのですね。誰もが限界点を感じているのでしょう。その点で25年ぶりの記録は、その現象を物語っているような気もするのです。だから野村を買ってみたのですが…どうかな? でもイメージと違いますから、一部ロスカットを実行しリスクを減らし、もう少し様子を見ることにしました。
野村がダメなら、東レなどは持ち上がらないことになりますね。そうすると夢のある仕手戦の選択肢が浮上しますね。グリーはどっち道、今回発表される数字は良くない筈ですね。まだ海外売り上げは見られないと思います。もしその兆候があるなら果敢に上値を買うことにします。もし売り上げが減少傾向なら、タイムラグが生じ株価の上昇は先にずれますね。そうなると太陽電池の42円の買い取りは、格好の仕手戦の材料になりサニックスなどの博打に走るのかな? あとは個別の材料株なのでしょうね。どの選択が正しいのでしょう。ただ、ここからの空売りは少し考えづらいのです。何故なら、RSIなどの指標の数字が好転し始めており(下げ止まり)調整が完了間近とのイメージなのですね。
現実の相場がどの選択を実行するのか?なにも皆さんは証券マンではないし、無理して難しい選択をすることはありません。のんびりと結果を見てから行動すればいいのでしょう。
今夜遅くにビスタの原稿を書くつもりです。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年04月25日
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かたる:米国ではアップルの好決算が発表され、毎度の事ですがアナリスト予想を上回りました。なんと粗利益が前期の41.4%から47.4%に拡大しています。すごい会社に育ったものですね。情報端末の技術革新で時代を築いたご褒美。デファクト・スタンダードか…昔、ソニーと松下陣営がVTRの方式を巡り、大きく対立したことを思い出しましたね。如何に、世界基準が大切か…あまり知られていませんが、日本には未来の仕組みがたくさん育っていますね。例えばNシステムからITSなどの高度交通システムなどは世界トップを行っています。過密する運転ダイヤをコントロールする運航技術は世界屈指のソフト技術でしょう。ところが…世界での利用度は? 世界標準を獲得し、官民挙げて未来産業を育てるチャンスですね。
市場ではあまり評価されていませんが…1キロワット辺り42円の自然エネルギー買取の話は、実は大きな未来技術の蓄積に繋がりますね。且つ、エネルギー産業構造を変える日本の基礎インフラ力を高める話です。ギリギリのタイミングかな? 日本は既に国力が落ちていますから間に合うと良いですが…。日立に注目している理由は、儲からない家電を捨て社会基盤の産業に特化すると思っているからです。ただもう少し総合力が欲しいところですね。金融や商社機能など…あとは政府の支援も含め必要になります。ここでカタルは宣言します。この話(自然エネルギー)は、何れ確実に相場になります。だから関連銘柄の押し目…と言っても、関連銘柄は業績が悪く下値に位置していますが、買い場となるでしょう。折に触れ取り上げられます。
さて、フランスの大統領の決定戦は連休明け、欧州問題がクローズアップしたので注目されていますが、肝心なのはECBの態度ですね。リスクを自ら被ったFRBと、リスクを銀行に転嫁したECBとの印象です。恐いのは日本が辿った「清貧思想への道」への傾斜ですね。日本人はイワシ民族などで極端に一方的に傾きます。原発反対なら皆がなびき、失敗を生かしチャレンジしませんね。多くの人が犠牲を強いられ大変な問題ですが、僕は伸ばすべきだと考えていますね。しかし自然エネルギーの利用が進めば、やがて日本の国力をあげる政策で勇気ある決断ですね。これで目先は、また電力料金が引き上がります。だから益々省エネ技術が注目され技術進化が進むとも考えられるし、逆に電力料金が上がり産業は日本を逃げ出すとも捉えられます。二つの対立意見の見分けは難しいですね。
本日の日経新聞にはグリーやDENAの事が載っていました。要するに自主規制で収益が鈍ると言う意見と、これで官による規制がかけづらく、懸念材料が無くなったので安心だと言う意見の二通りが、確か載っていたように思います。だから面白いのですね。意見対立が仕手化を生む要素があります。私は既に新しいステージに入ったかな?と感じていますね。日経新聞がこのような規制の話を何度も報じたから一般化し、既に株価に織り込まれました。だから株価が下がったのですね。そうして日経新聞はあまり書いていませんが一度だけ海外売り上げに触れ、そろそろ収益化が期待できるような内容でした。つまり数字が見えれば株価は間違いなく飛びます。その海外売り上げの数字がいつ見えるのか?その変化率はどの程度か?と言う読みなのですね。アップルは携帯端末のデファクト・スタンダードを確立しましたが、ソフトが本当は一番儲かるのですね。しかもゲームか…麻薬性があります。僕なんか…ファイナル・ファンタジーに嵌ったものです。意見対立が仕手化になり相場は面白いですね。どちらに賭けるかです。ところが明和産業など株価の行方は夢がありません。需給バランスを読むだけの話ですからね。あんなのは相場ではありません。むしろ同じ博打でもサニックスなど…背景があるものが良いですね。
グリーのガチャ問題のような人間の尊厳を認めない規制は困ったものです。親の教育権も侵害していますね。何故、官がそこまで追求するのでしょう。官に責任がありますか?どう考えても親ですね。こんな小さなことまで構っている暇があるなら、組織をもっと削っても大丈夫かな?とも考えますね。もっと大局を考えて欲しいものです。世界では自主性が重んじられ、日本のように一律の規制など求めません。今の日本の停滞、ガレージ通りに象徴される地方の停滞は、官僚が創りだした東京一極集中のロボット化の弊害ですが、日本はようやくその間違いに気づき変わろうとしています。果たして25年ぶり10週連続陽線の記録は、本物かどうか…今、真価が問われようとしています。
RSIの総体的な変化を眺めていると、目先の調整は確実にピークアウトしています。そろそろ株価に反応される場面の筈ですね。欧州危機は既にECBの対応で決着です。何故なら、ドラギ総裁の意思が確認できたからです。2度に渡り100兆円ですよ。充分の筈ですね。問題は日銀ですよ。チョビチョビ…麻薬を使うものだから、その内に完全の慢性化して行き、あとは最も嫌う狂乱インフレ?の道に行くかどうか…。サプライズを出してくれるといいけれど…それを期待するのはやはり酷かな?
2012年04月24日
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かたる:今日は何故か…眠れない。日経新聞には様々なヒントが載っており、市場はどれを選択するのでしょう? 市場が流れを選択するのか、人間が選択するのか、政策が選択するのか? 難しい岐路に立たされて居るのでしょう。
日刊工業新聞にはコマツの坂根会長のインタビューが載っており、まるで僕の相場論を聞いているような錯覚を覚えましたね。あぁ~同じことを考えている人が居るんだな。ただ彼と違うのはモノづくりではなく、僕はソフト力を指摘している点でしょうか…。資源のない国は食えないと…現実的な経営者の一面が見え、流石、コマツをここまで育ててきた人は考え方には筋があるものだと…感心していました。そのインタビューの中で、名目GDPの比較が載っており、米国は1990年を1にすると2010年には2.50倍に、ドイツは1.94倍になっているのに、日本は1.08倍と大きく見劣りがする官僚マジックを指摘していましたね。僕ら人間は名目の世界で生きているのに…、同じことを坂根さんも指摘していました。
フランスの選挙結果を受け、世界市場は下げていますが…ギリシャと同じですね。国民向けに人気のある政策を実行すれば物事は進みません。政治の決断ができない日本と同様の懸念を欧州も抱えています。米国は教育システムが違うのでしょう。ティ-パーティーの存在は、米国の強さなのでしょうね。あの考え方が米国の原点でしょう。自立意識です。他人に頼らない。イワシ民族の日本人は依存意識が強く困った教育ですね。市場は自立心がないと駄目なのですね。株価はものすごく人間心理を揺さぶりますね。その恐怖に勝てるかどうか…IRNETの解説は銘柄のテクニカル論よりファンダメンタルの心理面に主眼を置いています。まぁ、長く読んでくれる人は多く、ありがたいと思っています。僕自身手探りの状態ですからね。赤裸々に心理を語っているわけで、思うようにならない政策に呆れ、人生観に悩む日々が続いています。第一線を離れれば何か変わったものが見えるかとも思いましたが…今の所、開眼はしていませんね。でも時間の考え方が変わったかな?
雑談は兎も角、日経新聞のグリーやDENAの記事の市場の受け止め方は、完全にステージを消化し次の舞台に進んだように見えますね。あの記事の裏には隠された真実があるかどうか…それは、もうすぐ判明するでしょう。代わって、昨日、指摘した野村証券は今の所337円で止まっており、ここは前回の安値ですね。ワンタッチは狙えると思っていますが、反転し新高値を形成するかどうかは難しいと考えています。同じことなのですが…マツダを朝から128円に指値を入れましたが、今の所、買えていませんね。野村との選択に戸惑いました。どっちが正解かどうか…神のみが知るか。今日は目先的には買い場でしょう。
所管が何処なのか分かりませんが、僕は勘違いをしていたのかな?…枝野と言う経済産業大臣と言う人の考え方は、今までは嫌いでした。何か竹中平蔵的なイメージがありますね。東電への対応が僕の考えているイメージと違ったからです。でも20年間で42円の決定かな?この所管が経済産業省で彼の決断だとすれば、素晴らしい政策だと考えています。お金を投じなくても産業構造を大きく変えることは出来ます。これが未来産業を育て構造改革に繋がりますね。産業基盤を作るために公共事業投資をするのではなく、エコカー補助金のようなクーポン政策にすれば経済を刺激できますね。ソフトバンクの孫さんはスケールが一回り大きいのかな? 僕はアジアの情報インフラで覇権を握るべきだと思っていましたが…。まぁ、ここ3年程は大規模投資で大きな投資は出来ないでしょうが、手順と言うのはこうやって進めるものなのですね。菅元首相も森総理と同じで、一つぐらい良い仕事をしたかな? 自然エネルギーの買取法案や光ファイバー網の構築など、後世にならないと評価が定まりませんからね。
日本の選択と株価は一緒なんですね。さて…皆さんの選択はどれを選ぶのでしょう。128円はなかなか買えないので、ワンタッチは野村にしてみました。僕の決断はどんな結果を生むのでしょう。所詮は短期のトレードです。
2012年04月23日
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かたる:調整波動が続いていますが、日銀への期待が相場に反映されているので微妙な形を形成していますね。例えば野村証券ですが、下値を切り上げているようにも…上値を切り下げているようにも…解釈する人の立場により、どちらにでも感じられますね。綺麗な三角フラッグを形成し、間もなくどちらかに離れそうに見えます。しかし仮に日銀が緩和策を講じても、前回の会合で追加策を見送ったために、折角のターゲット論への期待が萎んでおり、緩和効果が限定されるように感じています。つまりサプライズがない限り、予想されている程度の緩和策では、相場の反応も僅かな動きなのじゃないでしょうか? 前回の高値を抜くような上昇波動への移行は無理かと考えています。
