未来かたるが語る

今日の市況

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2012年07月31日

7/31

かたる:前回も同じことを感じました。世界景気の状況はあまりいいとは思いませんが、株価は高いのですね。確かにECBなどがスペイン国債を買い入れるとか…の報道があり市場はその様子見で敬意を表して7.62%まで売られていたスペイン国債は6.74%と鎮静化しています。イタリア国債の入札も順調にこなされ5.96%となっており、中央銀行が買っているのかどうかわかりませんが、報道の効果は今の所は出ているようです。しかし急速に「財政の崖」が懸念され始め、米国景気の見通しも悪くなっています。欧州危機が世界中に波及し、好調な米国も減速懸念が濃厚になっています。それなのに…米国株は先週、大幅高を実現し日本株も同様の動きです。不思議なのですね。FRBへの期待から株価が高いのか?それともこれまで行われてきた量的緩和の効果が表れているのかどうか?

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この感覚は二度目ですね。6月から7月に日経平均株価は上がりましたが、何故、上がるのか?理由が定かではなかったのです。一方、日経平均株価のチャートを見ると、金融危機後の安値2008年10月の6994円のAに対し、震災の3月、昨年の11月、そうして今回の6月と、何れも8200円前後で3点底を入れているようにも見えます。つまり意識的に下値意識が働きやすい水準で、仕掛け的な動きがあるのかもしれません。果たしてここで止まるのかどうか? カタルの注目する邦銀株の動向と共に注目されます。日経平均株価の下値にも拘らず、みずほは公募価格の130円を上回っていますね。注目される現象の一つですね。

何故、こんな当たり前の解説をしているかと言えば…理由があるのです。過剰流動性相場の入り口に位置している可能性が非常に高いのです。論理的に見ても割安なのに誰も株を買おうとしない…だからラストリゾートの日銀が最後の買い手としてETFを買い続けています。何れ、論理を無視した、お金が必要な浮動株を持つ連中の玉(短期筋)は整理されますね。つまり需給バランスが大きく改善されていきます。日本は長い間、時間をかけて持ち合い株を整理してきました。本日の三井住友は株式の評価損が拡大したために損失が拡大したとなっていました。しかし市場の評価はプラスになっています。つまりこの事実は、既に株価に織り込まれていると言う事なのでしょう。需給バランスが大きく改善されているから、このような動きになるのですね。

一方、僅かな…と言うか、減速の原因が明らかにも拘わらず、ここにきて大きく株価を崩しているサイバーエージェントは微妙な株価位置まで来ています。6月の安値を再び確認に来ましたね。グリーにも同じ事は言えます。既にSNSゲームと言うか携帯ゲームの国内成長期の評価は終わり、現在は世界への拡大が確認されるかどうか…の微妙な業績変化の過渡期にあたります。信じている人は既に買っており株を新たに買う用意はありません。もともとゲームなど一時的な人気と冷めた見方があります。株価を刺激するためには新たな発見がないと、新手の買い手は現れません。それは実際の海外売り上げ推移ですね。この数字が確認されれば、株価は再び大きく飛び出し人気になりますが、今はコンプガチャのマイナス面の広がりが、どの程度か確認している最中ですね。故にこのような下値調べの展開が続いているのでしょう。かたるは世界への売り上げが増えると信じており、グリーの動向に関心を払っていますが…実際の業績がどのようになるか?今のところは分かりませんね。株価は下値にあり注意深く関心を払う位置に来ています。サイバーのように株価が大きく下げると言うことは最終的な整理に入っている可能性もあるからですね。

今日は需給関係の考え方を中心に述べました。過剰流動性相場の入り口に僕らが居ることは間違いありません。その発射地点が非常に近い現象ですね。本来なら買われない筈の環境なのに、何故か株価が強く見える。明らかに需給バランスが好転しつつあるのですね。一方、個人に人気の高いSNS関連、時代の先端を行く日本の文化はゲームが突破口となりソフト技術が開花するかどうか…夢のある未来産業です。スマフォは色んな展開があり予期せぬ発展を示すのです。清貧思想が成長の芽を摘むか、その逆境に負けずに海外展開を加速できるかどうか…面白い見所です。

ここにきて重要な動向が明らかになってきました。昨日は国家戦略会議が開かれ、環境・医療・農林漁業の3分野に焦点を絞り投資して雇用を創設するとの戦略が明らかになっています。どうも環境はグリーンとなっており環境とエネルギー、つまり太陽光発電などの自然エネルギー対策が主軸になるのかな? 農業関連費用が組み込まれたのはTPP参加への配慮のためとされています。問題は財源問題が明確にされておらずに、掛け声だけとの指摘もされています。ただ方向性には充分に配慮する必要があるのでしょう。既にソフトバンクなどは人気になっていますが…ね。

今の株価の焦点は米国の雇用統計などの指標からFRBの動向ですね。既に株価は過剰流動性相場の段階に来ている様なのです。ここで火を付ければ一気に燃え上がる可能性もあります。財政の崖などは財政支出の問題で、景気が改善すれば赤字は減りますね。それに人為的な考え方の問題ですから、政権が交代しても新しいスタートが出来ます。中国が悪いと言う話が一般化しつつありますが、どうかな?…ここにきて不動産価格の上昇も一部で報道されていますね。所詮、景気は人間心理、ジャブジャブなお金の存在は事実で、「流動性の罠」は心理の問題です。日本人は村意識が強く慎重な国民、だから流動性の罠に陥りましたが、楽天的な米国人は、必ずしも日本化現象が深刻になるとは限りません。

市場にはいろんな見方が存在し、それぞれの立場にたって、何処に市場が向かおうとしているのか? 市場の値動きからその動向を読まねばなりません。低迷が続けば、やがて活況に移りますね。沈む太陽は必ずまた昇ります。所詮、循環なのでしょう。

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2012年07月30日

7/30

かたる:かたるは空売りを好まないが…現実の社会は縮小均等を模索し、デフレ社会の右肩下がりを続けています。何度も引き合いに出した土地や株と言う資産価格はドンドン下がっています。よく経済が耐えているものです。少子高齢化、空洞化などの背景があるのですが、いくらなんでも収益還元法や配当利回りが有利になっても下げ続けるのは論理的におかしな現象です。欧米の金融危機の二番底を迎え、欧米の日本化現象が現実となっています。日本はなし崩し的に日銀は金融緩和を余儀なくされています。とうとう、ラストリゾートの日銀も不動産(リート)、株(ETF)を買う破目に陥りました。

金融が機能停止してバブルと言うかあそびと言うか、のり代がなくなったのですね。現金決済の経済状態と考えても良いのでしょう。一方、欧米は拡大しすぎた金融機能の金融デリバティブの清算を進めています。つい最近もJPモルガンの不祥事が明るみに出ました。世界の流れはBIS規制の強化です。銀行の金融デリバティブの禁止に流れています。ボルガー・ルールの支持者は大勢います。スペインのように不動産価格が下落する不良債権の増大化の経済下での自己資本の増強(バーゼル3)は、とても無理な話ですね。

新興国からの資金の引き上げなどの状況を見る限り(ボベスパ指数、上海総合株価指数)、世界経済は明らかに日本化現象に突入しています。しかし流石、米国です。スピード感あふれる量的緩和の実施、更にQE3は日本化現象を踏まえた対策、銀行貸し出しに踏み込むような流れのようです。ここが焦点なのですね。日本の金融庁は清貧思想に染まっています。今の世情を良く表していますね。原発反対と同じ土壌にあります。絶対的な安全・安心などあり得ないのです。

それではどこで線引きをするか?景気が沈めばバブルは鎮静化されていますから、バブル状態の一歩手前まで緩和しなくてはなりません。残念ながら日本はデフレ状態が長すぎた為に現役世代に融資業務を知る人間が少ないのです。だから銀行を本来の業務に戻させるために強烈なノルマを行政指導しなくてはなりませんね。不動産担保の復活とか…少々の荒療治でもしなくてはなりません。焦点はここにあります。幸い邦銀は世界で他の金融機関が沈んでいるために浮上し始めました。皮肉なことに欧州危機の為に日本国債は買われ日本の銀行は慎重姿勢を貫いた為に、膨大な含み利益が発生しています。

多少の失敗でも償却できる余裕があります。国債の含み利益と言う内部留保がある為に多少の冒険が出来るようになっています。もし次のFRBの一手が銀行貸し出しに力点を置くなら、日銀は模倣する可能性があり日本経済は既に立ち上がっているために急速に景気が上向き始めます。都心では余裕のある人は不動産投資をすべきタイミングに来ているのでしょう。当然、銀行株は長期上昇波動に入るものと思われます。今の株価の2倍程度は保証されているのでしょう。もっとも注目されるQE3は米国の大統領選に絡み発動されると考えています。

日本はまだ揺れていますね。政策に芯がありません。ソフトバンクホルダーの人は注意が必要です。内閣府がまとめた2012年度の年次経済財政報告のなかで、7月にスタートした再生可能エネルギーの全量買い取り制度について、はやくも電力会社の買取価格が高すぎるとし、公共料金を見直し公正妥当な改定が望まれるとの注文が盛り込まれたようです。内閣府と経済産業省の対立の表面化、国策がぶれる可能性が指摘されています。

オスプレイもそうです。日米安保のあり方を真剣に協議したことがないから、平和ボケの国民から批判を浴びます。兵器が最新のものに変わり防衛力が強化されるのに、何故か、事故が多いと言う根拠の乏しい感情論が先行しています。このいい事例が「中国漁船の拿捕」問題です。前原氏は民主党の中でも実力派の議員の筈なのに、後先を考えず行動しています。結局は経済の悪化を恐れ、譲歩する形になりました。中国と事は構えるには覚悟が必要でしょう。今話題の尖閣問題もそうですね。先ずは徴兵制度の復活から軍隊を整備し、日米同盟のあり方を考えるのが順序の筈。その議論さえないのに米軍の基地移転が先行するから迷走するわけです。覚悟がありません。

再生エネルギー立国を目指すなら、このような報告書はあがってこない筈ですね。原発の問題も賛否が分かれています。国は逃げないで議論を進め、方向性を際立ててはっきり示さねばなりません。曖昧な再稼働をするから日本化現象が生まれるのです。日本村社会のいやらしい妥協政治を捨ててグローバル対応しないと、なかなか新しい世界に入れませんね。もう入り口なのです。さて株価は、残念ながら一直線に駆け上がる事はないでしょう。底値は付けたけれど、政策が明確に示されていない為に底這いを続けながらゆっくりと中華鍋のように、徐々に下値を切り上げる上昇パターンかと推察しています。

そろそろソフトバンクの灯が消えるとサイバーが売られ富士通が売られ、どちらかと言えば弱い市場動向に見えるのでしょうか?金融株の値動きを見れば下値を固めつつあるようで野村などは240円台で基点を設けているようです。みずほも120円前後は下値のようですね。買われる素質があると思っていますが、上値を現時点で買う投資家は少なくおそらく需給改善を目指すために沈潜のような動きになるのでしょう。世界の有力な投資家は日本の金融株の下値はいくらでも買いますが、値段を追ってまで買おうとはしないと考えています。もう少し時間が必要なように感じます。

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2012年07月27日

7/27

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かたる:ドラギ総裁発言により下落するユーロに歯止めがかかり、株式市場は反発しているようです。しかし…市場は、今度、この発言の信憑性を確かめに行きますね。そうしてECBが即座に新しい手段を実施しないと再びユーロは売られる訳です。まぁ、オリンピック期間中なので連動するポンドが安くなっており、観光客にとって幸いです。昨日の日本株の反発はドラギ発言の背景がなく動いている筈。この発言は東京市場が閉まってから発表されているようですからね。よって今日も東京市場は堅調なのかな? それとも昨日上がっているからそんなに反応しないかもしれません。

