今日の市況(2012年10月04日)
かたる:何故、今日は高いのでしょう? 良く分かりませんね。日銀への期待から為替が円安に振れているとか…米国の景気指標がマズマズだとか…色んなことが言われているようですが、少し違和感を持ちます。でも確かに下値は岩盤で、ここ2、3日も述べているように三菱UFJの350円台やみずほの125円は下値近辺ですからね。要するに値ごろ感がある所に、為替などの動きから先物主導の動きなのでしょうが…。米国は自動車販売を見ても分かりますが順調に見えますからね。でも今日のような訳の分からない動きが一番歓迎です。要するに下値なのでしょう。市場にも「魂の叫び」があるのでしょう。
実は先程、NHKで冲仁さんの「旅のチカラ」と言う番組を見ており、フラメンコと言うのは歌い手とギターの両者の即興の掛け合いから、生まれているらしいのですね。知りませんでした。北インドから移民であるロム族がルーツらしいのですが、ジプシーをスペイン語ではヒターノと読むのだそうですが…歌い手のカンテと踊り手のバイレ、ギターの3要素からなる芸術らしいのです。だから歌い手は自分の人生観を即興の歌に込め、ギター奏者も自分の人生を語る掛け合いなのでしょうね。放浪の民族が苦労して生活をしており、その苦難の心の叫びがフラメンコと言う芸術になって行く。きっと苦難に満ちた人生観が背景にないとあの心を捉える歌が完成しないのでしょう。冲仁さんは日本人として初めてスペインの3大ギターコンクールで優勝したのだそうですが…なかなか歌との掛け合いが上手く行かずに…何人かの有名な歌い手を探し一緒に競演させてもらう番組でしたが、心の底からなかなか分かり得るものではないのでしょう。冲さんは37歳だそうですからね。訪ね歩く歌い手はどう見ても50歳以上ばかりで…。人生観が歌になるフラメンコか…。
最近は色んなことに刺激を受け、昨日のクローズアップ現代はMITメディアラボの所長に選ばれた伊藤さんの話しでした。彼の話はカオスの時代を生き延びるためには柔軟性が大切だという事らしいのですが、僕は柔軟性がなく失格ですね。何と言っても、この施設の存在が面白いのですね。MITのメディアラボとはマサチューセッツ工科大学のはみ出し者が集まった研究施設のようです。一体、誰が資金の援助をしているのでしょう。きっとこのような施設が米国にはたくさん存在し、発想の源になっているのでしょう。日本の大学はどうなのでしょう。資金源を文部省に頼っている日本と米国は寄付かな?資金源の違いでしょうか? 移民の国の米国はある意味で、理想を追って生きているイメージです。FRBの政策も常に前向きだし、自己理論の実験をしていますね。昨日発表された原子力委員会かな?逃げ道のある発表とは少し違いますね。正面からぶつかっているイメージです。日本人はどちらかと言えば、全てに対し真剣勝負ではないですね。仕事も遊びも…どこか中途半端なイメージがあります。
楽天の三木谷さんは、今度は何を買収するのでしょう。彼はいつも非常に良い買い物をしています。今回のイー・アクセスも実はソフトバンクの競争相手だったらしいですね。彼はいろんな面で運を味方につけているイメージです。僕は嫌いですが…何故なら、赤字の借金を抱えている会社を買収し、楽天本体の利益を隠しているからですね。そうやって税金を逃れているからですね。西武と同じ手法を用いています。いい加減に大きくなったのですから、正当な方法で経営をするべきですね。その点、ソフトバンクは好きですね。公共性があるから利益を出さなくては色んなことを言われるので、利益を計上し税金を払っている面もあるんでしょうが…若手を育てたり、何より、目一杯に金融力を利用して勝負している点が好感を持てます。ボーダーフォンの買収のための借金返済は、ようやく峠を越えて来たところですね。多少、余裕が出来たところでの再びの買収です。しかも繋がりにくいとされる欠点を補った良い選択ですね。実はカタル君の息子は、今回はソフトバンクからKDDIに乗り換えるのだそうです。理由は繋がりにくいから…という事だそうです。
最近の市場を見ていると外需は低調で内需関連が意外に強いようですね。建設などの株価は下がりませんね。多少の上下はありますが、既に底値圏の株価位置ですが、大相場に発展するためには、やはり金融の力が欠かせないのでしょう。僕のこの考え方は間違ってないと思います。金融株は弱く、だから当面、株価は大きなうねりを出せないのでしょう。しかし既に日本の金融機関は世界中で一番恵まれているのです。何故、経営者は踏み出さないのでしょうかね?三菱UFJの米国子会社のユニオンバンカルは現在全米で22位だそうです。時々、同業他社を買収して規模を拡大させていますね。アジアでも同様の手法を用いて発展させるべきだと考えていますが…どうなのでしょう。経済の基本は情報と金融力ですね。この二つをある程度、手に入れることが出来れば…支配力は無限に広がります。産業はルネサスを見てもシャープを見ても分かるように、所詮は金融力の世界の話しなのですね。
だから、どんなに馬鹿でもお金をかけ教育を施せば、ある程度の人物が出来ます。しかし独創性と言うか創造力は別の次元の話ですね。先ほど登場した伊藤さんですが、様々な職業を体験し放浪しており好奇心があり行動的だったから、現在の地位があるのでしょう。僕には好奇心は同レベルかと思いますが、行動力が大きく欠けているように感じていますね。社会で活躍している人を見るとみんな行動的ですね。いつまでもグズグズしていませんね。今日は株価は上がっており元気に見えますが、なかなか力強い大きな変化は未だに感じられません。ある日突然、金融株が全てストップ高するような劇的な変化が訪れるのでしょうか?やはり原点は金融株の動向が株価を大きく支配すると考えています。ただね。先日紹介したようなアコムのように、既に離陸し始めている株価もあり…探せばいくらでも長期上昇波動入りした銘柄はあるのでしょう。アコムは当面、買いだけでいいのでしょうね。武富士のかたき討ちだと思えば、こんな程度じゃ…とてもとても、かたき討ちになりませんもの。細かい売り買いなどしなくても良いのです。大勢観と言うのは2年や3年程度は流れが続くものですからね。きっとグリーも来年は大きく華が開くと考えています。

投稿者 kataru : 2012年10月04日 14:10