IMFの合意は良かったのですが、かえってゴタゴタ感を市場に与えたようで欧州危機への不安を感じさせましたね。問題の性格からして追加の処置を、市場は更に求めるような気もします。僕はECBの思い切った資金投入は大きな成果で、大丈夫と思っていますが、市場はわがままですからね。行き過ぎる行動を望みます。その点、FRBがどう反応するのでしょう。NY市場の株価は高値を維持していますが、疲れていますから下げる確率は高いですね。アップルの貢献度が大きくそのアップルも、僕なんか…は、いくらなんでもやり過ぎだなとの印象を持っています。
考えられるシナリオは、日銀はメディアの主張のように僅かな緩和追加策を採用し、一時的に日経平均株価は上がりますが、大きく動かずに日本も調整色が強く、むしろ日銀の緩和策より消費税法案の行方に関心があります。例のカタルの株価が上がらない仮説ですね。政策担当者は財政問題の目途が立てば、金融規制などの緩和に動くと言う仮説でもあります。何故、三菱UFJが純資産価格を割れているのか? 問題の根は日本の財政問題かな…とも考えているのです。
世界経済を取り巻く動きを見ると、気になるのが中国の動きですね。失脚した共産党幹部の薄氏問題は潮目の現象のようにも感じられます。これから成長率が鈍りますから、中国人民の不満を抑えられるでしょうか? 例の「新興国の罠」(人口ボーナスによる成長は限られる)という評価は、市場では定着していませんね。ユニクロは中国からベトナム、バングラディッシュに生産基地を移し始め、上昇する人件費は世界の生産基地の地位を引き下げます。人口ボーナスの成長期に社会基盤の構築などが出来ているかどうか…産業構造などを変化させられるかどうか…今の所、問題視するのは早いかもしれませが、気になります。自動車販売は成長が鈍化しましたが伸びていますね。ただ住宅の停滞は少し気になります。
日本はいくつかの選択があり一番有望ですね。もっとも大きな強みは金融機能が規制により発揮できてないだけで、政策の転換により、いつでも簡単に信用創造ができます。既にその準備も出来ていますね。TPPで懸念される農業の従事者は少なく、高齢化しており大きな社会問題にはなりません。どの道を選択するかです。選択は大切で、その選択の結果は、必ず将来なって現れます。例えば今日の日経新聞の一面に、自然エネルギーの買い取り価格が42円とされていましたね。これは産業構造が劇的に変化する可能性を秘めており、関連銘柄の行方が注目されますね。おそらく株価はまだ続伸するでしょう。明和産業などより同じ博打でも、ある意味でサニックスなどは筋は良いと感じます。でも危ない会社ですがね。
まぁ、どっちにしても慌てることはないでしょう。日銀のサプライズが仮に出ても…それから動けば十分で、相場はどちらかと言えば調整色は強くなっています。25年ぶりの10週連続陽線なので、波動は完全に変わっているとは感じています。しかしその上昇スピードは、期待するイメージではないのですね。日本の選択が相場の流れを決めるのです。野田政権の支持率は低迷していますが、歴代総理に比べれば、今の所は失敗の選択はなく、大飯原発の再開と合わせての太陽電池などの42円の買い取りは、良い決断だと感じています。そりゃ、原発などない方が良いでしょうが、物事には手順がありますね。世界的に見て自然エネルギー立国への変貌の道を決める42円の考え方は、目先のエネルギーコストの上昇と、将来への布石…どちらを評価するかの問題ですが、市場はどんな反応をするかどうか。僕が現役の証券マンなら、ここは思い切って博打を選択するかもしれませんね。でもサニックスは…危ない会社だよね。どうなるかなぁ~。
2012年04月20日
4/20
かたる:相場は調整を続けていますが、色んなことを教えてくれるようです。一つは個人投資家の不満の表れである明和産業の急騰でしょう。加藤あきらの残党と思われる「般若の会」の推奨銘柄との話で、新日本理化の二番煎じの銘柄です。昔、宮地鉄工から、その後、兼松日産、そうして新日本理化か…。日本人の知識レベルが分かる話ですね。宮地は経営権を握りましたが失敗しましたね。兼松日産は親会社の兼松が売れば良いものを…馬鹿な経営者の為に相場になりました。今度は三菱商事ですからね。安定株主に守られ経営権を奪うことはできないでしょうし、何が狙いかさっぱり分かりません。僕の目から見れば経済環境が正常に戻っても、せいぜい500円台から800円台の株価が妥当な水準で、今の経済環境では適正水準は300円台なのでしょうね。確かに200円台は安かったのでしょう。でも博打以外に今の株価で買う動機はありません。
個人の不満が値動きを求め、素人が利用されていると言う印象です。まぁ、レーティングなども大手証券のアナウンスメント効果を狙った宣伝で、般若の会が同じ手法を用いても批判されるものではありませんが、株式投資の本質的な行為とは違い、僕はこのような行動には批判的です。グリーは分かるのですね。どちらか分かりませんが可能性はありますね。国内産業から海外への脱皮と言う任天堂が飛躍した形が既に見えていますからね。こういう意見対立は大歓迎ですが…明らかに未来がない株を仕手戦に持ち込むことは反対ですね。
例えばマツダは大幅な増資をして海外展開を加速しています。間もなく発表される決算は赤字を押し込むだけ押し込めばいいのです。以前、日産自動車が利用した決算のように…V字型を演出すれば良いですね。環境は追い風の筈。しかし世界の経済環境が変わると…エルピーダのようになる可能性も否定できません。野村証券も同じ仕手性の焦点があります。未来の予測が難しいのですね。しかしマツダも野村もV字型に企業業績が回復する可能性はかなり高いのです。しかし明和産業は商社ですからマージンは知れています。しかも三菱の看板で食っている会社で独自の技術も何もないですね。だからPERの成長変化は見込めません。何故、小型株でも意見が対立する将来性が見える銘柄を手掛けないのかな?加藤さんの時代もそう感じましたが、参謀が居ませんね。相場作りに関しては抜きに出て上手いが…腕力だけの勝負で、ねずみ講と大差はありません。
さてこんな話はここまでで…間もなく日銀の政策会議です。NYで講演した白川さんの談話をNHKとテレビ東京がともに報道していましたが…スポットを充てる角度が違うらしく…NHKは利下げあり報道でしたが、テレビ東京はインフレ恐しの相反する場面に焦点を合わせて報道していました。何故、同じ講演を取材しながら相反する報道になったか?きっと白川さんの講演は、両方の説を織り交ぜた講演だったのでしょう。だから取材側の解釈で意味が反転するのでしょう。画一化されている日本では珍しい報道でした。
また先日と同じで、直近になると少し期待感から相場が上がるのでしょう。でも本当に緩和してもサプライズでない限り大きく上がるかどうか…タイミングを逸しましたから間が抜けた効果しか得られないような気がしますね。ただ外人が演出をして自分達が利食いをする気になっているかもしれません。どう読むか難しいですね。
米国では景気が回復し始め、投資活動が生まれているようです。反面、住宅の差し押さえが急ピッチで進んでいる様で、一見すると相反する出来事ですが、ようやく銀行は不良債権処理を加速させ始めたと捉えるのが正解のようで、まもなく住宅市場も需給バランスが改善する場面が来そうですね。GSE問題は来年には目途が立つのでしょう。欧州はまだまだですが…。中国の上場企業の半数が赤字だとか…。人件費が高騰し「新興国の罠」に入るのか?それとも産業構造の転換を乗り越えられるのか…微妙な情勢です。まだかなり成長力は高く問題ないと思っていますが、難しい舵取りでしょう。新興国の罠とは人口ボーナスが効いている期間に、社会資本整備から保険や年金などを含めた産業構造を完成できるかどうかの事を指すらしく…本当の成長と人口ボーナスによる成長とを勘違いする事を示すようです。
日本のケースを説明した方が良いかな?
日本は昭和20年代後半の団塊の世代が若かりし頃の人口ボーナス(若い働き手の活躍)を上手く利用し、高度成長時代を経て先進国への仲間入りを果たしました。しかし中国は難しそうですね。まだまだ国民一人あたりのGDPは低く、賃金上昇により外国資本は生産基地を移動させますからね。うまく内需を刺激し好循環の経済成長が持続できるかどうか…この鍵は自動車販売でしょう。日本勢は劣勢ですがVWなどは首位をキープし伸びています。折角、先行したホンダは先進国の米国では成功しましたが、新興国の中国では劣勢ですね。日産は香港に何れ本社機能も移すのでしょうか?日本政府もウカウカしている場合じゃありませんね。産業資源がない日本は本社を簡単に移せます。この移動を阻止するためには魅力ある国づくりが必要で内需が育たないとなりません。最近、一つのアイディアが頭をかすめています。ヒントは内需ですね。ビスタの読者には少し銘柄も含め触れましたが…、まだ構想の走りの段階で僕にも明確に見えている訳じゃありませんが、内需振興は一つのヒントですね。浪江町が新都市計画を決議ましたね。この動きを未来都市づくりに生かしてほしいな。
相場と言うのはヒントが大切なのです。そのヒントを得る為にたくさんの情報に接し選ぶのですね。99%はガセ情報と言うか、あまり意味のない情報です。たった1%のヒントを得る為に様々な努力をします。新聞や雑誌に目を通し、見たくもないテレビ番組を見て常に何かないか?探すわけですね。それらの時代の流れを頭の中で構築し直すわけです。非常に疲れる作業です。そうして、その時代の流れに一番合っている銘柄を選別することになります。確実に上昇する銘柄もあるのですね。でもスピードが…例えば僕の好きな会社のひとつピジョンなどは良い会社ですね。在庫整理が終わり再び成長軌道に乗ったようですね。既に株価は上昇していますが、この程度が普通の成功例でしょう。ハニーズも注目の会社ですが今は高値圏かな?まだたくさんありますね。沢井製薬も好きな会社の一つですが日医工は株価位置が低い会社ですね。何れもゾロ製品の会社。僕が機関投資家ならこのような一見地味に見えますが、これからも成長が期待される業界の企業に注目し長期投資をするでしょう。株は時間をかければ儲かります。派手な値動きを求めなくて良いわけですね。
さて長くなりましたね。今日は時間があり色んなことを書きました。東レは間違いなく上がりますよ。既に株価位置は高いですが、これからでしょうね。B787関連で円安になれば利益が急増する銘柄も、先日、ビスタで公開しましたね。下値を拾っておけば何れ株価が4桁になるでしょう。ただし条件が合わないと駄目なのです。あとは同じ環境でも沢井は利益を計上していますが日医工は少し甘いですね。経営者の違いですね。ただ日医工は構造転換の最中とも捉えられます。でも今は季節ではありません。相場は旬の時期があるのです。その点、今は野村やみずほなのでしょうね。きっと…まぁ、白川さんは三重野さんが亡くなられ、関連の新聞記事を読んでいますから期待通り動くのでしょうが…時期を逸した相場がどう反応するか?伸びが限られる可能性もあり…折角の緩和効果も薄れていますからね。
データ上の指数からみると相場は反転してもおかしくなく…来週は狙い目かな?とも考えています。でも慌てることはありません。国会は混乱していますからね。条件が揃わなくては…株ってなかなか上がらないものです。
2012年04月19日
4/19