ユーロの決定権を持っているのはドイツなのでしょうが、ドイツ国民からすれば、何故、他人の借金を自分たちが返さなくてはならないのか?…当然の疑問ですね。余程の独裁政治家でなければこの問題はなかなか解決しません。市場は過酷です。次の準備を始めましたね。なかなか動かないドイツに市場が圧力をかけ始めています。ムーディーズはドイツ国債の格付けを「Aaa」の安定的から弱含みに引き下げました。偶発債務の懸念だそうです。はやく欧州危機を解決しろと言っているのでしょう。まぁ、この程度では金利は動かないでしょうが…市場は次の準備をしています。

金融危機の対応は先ずは緩和策なのですが、金利を下げ量的緩和をしても融資が伸びない流動性の罠が確認されています。日本と同じです。カタルは何年も清貧思想を批判し続けました。清貧思想は論理的に正しいのです。しかし今は持ち出す場面ではありません。浮かれて多少のリスクに耐えられる時に持ち出す政策ですが…人間ですから感情論で動きますからね。景気が低迷しているのは銀行が預金を使って博打をしたからで、その博打を咎める行動は理に適っており、当然なのですが時期が違いますね。時間の概念は大切です。昨日のCMBSの話しです。18兆円の市場がなくなれば景気に影響を与えますね。金融デリバティブは何も商業不動産だけではなく、他の多くの経済活動に関与していますからね。100も手段があれば1800兆円です。まぁ、CMBSは規模が大きいのでしょうが、金融デリバティブは無限の組み合わせの市場でした。金融工学の発展は素晴らしい発明なのに…。

WSJには次のQE3への提言が述べられていました。
「FRB議長はいかに銀行に融資を再開させることができるのか」とのタイトルで記事が書かれていました。少しおかしな日本語ですね。でも意味は分かります。このレポートの趣旨は超過準備の考え方でした。僕とは意見が違います。もともと銀行に体力がないから融資が膨らまないのですね。時間がかかります。しかし融資を増やそうとするやり方は正しい考え方です。日経新聞にも僕のコラムの読者が居るのか分かりませんが、同じような銀行融資のレポートを日経が報じています。5面には貸出残と国債保有残高が載っていますね。

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僕は疑っているのです。頭の良い政策官僚はとっくにこんなことは分かっており、政策発動の時期を待っていたんじゃないか?と言う例のカタルの仮説です。この仮説は政策官僚が消費税率の引き上げを待って、デフレ政策を転換させると言うものです。だから野田政権が行っている財務省主導の政策が間もなく法令化され実施されれば、日本は右肩上がりの時代に転換すると言うものですね。デフレからの脱却はそんなに難しくありません。単純に資産投資を有利にすれば済むことなのですね。期待インフレ率を高めればいいのです。ジャブジャブのお金に期待インフレ率の上昇が起こります。その結果、賢明な読者の人にはもうお分かりでしょう。20数年ぶりの相場が始まりますね。

欧米は金融危機の後始末に、あと数年はかかるでしょう。しかし日本は既に完了しており震災が恵みの内需刺激になっています。コンクリートが足りない?その為に予算が執行できないと言う記事が日経に踊っていましたね。久しぶりです。ものが足りない記事を見るのは本当に久しぶりの現象ですね。震災復興だけに終わらせるか?それとも日本再構築にこの動きを連鎖させることができるのか?政策官僚の腕の見せ所ですね。カタルは前から未来都市の構築を訴えています。原発汚染された全ての土地を買い上げ、一度計算しましたね。人口は僅かなのでそんなに補償費は膨らみません。そうして未来都市のモデル地区にすればいいのです。その真似を日本中で行えば、内需主導の成長国になりますね。この躍進の為に準備したデフレ時代の20数年の時間はお金で買えないのです。何故、日本が世界で最初に金融不況から抜け出すか? この準備時間があったからですね。

長くなりましたから結論を言えば、だから銀行株が主役となり騰がるのでしょう。

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2012年07月26日

7/26

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かたる:何故、今、日本の邦銀株が大きく買われる可能性があるのか? 一見すると、なかなか分かりづらい見方ですが、良い事例が今日の日経新聞に載っています。もともと世界の「日本化現象」は金融危機により金融機能が失われたために、資産価格が下落して不良債権が膨らんでいく現象です。スペインの不動産が暴落して銀行に多額の不良債権が発生し資本不足に陥り、スペイン国が財政難から銀行を助けることが出来ず、EU全体に支援を求めています。全ては金融機能の欠如が発端です。日本は時間をかけてこの処理をしてきました。その為にいくら論理的に割安、有利な投資先となっても優良な投資家が不在になっている状況ですね。機関投資家はリスクを取らずに日本国債を買い続ける。つまりお金は市場に還流せずに経済活動は停滞します。

この日本化現象、デフレ現象が世界中に広がるきっかけの一つが金融機関への批判です。金融デリバティブに走った是正をしているので、なかなか根本である不良債権処理が終わらないと完結しませんね。米国は好調に見えていますが、内部はかなり傷んでいるのでしょう。だからカタルは以前からGSE(フレディマックやファニーメイなど)の復活が条件の一つだと述べています。大きな痛手を受けた為に投資家が不在になっています。それに輪をかけての金融規制です。BISやバーゼル3、ボルガーなど…の言葉は金融規制の象徴的な言葉です。

ここで本日の日経新聞の9面かな?三菱商事がCMBSへ参入の記事です。この記事の中でCMBS(商業用不動産ローン担保証券)の発行額のグラフが載っています。2300億ドルと言えば18兆円規模です。その市場がなくなるから経済はたまったものではありませんね。CMBSは金融デリバティブの一つです。金融レバレッジを利用し運用効果を上げる手法の一つなのでしょう。枯れきった投資家不在の中で競争がなくなったので、リスクが低くても高利回りの物件は多く存在するのでしょう。宝物のような優良債権に三菱商事は参入するのですね。なにも商社ではなくて日本の銀行が貸し出し難なので参加しても良いわけです。日本国債を買うより良いでしょう。幸い円高が加速しています。例の日銀総裁の円高容認発言が切っ掛けになり、政府の弱腰を見越しての参加です。何故、為替介入しないのでしょう?不思議です。

同じ9面に車の海外生産が27%伸びたとなっています。一方では震災の影響で貿易赤字が膨らんでいますね。おかしな現象ですよ。この歪はいずれ何処かで修正されますね。日立が大量の車両を受注しました。背景はイギリスに工場を建てて雇用を生むからです。現地生産化ですね。雇用が守られるから日立に発注するのでしょう。一方、日本はドンドン空洞化が進展しています。何処まで進むのでしょう。今度はマツダが危ういですね。おそらく赤字生産の筈で、膨大な赤字を計上しなくてはなりません。

視点を変えれば、輸入メリットを受ける医療機器卸のアイ・エム・アイ、食品輸入加工販売の六甲バターなどは円高メリットを受ける企業ですね。小さな会社は兎も角、デフレ銘柄の家具大手の「ニトリ」なども恩恵を受ける口でしょう。

少し話題がそれましたが、基本は邦銀が世界の中で、一番動ける環境にあるのですね。日本株が世界をリードする順番が来ているかもしれないと考えているのは金融機能が世界で最初に復活するからなのです。金融機関に利益が蓄積され続け、リスクを取れるようになっています。日本国債の空前の暴騰は最後の利食い場面の筈です。日経新聞5面にはカタルが何度も述べている日本国債を売って3%になるみずほ株を買えば良いと言っている記事が載っています。益利回りが逆転している日本化現象。慎重な姿勢を金融庁は舵を切らねばなりません。QE3は貸し出し競争を演出する的を得た政策になるかもしれません。カタルの9月予想は、間もなくやってきます。すこし話が難しいかな?

経済の活性化はお金を動かす事なのです。いくら量的緩和を実践しても、ドイツ、米国、日本、最近のドイツは少し事情が変化していますが、金利が低下するようじゃ、駄目な日本化現象の状況なのですね。お金を求める動きに変化しないと…つまり金利が上がってもお金を求めるような状況を作る必要があるのです。規制を緩め、貸し出し競争の環境を作れば良いのです。既に論理的に資産は割安なのですね。益利回りの逆転現象は日本化現象の終焉を示しています。状況は整っておりあとは号令を待つだけなのです。頑張れ、邦銀株

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2012年07月25日

7/25

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かたる:メディアのコメントは現状の域をなかなか出ないけれど、市場経済では次の対策の準備が始まっている様子ですね。基本的に、時間軸は米国の大統領選を基軸に動いていると思っています。何故なら、ドルが依然、基軸通貨だからですね。世界経済の明暗は米国が握っているわけですね。欧州も日本も中国もみんな付属です。金融危機以降、ワールドマネーは増加していますが、金融危機で架空マネーと言うか、金融デリバティブの縮小が景気の停滞を生んでいるわけです。CDSの発行額は天文学的な数字でしたからね。ヘッジがヘッジを、その又下にもヘッジが生まれ、雪だるま式に広がる構造が金融危機により整理されています。BIS規制もボルガーも皆、金融デリバティブの整理を促進させる触媒ですね。その為に一時的に資金が逃避しているから、景気が低迷しています。リスクを負う金融機関の体力がなくなり、リスクを取れないから景気が縮小するわけです。

この状態を補うために、各国の中央銀行はベースマネーを増やし、失われた金融デリバティブの穴埋めをしています。しかしその量が足りないからデフレになり、日本化現象が広がっているのです。基本は縮小する金融機能です。日本は2003年に完全復活したのですが、2006年に表面化した金融危機により、再び煽りを受けています。しかし世界中で一番健全なので、世界景気が回復する最初の現象は日本の金融株からですね。劣化する欧米の財務処理の為に、優良資産を買い取る受け皿になります。三菱UFJのモルガンの出資、野村のリーマンの買収などは早すぎたのですね。しかし基本的な行動は間違いではありません。問題はその行動を生かせるかどうか…。世界中の環境が悪く、折角の買収による、あるいは提携による効果は生きていませんが、今はマイナス面が強くても、間もなくプラス面が強調される地合いになります。野村は微妙ですけれど…、既に劣後債の発行まで追い込まれていますからね。その点、三菱は、良い買い物ですね。ユニオンバンカル・コーポレーション(Union BanCal Corporation、略称UNBC)はなかなかです。モルガンの現状は今一だけれど、これからでしょう。

景気の基本は金融機能です。今日の日経新聞には「FRB追加策 手詰まり感」となっており融資促進策が浮上となっていますね。カタルが予てから金融庁が方針を変えて不動産担保融資を再開しろと言っている事を連想させる記事ですね。景気を復活させるのは簡単です。人々の欲を煽る政策を取ればいいのです。だから日銀がリートやETFをもっと大胆に買う必要があるのです。金利を低下させても流動性の罠に陥っているのです。これを改善させるにはショック療法が必要ですね。資産価格をバンバン上げる必要があります。そうなればやがて流動性の罠から抜け出せますね。そうすれば、やがて金利が上昇します。本当にお金のない人は、金利が上昇し始めてから株を買えばいいのです。それからでも充分に効果はあります。

FRBは日銀とは違い大胆な行動をとります。僕は賛成しませんが自民党の100兆円から200兆円の規模の公共事業投資も使い方次第では効果を生みますね。果たして効率的な予算配分が出来るかどうか…。折角の震災復興予算は現場に決定権がないから、執行されていませんね。中央政権体制の歪みです。地方分権になれば、そのような時間的な無駄が省けます。デフレからの脱却など簡単なことです。日銀は株が上がるまで、どんどんETFを買えばいいのです。だって国債を買うより3%の配当株を買った方が効率的ですからね。

今日の日経新聞は、予てから私が述べている金融庁の方針転換に触れていますね。FRBが融資を増やす対策を講じると言うことは、流動性の罠からの脱出を意味することですね。充分に利回り採算に合う、まともな不動産投資にお金が回らないのは、金融機能が欠落しているためですね。それを中央銀行が補うのです。日本の場合は日銀と金融庁が一体になって貸し出し競争を煽らなくてはなりません。つまり金融機関に不動産担保の融資競争をさせればいいのです。そうすれば簡単にデフレから脱却できますね。今日の日経新聞の報道では中国はまだ健全らしいですね。日本のように流動性の罠に陥る前の状態のようです。

この株価の下げは演出です。おそらく9月にFRBがQE3を打つ布石でしょう。カタルはその様な読みですが、事実はどうか分かりません。もう少し様子を見ないとなりませんが、理屈に合う株は、そう下がらない筈ですね。もうすぐチャンスが訪れます。お金を用意しましょう。

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2012年07月24日

7/24

かたる:なにも日銀総裁の発言がドルやユーロを更に売り、円が一層、買われる切っ掛けではないでしょうが、ここにきて円高の動きが加速されています。これじゃ輸出企業は大変です。何もしなければ日本の輸出企業がなくなるんじゃないかな? 最近の円高はあまり問題にされないのでしょうか? もしそうならば、ある意味で良いのですがどうかな?