かたる:新聞を読むと一斉に一面で三重野元日銀総裁の訃報が載っていました。元総理の宮澤さんと並んで日本をデフレ地獄に追いやった張本人の人物で彼らの選択が日本を貧乏にして今もその地獄から抜け出せずにいるわけです。宮澤さんはハッキリと自分の政策ミスを認め晩年は失意の人生だったのでしょう。どうやら三重野さんも読売新聞を読めばやはり悔やんでおられたようですね。人間は良い人かもしれないが…彼らの下した選択が誤っており日本は大きく活力を失っています。何も3Mの責任だけではありませんが…松野元証券局長も古い人間からすれば…まぁ、終わったことです。
選択と結果、選ぶ権利は誰にでも自由にあります。僕が早くから証券界を離れれば良かったわけですからね。別に彼らの責任ではありません。しかし歴代の総理の出来の悪さはメディアの責任かな?もう呆れるばかりですもの…。人気はありませんが野田総理はまだマシです。まぁ、官僚ロボットのイメージが強く褒められた政策運営ではありませんが、普通の選択をしているイメージです。TPPを実施するなら農業の保護政策をどうやるのか見えてきませんね。民主党は所得補償を打ち出していましたね。たしか…。早く日本の農業を世界競争のレベルで戦えるように制度を変えないとなりませんね。折角、恵まれた自然環境があるのです。やることは山のようにあります。自民党も変わりませんね。ここで消費税に協力し早く事態を前に進めないと時間切れですよ。既に入り口なのに…。
松野さんは晩年、たしかGSに籍を置いており現役当時からの約束だったのかな?なんて疑いの目を持ちますね。薄熙来の事件もあり裏は分からないものです。権力と言うのは魅力的なものなのでしょう。
さて相場ですね。意外に強い印象を持っています。まぁ、月末の日銀政策会議への期待があるので売る方も慎重になりますし、下がれば期待感から買われる可能性もありますからね。微妙な株価位置で難しい判断です。これだけ日銀の政策が注目されれば、かなり当事者は追い込まれていることでしょう。平成の極悪人のレッテルは避けたいですね。何故、新聞各社が一面で訃報を大きく扱い伝えたか? 心の中では今の日本の現状を招いた張本人たちで…本来なら犯罪者なのでしょう。政策の失敗が多くの自殺者などを生んだわけですから…。そんな思いが記者(編集者)にもあるのでしょう。さて白川さんの心中はどうかな? 日本銀行の審議委員を務めたクレディ・スイス証券の水野温氏取締役副会長のブルーグバーグの記事は面白かったので興味のある方は読んでおかれると良いでしょう。此方です。
まぁ、政策の選択次第で動く方向性を変えるわけで…どちらが選択されても良いように手を空けておくのが賢い選択かな?ここ数日、調整局面の形を見てきました。仮の日銀が何もしなかったら…株は弱いのでしょうね。特に金融相場をイメージしか金融相場御三家の銀行・証券・不動産は買えませんから調整は長引くのでしょう。既に野村証券は微妙な株価位置ですね。チャート面では3月7日の安値を割れていますからね。前回、市場の期待通りに追加対策を講じていれば下値を切り上げていたはずですね。まだ相場は残っているように見えますが…どちらかに間もなく動くのでしょう。ただ時機を逸しましたから仮に更なる緩和政策を実施しても株価は大きく動かない可能性もありますね。サプライズがあれば別ですが、僅かな国債買い入れ増額程度じゃ…相場を持たせるのが精一杯かもしれません。市場との対話は難しいものです。
しかし…どの株も良い動きになりませんね。市場参加者がきっと少ないのでしょう。25年ぶりの10週連続陽線か…そろそろアクションが欲しいところです。これで沈むようでは25年ぶりの記録が泣きますね。みずほは公募価格を維持し野村も75日線上を維持しています。強気に考えるなら買い場なのですね。一方、ネット文化株の代表的なグリーも難しい局面ですね。下値から反発し壁に来ています。海外売り上げが計上されるのかどうか…いつか? 既にある程度の売り上げが立ち始めているのかどうか? あの日経新聞の報道は真実を伝えていたのかどうか? インサイダー情報に範囲ですから分かりませんね。無理して予測をする必要はありません。仮に海外売り上げが立ち始めても、国内の伸びはない筈で業績の大きな変化はない筈です。収益源の変化は数字ではなくセグメントですね。この点を決算発表で指摘するかどうか…決算説明会を見てから対処するべきなのでしょう。今は博打ですね。どちらか分かりません。先に伸びるか…どうか。時間の問題なのでしょうが、その時期を見てから動き、多少、高い株価で買っても良いわけです。ただ株価の動きは、ほぼ理想通りかな?この後も下値切り上がり型を継続する可能性は高いですね。
マツダも金融相場の延長線上の銘柄です。だから日銀の政策が重要な要素です。重要なことを指摘しておきますね。まだデータを集め始め間がありません。カタルに過去のデータを集め分析する時間があればやるのですが…今年に入ってからのアプローチで検証するデータの量が揃っていませんが、RSIの30割れの数がピークボトムを付けた可能性があります。先日、全体のRSI30割れの銘柄数はなんと791銘柄もありました。4月16日の日経225の内、なんと168銘柄は割れていた状態ですね。前回のピーク時には3月上旬に大きく増えて…中旬には株価が下落し始めています。日銀の政策ともども参考にすると良いかもしれませんね。買い場かもしれません。でも僕にはリスクを取る資格がないかななぁ~。仕方なく利食いを実行し手を空けました。
さてそろそろ時間です。時間軸は非常に大切です。この意味は明日か、週末にも書こうかと考えています。頑張ってくださいね。荀子の「窮不困憂意不衰」(窮してくるしからず、憂えてこころ衰えず)と…読売新聞の記事は良かったですね。此方です。
2012年04月18日
4/18
かたる:少し分かり辛い相場ですね。正直に昨日のNY市場の上げは不可解かな? もともとスペインの入札は短期のものだそうで…ECBのカバー分かもしれません。少し説明が必要かな? ECBは3年の長期資金を提供していますから、その範囲ならリスクは少ないからですね。むしろ米国の景気指標は予想を下回っています。企業業績がマズマズのようですが、それほど驚くほどではありません。二番天井を取りに行く過程なのでしょうか? それとも調整ではなくまだ上昇局面が続いているのかどうか…。
むしろ最近、ブラジルの車の輸入規制や、アルゼンチンの石油会社の国有化に対するスペインの対抗処置など…保護貿易主義の芽があり、この動きを市場は充分に消化していませんね。あれほど株価が上げたので、一旦、調整に入っていれば、そんなに簡単には終わりませんね。もしよく考えても横ばいでしょう。米国株は新値をしばらくは抜けないと考えています。この壁を抜くには時間が必要だと考えますね。米国発の金融危機はFRBの流動性供給で乗り切り、景気の二番底から欧州危機はECBの流動性の供給で乗り切るのでしょうが…今はまだその途中なのでしょう。
新興国は先進国からの富の移転で経済が発展しました。これは間違いなく米国発の金融危機の原因である金融デリバティブの信用拡大の成果ですね。基本的に今は金融規制が強化されこの動きが鈍っています。しかしFRBやECBがこの金融規制の悪影響を補っていますが…まだ新興国は自律成長の局面には入ってないと思われます。中国やブラジルの物価高に対するFRB批判は的外れなのでしょう。むしろ僕の仮説の一つの「金融保護主義」の可能性がむしろあるんじゃないのかな? 何故なら、ブラジルやアルゼンチンの動きですね。単なるエゴなのかどうか…。
負の面にスポットを充てるか?それともマイナス面を上回るプラス面に照準を合わせるか人ぞれぞれで立場が違います。
リスクと言うのは常に存在し、どの程度、自分がリスクを取れるかどうかで投資対象が大きく変わりますね。分かるかな? この考え方は非常に大切です。株式投資は選択により大きく結果が変わります。必ず、正解ばかりを選ぶことはできません。未来予測だから誰にも結果は分からないから、確率論なのでしょうね。もし先月、日銀が更なる金融緩和に動いて市場の期待通りに動いていれば、為替はスペイン危機の動きにあっても円安の方向性が確立されていたでしょう。スペインの経済規模と日本の経済規模は大きく違いますからね。EUの中では大きいですが、日本の方がずっと影響力があります。日銀が義理チョコの表現を与えられるような行動しかとらないから、失われた時代は続く訳ですね。
市場評価は政策に対する採点機能を有しています。株価が低迷しているのは日銀だけではなく政府の責任ですね。あれほど…原発問題は東電の責任ではなく、天災であり国家の責任だと述べたのに…菅総理の選択が国家責任から東電の…互助会方式の全ての電力会社に負担を強いたから、電力料金は上がり復興が遅れるのですね。あの時に有限責任の1兆円程度の企業責任にして、後の処理は国家責任の選択をしておれば景気動向は大きく変わっていたでしょう。シャープが、台湾の鴻海精密工業にくだり、今度はソニーが先行していたはずの有機ELで台湾企業の軍門に下ります。
2閣僚の問責決議か…だんだん社会にユトリが無くなっているように見えますね。貧乏をすると責任を他人転嫁します。人間と言う動物は自分の責任を他人転嫁して自分を守ろうとしますからね。みんな一緒ですね。今日は大きく株価は上がっていますが、一度、発生した亀裂はなかなか埋まりません。時間をかけないと駄目なんじゃないかな?ソフトバンクの調整は長かったですものね。大型株ほど株の保有者が多く調整には時間がかかります。その点、小型は値幅で調整する機会が多いですね。その為に短期調整になる可能性は大型株に比べれば高いですね。何を具体的に述べているか分かるかな? 文の間に流れている微妙な空気を読んでいただきたいのです。恋愛と同じで相手の気持ちを考えながら相手の話を聞き、表情の読まなくてはなりません。
今日は相場が強いので弱気のアナウンスをしましたが、どちらが正しいか僕にも判断が付きません。日銀はおそらく動くと思いますが…相場は期待を含め反応するかどうか…。相場が強ければ、調整を続けていたネット関連株の物色、グリーやソフトバンクはこの範疇の動き、更に注目されるのは調整を続けている野村証券ですね。みずほもそうですよ。本当は正しい選択をするなら、三菱UFJが純資産価格を割れる道理がありませんね。つまり日本株は異常に安い水準なのですね。更に言えばFRBやECBにより世界には短期資金が余っており、運用先を求めています。更に更に…言えば、日本は成長する可能性の高いアジア地域に隣接しており地理的な優位性があります。「かわいい~」クールジャパンの日本発の文化が育っていますね。僕も時間を作ってダイバーシティー東京に行ってみたいな。日本の産業は衰退していますが新しい価値観が生まれつつあります。文化は付加価値が非常に高いのですね。
2012年04月17日
4/17
かたる:昨日は調整のパターンの話をしました。日経平均株価は25年ぶり10週連続陽線を記録し、長いデフレ脱却の狼煙をあげたかに見えます。選択と結果は世の常で…この選択は未来起こる予測を選択するから、幅広いパターンが存在し、今後の政策の選択により株価水準は大きくぶれます。バレンタインのチョコレートは義理チョコか? 本物か?と日経新聞に書かれていましたがうまい表現ですね。ECBはクリスマスのプレゼントでしたね。そのプレゼント効果によりイタリア問題は鎮静化し、ギリシャから今度はスペインですね。また調べなくてはあまりコメントできませんね。イタリアは大丈夫だと思っていました。スペインは住宅バブルがあり銀行が痛んでおり、若者の失業率は驚異的な数字で多くの若者が働き口を求め、ドイツなどを目指します。EU全体はこのように移民を受け入れ移民との摩擦が強く出ており少し心配な材料ですね。
貧乏人は心が狭いのです。何故か?
多くの人は人が良いのですね。だから社会的な敗者です。社会の敗者は時給が安い職にしかつけません。単純労働は誰でも出来ますから、賃金が安く生活水準を補うために多くの時間を働きます。自然に睡眠不足になり人間ですから能力が落ちミスが増えますね。だから益々泥沼に入り、やがて体を壊し死の淵を彷徨う事になります。生活が苦しくなれば心のユトリがなくなりますね。花や鳥たちの自然を楽しむユトリも消えます。きっとスペインの社会はギスギスとしたものでしょう。
政策次第なのですよ。FRBは自らリスクを背負って金融機能を支えています。しかしECBのドラギ総裁は少し意味が違いますね。流動性を供給し銀行にリスクを押し付けました。スペイン国債が下がると言うことは更にスペインの銀行は含み損を抱え、世界からの信用評価が低くなりますね。日本も同様のケースがあり、満期まで持つ日本国債は評価損を計上しなくても良いと言う超法規的な特別ルールを作ったことがあります。売買目的の短期所有の国債と満期まで持つ計画的投資の国債との区別はどうやってつけるのでしょう。いい加減なルールですよ。しかし今はグローバル化が進展し通用するかどうか…簡単ですよ。ECBがスペイン国債を保証すればいいのです。ユーロは下がるかもしれませんが…スペインなどの個別国の国債リスクは減り、ポルトガルとか予想される国々の炎上はなくなりますね。FRBとECBの選択の違いが生んだ悲劇かもしれません。
市場と言うのは弱いところを何度も突きます。何度も…です。
何故か? 調整と言うのはどういう事か? その意味を考えないとなりません。市場経済では政策の選択が正しいかどうか、世界の市場参加者が色んな検証をして考え行動し、その結果が市場価格によって現れ政策を催促しますね。日本株は論理価格以下に下落しても、デフレ政策を日銀は選択しました。だから株価が1989年から下がりっぱなしなのです。20年以上も無策の連続で、正解を出していません。本来、資格のある人がサボっているのですね。どういう理由は分かりませんがポーズだけ取って本気になっていません。まるで結果の決まった消化試合を見ているようなものです。20対0とかのスコアの試合を最後まで見るのは拷問ですからね。
そのポーズが本気かな?と思わせたのがバレンタイン・チョコでした。昨年、11月末から舞台が開いた世界同時の演出ですね。今度は日本やFRBの順番かな?流動性を供給し続ければエンゲル係数の高い新興国は苦しくなりブラジル大統領の発言に繋がります。中国も同様でBRICsは共通してFRBの政策を批判しています。でも新しい時代はステップアップの時代背景がある筈ですね。かたるは、だから日本発のネット文化銘柄を推奨しています。
さて調整ですが…、色んなパターンがありますが、奇しくも金曜日の今日の市況に書いた仮説が実現しつつあります。今日はグリーが大幅高していますね。今の所は…日経新聞が大きく誌面を使い叩きましたが…下値は限定的で出来高も少なかったのですね。この水準では売る人が少ないのでしょう。調整の意味は利食いを促している面があります。25年ぶりと言うように10週間も上がり続けた訳で、いくら株価水準が低いとはいえ、売買があったわけだから利食いできる人間がいる筈で…その人達が利食いを出来なくなる水準まで下がるか、時間調整を経て利食いを消化するかどうか…その変化は出来高面やチャートの形で判断が付きます。いや推測できますね。この分岐点が分かれば億万長者ではなく兆万長者の仲間入りですね。
本当はここでソフトバンクのチャートを見ながら解説したいのですが…時間がなくてごめんね。実はソフトバンクもそろそろ調整を完了する頃ですね。この銘柄は大型なので下値の持ち合いが長く時間がかかっています。昨年の9月、今年の1月に二点底を形成し仮に3点底の形になっても反発するから、この辺りから打診を始め、株数を増やす段階でしょう。震災の時から調整波動を続けていますね。1年以上が経過し今度は反転に順番でしょう。詳しい波動解説は時間がないから省きます。
2012年04月16日
4/16
かたる:調整と言うのは基本的に時間がかかると思った方が良いが…。それにしても最近は綺麗な株価上昇波動と言うものにお目にかかったことがないですね。日本が右肩上がりの時は全体が追い風なのでいくつかありました。今の大企業はほとんどが成長企業でした。トヨタもそうですし…松下(パナソニック)も成長企業だったのですね。成長企業を長く持っていれば100万円が、何億にもなりました。しかし今はディトレですからね。最近のヒットはヤフーでしょうね。米国ではマイクロソフトです。近年の有名な企業はガレージ企業の内に出資チャンスにあれば儲かるようですが、上場してから買って大きく育つ企業はなかなか見つからなくなりました。
かたるはそんな企業をいつも探しているような気がします。だからベンチャリの失敗になったのかな?あの時も100円台が500円台まで上がるのだからよしにすれば良かったものを…夢を託すから失敗したのかもしれません。昨日も述べましたがファッショ業界でも「かわいい」が世界標準になるかどうか…デファクト・スタンダード、この言葉はなんと魅力的なのでしょう。日本発の文化的な価値が世界に広まるのです。
週末にGSが推奨して大きく上がったファーストリテイリングを、かたるは目先は相場にならないだろうと…思って批判しましたが、高機能素材を利用した東レとの開発は夢があります。日本発のクール・ジャパン・ビジネス…良い響きですね。今朝に日経新聞を読みなるほど…と感じましたね。メディアにしてみればあのような保守的な表現が相応しいのかどうか…米国では小さな政府、個人の自由が尊重される「ティー・パーティー」の保守的な考え方が背景に根付いていますが、日本は全体主義、国民の首に輪をかけてコントロールする社会です。個人の自由より団体行動が優先されます。学校では制服が好まれ…数学も問題の解き方も様々なアプローチを紹介せずに一通りの解答の仕方を強要しますね。この考え方が身に付いた日経新聞の報道です。
新聞業界もネットの影響で大きく行動変化しています。今度、共同通信社が無くなるとの話を聞きましたね。(未確認です。)ネットは個人が自由に情報を発信し、受け手側がその情報の真偽を確かめるものです。今までの社会では誤報はあるにはありましたが…そう多くありません。先日も毎日新聞社が昨年の桜の写真を使い取材をせずに記事を書き今年は違うのに問題になりましたね。でもごく稀なのです。しかしネットでは噂などあり裏を取る必要性があります。まぁ、かたるはなるべく真偽を確かめ書いているつもりですが、間違いがあるかもしれませんから、そのつもりで読んでくださいね。未来予測が外れることは良くありますが…。
今日は一例ですね。調整局面の考え方で良い事例があります。日経新聞の影響力は大きく、通常、グリーやDENAなどのガチャ問題を日経新聞が大きく取り上げると株価が下がるのが普通です。しかしグリーもDENAも下値を切り下げていませんね。つまりこの手の話は既に株価に織り込まれ消化され株価は次の局面に入ったと思うのが普通です。調整と言うのはどんなに叩いても下がらなくなる株価位置があります。そこが目先の底なのですね。更に逆のケースもありますね。どんなに好材料が生まれても株価が下がるケースがあります。ユニクロはかなりの好決算でしたね。今の焦点は銀座に出店するほどの粗利益をあげることが出来るかどうか? ここが焦点ですね。意見が分かれています。デフレ時代は価格革命を主眼に打ち出し成長してきました。そうして新素材を利用したヒートテックなどの商品の成功がユニクロの変化を加速させ世界展開を始めています。銀座は一等地ですね。果たして流行が激しいファッションの業界をリードし続けることが出来るのかどうか…私は確率が低いと考えていますが…どうでしょうね。
株って面白いでしょう。僕はグリーの携帯ゲームは世界に通用すると考え投資しています。この辺りの株価はある意味で正念場、同じく株価位置が高くなったファーストリテイリング(ユニクロ)の高級化への変身は一時的な成功と感じています。銀座と言う一流の場に上り詰め、更に極めるのは至難の業ですね。高い付加価値が要求されますが流行が激しいファッションの業界で常にリードするのは難しいと考えています。GSとかたるの考え方、どちらが支持されるかどうか…株と言うのは当たるとか…そんな問題ではありません。仮説が世の中の動きになるかどうかの話ですね。
投資と言うのはどちらの仮説を信じるか?と言う行動で結果は未来の株価になって現れます。僕はスマートフォンなどを利用したゲームは日本だけじゃなく世界でも支持されると考えています。だから日本発のネット文化のグリーやDENAを推奨しています。でもユニクロは素晴らしいが日本発の「かわいい」ビジネスは大企業化に相応しくないと考えています。個人の個性は共通化というか画一化できないのです。日本だからユニクロファッションはある意味で受け入れられ、デフレと言う環境がユニクロを育てたが…時代下変化しつつあり、上手く景気波動の波を捉えてはいるが…この手法が世界に通用し続けるかどうか…後継者問題も含め、ある意味で疑問を感じており、株を買う気がしません。
皆さんはどう考えるのでしょう。調整の考え方は叩いても、叩いても株価が下がらなくなり下値を切り上げ始めたら、新しいステージを迎えたチャンスなのでしょう。こんなことを2時ごろ書いたのに引けには下げたら馬鹿にされますね。でも今はそう感じています。どうなるでしょう。
2012年04月13日
4/13
かたる:本日の相場は先物からの値上がりのようで、売買代金上位の銘柄はファーストリテイリング、ファナックとなっています。両者とも日経平均株価を引っ張る銘柄ですね。先物からの買いが増えると少ない資金で株価が動きます。ETFなどの指数を日経平均株価に効率よく連動させるために、これらの銘柄が使われますね。通常は225銘柄をすべて組み込むわけではなく30銘柄とか…過去のデータにより効率度を計算し、コア銘柄を中心に組み込むのですね。何故か、今日はホンダ、コマツとTDKもそうですし…コアの銘柄が買われており、大型のETFファンドが登場したような相場付きです。
ユニクロ(ファーストリテイリング)に関しては、GSのレーティング引き上げと言う自分達の持ち高を減らすための演出?…が加味されているようです。通常はこのチャートは二番天井の形の可能性が高いですからね。僕なら空売りを検討します。さて相場の主眼は金融政策の是非です。日銀の金融緩和は規模が小さくFRBは100兆円なら、日銀は50兆円程度の緩和処置は必要でしょうが…いつも5兆とか10兆円規模なのでサプライズはありませんが冷酒のようなものじゃないかな? 環境は円安環境が整ってきていますね。IRNETの読者には、既にご案内しているように富山の中小企業がインドネシアに進出するとか…大手だけでなく、最近では小さな町工場の海外進出が加速しており、この流れは完全に定着しました。日本では少子化と高福祉の話で、財源問題から全ての事業はやり難い規制が加速しています。金融業界と同じ現象が一般産業にも広がっているのでしょう。
それは原発もない方が良いに決まっています。しかし現実問題として電気は必要でコストもかかるのですね。電気料金を安くして安全にしろと言っても…できない要求をするより自然エネルギー大国になるように多少の負担をみんなで背負い、徐々に変換するしかありません。それをメディアは…復興が遅いとか…がれきの山を映し文句を述べます。しかし過去これだけ手厚く予算を使ったことがあるでしょうか? 既に震災から1年以上が経過し、頑張る人は一所懸命に与えられた環境で努力して生活していますね。アンカーに標準を合わせるのか?頑張る努力をする人に標準を合わせるのか?そりゃ、弱者救済からすれば最終ランナーに標準を合わせるべきと言う意見の人もいるでしょうが、それは個人レベルでやればいい。国家レベルでは財政問題もあり、努力する人の援助に留めるべきでしょう。失業保険を利用してパチンコ屋に行き、職がないと言っている人間を救う必要があるのでしょうか…。物事には限度がありますね。みのもんたさんのような意見もありますが僕は反対です。1年もあれば自力で動くのが普通でしょう。
基礎インフラコストの上昇でメリハリを付けないと、公務員の削減から議員の削減まで努力不足ですね。エルピーダだけでなくシャープが洗礼を受け、今度はソニーですか…。まぁ、企業の努力不足と言えばそれまでですが…さて相場の話に戻りましょう。
何度も言いますが、今の相場の主眼は金融政策にあり、日銀の動向が注目点になっています。更には日銀だけではなく金融庁の規制緩和など…金融界は既にバブル処理は完全に終わっており、あとは前向きな切っ掛けが必要な場面ですね。先日、三井住友は僅かですが欧州銀行の抱える債権を買い取りましたね。三菱UFJは子会社を通じ米国のシェアを上げています。しかし肝心のアジアへの話はなかなか浮上しませんね。流れを作らないとなりません。日本が規制で雁字搦めになっている以上、収益を海外に求めるのが自然な流れですね。だから円安なのです。6重苦問題もそうです。全ての環境が変化しています。だからマツダに注目しているわけです。日銀が的確な役割を果たすなら野村証券なのですね。
株などは簡単なのです。政策に連動して株価は動いています。規制がない自由の世界はネットですね。新しくできた業界だからです。ところが一部の「自由の権利」をはき違えている馬鹿は自分が損をすると社会体制を批判します。それが先日のガチャ問題ですね。嫌なら購入しなければいいわけです。それを子供の教育もせずに社会の仕組みに責任転嫁する。日本は個人の自由より役人のシェア拡大に動く体制です。だから役人は、これ幸いに自分達の天下り先組織を、規制と言う形で作りますね。大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶ事件からの一連の批判を梃子に、組織解体論を利用して金融庁を創設したのです。その金融庁の誕生はUFJをつぶし、民間論理を規制で砕き金融庁の地位を確立させました。その影響も大きく失われた時代は続いています。
さて日本株は様々な試練を抱え浮上できるかどうか…。過去、失われた時代ではこの局面から時間闘争に持ち込まれ必ず期待を裏切ってきました。だから私は株が薦められなくなり会社を辞めましたが…強気を堅持するなら金融セクターから不動産株がセオリーですね。金融相場の3点セットは銀行・証券・不動産です。つまり資産価格が上がる過程で儲かる業種ですね。決してファーストリテイリングではありませんね。しかしユニクロはある意味で世界に羽ばたくブランドだから値嵩株に育ってきました。ヒートテックなど東レと組んで新素材革命を後押ししています。東レもこの成功が糧になり新素材開発に力を入れますね。そのうち薄手の生地で、夏も冬も過ごせる夢のような服が誕生するかもしれません。
考えられる流れは産業革命を彷彿させるネット産業、この背景は先進国の飛躍ですね。そうしてデフレからの脱却がテーマにあり、これは金融相場ですね。この二つがメインでしょう。だからユニクロは少し外れています。グローバリゼーションの流れ中心銘柄とも捉えられるかな? でも僕には調整が必要な局面に見えますね。GSはおそらく逃げる為に演出をしているのでしょう。あと2週間ほどでしょうか? 日銀の政策会議でどんな中身を出すのでしょう。株が堅調に推移すれば、対策に意外感がなければ株価はあまり反応しませんね。カタルの予想はこの程度です。だから野村証券も横ばいかな?と当初から考えています。しかし何も出ないのが、これまでの政策で、そうなると再び300円割れですね。出てもあまり上がらない可能性があるのですね。
最近思うのです。やはり株価位置は大切なのだと…この株価位置は過去のトレンドですね。過去最安値と過去最高値の…年初来の高安でもいいですが、その株価の位置がどこにあるかと言う相対的な需給バランスですね。要するに需給バランスは株価にとって非常に大切なのですね。グリーのように株価が下がると多くの人は損をしている水準ですから、回復まで時間がかかりますね。ソフトバンクもそうですね。既に相場全体は水準訂正をしたけれど両社はかなり下げています。日経平均株価と相反する形で上がり、先行する形で下げていますね。結局、需給のバランスは重要なキーワードの一つでもあります。
さてファーストリテイリングの株価は、カタルが考える二番天井なのか? それとも新高値をGSが主張するように駆け上がるのか?どっちなのでしょう。結果は時間の経過で判明します。本日は時間があるのでビスタにも寄稿します。
2012年04月12日
4/12
かたる:株屋人生を長く続けると、世の中の裏を考えるようになります。表面上は株価も高く、将来も不安がないのに、何故か株を買うと下がるとか…色んなことで騙されることが多いからでしょう。世の中には似た例があります。恋愛中に好きなのに何故か、「あなたなんか嫌いよ。」と心情と相反することを口にすることは良くある事例ですね。草食系男子はひるまずに強引に押せば相手は折れるのに…変に相手の表面上の意思をそのまま受け取り、恋愛に発展する恋も未熟に枯れるケースもあるのではないでしょうか? まぁ、例えばよかったかどうか分かりませんが、基本的に物事には二面性があり、自分の思いどおりに世の中は動きません。
私にはイランも北朝鮮もシリアもメディアの論調が正しいか分かりません。国連決議が正しいような口調で述べていますが、イラクの事例は明らかに米国の勇み足で多くの犠牲を生みました。先日のリビアも内戦にNATO軍が空軍で参戦し加担しましたね。本当に民主主義と言うルールが正しいのでしょうか? 北朝鮮が人工衛星を打ち上げると言っており核開発していますが、何故、米国などは許され北朝鮮は駄目なのでしょう。イランも同じです。軍事目的の裏付けがあるのでしょうか? イラクは生物化学兵器が発見できませんでしたね。ドイツではイスラムのコーランを無料で配ることを問題視するニュースがありました。何が正しく、何が悪いのか?どうやって区別すべきか…悩むことは多いですね。
株も同じです。買い人には買う論理があり、株を売る人には売る論理があります。その論理が株価となって市場でぶつかり合い、正しい方向で安定する。株価が動くと言うことは論調の変化を示すのでしょう。状況が変化し材料が出現し、その変化に株価は反応し動き出します。一定の水準で落ち着きますがその変化日を見極めることが出来れば…億万長者ではなく兆万長者になれますね。その変化日が問題なのですね。変化日を見る為に多くの人が考えて株価が構成されています。もともと共通するルールなどないのでしょう。業種によりPERの水準はばらばらだし、国によりその基準も違いますし…日本株は嘗て異常に高いPERの水準でした。その株価を妥当かする為に株式持ち合いの影響だとか…高成長が期待できるからとか…色んなことが言われましたが、現在は世界でも低い位置ではないでしょうか?