もう一つ、驚いているのが今日の相場です。今までなら、このタイミングでは一段安が確定でした。それとも僕の知らないニュースが流れているのかな? そのようなイメージですよ。これは不思議ですね。先日、儲けさせてもらったアコムは高いし、損切りをしたみずほも下がりませんね。不思議だな。グリーは一段安の場面ですね。非常に注目されます。前回の安値は1050円でしたね。あと300円ほどありますね。おそらく割らずに反転するでしょう。そこが買い場かな? 決算数字が発表されこの動き、故に数字は織り込み済みで次の展開が注目されますね。必ず、急転すると考えています。その時期がいつなのでしょう。

一方、消費税内需と言うか住宅産業の積水ハウスなどはなかなか下げませんね。調整過程の筈なのに…、上げていた介護の銘柄も一服しているようです。みずほは120円を割ってなく、下げる筈の野村も下げないのですね。明らかに誰かが買っているのでしょう。詰まり下げ相場の見所は下げるべき銘柄が下げない現象を確認するのです。日経平均株価もたった30円程度の下げですね。確かに昨日下げているから昨晩のNY市場を織り込んでいると言えますが、今までなら追随して日本株はさらに安くなっていました。ところがどうでしょう。それもこれも強いじゃ、ありませんか。日本株が世界をリードし始めているのかもしれませんね。この現象は前回も感じました。なかなか負け癖が抜けないので臆病になっていますが、明らかに変化しています。

何となく、カタルの予想が当たるような気がしてきましたね。そろそろ日本株は限界点に来ているのでしょう。常識で考えれば分かりますね。邦銀の世界的な評価が高くなり貸し出し余力はあります。日本はようやく新しい世界の構造改革を終えているのかもしれませんね。いくらなんでもパナソニックが500円とか…。まぁ買う気にはなりませんが、それにしても安くなったものです。決算悪が報道されたシャープは更に値段を消しているんですね。僕がお金持ちなら買ってみたい水準ですね。貧乏人は駄目なのですよ。まだまだ下値がある可能性が高いからです。下落途中で買えるのはお金持ちだけです。だからお金持ちはさらに金持ちに、貧乏人はいつまでも貧乏なのですが…仕方ありません。

NYは戻ったとはいえ100ドル以上下げ、それにも拘らず日本株は前日に下げているとはいえ、今日は小幅安。やはり何やら変化の兆しのように感じるのは私だけでしょうか?それにしても「財政の崖」を抱えている米国は、意外に強いのです。このような動きを見せられると買いたくなってきますね。ただ貧乏人は上げ始めてから参加せねばなりません。米国はそろそろ大統領選モードに入ります。ロンドンのオリンピックが始まると欧州景気問題は、いったん棚上げでしょう。白川発言に敏感に反応し円高が加速しているのに未だに介入気配がありません。これじゃ、もう一段の動きになりますね。白川発言があるのに政府も動かなければ、明らかに市場の動きを容認しているようになります。焦点はここでしょうね。それにも拘わらず、意外に強い株価、アコムやみずほなど、全然、下げませんね。

下げ相場に新しい芽を見るのです。

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2012年07月23日

7/23

かたる:注目される下値調べが始まりました。本日の日経新聞の一面には「悲観一色でない」となっています。確かにそうなのです。日経新聞にはユニチャームが載っていましたが、カタルの良く使用する沢井やオリエンタルランドに介護のツクイとか…視点を変えてみる必要があるのですね。一見すると地味に映る生活用品の内需株は意外にも成長企業が多いのですね。確かにグリーなどの携帯コンテンツは魅力です。カタルはグローバル戦略が、間もなく華が開くと考えています。しかし残念ながら業績面にその成果が出てこないと新たな買い手が現れないのでしょう。この水準は安いと考えていますが、余程の資金力がある人でないと参加すべきではないでしょう。必ず業績面で変化が生まれる筈です。その時がチャンスですね。

同じことが邦銀に言えますね。日経新聞のトップに解説されており、中面にもみずほの国債売却利益の話が載っています。空前の利益で中小企業円滑法の不良債権処理も徐々に水面下で処理されていることでしょう。デフレのトンネルの入り口が日本は1989年、欧米は2006年です。この17年の違いは非常に大きいですね。確かに日銀と違いFRBは初期動作が速く日本に比べれば被害は軽微ですが、やはりかなり傷んでいます。カタルが何度も述べている基準はGSEですね。政府系の住宅金融機関の立ち直りですね。金融機関がきれいにならなければ本格的な景気上昇期には向かいませんね。だから欧米はまだまだ先です。しかし日本は先に手厳しくやられました。明治以来、蓄えてきた含み資産をすべて吐き出したのですね。本来は政策責任なので政府が負担すべき不良債権の処理を民間に押し付けたのですね。だから20年を超えるデフレ環境になりました。東電原発問題と同じ構造です。津波が引き金で起こった原発問題、確かに「規制の虜」現象があり事業者責任がありますが、官は逃げて民間企業に責任を押し付けましたね。20年以上前に起こったバブル崩壊と同じ構造です。

ただ欧米が沈み相対的に日本は浮き始めていますね。早めに成長過程の整理を終えたのですね。少子高齢化の国家体制に順応し始めています。故に医療や介護の銘柄が新高値を更新しているわけです。これから中国は同じ現象を迎えます。例の一人子政策は大きな弊害となって現れるでしょう。しかし日本で培った介護のノウハウを世界中に生かす事が出来ますね。痴呆患者の対応のノウハウなど…日本は世界で最先端でしょう。関連株は利益を積み上げますから、その銘柄群の中で早く日本を飛び出すトップ企業が、将来、アップルのようになるかもしれませんね。「おもてなしの心」は日本が一番でしょう。だからコラムに書いたようにワタミなども注目されます。

金曜日に大幅安した金融株、一旦、目先玉が整理に入ったようですが、ここの株価動向は注目されます。みずほのケースでは一番強い株価位置が127円とか128円と言いましたね。次は120円から123円の間でしょう。120円割れがあるかどうか?非常に注目されます。本当は三菱UFJなのです。国債の売却利益を出さずに膿を処理できるのでしょうから…ただ日銀総裁が円高容認とも思える発言をしたことは、最後の底割れを演じる可能性もないとも言えませんね。白川さんの述べている円高メリット発言は事実なのでしょう。私も円高論者なのでそう考えています。…が、しかしパナソニックやソニーの最後の力ある有力企業が残っていますからね。この企業の構造転換がいつ終わるのか? 既に円は過大評価の場面でしょうが、最後の突込みは足が速くなり混乱を生むのが通説です。だからマツダは残れないかもしれない。残れれば、一番、面白い株になりますが、最後の場面を残せるかどうか…非常に際どいのでしょう。公募増資をして資金を残しましたが、野村の劣後債と同じイメージです。ハイリスク・ハイリターンの銘柄ですね。

白川さんの円高容認発言から、最後の叩きに向かうかもしれませんね。だからまた邦銀は出直しかも知れません。この辺りはここ1~2週間程度で判断が付くのでしょう。日本中が円高を利用し為替介入を実施して外貨を獲得して、その外貨で欧米の劣化して行く資産を購入すればいいのですね。例えばイタリア国債などはチャンスですね。イタリアには世界のブランド企業があります。買収するチャンスですね。そのような金融取引を実施すれば変化が生まれますね。無料、努力なしでタダで世界の優良資産が買えるチャンスですね。為替介入を実施してそのドル資金を欧州に持って行けばいいのでしょう。まぁ、どっちにしても、まもなく訪れるビック・チャンスを生かせるかどうか、事前の準備が必要なのでしょう。止まってからでいいのですよ。慌てる事もないのです。カタルの予測している焦点は9月のFOMC辺り…なのです。

頑張れ、邦銀!

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2012年07月20日

7/20

かたる:米国株は強いですね。とても「財政の崖」を抱えている国には見えませんね。目先の企業業績は期待値が低かったので、事前予想を上回っているようです。一方、日本は橋下大阪市長のスキャンダル報道です。期待している政治家の一人で乗り越えて欲しいものです。日本の報道機関は相変わらずいやらしいですね。必ず、叩くのです。その影響を受け国民全般も社会から「おおらかさ」が消えて、僅かな失態や失敗を叩く傾向が多くなっています。他人の失敗を許す土壌が消えています。多くの国民が生きるために必死で、心の余裕が失われているのでしょう。時間のゆとりが必要なのでしょう。

株価も同じですね。買ったら上がれ、売ったら下がれと、人間の欲に限りがありませんが、もっとスタンスを大きく持った方が良いのでしょう。それにしてもデフレと言うのは嫌な世界です。どんどん社会の構造を暗くし人間を卑屈に育てる経済環境ですね。多くの若者は既にデフレ下の経済しか知らずに可哀そうですね。精神的にひ弱な若者が多いように感じています。何とかならないものでしょうかね?たかがお金の話しなのに…。財政がひっ迫しているのに民主党下の政権は整備新幹線の復活など、どうも肥大化しているイメージがあります。非効率な社会基盤整備の拡充は効率的な付加価値を生むのでしょうか?