何故、三菱UFJの純資産価値を大きく株価は下回っているのか?だれか明確な説明ができる人が居たら教えてほしいのです。今表示されている純資産価値は不動産鑑定士や公認会計士がチェックし正確な価格表示なのでしょう。おそらく三菱UFJが赤字に陥る確率はかなり低いでしょう。それなのに黒字で配当を続けており尚且つ純資産を大幅に下回る。おかしな現象が続いています。単純に三菱UFJの全ての株を買って解散したら、儲かるんじゃないでしょうか?
金融の要の大銀行がこの株価と言うことは、日本株は非常に安い水準なのでしょうね。私がこの業界に入った時に銀行は株価に非常に神経質で価格統制がされていました。銀行に売り物が出ると必ず買う相手を紹介され、その人達が株価を支え信用を維持してきました。そんな時代だったのです。土地神話と同じく信用の重みを重視した時代ですね。変化したものですね。
人間の感情は様々な出来事で揺れ動きます。天気がいい例です。雨が好きな人もいるでしょが…たいがい多くの人は嫌いでしょう。晴れて真っ青な青空が広がり桜の花が満開なら心和みますね。既に東京では桜は散り、もう終わりを告げています。でもその代り様々な花が咲き春を感じています。今年は少し遅いのかな? 寒い日が多いですからね。株も一緒ですね。毎年、咲く花のように散る訳です。株式相場の場合、何度か咲いたり散ったりします。今、焦点の旬に企業が存在し、その旬の現象をどう評価するか? 先日はシャープの事例を述べましたね。何故、オールジャパンを選択せずに、台湾の鴻海精密工業の軍門に下る道を選んだのでしょう。この選択を株式市場はどう評価するのでしょう。
私は良い選択だと感じています。仲良しクラブの道を離脱し生き残りの道を歩んだんでしょう。ソニーはどうするのでしょうね。1万人の従業員を削減すると言います。シャープは経営権を手放し軍門に下る道を選びました。これから従業員の雇用問題はどう変化するのでしょう。経営者の決断はその後の株価に大きな変化を与え、企業の明暗を分けます。日産自動車はカルロス・ゴーンを社長に迎え大きな変化をしましたね。そうして見事に立ち直っています。しかし市場からの評価は画期的な評価ではありません。面白いものです。もっと上がると考えていましたが万年割安のような存在ですね。
最近、株価が逆転していたグリーとDENAの評価ですが…どちらが海外展開が進んでいるか分かりませんが、自社株買いの効果はてきめんのようです。南場さんが自社株を売り需給バランスが崩れ、本来、米国の追加出資に用意した100億円を自社株買いに回したのでしょうが…米国の展開が思わしくないから必要なくなった100億が生きているように感じますね。需給バランスとは面白いものですね。必ず、企業評価だけで株価が動いている訳じゃないようです。市場にはいろんな考え方が存在し、その戦いが株価になって現れる、日本株の評価はいま国会で論争されている消費税法案に大きく影響をされるのでしょう。仮に解散総選挙になれば、株価は不透明感を嫌いますから売られますね。自民党だって政権政党になれば消費税を引き上げるでしょうが…何故か反対しているように見えます。馬鹿な政治を繰り返していますね。まだ残された時間はあるようですね。
しかし…農業の事例を見れば分かりますね。三ちゃん農業で世界競争が出来る道理がありません。選択できない政治を国民は望んでないでしょう。失敗しても良いから正しいと思う決断を実施して責任を明確にする社会構成にすべきでしょうね。市場は常に選択に素直に反応します。
2012年04月11日
4/11
かたる:相場は意外に強く感じますね。昨日の原稿は午前中に書いていたから全体が日銀への政策期待で高かったようですね。その思惑が外れると下げています。今日は日銀への期待が株価の下げを抑えているようです。背景には日経、朝日新聞が金融緩和の観測記事が掲げておりこの辺りにあるのでしょう。失われた時代を経験しているカタル君は慎重になりましたね。まぁ、最近は野田総理と頻繁に白川さんはあっており消費税法案の絡みもあり緩和方向なのでしょう。
ここでカタルの「失われた時代への反撃」があります。デフレ脱却は比較的簡単です。それなのに、何故、頭のいい政策官僚は実施しなかったかと言えば、財政問題の道筋が見えないからです。消費税の引き上げですね。この問題は高級官僚の長年の悲願なのです。彼らは彼らで決断できない政治家に呆れていました。何度、説明してもなかなか法案が通らないからです。だから消費税法案との絡みも相場に存在すると思っています。ところが最近この消費税法案を棚上げする「継続審議」の話が浮上し、野田総理は明確に否定しており今国会で通過させると述べていますがどうなりますか?この仮説がカタルの「失われた時代への反撃」ですね。
昨日も述べましたが…時間の問題なのです。
既に転換点のタイミングは来ているのでしょう。かたるは円安方向に動いていると思っています。おそらく100円を大きく超えるのでしょう。既に日本企業の価値は薄れています。シャープが鴻海(ホンハイ)精密工業グループ入りした事実が明確に物語っていますね。何故、官民挙げてのジャパンディスプレイを選ばずに、鴻海精密を選んだのでしょう。それも完全に軍門に下ったのです。アップルの下請けの「FOXCONN」は世界NO1であり、そちらの連合と一緒になりました。エルピーダと同じことですね。ソニーの赤字が大きく報道されていますが経営者次第で大きく変化する時代になりました。今は販売網を失った家電の問題ですが、間もなく販売網を自前で整備している自動車業界も同じ運命をたどります。何も家電だけの問題ではありません。「失われた時代」は根底の問題の改善を求めています。「6重苦問題」は深刻ですよ。電力料金の問題を安易に考え原発の責任を東電に押し付けた報道姿勢が問題になります。あの時の選択は…悲しい現実ですね。
だから時間の問題で円安になるタイミングなのですね。今は円高方向ですが基本的な流れを言っているのです。分かる人はカタルの真意を御理解いただけると思います。
IRNETの読者はおよそ毎日、5000人前後は見て頂いているようです。本質を理解されている人は多くなってくれることを望んでいます。株価などは考える場合、政策の読みが難しくなりますね。実は3月6日にNY市場が203ドルも下がった日がありましたね。あの後、ウォールストリートジャーナルだったか…報道機関は記憶が曖昧ですが、直ぐに不胎化QEの話が流され株価は反発しましたね。しかしあれが亀裂の始まりで今日の調整はあの時から始まりましたね。今度の転換点は何処でしょう。現在は再び欧州問題を材料にしています。しかし前回みたように資金繰りは回避されていますね。詰まり下げさせるための言い訳ですね。一番怖いのはカタルの弱気の仮説である「金融の保護主義」です。ECBの流動性供給は自国国債に向かい市場に流れていません。つまり日本化現象が世界中で蔓延しています。
先日、AIGのCEOがインタビューに応えている記事が報道されていましたね。2013年と述べていましたね。AIGが2013年なのです。GSEの問題は来年と思っていましたが…更に延びるかもしれませんね。金融機能の大切さは何度も述べています。さて本質論は兎も角、日本株相場は25年ぶりの10週陽線の割につよい調整かな?と感じています。やはり伊達じゃ…ないのかな?ここでの調整は当たり前なのです。問題はこの後の展開ですね。5月の企業業績は良くありません。しかし1―3は悪いが、4-6は改善されますね。だから日銀の月末の政策と企業業績はマッチしており、相場の押しは意外に浅く、切り替える可能性もあります。しかし日銀が動かず、消費税法案も混乱すれば、また後戻りの可能性もありますね。お金は大切で最近そのお金のありがたみを味わっています。だから安易に思惑で動かずに、結果を見てから動けばいいのでしょう。証券マンは大変だね。商売だから…嫌でも選択しなくてはならない。やはり東レは無難な選択でしょう。マツダの130円割れは再びチャンス到来ですね。それぞれ頑張ってください。
2012年04月10日
4/10
かたる:何か出たような動きで…相場を眺め少し驚き、あれこれと…材料を探してみたが多少の円安と日銀への政策期待だとか…。きっと日経新聞が観測記事を掲げているからだろうが…日経には、今日は駄目でも27日は大丈夫と述べられていたが…本当だろうか?
確かに昨日のデータは、かなり急速に調整色を強めており、RSIの指数は日経平均採用銘柄で100銘柄を超え、123銘柄がRSI30以下と、3月上旬の逆転現象を演じている。しかし日柄で1か月しか経過しておらず、欧州景気と中国景気の行方は見えていない。どう解釈すべきなのだろうか?
最も懸念している「金融の保護主義」への懸念は今の所、皆無のようですね。
かたるはブラジルボベスパ指数などを気にしていたが、ブルームバーグでは『ホワイトハウスでの首脳会談で、ルセフ大統領は「拡張的」な金融政策が先進諸国の通貨下落につながり、高ペースで成長する途上国の成長を損なっていると懸念を表明した。同大統領は会談後に自国の記者団に対し、先進国の政策当局者は歳出を抑制して財政赤字の削減を目指す中で、景気刺激の面でゼロ金利政策に過度に依存するようになっていると指摘。こうした金融・財政政策の組み合わせが「金融の津波」を形成しつつあり、通貨高と輸出低迷を通じてブラジル経済に打撃を与えていると語った。先月のドイツ訪問の際にも同様の見解を示していた。』と相反する意見を述べている。
この発言を見ると、カタルの密かな懸念の仮説は完全に打ち消されている。日本のデフレ病がとうとうカタルの強気心も打ち砕いたのかな?
あの日経新聞の観測記事は厄介で、白川さんも当然読んでおり意識して臨んだ金融決定会合で何らかのアクションに繋がる圧力になっているのだろう。今日の相場の反発はきっとそれを織り込んでの動きなのだろう。
相場を長年、手がけてきて思惑で動いて成功した経験は少ない。特に今回のように不透明な時は安易に観測報道などで投資行動を変化させるべきではないだろう。仮に日銀が緩和策を、意外にも今回、発動したと言っても、それから行動をすれば十分に間に合う筈。事の是非が決まってから動くべきでしょう。これまで何度、思惑で動いて苦い経験をしてきたことか…流れは好材料に反応しなくなり、相場は疲れている感じがしており、25年ぶりの10週連続陽線でも儲かってない現実を考えると…、雪解けだが、徐々に変化する「カエルのゆでカエル」現象かな?とも感じています。何故なら失われた時代が長すぎますね。完全に強気派は戦意喪失している様子でしょう。
3月7日の356円(C)を割り込んでの反発は悪くないが、同時に2月1日と2日の窓282円(A)も気になる形で野村のチャートも強くは見えないが…。むしろ3月21日と窓をあけた(B)3月22日の1億(D)を超える出来高を下回り下落している現実は、抵抗勢力が少なく時期がまだ早いとも訴えているように見えますね。ここでの反発はセオリーだが…調整は未了で、売りに歩があるように感じます。
25年ぶりの快挙を信じて行動するか…それとも失われた時代は続くのか?
政策の選択と結果なので何とも言えませんね。デフレ対策の話でもう一つ重要なことは日銀だけではなく金融庁の過剰なコンプライアンス規制を転換せねばなりません。だから以前述べたように土地担保融資制度の復活を提案したのですね。かつて日本は土地神話があり担保に土地を取っておれば融資目的など関係ない時代がありました。要するに担保至上主義で土地は下がらないと言う幻想の土地神話が、名目GDPを押し上げる機動力になっていたのです。収益還元法価格にまで下落し明らかに安くなった土地を、融資目的も問わずに担保に取れば大きく時代は動きますね。今だから提案できます。やがて地価は上がり採算に合わなくなりますから、またこの土地担保融資を規制すればいいのです。市場の状態に合わせ政策を機動的に変化させれば、日本は簡単にデフレから脱却できますね。銀行は日本国債を買わずに土地担保融資に走ります。だから金融庁の検査姿勢の変化は重要です。日銀と一緒に行動を起こすべきでしょう。
かたるのような馬鹿でもわかる簡単な景気浮上論を、何故、政策担当者は実現させないのでしょう。勇気がないのか批判を恐れてか…。私は長年、東大法学部神話を信じており、今でも日本の優秀な官僚たちが動かないのは、財政問題がネックで消費税の道筋が見えれば景気を浮上させるんじゃないかと疑っているのですね。彼らの記憶力は抜群です。頭の引き出しはスムーズに動きますね。
通常、金融政策は6か月から1年後に市場に現れると言うタイムラグがありますから、今回も次回の金融政策決定会合も日銀は動かないとみるのが妥当でしょう。しかしここで前回、日銀が提案した審議委員の河野さんの否決が、どのような心理になっているのか?他人の心の中は見えませんからね。故に明らかになってから行動すればいいのでしょう。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年04月09日
4/09
かたる:米国の雇用統計値が悪化しても、市場原理で動く国だから追加の緩和策も期待され、そんなに心配はしてないが、問題は欧州の景気かな?…昨日と言うか夜中にアップしたコラムで述べた金融保護主義が起こるのかどうか…中国の指導部の混乱は気になるし、ブラジルなど…、本来、いいはずの国の動向も含めBIRICsの動きも金融保護主義の立場をどう考えるかの問題になりますね。一般的にリスクを取れる人達が減っているのでチャンスが失われ全体が沈みます。金融機能と言うのは大切な存在ですね。
多くの人は金融が高給だとか批判対象にしますが、金融が博打をするから景気が浮上するのです。危険な投資にも夢を賭けるわけです。日本の場合は不良債権も、亀井静香の中小企業融資を除き綺麗です。だから本来なら正常な投資論理が復活し銀行融資が伸びるのですが、少子高齢化が進み案件が少なく、且つ、金融のコンプライアンス規制が、依然、変化していないから過剰な規制社会に沈んでおり融資が伸びません。中小企業の親父さんが受注を抱えても設備投資資金を融資しないのですね。その受注の継続性が問われるからでしょう。
昔は日銀などの窓口指導で、融資が伸びてないと銀行が指導され、行員にノルマを課して融資を伸ばそうとしましたが、今ではコンプライアンス優先で…肝心の融資を選別する担当者さえも人材不足になる世の中ですね。失われた20年は融資業務の人材を育てていないからですね。回収ばかりで…。デフレ社会の弊害は至る所にあります。この副作用を作ったのは小泉・竹中改革ですね。UFJを無理やり潰したから…まさかの衝撃が銀行界を大きく萎縮させました。金融庁の姿勢が問われるわけです。この事を理解している政治家は何人いるでしょう。ようやく実質GDPと名目GDPが話題になり、日銀の金融政策が大きく取り上げられるようになりましたが…事の良しあしではなく結果が全てで、デフレが続くなら改善せねばなりません。要するに日銀は言い訳をせずに努力しなくてはなりませんが、20年間も落第点を取っている日銀に、やはりショック療法は必要でしょう。白川さんの言い分も分かりますが…やはり結果論が全てで…落第です。
25年ぶり10週連続陽線の偉業は、変化の時期が来ているから記録が出来たのでしょうが…今日も野村証券は続落し、みずほも株価を崩しています。いつか来た道…ここ十数年繰り返しているパターンに見えますね。本当は株価が下がらずに循環物色に移行しなくてはなりません。しかし三菱UFJの純資産価格割れの株価も維持できない現状は、やはり政策ですね。先物から上がった相場なので、同じように先物から下がるのでしょう。候補をいくつか挙げればファーストリテイリングやファナックなどの値嵩株に、コマツなども対象になるかな?
ただ日銀の金融政策決定会合で、ETFやリートの買い増しなどの金融政策の変更があれば、これは話が別になるでしょう。この点が一つの相場の焦点ですね。かなり上がりました。NY市場の株価も日本株も…だから調整局面は仕方ないのです。持ち株を減らしキャッシュ比率を上げるのが自然です。こういう時に、東レなどの下値を見て拾えばいいのですね。慌てることはありません。業績的に問題なく下値は限られます。次に全体が上がるときは確実に高値を更新するでしょう。だから下値をどう買うかの問題だけですね。
更に日銀などの政策次第ですが、野村やみずほは、必ずいつか大きく取り上げられます。ただ野村は諸刃の剣ですね。リーマンの残党は、おそらく米国で不動産絡みの金融デリバティブ商品を抱えていると推測しています。昨年末に劣後債を募集したのは、その為じゃないか?とも推測していますね。あの時、野村土地建物や野村総研の売却話があった所を見ると…そうとう追い込まれていたはずです。首の皮一枚かな? 頭の片隅にはエルピーダと同様のケースじゃないかとも考えていました。
金融の世界は時間と価格の勝負ですからね。大会社でも数千億円の損失の計上は良くあるケースです。恐い世界ですね。不動産ファンドは特に規模が大きいですからね。このような観測記事を書くとビビるかもしれませんが、ハイリスク・ハイリターンの商品ですからね。仮に日銀が正常な判断をし、FRBが的確に運営すれば、もうすぐGSEの問題は解決され、野村には膨大な利益が転がり込み、株価はうなぎ登りの可能性もありますね。これはあくまでも観測ですよ。どの程度、不動産絡みの商品があるのかもわかりませんし、既に処分済かもしれません。だから相場は面白いのですね。日銀が動かなければ、押しはさらに広がり300円を割れることも想定されます。
思惑で書く記事はこれくらいにして、相場を見ながら様々な想像をこのようにするわけですね。今の野村の話のように…。エルピーダはある意味で詐欺ですよ。あの増資は日本政策銀行に返還されており、おかしな話です。米国なら訴訟に発展し、坂本さんは罪に問われるかもしれません。日本の場合、決められない政治と言われる所以は、合議制だからですね。本来、責任者が存在し、その是非を問われますが、澄田さんも三重野さんも幸せな老後を送っていますね。犯罪者にはなりません。失われた時代を作った鍵を握っていた人達ですね。不思議な国です。まぁ、僕も買い一辺倒で、多くの人に迷惑をかけたけれど…。だから僕の意見が正しいわけじゃありません。ヒントにして、自分なりに考えて欲しいと思っています。
2012年04月06日
4/06
かたる:大手のヘッジファンドの動きは謎に包まれなかなか分かりませんが…いくつか推測できる事はあります。多くは現場、所謂、大手の証券会社などに入社し経験を積み運用のノウハウを身に付けます。先ず、この世界で成功をするなら、語学のノウハウは必要で英語、中国語、スペイン語、ポルトガルなど2~3ヶ国語は最低、母国語の他に必要かもしれませんね。あとは数学とコンピュータの常識程度が要求されそうです。特に読むことが必要で、インターネットで得た情報の裏付けの調査が必要になります。
誰かがある意見を述べます。
例えば未来かたるが東レは成長期にあると炭素繊維の話をします。この結論を得るのは豊富な経験の裏付けがあるのです。これまで何年も新聞を読んだ経験値ですね。
切っ掛けは株価の動きと日刊工業新聞主催の日本産業技術大賞の総理大臣賞を受賞した記事なのですが、数日前に日経産業新聞で東レの増産の記事を読んだり、テレビでMRJの報道を見たりして、炭素繊維の現場を知ることにあります。様々なパーツが組み合わされて、株価チャートを見ながら時期が来たと判断しているわけですね。
日本企業はこの素材を採用せず、ドイツのBMWは積極姿勢を見せています。ボーイング787の燃費効率を20%も改善させた裏には40年間かかって華が開く炭素繊維の技術開発と量産効果にあります。ボーイング社は素材の採用に当たっては徹底した調査をし何年にもわたり研究します。787の本格大量採用の裏には、前機種の777の尾翼に使われるなど…データの蓄積があります。777の時は総重量の12%、約10トンが使用されましたが、今回の787は総重量の50%で使用され、使用量は35トンだと報道されています。炭素繊維自体はすでに一般化した技術で、日本が世界で一番ですが容易に他の企業が真似できるでしょうが、加工技術の蓄積はなかなか難しいらしいですね。BMWなど現在は高級車のみの使用ですが、間もなく一般車にも登用されるでしょう。重量が軽く強いからですね。これまでは薄板などに対しコスト面で採用が難しかったけれど、量産化の進展でどんどんコストが下がり、間もなく爆発期を迎えると予測しています。車は石油が上がりガソリンは高騰し、燃費の効率化が求められます。普通のガソリン車でもHVでもEVでも同じことですね。
大手投資家がポートフォリオを組む時に欠かせない銘柄になるでしょう。各ファンドが2~5%組み込めば、浮動株はドンドン吸い上げられ、やがて株価は飛ぶようになります。私が東レの4ケタ説を唱えるのは、大平洋金属の経験があるからですね。あの時のボロ株のイメージが強かった大平洋金属が赤字から高収益に変貌し、100円以下だった株価はなんと2685円まで上がるのですね。勿論、数年もかかっての話ですよ。素材と言うのは儲かるときは儲かるのですね。その経験があるからです。まぁ、炭素繊維も石油から作られるから、材料費が上がりますから採算は悪化します。しかし付加価値は大きいでしょう。日立と共に注目している企業のひとつですね。時間をかければ株は儲かるのです。相場が弱い時に目を付けていた株も下がりますから、その株の下値を丹念に買えば良いのですね。難しい評価の株をあえて買う必要はありません。グリー等の人気株は評価が難しい時期ですよ。だから面白いとも言えますが…。でも人間の性は不思議で…私は一発を狙いますね。そうして大きく負け組の人生を歩んでいる。勝ち組は博打などしませんね。低所得者のアパートではスポーツ新聞が売れており、高級住宅には英字新聞や子供新聞が売れている。教育は時間をかけて行うのでしょう。
私は情報を集める為に毎日、数誌の新聞を取っていました。たしか2万円近く新聞代を払っていましたね。日刊工業や日経産業は意外に高いのです。でも月に2万円は一つのヒントを得ることが出来れば安いものです。もっと付加価値が高いのは、情報をフィルターに掛ける人件費ですね。面白記事を発見する確率は非常に低いのです。先日、IRNETでは、あれは日経産業だと思ったけれど、影武者のペンネームで書かれているコラムで、アップルの現金の還元の意味が書かれていましたね。彼は安全資産から危険資産への資金移動と捉えていたのです。私はこれまでの記事で、勝ち組企業が内部留保を必要以上に蓄積している現状を知っていたから、彼の言わんとしている事が直ぐに理解でき、重要性に気付きました。しかし多くの人は影武者さんの意見など素通りでしょう。背景が分からないからですね。
昨日の「今日の市況」で河野さんの人事が触れました。あの報道は重要なのです。日銀の政策スタンスが変化するかもしれませんね。白川さんはだんだん追い詰められますね。だって日銀は緩和姿勢を貫いていますが、何年かかってもデフレ脱却が出来ずに、名目GDPは実質に抜かれており、GDPデフレーターが存在していますね。馬鹿な話です。この重要性に、多くに人は官僚マジックにひっかかり理解できなかったのですが、一部の人は前から理解していました。最近ようやく、このマジックが前面に出てきましたね。時代が変化するかもしれませんね。白川さんが河野さんを推薦した行動が、彼の心中を物語っています。つまり日銀はもう動きたくないのですね。綱引きです。金融相場が本格的にスタートするかどうかは、この辺りの政策の選択がカギを握っています。だから河野さんの人事は重要なのですね。昨日の「今日の市況」で追加分として書いた意味を理解して頂きましたか?