産業革命以前は「重商主義」の時代で経済が停滞しアダム・スミスの国富論が生まれたようですが、産業革命によって新たな需要が起こったと解釈すべきなのでしょうか?どうも古い話で勉強不足なのですが…今の時代は似ているように感じています。日本化現象は先進国の構造転換なのですね。日本を見ていれば分かります。これまでは一流企業と信じられていたパナソニックやソニーなどはどんどん新興国の競争に敗れ沈んでいます。販売網が自由競争で確立されているからでしょう。ところが車の業界は系列の販売網が確立されているからまだ利益を上げられますが、危うい状況に違いありません。だから環境規制などの技術進歩の規制は良い効果を生んでいるのかもしれません。

日本は震災後、燃費などの問題で貿易赤字に陥っていますが、資本投資のおかげで経常収支は未だに黒字、世界一の債権大国なので円高が続いているのでしょう。しかし時間の問題と思われます。基本的に日本の企業はジャンジャン低い金利でお金を集め、投資をするのが正しいやり方のように感じています。三菱UFJは、今こそ欧米の企業買収など含め積極的にお金を投じるべきじゃ…ないかと考えています。先日の三井住友は良いお金の使い方のように感じています。安全性の高い高収益の利益を生む債権はきっと多く存在し、欧米の銀行は資本規制の為に売りたいはずですね。日本では利ザヤを稼ぐことは困難ですから、積極的な海外進出の環境だとも言えます。

必ず、リスクは存在します。インドのスズキの暴動はある意味でリスクが潜在すると言えますがデフレ下の投資は危険でもありますが、為替の強い国は積極的に投資をしないと世界経済が持ちませんね。一方、日本では遺伝子組み換えなどの技術が発展しつつあり、医療、農業分野において規制を撤廃し財政支援を加速させるべきでしょう。更に日本のお家芸の一つであるサービスを売るビジネスの世界展開もチャンスなのでしょう。経済成長率の高いアジアの国々に日本のサービス業のノウハウを持って行けばいいのです。クリーニング屋さんとか…宅配ビジネスとかお弁当屋さんとか…まぁ、コンビニなどは代表的な事例なのでしょう。折角の円高チャンス、しかも低金利でいくらでも資金が集まる環境なのに大手日本企業は何をしているのでしょう。特に資源開発で潤っている商社は新ビジネスへの投資余力は、かなりある筈です。

少し時間があれば重工主義から国富論や産業革命前後の経済を勉強すると良いのですが…僕のイメージは先進国の経済を支えてきた製造業が新興国に取って代わられ、日本同様に世界中で空洞化が進展し、経済のバランスが崩れている印象です。所謂、世界中で空洞化が進んでいるのです。幸い、アップルのようにファブレス企業が多い米国は、比較的サービス業への比重が高く世界の構造転換からの影響が少ないのでしょう。FRBの政策なども的確で、なんとか景気を維持しているのでしょう。日本の政策は間違っていましたね。既に不動産は収益還元法価格なので積極的に貸し出しを増やす指導をすべきですね。そうしてIT都市の中心地にするとか…移民政策を用いるとか…色んな活性化があると思うのです。

期待されるのはスパーコンピュータの開放などで遺伝子治療などの分野やそれぞれの遺伝子構造に合った医薬開発など力を入れるべき先端技術に多額の補助金を付けるべきでしょう。中小企業円滑法などの死に金よりずっと効果が高い筈、整備新幹線などのインフラ整備が正しいのかどうか…予算の主導権を地方へ移管し、それぞれの地域に競い合わせれば、優れた手法が生まれ、それを模倣する地方自治体が現れ、日本中で復興が起こると思うのです。中央政権下の投資は、既に陳腐化しているように感じていますね。その点は小沢氏の地方移転の考え方は正しいと思います。故に活躍したがる官を抑える為に、もっと人員を削減し予算を地方に移すべきでしょう。

空中分解しそうな民主党は早く消費税に目途を付け成長経済戦略を打ち出すべきですね。TPPも含めドンドン議論を前に進めればいいのです。オスプレイなどで停滞させるべきでないですね。スピードが大切です。メディアは必ずスピードを追い始めます。相撲を考えれば分かりますね。日馬富士の活躍はスピードです。物理学でも証明されていますね。運動のエネルギーは質量と速度で成り立つのですね。体重の軽い力士はスピードを早めれば勝てるのです。野田政権は消費税法案に力点を置き、他の政策のスピード感を打ち出せば困難を乗り切れるかもしれません。

さて余談が長くなりましたが、相場はスペイン問題の影響なのか?再び揺れている様で反発機運が消えて行くような展開です。この水準で保てる確率は低そうな気運ですね。微妙な情勢ですね。既に多くの指標は調整場面に移っている様で、通常なら先物の売り崩しが効きそうな場面です。おそらく下げが加速しそうですね。何度も味会う嫌な場面で儲けがまた飛びそうです。仕方がないのでしょう。でも逆に買い場が近づくようで狙いは銀行株でしょうが、まだ下落局面が続いている様で株価の落ち着きを待ってから参戦した方が良いでしょう。市場参加者が少ないと、どうしても下値を再び試さないと気が済まないのでしょう。仕方がない。まだ辛うじて最後の投げの可能性もありますが、おそらくその可能性は低いのかな? 「待てば海路の日和あり」か…。

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2012年07月19日

7/19

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かたる:米国の「財政の崖」への懸念より、目先の住宅指標などへの反応を強めている様子。一方、日経新聞には米国金融の預貸比率の話が登場しており、カタルが主張している日本化現象の広がりを裏付けています。カタルは欧米が日本化現象に陥ってきたために、先行した日本はトンネルを脱出する可能性を指摘しています。どういう事かと言えば、日本の銀行は欧米に先行し不良債権処理を加速化させ、いち早く、日本国債への安全投資を継続してきました。その為に貸出債権は綺麗なものが多く健全先ばかり、おまけに慎重姿勢を貫いたおかげで、日本国債の膨大な含み利益が存在し、海外の割安な貸出債権を買うチャンスなのです。先日は三井住友が購入していました。この動きが広がるかどうか…非常に注目されますね。

できれば国内債権に投資をしたいところでしょうが、購入した債権が利益を生むことで、これまで見合わせていた国内の銀行貸し出しが増加する可能性があります。ここで貸出残高の推移を、日銀統計よりグラフを見てみましょう。(グラフは国内銀行の貸出金の末残推移です。)どうでしょう。

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何か、いい感じのチャート状況ですね。経済の基本は金融機能です。今はデフレ局面なので借り入れを行い、資産を買うと言う行為は低迷しています。しかし借入残高が、名目GDP総額の468兆円に近づくほど景気は活性化されて行きます。現在は411兆円の貸出残高ですね。預貸率と同じく景気バロメーターの目安の一つが、名目GDPと貸出残高の関係ですね。

野田政権の政策運営は混沌としており消費税の税と一体改革法案の行方も見えていませんが、官僚の描いた政策の為か、これまでの所、大きな失点は見当たりません。消費税関連の法案を通過させ、景気対策に軸足を移せれば日本の景気も浮上する可能性があります。今は外部環境は整っていますから、ここで一押しの強烈なカウンターパンチが必要な段階なのでしょう。はやく金融庁の基本姿勢を完全に転換させる必要があります。政策の転換は人事です。

論理的に日本株は既に大きく下がらない段階です。しかし市場参加者が乏しいために先着1名様限りの利益獲得者の構図は変わっていませんね。一度、リバウンドすると直ぐに崩れる傾向もまだ強いですね。二段上げ、三段上げとなるようならば本物の動きになるのですが…今のところは噴き値売りが正解のようです。これは市場参加者が数ない為ですね。だから、株価がまた下げても前の下値が買いのポイントになっているケースが多いようです。ここ2週間は中段値固めの場面かな?8月になれば9月の中間期配当取りを狙う動きも活発化するのでしょう。果たして三菱UFJは直近の高値398円をいつ抜くのでしょう。

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2012年07月18日

7/18

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かたる:実に奇妙な展開でバーナンキ発言を受け失望したかと思ったけれど、それほどQE3への期待度が高かったわけでもなく無難に乗り切った形かな? 本来なら「財政の崖」の危険度を認知し大きく下がっても不思議ではないのに…。米国株は横這いを選んだようで、これで9月の追加緩和策の採用で大統領選に突入しようと言う形なのでしょう。

僕の株価ボードも少し変化させないとなりません。
時代対応に相応しい銘柄にいくつか入れ替えねばなりません。積水ハウスは、なんと6週も連続陽線になりそうですし…介護のツクイも株価が上伸を続けています。この手の内需株に配慮せずにいたのが、悔やまれる展開になるかもしれませんね。メッセージなんかも強いチャートの形をしています。ただ経済の基本である銀行株の上伸は、時間の問題かと思っています。どうも目先の壁を折り返したようでもありますね。チャートの形もマズマズです。みずほのケースでは123円から128円と予想していた目先の下値を、このまま上に行けば127円と言うことになり強い形で軌跡を描いていることになります。果てしてどうでしょうか?

ソニーは新安値を更新している様で、値惚れで買ってはやられるパターンです。基本的にグローバル化戦略を欠いた輸出企業は負け組ですからね。カタル君の人生を見ているようなもの。基本である業績面を大きく変えるドラスティックな改革が必要なのでしょう。折角、良い素質を持っていても、その素質を生かす経営者、司令官が不在では船は動きませんね。日本同様に揺れているようです。野田政権も大変だなぁ~。インターネット・デモと言うか、デモの話を朝のテレビでしていましたが、基本は社会の不満が鬱積しているから成り立つのですね。お祭りでもなんかじゃないのです。株価が下がると言うことは警告で…市場は実体経済の鏡です。何れ日経平均株価の採用から、コア指数まで入れ替わる時期が来るのでしょう。

そう言えば、沢井をよく登場させるので日本医薬品工業の株価も見てみたら、ここにきて急伸していましたね。買いでは無駄かと思っていた市場も、良く見れば意外に捨てたもんじゃないかな?…なんて、最近は少し考え始めています。その内、グリーも市場の評価を跳ね返す決定的な材料が出るかもしれませんからね。今は余程のお金がないと買えないのですが…。下げている銘柄でも目が離せないものもあります。

水面下で、やはりこの水準まで下げてくると、下値の岩盤に位置している銘柄も多いのでしょう。最近は時間がなくて調べる時間もありませんが、上昇している銘柄の共通点を探り連想的な視野を発展させることができるのでしょう。つまりデフレ経済が転換しつつあるのかもしれませんね。下げはしないが上がりもしないボックス相場もあと僅かな期間でしょう。9月になれば、米国はアクションを起こすでしょう。1年で最も投資に相応しい時期に突入します。夏枯れ相場は大きな展開を期待はできません。それでも先ほど示した事例が生きていると言うことは、社会が変化しているのでしょうね。株の基本はやはり売り上げで売り上げが増え続ける産業に焦点を当てねばならないのでしょう。

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2012年07月17日

7/17

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かたる:巷にある認識は違うのではないでしょうか?
基本的に輸出製造業の衰退はマイナスではないのでは、ないでしょうか…。視点を変えると景色も変わるもので、カタル君は投資用の資金を減らすわけにもいかずに、新聞配達で僅かな生活費を稼いでいる現状ですが、価値観の転換を強いられています。今朝の日の出前の月を見た人はあまり居ないでしょが綺麗だったですね。下弦の月で「あけの明星」と言うのかな? 金星だと思うのですが、絶妙なバランスの景色でした。青い空に徐々に陽が上がる様相は何とも言えない至極の時間です。数字を追っていた時には味わえない空間と言うか時の流れですね。

日本と言う国は確実に変化しています。新聞屋の世界は過酷な肉体労働で多くの若者が対価に見合わずに辞めていきます。カタルは2月からですからもう5か月も経ちますが、この間に8人か9人の人間が辞めています。それほど大きくない僅か10人ほどの小さな販売店の話です。1年も続けばたいしたものなのでしょう。どんどん製造業が衰退し社会のユトリのパイが小さくなり、末端労働者の生活環境が悪化しているのでしょう。日本は過渡期になのでしょうね。コラムで少し触れましたが、基本的に株は正直で売り上げが伸びる業界の株は右肩上りですね。逆に売り上げが減るデフレ社会の株は右肩下がりです。考えてみれば、全体のパイであるGDPが増え続けないので、横ばいになった付加価値の奪い合いを日本で行っているわけです。昔、一流企業のソニーは3流へ、むかし介護は3Kとか言われた業界ですが、社会のニューズは増し続け右肩上がりなのですね。

先日、お中元を贈った先輩からお礼の電話を頂き、いつもは姉が母の世話をしているのですが、1週間程度、米国へ遊びに行くので年老いた母の世話の為に田舎に帰って世話をしたのだそうですが、大変だったと苦労話をしていました。これから団塊の世代が老後を迎え、基本的に少子化なので、介護の世界はまだまだ伸びますね。団塊の世代は、まだ年金制度が確りしています。故にユトリがありますね。中高年ビジネスは若者相手のスマートフォン関連の売り上げの伸びより、高いかもしれませんね。米国景気がどうの…中国はどうの、欧州はどうだ…なんて多くの市場関係者は述べていますが、的を得ているのでしょうか?