何気ない言葉の裏には、複雑な心理が隠れています。恋愛も同じです。二人の会話の中にはいろんな感情が隠れており深い洞察力が要求されます。電話のトーンで相手の感情が分かったりしますね。金融相場の野村の調整過程が注目される理由が分かりますかね…。おそらく東レは、今年中か来年には4ケタに乗り2006年に付けた1128円の最高値も抜くでしょうね。
IRNETでは多くの銘柄を参考に取り上げ解説しています。それぞれに見所があり、その意味を解説しています。どれが正解か? そんな事が分かれば、既にのんびりとしているカタル君の筈、蟹工船の世界に居るカタル君には、どれが正解の選択なのか分かりません。あくまでも選択するのは投資家自身であり、選択の結果は自己責任なのですね。こんなことは当たり前の常識なのに…それを理解しないAIJの詐欺問題か…。本当に詐欺なのでしょうかね? 未来予測など誰も分かりませんね。人生は何が起こるか分からない。だから面白いのです。
2012年04月05日
4/05
かたる:市場と言うのは勝手なものですね。好材料に反応しなくなり、僅かなこれまで何度も言われ続け消化した筈の悪材料を再び持ち出すのです。アイルランドからギリシャへ、ギリシャからイタリアへ、イタリアからスペインへ、あるいはポルトガルへと駆け巡りますね。一番、危ういのは、自国の銀行が自国の国債を買わないポルトガルでしょうか?
ECBが無尽蔵に資金を提供し、国債を担保に取る訳だから単純に利ザヤが稼げますね。どう考えても考え方の問題だけです。個人投資家に人気のグリーは下値を切り下げており、個人が持っていると思われるネット株も下げています。おそらく追証の発生でしょうね。個人は儲かっていませんね。140円とか150円のみずほ株を買い100円近辺で投げネット株に乗り換えたら、今度はみずほが146円まで戻り、逆にグリーなどは2600円から1900円に下がるのです。
でも今日の下げは奇妙ですね。もし仮に携帯ゲームのビジネスモデルが駄目ならDENAも売られるはず、ところが完全に株価はグリーと逆転し、自社株買いを実施したDENAは下げ率も少なく上鞘になっています。このような現象を見れば、単純に需給バランスの影響が大きいとも考えられます。考え方1、それともこの株価の下げを正当化するようにこれから大きく自主規制の影響を受け収益が鈍るのでしょうか? 国内から海外への端境期です。考え方2、何れにしても時間が経過すれば答えは出ます。チャート面では前の下値を破り後者を株価は支持しているようです。ピンチはチャンスか? それともここからが売り乗せの一番おいしい場面かも知れません。
注目されるのは野村証券では午前中は安かったのですが、現在はプラスになっています。野村とみずほは金融相場の核の銘柄であり、日銀の政策に大きく影響を受けます。基本的に今は非常に判断が難しいですね。言えているのはあまり強い相場ではありません。25年ぶりの10週連続陽線を掲示したので、本来は休んでいる循環物色、更には仕手化する金融相場の銘柄で繋ぐのが理想の金融相場ですね。ここからそのような展開になるのかどうか…この野村とコマツも僅かに高いですね。
コマツも筋でもあります。金融相場は過剰流動性で景気循環の初めに位置します。中国だけでなく、アジアやインドはこれからで、アフリカ開発もそうですね。北極海も盛んに開発投資が続いています。今日の相場は、下げの分岐点にもみえますね。来週にも予定される日銀の政策会議は何も出ないと言われていますが…どうなのでしょう。マツダも比較的強く理想通りに動きに見えます。今日の安値は一つの基準になるかも知れません。
今日は時間がありませんが、東レの話を書きたかったのですね。ボーイング787に使われる素材は35トンだそうですね。世界的でNO1の技術を持っており好業績が見込まれ調整も充分ですし、業種は素材、4ケタ相場がスタートしているとみるのが自然です。先日の日刊工業(昨日かな?)関心のある人は読まれておくと良いでしょう。25年ぶりの記録は伊達に生まれるものではないと考えたいですね。これまでは確かに日本の政策は滅茶苦茶でした。しかし今回はかなり外堀は埋められており、環境が著しく恵まれています。馬鹿にされるでしょうが、野村の4ケタはあり得る話です。生死を境にして生き残った会社は強くなるものですからね。ただイタリア国債の投資を蹴った首脳部に果たしてその栄冠が手にできる素質があるのかどうか…こちらも日銀と同じ立場にいるようです。
さて分岐点にも見える今日の相場は来週に繋がるかどうか…。生贄を捧げ、神様はどう判断するのでしょう。
追加分です。
午後からのニュースで自民・公明の反対により日銀の審議委員の候補に挙がっていたBNPパリバの河野龍太郎さんが参議院で否決されたとか…このニュースも市場に影響を与えたのかもしれません。今日は突っ込んで高くなっています。野村証券もその動きでしたね。河野さんは財政再建論者と言われており、基本的に量的緩和政策には慎重派とみられています。難しい話です。今回の金融危機の克服は米国でも論争になっておりFRBの量的緩和も実験の域を出ません。やり方もFRBとECBは手法が違います。同じ緩和政策でも少し意味合いが違いますね。この考え方の問題ですが、今の流れは量的緩和は成功していると言う認識でデフレ脱却には日銀の更なる量的緩和が必要との認識が背景にあります。だから財政再建派の河野さんが否決されたので、金融相場の押し目買いが入ったとも考えられますね。相場とはこんなものなのでしょう。
2012年04月04日
4/04
かたる:米国の3月の自動車販売台数が報道され、クライスラーは前年同月比34%増と驚異的な数字を示しています。なんと世界の勝ち組企業のVWは35%増の3万6588台を販売したと言います。ガソリン価格の上昇が低燃費車の購入に繋がっていると言います。現代も過去最高で3月は6万5000台を超えたと言いますね。日産は13%増でトヨタもマズマズ、ホンダは反動で減ったそうですが、スバルを始め各社好調のようです。自動車産業のすそ野は広くVWは雇用を増やすそうです。
このような画期的なニュースは市場の調整に消され話題にならなくなってきました。逆に最近は悪材料に敏感に反応するようになってきましたね。日銀のマネタリーベースの話が大きく取り上げられたのは久しぶりの話題です。市場は好材料より悪材料に敏感に反応してきましたね。3月の上旬に日経225のRSI70以上の企業は150を超えていました。しかし昨日は16銘柄だったのですね。逆に30以下は格段に増え始めています。つまり完全に相場は調整波動に入ったのでしょう。
通常、強い相場なら循環物色に移り、全面高ではなく部分物色に移行します。一例はアナリストは評価を引き下げており、休養が充分なネット関連株は高くなっても不思議ではありません。更に金融相場の銘柄でも一部は仕手化して物色されても不思議はありません。このような相場は強い相場展開です。しかしこれまで20年以上、必ずこの局面から下げが加速したのが、これまでの日本です。
日銀の金融政策がこれほど市場から注目されるのはおそらく初のケースですね。デフレ脱却は消費増税と合わせて考えられており、ようやく世間の認知が実質成長率ではなく名目成長率の世界を問題にし始めています。僕らは人間は実質の世界ではなく、名目の世界で生活している感情の動物なのですね。物価が上がろうが、もらう給料が上がれば頑張るのです。冒険をして借金をして頑張る人が報われる世界に移行すべきでしょう。努力をしないでじっと我慢する人が成功者になるデフレの世界は終わりにすべきでしょう。
全ての景況感は政策次第なのですね。呆れるイワシ民族の行動パターン。原発推進派は皆無に近いでしょう。みんな原発反対一色です。アトムが泣いています。手塚さんはアトムを美化しましたね。でも小型原発のスマートシティー構想なら原発の存在も可能なのではないでしょうか? 数が増えるのでテロなどの危険は増えますが、キャッシュレスの防犯カメラの時代になり行動が自動的に監視され犯罪など激減する筈ですね。
何処かの新聞に生レバーの話が出ていました。何処かの店が販売したユッケを食べて死者が出たから官僚の管理責任が問われ規制が強化され販売が禁止される。規制強化ですね。金融界と同じ理屈です。今度AIJの問題はどうなるのか?何故、個人の自由が官僚の規制によりどんどん奪われるのでしょう。この原因は僕が長く続けたクレーマーです。私も反省しています。ながく官僚批判を続けました。汚いやり方ですね。規制強化により業界に監視団体を作らせ、自分達の天下り先を用意させるのですね。AIJの年金問題はその一端が明らかになりましたね。最近ではスマートフォンの課金問題ですね。先日、業界をあげて弱者救済の自主ルールが発表され業界の団体が生まれるのでしょう。そうしてその団体に経済産業省の役人が天下りする。午前中だけ出社して新聞を読んで、与えられた社有車で通勤する働かない種族が1000万の高給をもらうのです。これが日本ですね。
個人の自由はないのでしょうか?たとえ食中毒になっても良いからユッケが食べたい、生レバーが食べたい人は存在するでしょう。個人の自由ですよ。一月に10万円以上ゲームに使う人は居るでしょう。何故、パチンコは認められスマートフォンは駄目なのでしょう。子供が使い過ぎるのは親の管理能力の責任ですね。社会が悪いわけじゃない。法外な料金を請求され社会の仕組みを怒る前に自分の子供を教育するのが先でしょう。何故、社会の仕組みに責任転嫁するのでしょう。全てがそうですね。証券界は過酷な管理社会で規制業界です。お客様は自主判断なんかできませんね。私は100億円程度のお金を使い30年以上もかけて、ようやくこの程度の知識です。それで敗者ですね。
IRNETを長く読めば理解できるでしょう。皆さんは恵まれています。赤裸々に語る私の意見を読んで批判をして下さい。そうすれば自分が試行錯誤して実験を繰り返さないで良いですね。時間が稼げます。私の10年は毎日IRNETを1年読めば消化できるでしょう。他人より10年先行できますよ。価値観は人それぞれ、最近、痛感していますね。市場はその価値観の争いの場ですね。意見が対立するのが当然なのです。そうして価格が形成されます。今の市場の焦点は日銀の行動ですね。全ての環境は整っているのですね。今日はこの辺にしましょう。自分なりの考え方を確立させ頑張ってね。
2012年04月03日
4/03
かたる:昨日、日銀短観が発表されました。基本的に日銀は経済をある程度コントロールできます。金融政策と言う手法ですね。もう一つは政府が行う財政政策です。本当は両者が的確に動き、歯車がかみ合わないとなりませんが、日本はチグハグの連続で財政政策の方も落第です。だから、かたるは何度も未来都市の実現を言っているわけです。野田政権は消費税の引き上げばかりが主眼のように言いますが、大切なことは国民に希望を与えることですね。未来図を示し突き進めば、日本は世界で一番強い団結力を発揮する国ですね。
今日は金融政策の話だから…デフレ経済が続くのは、基本的に日銀がコントロールする金融政策が間違っているために起こっています。グローバル化していませんね。現代は情報化の進展でグローバル化しているために、むかしのような手法では、水が広がりなかなか効果が出ないのでしょうが…今回はチャンスです。FRB、ECBと大規模な流動性供給をしているために外堀は埋まっています。あとは内堀ですね。日本は長い期間かけてバブル崩壊の後始末をしてきました。つまり欧米に先行して金融危機を克服したのです。
米国発の金融危機では三菱UFJはモルガンの株主になり、子会社のユニオンバンカルを用いて米国の地方銀行を盛んに買収し規模を拡大させています。基本的に欧州の銀行も米国も苦しんでいますが、日本は比較すれば元気です。(野村は残念ながら飲まれている現状ですが…)だから日銀は大規模な緩和策を実施し、後押しをすれば一気に景気が活性化する条件が整っています。世界中の金融マンは日銀の政策に敏感になっている理由がここにあります。先頭を走れるのですね。