日本の製品は世界で負け組ですよ。基本的に製造業は社会コストが高く、多少の技術力では価格優位の世界市場を崩せるのでしょうか?電力料金は高く、社会コストが高い労働力を養う産業はよほど付加価値が高くないと成り立ちませんね。ファナックぐらいのものかな?我が国の株式市場は既に陳腐化していますね。パナソニックにソニー?負け組の株式ばかりが上場しているようにも感じていますね。景色が変われば視点も変わる。僕の好きな沢井製薬は緩やかですが伸びていますね。ジェネリックは新薬に比べれば夢もなくワクワク感はありません。しかし同じ効果で単価が安いなら、人間は当然の選択として安い方を選ぶのが当たり前です。ところが日本人の心がデフレ対応になっていない為か、薬局でジェネリックはないのでしょうか?と薬剤師に聞いている光景は見たことがありません。医師が処方箋を書くときに、そのような注文を付ける患者はいるのでしょうか?まだまだ伸びるのでしょうね。

視点が変われば、景色も変わる。常識の選択に勝るものはありません。1%の国債を買う投資家はどこか間違っていますね。3%の銀行株があるのです。しかも世界の中で地位は高いですね。欧米の銀行が総体的に劣化し、相対評価で浮上する日本の銀行株、間違いなく上がりますね。まもなく9月です。中間配当の季節になります。当然、三菱UFJが一番ですが、投資効果の点で低位株のみずほは128円の壁で頑張っていますね。ここで抵抗するようならチャート的にも期待できますね。

コラムにも書きましたが、介護の世界は成長産業なのでPER10倍は安いのでしょう。だから最近ツクイなどが急騰したのでしょうね。ただ市場のパイが小さくなっており、先着1名様の相場が続いています。買いにくい場面を上手く買わないと充分な投資効果が得られないのですね。市場が弱いので仕方ありませんが、視点を変えねばならないと猛省をしている所です。スマートフォンは老人ビジネスに比べ成長性はあるのでしょうか?話題的には派手ですが…実際の競争が激化しており利益を上げるのは容易ではありません。ましてや負け組の政策運営の日本ですからね。ここは理路整然と銀行株の配当利回りを狙うか、成長業種の老人ビジネスを調べる必要性を感じている次第です。

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2012年07月13日

7/13

かたる:しかし…呆れるばかりの展開です。人間と言うのは狡い(こすい)動物ですね。親から嘘をつくのは悪い事だと教えられ、誰もが真実を述べているものだと思っていました。そりゃ多少の記憶違いや数字を誇張することはあります。しかし基本的に他人をだます行為は悪と信じてきたのに…この年になって嫌な事ばかり目にするようになっています。先ずは日本の証券界ですね。インサイダー事件です。もうこれは呆れますね。当然、社長を含め関係者は首が当然です。公正な株価を恣意的に歪める最も恥ずべき行為ですね。株価の根幹をなすもので一所懸命に情報を集め頑張っている人間を愚弄する行為ですよ。日本はルールが甘く馬鹿にされており、市場原理を歪める基本的な行為の罰則は厳しく対処すべきです。オリンパスを切っ掛けに不祥事に対する価値観が変わっておりライブドアが可哀そうに…株主は悪くないですね。

恣意的な運用する東証は、自ら大証株をTOBして裏口上場を仕掛けていますが、この行為はどうでしょう?フェアーなのでしょうか?上場するには厳格な検査を通過しなければ上場は出来ない筈です。大きな会社が小さな会社を飲みこむ行為によって上場を果たすのはおかしいですね。TOBによって大証を上場廃止にして、新たに東証が上場申請をして審査を通過するなら問題はありません。しかしこのまま大証を上場維持させるのは明らかにルール違反ですね。そんなに上場基準は、いい加減なものなのでしょうか?それを信じて投資している投資家を愚弄するものですね。

株価の根幹をなすルールは厳格にしないとなりません。例え基準が合っていても…当たり前のことですね。イギリスでは金利と言う神聖な基準であるLIBORが歪められていたと言う話があります。疑惑の最中でハッキリしませんが、多くの金融機関が関わっている可能性があるようで…呆れる構図ですね。金融デリバティブは悪くないと思っています。むしろ革新的な技術だろうと考えています。だから規制にはある意味で反対です。しかし運用する側の人間が目先の儲けの為に他人をだますような行動をとるのは許せませんね。

まぁ、このような性格の為にジレンマを抱え、証券マンを辞める選択をしたのですが、呆れる政策に呆れるシステム、知らない方が良かったですね。昔はもっと単純でした。チャートはどうのこうの…、業績はどうのこうの…、そんな事で株価が決まると考えていたのです。しかし最近は違いますね。人間の心の中の動きを考えるようになって…もともと事件が表面化するのは苦しいからですね。追い込まれるからやりたくもない事をやるようになるのでしょう。金融不祥事が多発すると言うことは金融界を追い込んでいるからですね。

問題はここなのですね。ルールは厳格で儲け過ぎたアホを制裁するのは必要ですが、そのことによって一般的に業界そのものを悪と決めつける行為が行き過ぎを生みます。日本の金融庁は、実際には財務局の下っ端役人が机の中の1円玉を材料に処分するような現実が金融界を歪めています。だから仕事ができる人間が野村証券から離れました。今の野村は屑ばかりです。昔の野村は豪快でした。僕は法人担当だったので…勝負になりませんでしたね。だって1億円の投信を募集するために1億のCBをばら撒くのです。当時のCBは確実に儲かるCBです。100万円のCBを宝物のように扱った証券マンと土俵が違いますね。ワンタッチの筈の氏家体制は定着し、野村は小粒になりましたね。

きっとヤクザの世界もそうでしょうが、社会にユトリがなくなって道徳観が歪んだのでしょう。社会にユトリがあれば庇うことも出来るのです。大目に見ることによって育つ人材が大切なのですね。多少の間違いは誰にでもあります。それを諭し更生させ大きな人間に育てる仕組みが社会から消えたのでしょう。インターネットの進展でいろんな意見を目にするようになり考えさせられます。それに引き替え、今の日本のテレビや新聞は水準が低くなっていますね。どうしてこうなったのでしょう。それとも僕の基準が変わったのでしょうか?

何故、原発が廃止なのか?僕には理解できません。電源喪失の可能性を津波が起こる前に事前指摘があったにもかかわらず、利益優先の為に改善行為を行ったのでしょうか?人災認定はそういう事なのかな?…と考えていますが、それでも核分裂と核融合は無限のエネルギー開発に繋がる技術進歩の筈、何故、そのような視点の見方をメディアは報じないのでしょうか? 太陽電池も、そりゃ良いですよ。しかし…震災の被害者に、原発の被害者に配慮する気持ちも分かります。それでも、やはり僕は原発を利用すべきだと考えています。手塚おさむのアトムが泣いている。アトムのようなロボットを作るのが日本人の夢だったはずです。哀しい現実です。

事件が起こり、間違った解決策を選択し、その為に長い失われた時代が生まれています。論理的に儲かっている、利益の蓄積が行われている企業の株価が、純資産を割れるのは何処かおかしいですね。明らかに行き過ぎています。必ず、この時間的な歪みは大きな変化になって何れ訂正されます。だって誰が考えてもおかしいですね。三菱UFJは純資産価格が四季報調べで678円もあります。しかも毎年47円の一株利益ですね。配当は12円ですから毎年35円の利益蓄積ですよ。つまり来年は700円です。それにもかかわらず株価は300円台ですね。何故、TOBが掛からないのでしょう。不思議ですね。三菱UFJがただで無料で手に入るのです。これが今の日本の現実です。歪んでいますね。誰が考えても株価が歪んでいます。私が社長なら自社株買いをします。

今の日本には当たり前の考え方をする人が、消えた現状がありますね。カタルの仮説はこうです。経済の根幹は金融機能です。この機能が歪められているから景気が低迷します。何故なら、経済の取引の根幹はお金ですね。価格です。その為の調達手段が歪んでいるから景気が低迷します。人間の欲望は限りがありません。他人より良い生活をしたいと思うのは当たり前の考え方です。だから、もっといい家を、もっといい車を…欲しがるのは当然です。200万の車と1000万の車の格差は歴然としています。40平米3万円の家賃の団地と300平米5LDK100万円の家賃の豪華マンションとやはり差はあります。そりゃ乗るだけ、寝るだけの基準で考えれば同じことです。時間の流れは変わりません。しかし時間の中身が違いますね。ただじっと死を待つ時間と燃えて仕事ができる時間と同じ時間でも違いますね。お金など道具に過ぎません。皆が信じられるシステムを作りお金をジャンジャン回せばいいのですね。「流動性の罠」、なんて嫌な言葉ですね。この状態にもかかわらず、何もしない日銀総裁の白川さんは馬鹿ですね。馬鹿と言う言葉の表元は悪いかもしれませんが常識人ですよ。

何故、僕が間もなく日本は浮上する時期に来たと判断しているかと言えば、ようやく世界が日本化現象になってきたからですね。ようやく日本に世界が追い付いたのです。だから間もなく日本の株は離陸すると考えています。長くなるので、日本化現象の話は、次回に委ねます。時間があれば明日書きますし、場合によれば、後になるかもしれません、何しろ肉体労働は疲れ、唯、寝るだけが楽しみの一つなのですね。ハハハ…。

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2012年07月12日

7/12

かたる:相場は難しい局面ですね。もう一段安の可能性は高くNY市場は5日間連続の下げとなっています。それとも政策期待が勝るのでしょうか? 何度も述べていますが基本的には欧州危機や米国、中国の景気悪化説を世界の中央銀行がテコ入れをしている構図です。つまり政策が市場の期待に応えるかどうか?…と言う問いかけですね。今の所はドイツの反対などにより欧州危機の収拾は不透明です。スペインは消費税を引き上げていますが、基本的に世界の経済政策はケインズ派が多く、需要不足を補うために財政出動が不可欠とされていますが、実際は財政難から増税の財政支出削減を選択していますね。

一昨日の下げは明らかに先物からの切り崩しでしたね。値嵩株の多くが下げていました。短期の反発ならこの辺りはポイントですが、カタルの推測は米国の大統領選挙に合わせた政策発動で、金融政策の効果は通常は6か月遅れに効果が表れるとされています。つまり今すぐ、新たな金融緩和を実施しても実際の効果は来年以降にならないと生まれません。それならば、目先的なアナウンス効果を狙うとすれば、9月が重要なポイントになります。10月に株価が上がってきたときに選挙になりますからね。そう考えると、7月中旬の今は調整波動の最中に位置していることになります。だから株価が大きく上がる局面とは考え辛いのです。

物色意欲はないとは言いませんが、どの銘柄も中途半端な環境ですね。新しい政府の経済戦略がどう評価されるのか? 医療と介護が柱になって成長するにしても、財源の問題があります。ニチイ学館は嫌いな銘柄ではなく好きですが、もともと介護はグッドウィルの倒産のように、規制の管理下に置かれている業界で大きな利益を上げることはできません。だから相場としては片肺飛行になりますね。ソフトバンクもそうなのですが料金産業などの公共性がある分野は、どうしても株価が上値をどんどん追うとは思えません。儲かっているなら料金を引き下げろと言われますからね。

新戦略は未だに具体策に乏しく、民間の力を利用するような新展開は期待し辛く、予算を執行して自分たちが主役の自民党時代の官僚政策のイメージが残ります。補助金のエコカーはマズマズ、LEDを促進させるために白熱球の販売規制は同じ規制でも価値ある規制、技術革新を進める未来型投資の民間活力をどう引き出すか?今の所はここが希薄ですね。
しかし、世界の中央銀行が揃って緩和策を維持している今の環境は、どう見てもデフレから脱却できると考えています。故に、やはり私は、そろそろ長い低迷相場の株価水準から離脱するのではないと考えています。上がる前の相場の休みに見えるのですね。ここ数日の株価の動きは非常に重要ですね。

豊かな暮らしを送るなら、他人より努力をして、のんびりと構えるしかないのでしょう。ここ数年の相場環境は条件が整ってきているので、非常に可能性のある相場展開がもう直ぐ期待できると…希望を抱いているのは私だけかな?何しろ配当利回りで純資産価格以下ですからね。中央銀行が緩和策を持続してこの水準ですからね。チャンスのように考えています。仮に待たされたとしても僅かな期間で2か月程度のものでしょう。なにしろ3%を超える利回りに回るのです。下がる心配は皆無に等しいですね。こんなチャンスは余り訪れないのでしょう。

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2012年07月11日

7/11

かたる:目先的には今日が一番買いにくい日でしょうか? もともとここまでの株価上昇は懐疑的なものでした。市場が要求する政策を…例えばユーロ共同債や銀行同盟などの財政一体化は時間がかかります。米国にしても景気指標は一進一退で取り立てて悪化している訳でもありません。日本も同様ですね。取りあえず、ECBは利下げをしたわけなので市場側にボールがあり、今の所、結果はノーですね。加えて政策当局もドイツで資金の拠出を巡り揉めています。つまり前回の合意さえ危ぶまれています。これでは何もしなかったに等しく株価が下げるのは致し方ありませんね。

もともとドイツは輸出立国ですから、ユーロが安い方が競争力は上がりますね。フォルクスワーゲンもBMWもアウディーもみんなユーロ安は歓迎です。ある意味で汚いな。何故、このような単純な考え方が一般化しないのでしょう。ドイツが欧州危機で負担金が増えるのは致し方ない筈です。ともあれ訳も分からずに6月4日からの上げは本物かどうか試されているわけです。かたるの本質は強気な解説です。日本の邦銀を巡る環境はすこぶる良く、こんなチャンスは二度と来ないのではないか?と思われる次第です。

何故なら、世界の金融業界の中で綺麗なのは日本の銀行だけなのです。日本はバブルの処理の為に四苦八苦、その後も総資産経営を実施していたために、資産デフレの処理で対策が後手に回り、ようやく海外進出を目指せる段階になってきたのですね。しかも世界的な金融緩和圧力の高まりで、長く投資を余儀なくされた国債が宝物になっています。唯一の弱点は金融危機を救うため実施された亀井静香が強引に先導した中小企業円滑化法案の融資ですね。この額は30兆円ほどかな? だいたい大手行で6兆円程度の不良債権額と言われていますね。その程度なのですね。小さくはないが大きくもない。故に三菱UFJの株価が試される訳ですね。チャートの形は悪くないですね。ここ1週間程度、下げていますが通常のお休みのイメージです。みずほは流石に重いけれど…。

まぁ、短期調整なら今日あたりが狙い目かな?
それともゴタツキが長引くかどうか…この辺りが正念場でしょうね。強い相場が始まっているならそろそろ買い場、要するに難しい株価の位置です。慌てる事はありませんね。今回は本筋に近い動きなのですね。しかしカタルが疑心暗鬼なのは出来高面などの現象ですね。残念ながら、プラザ合意前の金融相場の初期の動きを鮮明に覚えてないのですね。何しろ30年以上前の話しです。あの時はある日突然、銀行株がストップ高したように感じていました。その前段階を見てないのですね。何しろペイペイの若年証券マンですからね。

世界中の中央銀行がこれだけ金融緩和を実施し、インフレにならないなんて考えられませんね。だって需要は確実に増しているのです。新しく市場経済に参入したBRICsや他のアジア諸国、アフリカ諸国など…中国では米や小麦は腹を満たすので増産されましたが、大豆は味覚を満たすだけなので増産の対象になりませんでした。その為に大豆は高騰していますね。日清製油は大変です。この現象は一見すると、株式相場に関係ないように見えますが、基本はインフレの火種がある証明でしょう。11月には空売りとCDSの取引規制が始まると言います。やはり相場の芽は育っていると考える方が自然でしょう。

問題は11月には上がるのでその前の屈伸運動がどの程度か?の話しだけでしょう。多くの市場関係者は弱気のままでしょうが…かたるは、何故か、希望の光を感じ始めています。まだ漠然としており僕自身上手く説明できませんが、だって世界中の中央銀行が揃って金融緩和ですからね。こんな歴史的な緩和など今までにあったのでしょうか?それも理屈上、はるかに相場は下の位置なのですよ。どう考えても理屈上の株価まで…純資産を回復すると考えるのが、当たり前の考え方ですね。三菱UFJは678円ですよ。現在の株価は383円です。おかしな現象ですね。みずほは187円で6円も配当しているのですよ。

世間の評判なんか、関係ありません。自分自身がどう考えるか? 尺度は自分のものさしが大切なのです。

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2012年07月10日

7/10

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かたる:市場原理とは政策を市場に問う考え方で、中央銀行が利下げをしました。「市場さん、この政策はどうですか?」と問いかけています。そうすると、市場は、「いや、まだまだ充分でありませんよ。」とスペイン国債の金利が7%台に乗せるのですね。本来なら、決め事ですから、EUの公的機関がスペイン国債を買わなくてはなりません。強烈に買いが続けば、「こりゃ、本物かな?」…と市場は政策に敬意を表しますが7%を大きく超えて売られるようでは、政策の足元を見られており、「こりゃ、まやかしだな。」…と言うことになります。

つまりこの繰り返しによって政策が決定されていきます。ところが中には政策当局者が「俺は常に正しいんだ。土地や株が下がっても景気に影響なんかしない。」と述べた元日銀総裁三重野さんのような人物が出てきます。当然、株価は悲鳴を上げ、強烈に下がりますが、前言の通り、「株なんか経済に関係ない」と突っぱねるわけです。こうして1989年からの崩落が始まる訳です。それまでは、前任者の澄田さんは、「あらら円高だ、こりゃ大変だ。金融緩和だ、金利を下げろ」と周りの状況を見ずに、始めた銀行貸し出しの急増が日本の地価を大きく押し上げたのですね。金利平価説により為替相場は決まると言うバカ信者ですよ。当時は土地神話が横行し、地価は下がらないと信じられていました。

この辺の駆け引き、「市場との対話」と言われますが、上手かったのがグリースパンでした。しかし彼も金融デリバティブの弊害を見破ることが出来ずに、金融危機を導き出しました。儲かれば浮かれるのが人間です。損をすれば反省をし自粛します。

今の市場は面白いですね。昨年の暮れから世界の中央銀行が結束して景気浮揚に立ち向かっています。世界経済のリーディング・カンパニーの米国は中央銀行のベースマネーを2倍から3倍に引き上げています。いくら新興国の市場参加で経済がグローバル化しても3倍ですからね。昨年末はECBが銀行を通じて資金供給ですね。FRBと違うのは銀行を通じて緩和をしている点です。日本もFRBほど急速にやっていませんが、FRBよりずっと前から緩和状態を続けています。ここに来て中国も2度の緩和政策を実施しています。

私はここがミソだと考えています。BRICsを代表する中国が金融デリバティブの発展によりCDSが開発され、本来、融資を受けられないのに、資金が回ったのですね。そのおかげでこれまでの市場経済は先進国が主要だったのに…新興国が市場化されたのです。この金融デリバティブの流動性の欠如が金融危機ですね。だから当然、新興国の経済成長も鈍る筈です。ようやく、金融規制の効果が市場に現れており、先走った金融デリバティブがFRBなどの流動性の供給により仮需が本当の実需に変化している構造なのでしょう。

日本のケースを考えてください。地価は収益還元法価格、株価は配当利回りの世界ですよ。誰が考えても澄田総裁が口火を切ったバブルは終焉しています。それにもかかわらず資産価格は下げ続け、資産デフレが進行し、とうとう、日銀が自らリートやETFを買っているのです。実需を通り越している状態ですね。流動性の罠、いくら金利を下げても需要は起こらない不人気の塊状態です。市場主義の国、米国はまだ流動性の罠の入り口でしょう。故にGSEさえ、整理がつけば変わる期待があります。

私は昨年の欧州危機からのECBのマリオちゃんが思い切った緩和策の発動で勝負はあったと考え始めています。スペイン国債は7%、それならば、本当はECB自ら買えば良いのですね。ここで財政規律の問題が浮上します。ドイツは嘗てリヤカー一杯に積んだ紙幣でパンを買いに行った苦い経験があります。ジンバブエの世界ですね。パンを買うためにお金をリヤカーに積みこむような非現実な現実が起こります。故にやかましく財政規律を問う訳です。

世界の構図を見れば、列強国が軒並み緩和策を実施しており、時間の問題で資産価格は上がり始めるのでしょう。そうなると…全ての問題が片付き始めます。経済が好転し始めますね。もう直ぐですね。間もなく列車は出発するのでしょう。「流動性の罠さん、さようなら…。黙ってシコシコと収益還元法価格になった土地を買い、配当利回りまで落ちた株を買うのですね。だって信用力の高い国債なら1%で買う人がいくらでもいるのです。その国債をジャンジャン発行してみずほを買えば、1年で3倍ですね。今は信用力のある人が少ないから、流れはなかなか変わりませんが、需給バランスは既に転換している可能性が高いですね。だって欧米の銀行はドンドン格下げされ、相対比較で邦銀の格付けは高くなっています。誰が考えても…日本の銀行株は上がるのでしょう。馬鹿な日経新聞さんは、金利が下がったから利ザヤが少なくなり利益が減ると言っていますが…間もなくターニングポイントですね。

冒頭掲げた市場と政策の駆け引きは9月までと予想していますが、場合によれば、時期は早まるかもしれません。

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2012年07月09日

7/09

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かたる:今日の相場の見所は、下値の目安でしょう。何処まで下がるのか?6月4日の8238円は3月の高値から2000円程度、下げて反発しました。結局、この反発は政策期待でFRBの緩和策やEUの進展を期待するものでした。それに応えたのがECBの利下げとスペイン国債の買い入れなどの条件でしたが、国債の買い入れは市場の検査で、今の所、否定されています。おそらく必要に追加策を求めるか? 更なる対策を催促するのでしょう。中国は二度目の利下げに踏み切り、今の所、事態がおもった以上に深刻なのでは…と、緩和策に否定的な市場の解釈です。つまり弱い市場の動きを追認しているのですね。市場の解釈は勝手です。材料出尽くしと言ってみたり、好材料と評価し反応してみたり、政策を催促に行ってみたりで、全てがケース・バイ・ケースで反応しますね。ようするに「市場の事は市場に聞け」と言う事なのでしょう。

もともと欧州の混乱は時間がかかります。しかし銀行同盟を前提にする監督権の統一化は財政もいずれ一体化する条件の一つですね。欧州より注目されるのは、基軸通貨の米国の政策です。FRBは緩和策が期待されながら、いっこうに政策発動をしません。自動車などが売れており、景気指標が、多少、悪くても微妙な景気状態と言う読みです。よって政策の発動時期は大統領選に絡むのだと考えています。もともとオバマは黒人大統領で、嫌な役目を引き受けてもらおうと考えているかもしれません。いくら日本より早い政策発動でも、金融デリバティブの痛みは金融危機を発生させた米国の方が傷は大きいのでしょう。スペインなどは二次的な現象です。前からカタルは米国のファニーメイやフレディーマックなどのGSEの回復動向が米国経済のカギを握っていると言っています。

7月末から8月1日に、次回のFOMCが開かれますが、8月17日、18日にバーナンキ議長の議会証言があります。これだけ期待で騰がったのだから、一服は当然でしょうが、再び期待で市場が堅調になるかどうか…。私は前から11月の大統領選を控え、9月12、13日の会合で何らかの対策を発動するのだろうと考えています。中国も次は3回目の緩和策ですね。ここでは日銀の行動が期待されますが、市場の需給動向は悪くないと思っています。よって、これまでのように大きな下げにはならずに、絶好の買い場となるのではないか?…と、期待を込めて考えています。どっち道、政策発動は9月ですからね。ここ2週間程度の動きは、相場の需給バランスや強さを見るうえで非常に重要な時期です。ズルズル前の下値を割るようでは駄目でしょうが、前の安値、例えば、みずほでは6月27日の123円などが下値の参考株価になりますね。予想される下値は128円程度しか考えていませんが…どのような展開になるでしょう。

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まぁ、なかなか強い相場ですよ。消費税関連の大和ハウスに積水ハウスなど…の住宅株は消費税が上がる前の駆け込み需要も期待されるでしょうし…、名目成長率が謳われ政策官僚が規制緩和策を打ち出し、景気回復の手立てを講じるかどうか? 続々と認可される整備新幹線の計画など…自民党時代と似た官僚政策ですね。新しい成長戦略をどう打ち出すのか? 野田政権の真髄が、これから発揮されるのでしょう。これまでの所、野田政権は失敗もないが、特徴に乏しい官僚のシナリオ政策のようなイメージですね。今の所はそんなイメージです。悪くもないが良くもない。もし日銀が何らかのアクションを起こせば、面白いのですが…白川さんにその器量があるかどうか…。需給バランスは悪くないように思うのですが…どうでしょうかね?