仮に日銀が市場の期待通りに、インフレ・ターゲット論を的確に捉え実施するなら、20年以上も調整をしている地価は、収益還元法価格水準を下回っており、十分に採算に合うので投資が動き出します。世界中から余剰資金が日本に集まり開発できるのですね。日本は戦後の急成長で、道路などの基礎社会基盤を造ったので、更新時期を迎え老朽化しています。日本中には修理を待つ橋などが多く存在しますね。道路の維持管理も膨大な費用が掛かります。この機会に地方から情報化の未来都市づくりをすれば、先進国のモデルになるのです。日本で先ず、成功させアジアや先進国にもノウハウを売り込むことが出来ます。予算は必要ありません。最新の金融技術を駆使すればリスクを分散できますから、お金は世界中から集まりますね。
日銀が市場から期待の目で見られている今、資産買い取りの枠を増やせば良いのです。50兆円程度の規模なら市場は暴騰します。まぁ、10兆円規模でも良いのです。リートやETFを買う枠を増やし、明確に資産デフレをインフレ方向に向かうことを内外に示せばいいのです。このアナウンス効果は大きいですね。事実、住友不動は一昨年の日銀の資産デフレ対策から、経営行動を変化させ大規模開発を行っています。今日も日経新聞に報じられている通りです。既に一部の経営者は開発投資を行っています。三菱地所もそうですね。丸の内開発を加速させ、地域一帯の不動産価値を高めています。三井不動も日本橋開発をやっています。
大規模開発は2年から3年、場合によれば5年10年と掛かります。その間、投資した土地は眠る訳で金利負担がかかります。基本的に資産デフレだと、開発で掛かる地価が下がり続けると負担が大きく開発ができません。逆に資産インフレなら、含み資産が生まれ金利負担を上回り開発が進みますね。何故、景気が悪いか? 少子高齢化だけが原因ではありません。むしろ政策により少子高齢化は有利なのですね。移民政策を発表すれば簡単にひっくり返りますね。エネルギー問題もウヤムヤ、全てが人気取りの国民感情任せの政治ではどうしようもない。
日銀が世界中から注目を集める意味は、時機が到来しているからです。ここで明確なスタンスを示せば世界中からリスクマネーが押し寄せ、日本のデフレはインフレに転換され開発ラッシュになりますね。未来都市の建設から雇用が生まれ豊かな日本が創れます。このまま政策不在では、やがて体力はなくなり一気に円安になり超物価高に巻き込まれ、優良企業は海外に逃げ出し悪循環が続きます。ギリシャどころか、ジンバブエの世界ですよ。農業の自給率から見れば大変なことです。
日銀の緩和が主眼ですね。話がそれました。株の世界では先ず開発している大手不動産、住友不動などが象徴的に買われていますが、大手不動産はどこもある程度はやっています。リスクを高めるなら、瀕死の重傷を負っている長谷工などはボロ株の代表格でしょう。野村証券のようなもの、疲弊していますね。エルピーダも政策でつぶされ、日本企業はどんどん弱体化しています。新興国の躍進で潤ったのは技術革新を怠らず外部に漏らさなかったNC装置のノウハウを持っているファナックぐらいでしょう。嘗て、半導体の技術王国だった日本、その開発の最先端を走っていたNECは基本的に内部分裂ですね。派閥争いが技術流出に繋がったのでしょう。社員を冷遇したのでサムソンに流れ、サムソンは冷遇された社員を三顧の礼で迎え入れたのです。ファナックとの違いですね。
どうも脱線しますね。大手不動産からリスクの高い長谷工が狙い目になり、同時に銀行も潤います。資産インフレになると開発が進みお金の需要が高まるからです。基本的に日本の銀行は安全な融資先が不足しているのですね。だから国債投資に頼っています。お金が眠っているのですね。インフレにすれば日本国債に行っているお金は民間に流れます。日本国もインフレになれば税収が増え、財政は豊かになります。全ての投資の源は名目GDPと実質GDPの差なのですね。この基準が逆ザヤになっているから日本は失われた時代に入っているのです。ところがメディアは需要不足と言っていますが、政策がデフレ政策なので投資論理が働かない。先ほどの開発不動産の金利負担を例にとればわかります。
物価が適度に上がると、皆さんは預金をするより借金をして家を買ったり事業をしたり行動を急ぐようになりますね。だって来年家を建てれば3000万円かかるが、今年なら2500万円で出来るなら、多少、金利負担があっても早めに実施しますね。消費税の導入はある意味でチャンスです。段階的な引き上げなので、ここで日銀が政策転換を明確に市場に示せば一気に相場は走りますね。分岐点なのです。だから一番の焦点はここにあります。金融相場のセットは決まっています。銀行、証券、不動産、その後に建設や素材が来ます。
銘柄選別は基本的に経済の理屈通りに動きます。業績により株価は左右される訳ですね。株価がさえないグリー、DENAは需給バランスがありますが、基本的に端境期になっています。これまでは国内市場で成長を続けてきましたが、そろそろ飽和状態になっています。だから収益の伸びが鈍ります。故に海外展開を急いでいるわけで、この出来にかかっています。株価が弱いと何を言っても駄目でしょうが、基本路線は日本の文化が世界に通用するかどうか…任天堂のケース、カラオケ、ウォッシュレット・トイレ、カーナビ…この考え方ですね。でも今は端境期ですから評価が落ちるのは仕方ありません。丁度、日銀の政策に似ている感じですね。でもスマートフォンやネットは、新しくできた文化なのです。メディア文化を日本は世界に向かって発信するのです。ハードではありません。有力なソフト資産は、一番、価値が高いのです。付加価値とは何か? 人々を感動させることですね。
世界で一番評価の高いのは芸術です。ピカソはキャンバスと絵具で数百億円の絵を作りました。ものすごい付加価値ですね。物はどうでしょう。確かに価値を生んでいますが大きな価値ではありません。人々を感動させるのは何か?この度合いの大きなものを生んでいる企業が市場では大きく評価されます。ゲームは人間を堕落させるから駄目…との考え方が一部にあります。しかし時間を楽しんで使うことは大切だとも考えられます。心を豊かにさせる。ストレスを発散させる。アップルと言う製品を生む企業より、画期的なソフトを提供する方が高い評価を得られると思っています。まぁ、株価が下がっている所を見れば、目先の業績は低迷するのでしょうが…市場の評価はどう変化するのでしょう。
このように市場の物色は、それぞれに焦点を抱えています。マツダにも買われる背景がありますね。これは素人には分かり辛いところです。多くの人はチャート波動などだけで動きます。米国の景気状況から経済の流れを理解せねばなりません。米国では金融危機の影響で極端に消費が控えられました。今は融解に向かっていますね。FRBが消費者心理を支えています。株価の上昇が消費を促していますね。その為に買い替えを控えていたユーザーが、更新期の来た車を積極的に買います。だから米国の車の需要は当面落ちません。10年で乗り換えていたユーザーが我慢して12年、13年と乗っていたのです。調べてないので平均的な数字は分かりませんが、意味を捉えればいいですからね。だから需要は余程景気が落ち込み、株価が下がらねば回復傾向です。欧州と中国が怪しいのですね。だから米国依存度が高いホンダが注目されたのです。先ほどの住友不動と同じです。長谷工はマツダになりますかね?こんなイメージですね。それぞれがリスクを選択し、銘柄を選別すればいいだけの話です。際なのですね。株式投資は分岐点を探るゲームとも言えます。それぞれの力量で自分の責任の取れる範囲で行動すればいいのです。頑張りましょうね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年04月02日
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かたる:日銀短観が発表され横ばいの動きが確認されている。東北復興予算の執行で大工が不足し賃金が上昇していると日経新聞は報じていたが、人件費があがり大手建設も大きな利益には結びつかない可能性はある。しかし需要が生まれ景気が刺激されていることは事実だが全体が大きく浮上する事にはならない。だからこそ、未来都市プランなどの内需を刺激することは重要。国内インフラは終戦後に構築され昭和30年代のものが多い、多くの設備で一大更新需要を迎え近代化が望まれている。下水道から道路や橋などの建て替え工事をしなくてはならない。ITSや見える化の情報化整備が望まれるが…その種の話は報道されてないから、明確な計画づくりに至ってないのでしょう。現政権は民間の力を利用すべきで規制を解除し、民間企業の参入を許せば内需振興になる。例えば水道事業などのパイプ工事の更新は膨大なお金がかかり、地方自治体の負担は重いから民間金融の力を使い今なら実施できる。安定した料金が見込まれ事業化しやすい分野だからね。
日本の課題はここにあるのでしょう。米国の景気がようやく耐久消費財の自動車に現れてきました。この需要は簡単に落ちませんね。むかし金融危機の時に大きく自動車販売が落ち込みましたが米国人は2年程度は更新を先延ばししたようで待ったなしの更新需要が続きますから、日本企業にとって原油高も有利に働きHVやEVの需要は伸びるばかりでしょう。この数字はこれからどんどん上向くはずです。だからホンダは大きく上がりましたね。米国と言えばホンダのドル箱、最近は現代に後れを取っていますが、販売を握っており家電のような値崩れは起きにくいのです。ただEV化は参入障壁を低めますね。だから何れは…薄型テレビの領域に入ります。
一番懸念されるのは中国の状態ですね。世代交代を控え執行部の利権争いが過熱している様子です。殺人等も起こり嫌なニュースが背景に流れています。何処も一緒ですね。権力闘争は…不動産バブルとの指摘は多いですが、高い現金化で大きな問題にならないと思っています。心配なのは地方自治体の不良債権ですね。この辺りは政策に影響を受けますが、中国人は今までの所、優秀な指導者が生まれておりあまり心配していません。マーリン計画からの流れ、例えばスペインもそうですが、外部からの資金流入がなく、スペインの銀行がスペインの国債を買う。この比率が上昇しましたね。イタリアも同様です。ECBが大量の資金を銀行に任せたので…FRBのやり方と違いますね。この辺りは実験ですが火種を残しています。
難しい話なので結論は出ておらず、推測ですが「金融の保護主義」が一般化すると株価は大きく崩れます。ここに注意を払う必要があります。世界の金融は立ち直っておらず、中央銀行におんぶされて動いているのです。この点が今の問題点でしょう。GSEが処理されるまでまだ時間的に1年以上あるのでしょう。何処かでこの話が出る可能性は否定できません。一方、円安で素直に高くなるように…日本は恵まれていますね。米国が立ち直ると一番潤いますね。最近は中小企業までアジア進出を果たし、この動きは加速化されています。日本人が出稼ぎに行くのが一般的になる日が来るのかもしれません。隣のお父ちゃんは、今度、インドネシアで暮らすんだって…なんていう世界ですね。
今の相場の焦点は日銀の政策です。短観は足踏みで円安傾向を反映していませんが、インフレターゲット論の確立を望む市場の声に白川さんは反応するかどうか…バーナンキ議長はいつも市場動向を気にし、その度に談話しており市場と対話しています。ここが日本の問題点の一つですね。メディアは自殺者の数、うつ病患者の数などが、日銀のデフレ政策によるものだと言う報道が必要ですね。人間は…特に若者は明日はよくなると信じて行動する動物なのですね。ところが未来に希望が持てない社会ではどんどん落ち込みます。ここが社会の問題点の一つ、物価高でも名目の所得が増えれば活力が湧くのですね。今のデフレ経済は老人たちの年金生活者と公務員にあった政策ですね。だから失われた時代になっているのです。是非、ここで日銀に対する圧力が必要です。
資産デフレから資産インフレへ…
既に収益還元方価格を下回り不動産価値は株と同じで異常です。今日は時間がなくここまでです。明日は何故、日銀が態度を変更すると、どのような株が上がるか具体的な説明を交えて書こうと思っています。