今来週はある意味で買い場になるかも知れません。最も買いにくい場面ですね。一応、欧州問題の対策が出され、その処置が市場に確かめられ否認されているわけで、更に米国も景気指標が悪いですからね。だからこそ注目される銘柄の下値の堅さが確認されれば、次の相場は、そこから主役に転じることになります。さてどうなりますか…楽しみな下値の確認です。

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2012年07月06日

7/06

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かたる:原発の国会事故調査報告が発表され興味深い記述がありました。「規制の虜」と言う言葉ですね。「規制機関が被規制側の勢力に実質的に支配されてしまい規制機関の許認可が、被規制側にお墨付きを与えるだけの意味しか持たなくなる状態を指す。」とウィキペディアでは解説されていました。業界団体と規制当局の癒着を示すのでしょう。

何も原子力村のケースだけでなく、多くの規制はこのような関係が構築されており、官僚は天下り先を求め、業界の企業利益を誘導する機関なのでしょう。先日のコンプガチャ問題も、業界がソーシャルゲームプラットフォーム連絡協議会等を立ち上げ、あるいは日本オンラインゲーム協会などの業界関連団体を構築するわけです。そうして規制当局の消費者庁などからの天下りを受け入れたり、規制の勉強会とか称して接待をするのでしょう。規制する官側も、定年後の役人の生活を守るのに必死なのですね。至る所で規制をちらつかせ、業界から利益を搾取する集団が居るわけです。やくざのたかりと五十歩百歩、この辺りに共産党組織と呼ばれる日本村論理があります。東電のケースはその最たる実例でしょう。

情報を握る業界や規制する側の官側が結託すれば、都合の良い報告を表面化させメディアを誘導します。知らないのは消費者、末端の国民ですね。鎖国制度の弊害です。このような仕組みのおかげで公正な競争がされずに、長い間、内外価格差が存在したのですね。日本のケースはバブル崩壊により利益の蓄積がなくなり、このような鎖国制度が崩壊し製造業の空洞化が進展しました。この流れを上手く捉えたのが、デフレ銘柄と呼ばれる家具のニトリや洋服のファーストリテイリング(ユニクロ)なのですね。インターネットのカカク・ドット・コムなどの存在により、製品の価格情報がオープンにされ日本は急速に変わってきました。

ある意味で、原発のこの事故調査報告は、これまでにない立ち位置の報告です。東電は最大の被害者と考えてきましたが、人災の構造が明らかにされ、かたるも考え方が変化しているようです。日本は変わるかもしれませんね。インターネットの存在が「アラブの春」を演出したように、日本も村構造が次々に明らかにされ、変化を模索しているのかもしれません。故に株価が本格的な上昇期を迎えるのは、近いかもしれませんね。常に騙され続けるカタル君、先日、お世話になった大手のお客様が亡くなられ…生きている間にご恩返しを出来ませんでした。ベンチャリ80万株を投げたお客様です。間に合わなかったなぁ。早く新しい時代の幕が開けないと、たくさんに人に支えられた恩義に応えることが出来ませんね。

今回の3月からの下げで、ユーロが追加利下げ、中国も2度目の利下げ、イギリスの国債の買い入れ枠増大と…次々に成果を引き出しましたが米国はまだですね。日銀もせめてETFの買い入れ枠の増加を発表して欲しいのです。しかし中央銀行が積極的な緩和策を取っているのだから、やはり資産価格は上がると思うべきなのでしょう。大きな技術進歩、スマート都市建設やITSの活用など、情報を実社会に結びつけ、実際の車の運転をコントロールするような未来型投資が盛んになれば、先進国は新しいステップに突入するのでしょうが、果たして野田政権は消費税の後、TPPに行くのか? 未来都市建設などを具体化させるのか? 今後の政策は非常に興味深いものです。今の所、太陽光などの自然エネルギーの買い取りぐらいのものでしょうか? 42円の設定のおかげで、太陽光投資が進み、経済の乗数化効果が生まれ、僅かですが景気が拡大しますね。もし30円台であれば、参入企業は二の足を踏んだことでしょう。

政策とは新規の需要を生まなくては意味がありません。しかも先日の電球販売の自粛要請、LED照明の普及のような政策は、社会の変革を伴い前向きで良い実例です。僅かな補助金を乗せても良いのです。先ずは地価が上がらないと話になりません。株では、やはり銀行株でしょう。条件は整っていますね。膨大な国債の含み利益、欧米の金融機関の格下げで、相対的に日本の銀行株の地位は上がりました。事業者側も日本に留まらず、海外進展を急いでいますね。時機は到来しているようですが出来高が少なく、少しイメージと違うような気もします。年末近くになれば、「財政の崖」の懸念が米国で生まれ、株価も影響を受けるでしょう。しかし今の市場は、参加者不在で…どうなるのか。

東証と大証の合併の、公取の認可は取れたようで…これまで裏口上場を非難してきた東証は自分だけは許されるのですね。公正さを欠く選択ですね。最低限のモラルは守らねばなりません。「規制の虜」になれば、何れこのツケは払わされることになります。日本村論理の恥部が次々に明らかになり、インターネットはアラブの春の立役者なのでしょう。みずほを今日も買いました。どうなるかな?

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2012年07月05日

7/05

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かたる:物理学の話しなのか…世はヒッグス粒子の発見に沸いています。なんだかよく分かりませんが、原子のさらに小さい素粒子の中でも最後まで発見されなかった素粒子で、「神の素粒子」と呼ばれていたとか…。まぁ、詳しくは此方のホームページが良いのかな?兎も角、皆さん自分で調べてみてください。

この記事を読んで感じたのは同じだな。…と思った次第です。どうも物理学も論理が先行し、実証は後でなされるようで、理論上、ヒッグス粒子の存在は50年近く前に予言されていたらしいのです。その確認が今回の世界的なプロジェクトの加速器で、実証されたのですね。株屋の世界も市場を見ながら相場の仮説を立てます。何故、このように株価が動くのか?その背景を読むわけですね。底流に流れる経済の流れを理解することは非常に大切な相場を読むための原点です。

現在は金融危機が表面化して、金融機関が冒険を出来ないように規制を設ける金融機能縮小期にあたります。しかし…そのおかげでお金を借りて起こる仮需が減り、実体景気に影響を与えています。実例はインドネシアのローン規制などは代表的な事例でしょう。これまでは自動車やバイクなどを買う時にローンを誰でも組めましたが、今度は頭金が必要になり20%-25%を用意する必要があります。そうなると所得の低い層の購入が減少し需要が落ちますね。その為にこれまでプラス効果の高かったダイハツなどの株価は影響を受ける筈ですね。これが金融規制の弊害です。しかし頭金を設けることは経済を運営する上で安全性が増す正常な行動ですね。このバランスが問題視されています。カタルがよく、BIS規制の話しやバーゼル3、ボルガーと代表的な規制の話を出すのもこのような背景があるからです。

しかし金融規制を強化すれば、実体景気は縮小します。そうして失業者が増え不況になりますね。だからバランスが問題になります。今は民間銀行は不良債権処理などで痛手を受け、金融規制のルールを守る為に力を蓄えている時期ですね。それで流動性の供給が減っており世界的に景気が減速していました。それが金融規制、その為に景気をテコ入れしようと欧米では財政出動がなされました。ケインズ理論を実行したわけです。しかし…日本の場合は陳腐化した公共事業投資を主体としたために、無駄な投資で新規の需要に結びつきませんでした。1990年代の自民党政権は大量のお金を使い財政赤字を膨らましただけでしたね。日本の場合はバブル時代からの金融縮小を補うために、米国発の金融危機に先行して整理に突入していました。その整理がついたのが2003年頃、だから2003年から2006年に掛けて株価は大きく上がりました。

今度は2006年から2007年にサブプライム・ローン問題からCDSと…金融工学を利用した金融バブルが崩壊し金融危機が起こり、現在はその整理をしている所ですね。スペインもイタリアも財政赤字が問題になっていますが、金融危機克服の為に政府支出を増やし景気を刺激したのです。これがケインズの言う理論的な行動でした。しかし…時代にマッチしない財政出動は掘っては埋める日本の公共事業と同じです。道路や鉄道などのインフラ整備は新興国の生産性を高め、その投資の乗数効果は新興国では大きいのですが先進国では乗数効果は既にインフラ整備が済んでいるために波及効果が小さいのです。だから民需の盛り上がりに結びつかずに景気が低迷し、税収が上がらずに失業が増えていますね。今はこの段階です。

日本は「流動性の罠」に陥っています。中央銀行がいくらお金をジャンジャンと市場に供給しても、そのお金を利用する人が居ない状況なのですね。これが流動性の罠の状態、仕方がないから、今度日銀が自らリスクを冒し、リートやETFを買い始めました。究極の流動性の供給なのです。市場にある土地などのものは増えませんね。日本の国土面積は増えません。しかしお金はジャンジャン増えます。だから何れモノの価格が上がり始めます。株式も同じですね。ETFを買い続ければ、株価は上がり始めます。その需給バランスがどの時点で変化するか?ここが今の焦点でもあります。

仮説と実証。市場原理の仕組みに似ています。政策と市場の反応、繰り返し人間は進歩して行きます。ヒッグス粒子が発見されたことは標準理論が正しいと証明され、その理論の応用が広がり始め人類に進歩をもたらすのでしょう。かたるは何度も言っています。景気が良くなるためには、金融機関が儲かって強くならないとお金を貸すリスクが取れないのです。だから冒険が出来ないから日本の銀行は大量の国債を買っていましたが…今度はみんなが、リスクを回避して日本の国債を買っており、日銀も買っているから、どんどん国債は上がり続けます。日本の銀行は膨大な含み利益を抱えていますね。ドイツも米国も同様の状態になりかけていますが、世界の中で日本は先行しています。

おそらく時期は到来した筈で、三菱UFJや三井住友、みずほの銀行株は主役となって株価が上がる時期が来ている筈です。これが「カタルの仮説」の一つですね。果たしてカタルの仮説を裏付けるヒッグス粒子は発見されるのでしょうか?株価が安いほど変化率が高い筈で投資効率はリスクが高いからある筈ですから、みずほの株価は注目される訳ですね。ヒッグス粒子は発見されました。日本も日銀の政策の結果がそろそろ出て来るはずです。お金は相対比較で動くものです。欧米の金融機関の格付けが下がり日本が浮上した現在、配当利回りで投資できる日本の銀行株は面白い投資対象だと考えています。
「頑張れ!みずほ」

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2012年07月04日

7/04

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かたる:何とも奇妙な相場付きですね。相場の流れを見ると春の再来で金融相場なのですが…出来高は増えず、欧米の景気指標や株高の背景はよく分かりません。解説によれば中央銀行の緩和策を期待して、米国も欧州も上がっているようですね。しかし米国の車は売れエアバスは米国に生産工場を作るとか…。一部には中国の景気鈍化が深刻だと言う報道もあります。固定資本形成により維持された需要が鈍化しているのです。この影響は鉄鉱石にも及び、バルティック海運指数も低迷しています。

ボベスパ指数(ブラジル株価指数)を気にしていたカタル君、理由は資金の流出ですね。つまり世界の中央銀行が量的緩和をしているにも拘らず、安全・安心を求め一部の国債(ドイツ、米国、日本)に資金が集中している流動性の罠の状態を表しているからですね。もう少し解説が必要かな?ブラジルは資源国で尚且つオリンピックなどが控えており、新興国の中では条件が恵まれているから、本来なら資金が流入して株価が上がる筈なのです。それにもかかわらず、下げているのは、欧米の金融機関が委縮している状態を示していると言う仮説ですね。

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しかしカタルの信仰する市場主義もバークレイズのLIBOR金利操作事件をみるとキツネと狸の化かし合いのような…市場原理の恥部を見る思いです。大手証券各社のインサイダー事件も真面目に市場に向き合っているものとしては…呆れる始末です。もっと呆れるのが金融庁の態度…最低、懲役10年程度は刑務所に入れるような重罪にすべきですね。だって市場原理を歪める根幹をなす話ですからね。通貨の偽造と似たり寄ったりです。日本は甘い国ですね。

私は長年、皆が真剣に良い国を創る為に努力しているのだと考えてきましたが…市場と言うのは試行錯誤の連続で、常に石を市場に投げ入れて、その変化を見極めるくり返しなのですね。エルピーダが再建策を発表し多くの工場を閉めますが、その対応に3年もかけるとは驚きですね。更に多くの実業団のチームを残すのですね。競争に敗れつぶれた会社がPRを選択する余地があるのでしょうか?赤尾社長と言う人も何を考えているのか…。世界一の車のマイコンを持っており、本来は儲かって、儲かってしょうがない環境の筈ですよ。それくらいに世界中で車は売れています。しかし買収される側ですからね。呆れる経営手腕ですね。好きな会社だったから尚更に悔しいですね。

さて株価が上げ続け金融相場の特徴の懐疑の中で育つ局面なのでしょうが…どうも理解に苦しむのが、3月からの下げはこの程度の対応を引き出すための演出だったのでしょうか?確かにJPモルガンやバークレイズの膿は表面化されましたし、欧州問題も銀行の監査の統一化で銀行同盟の選択とも捉えられます。しかしスペインの国債買い入れなどは、依然、フィンランドなどは強硬に反対しており足並みが揃っているのかどうか…。

まだ市場に大きな材料として表面化していませんが、年末にかけ米国では「財政の崖」の問題が表面化してきます。米国は財政支出を強制的に減らしますね。さらに減税が打ち切られ増税が実施されます。一説によればGDPの4%規模と言うから、かなりの金額ですから当然、GDPはマイナス圏になる予想です。

これらの悪材料と言うか…不安は既に分かっている人は多く、市場にかなり織り込まれている筈で、それでも株高になっていると言うことは…やはり春に買った25年ぶりの10週連続陽線の根拠である世界の中央銀行の協調姿勢による流動性の供給が支持されていると解釈すべきなのでしょうか? この点がカタルには理解しづらいのです。日銀のETF買いなどが効果を上げつつあるのでしょう。だから少ない出来高で株価が強くなっているとも考えられます。そう考えると、みずほなどは、何れ、146円の壁を突破して177円もクリアすることになります。

しかし…市場関係者の中で米国の「財政の崖」の話をする人は少ないですね。そう思えば、更に次の幕が用意されているのかどうか…。何か、インパクトが足りないようにも感じているから、このような中途半端な気持ちになっているのでしょうか? 現在の相場を見て、かたるはカタルなりに問題を抱え、答えが見えていないわけです。故に株式投資の選択ができないジレンマを抱えて相場を眺めているのですね。誰か、明快に意見があったらメールをくださいね。それにしても…株の動きは本物の金融相場のイメージだね。

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2012年07月03日

7/03

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かたる:小沢新党が誕生するとか…。WSJで面白いコラムを発見しました。此方です。最後の方だけを紹介すると「小沢氏を説得力のある改革の先導者候補にしているのは、同氏の官僚制度に対する根深い不信感である。衆議院で民主党を過半数割れに追い込むには、小沢氏は少なくとも54人の民主党議員を引き連れて離党する必要がある。

「小沢チルドレン」と呼ばれる初当選議員にとって財務省に刃向うことは、大きなリスクとなる。そうした造反議員たちが慰めを見出せるとしたら、それは国民の間で広がっている無駄な政府支出や失敗に終わったケインズ主義的な景気刺激策に対する不信感だろう。既得権益という時限爆弾は早急に処理されるべきであり、景気回復は規制緩和によって実現されるべきである。さもないと日本はギリシャのような危機に直面することになるだろう。今の日本に欠かせないのは、こうした議論を始めることである。」…と書かれています。

消費税を引き上げれば、カタルは財務省を中心とする政策官僚グループは、デフレからインフレへ脱却する政策を採用するのではないかと淡い期待を抱き、カタルの仮説を考えました。カタルの推測は政策官僚と米国、メディアは一緒の仲間ではないかと考えています。敗戦処理のなかで日本は米国のロボットになるように仕向けられ、優秀な政策官僚は北米に研修に行きます。そうして出世して行き、米国や米国組留学生の人脈を中心に組織が創られ、政策が決定されていくのではないかと思っています。だから中国寄りに、米国になんの相談もなく。勝手に日中国交回復をした田中角栄は、ロッキード事件の仕掛けで葬られました。

小沢さんも中国に近かったので、地検を利用し陥れたのではないかと…推測しています。米軍基地移転を主張した鳩山さんも、国税がお金の流れを掴んでおり、そのスキャンダルを利用したのでしょう。メディアを上手く利用して世論を動かしているのではないかと考えているのは、私だけでしょうか?小沢氏に好意的な記事を書くメディアを見たことがありません。

何処に政策のスタンスを置くかどうか…。今の状況から抜け出すのはそう難しい事ではありません。路線価が発表され連続下落記録を作っていますが、資産デフレが国民から希望を奪っているのですね。だから、もっと積極的に土地税制の緩和や貸し出し姿勢を緩和させれば、一気に新しい世界に抜け出せるのではないかとも考えていますが…どうなのでしょう。

相場の予兆はありますが、なかなか本物と言う感じがしませんね。先ずは出来高が少ないことが、気分が高揚しない原因の一つのようです。更に、この程度の追加対策(欧州問題)が欲しくて3月から調整波動を続けてきたのでしょうか? まだ二幕があるようにも感じている次第ですね。強い相場のようにも見せかけのようにも…感じられます。

本格的な金融相場を体験しているカタル君。あの時は、まだペイペイの証券マンで知識もなく今のような相場だったかどうか…定かな記憶がありません。ただいきなり金融株がストップ高をして、それから壮大なスケールの相場が始まったように感じています。みずほは4週連続陽線で休みなく5週目に突入していますね。130円の公募価格を上回り堅調な展開を続けています。インサイダー事件を起こしたにも拘らず、野村証券は高値追いをする展開ですね。

絶妙ですね。春に25年ぶりの10週連続陽線を演じ、一度、大きなだましを演じているのです。それから再びこのように上げ始めると言うことは…多くの人は再び何かが起きて3月からの下げを演じるのではないかと皆は二の足を踏む筈です。しかし相場の中身を見ていると出来高面は違和感を覚えますが、他の流れはまるで金融相場のイメージです。一体、この現象をどう解釈すべきでしょう。

春の25年ぶり10週連続陽線は先物から引っ張られたイメージが強かったのですが、今回は格言通りです。「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感と共に消えていく」日本の政治の行方は見えませんが…今度の消費税の動きが切っ掛けになり、段階的な引き上げだし…消費を刺激することは間違いない心理でしょう。あとは政策官僚が生レバーのような規制社会をつくるのではなく、様々な自由な行動を規制する仕組みを解除して行くかどうか?一番は金融庁の方針転換です。この辺りの動きは何か出て来るのでしょうか?

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2012年07月02日

7/02

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かたる:今、ダルビッシュが11勝目をかけて登板しています。初回、2回と無難にこなしており今日も勝利投手になれるのでしょう。それにしても彼はついていますね。ツキも実力の内なのでしょうが、運と言うのは人生の中で必要なものです。今日の日経新聞は規制緩和の記事がトップでした。果たして政策転換を前提に動き始めたのでしょうか?

テレビでは生レバーの話が主流でしたが、多くのメディアはこの規制を材料に、日本の体制批判はしていませんね。もともと個人の自由や自己責任を問うべき話だと考えていますが、そのようなメディアの報道は見かけませんでした。大飯原発の再稼働の話しも、安全・安心を何処まで求めるか?…との議論は、聞こえて来ませんね。米軍のオスプレー配備に対し安全が確認されてないと反対表明がされていますが、軍事的に見れば軍備増強で守備力が上がる訳ですから、見方によれば歓迎される話です。それに新技術に危険は付き物ですね。リスクを覚悟でチャレンジするから、進歩が生まれ成長があります。ところが今の日本は昔を懐かしむノスタルジアが好まれる環境下なのでNHKの「梅ちゃん先生」なのでしょう。

希望溢れる未来を語る成長路線に戻るカタルの仮説が、消費税引き上げからの政策官僚の政策転換です。名目GDPの話しが採用され、早速、日経新聞に踊る規制緩和報道なので…本物の相場になるかも知れませんね。まぁ、20年以上も待ったので、ここで数か月程度、様子を見て世情を観察してから出動しても充分なのでしょう。何故か、貧乏人は時間の壁を超えられませんね。人間の感情と言うのは、時間が解決することが、非常に多いのです。例えば、誰かを自分の不注意から怒らせたとします。直ぐに謝り、お詫びするのは当たり前ですが、相手の態度が、なかなか軟化しない時には時間を置けばいいのですね。その内、腹の立った感情も時間の経過で変化を見せるものです。恋愛でもなんでもそうでしょう。一時的な感情の高ぶりの中で、結論を急ぎ行動することは得策ではありませんね。

仮説や充分な観察は必要ですが…慌てて行動しないことです。チャンスと言うものはなかなかあるものではないからですね。だから待つ勇気も必要なのでしょう。ところが…貧乏人はこの時間を超えた行動がなかなかできません。結論が早く見たいのですね。そうして慌てて行動を起こし、かえって事態を悪化させることは良くあるパターンです。投資も同じ、一度負けたら、なぜ負けたのか…冷静になる期間も必要でしょう。

さて、まもなく7月の相場がスタートします。今、日銀短観が発表されマイナス幅は改善されていますが3四半期連続のマイナス圏のようです。まぁ、大企業の製造業のアンケートなので実際の景況感を表しているかどうか…定かではありませんが、予測はプラスなのですが…日銀がこの結果を受けて、更なる政策発動を実施するかどうか…政府の規制緩和などの動きと共に注目されますね。市場関係者は、きっと欧州がどうの…米国がどうのこうの…と述べるでしょうが、やはり日本独自の政策が我が国の株価へ一番大きな影響を与えるのでしょう。日刊工業新聞は、後出しジャンケンロボットのセンサーの精度を取り上げていましたね。未来技術の報道が広がれば、だんだん前向きな社会に変化するのでしょう。

本格的な金融相場が待ち望まれますね。今日は一旦手仕舞うかな? やはり僕は貧乏人根性が抜けきらないようですね。貧乏人、いつも他人の後追いで、高くなれば買い、安くなれば売るくり返しかな…時間の壁は、いつになれば抜け出せるのでしょう。

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