今日の市況(2012年10月09日)
かたる:山中さんの受賞が決まり良かったですね。多くの新聞は山中さんの受賞の感想を国民の税金から予算が執行され、そのおかげだと述べられたと日本国への感謝を採り上げていますが、カタルの評価は基礎研究からの表彰だという事ですね。この基礎研究が確立されたおかげで多くの成果が、これから生まれるという事ですね。人類への恩恵はこれからなので、ノーベル賞は早かったとも言えますが…非常に大きな貢献だからでしょう。更にもう一つ、彼は科学の進歩は速く、倫理面の整備が必要だと国に注文を付けていました。この点がカタルには科学者らしいな。きっと彼は近い将来、倫理面の問題が生じると考えているのでしょう。例えば、人間のクローンが創られると…どうなるのでしょう。そうして記憶も移植できるようになると…考えただけでSFの世界が一気にやってきますね。
今日のニュースはベネズエラで大統領選があり、チャベス大統領が4選を果たしました。これで2019年までの20年間も独裁政治がまた始まりますね。権力は腐ると言いますが…米国は2期しか大統領の座を維持できないようになっています。大統領選のテレビ討論ではロムニー氏が有利だという前評判で、支持率が再び拮抗してきたと言いますが、選挙資金集めではオバマが優位で、現状はやはり現職が2期目が実現する確率が高いのでしょう。しかしバンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンCEOは、不動産関連ローンの処理に目途がついたと述べています。つまり住宅市況は改善の入り口に突入したのでしょう。QE3で資産価格の上昇が後押しされ、金融の力が戻ってきますね。2006年からわずか6年で、あの金融危機を克服できるのでしょうか? カタルの幻想に従えばオバマ有利の大統領選ですが、経済回復が本物ならロムニーが当選することになります。
何故、米国は強いのか?
一つは資源が豊富にあることです。エネルギーはシェールガスが発見され、いや開発能力が進んだのかな? だから原油価格は高止まりしているのでしょう。金融緩和はインフレを促進させ、技術進歩を促しますね。量的緩和により原油などの資源価格が上がり、そのおかげで新しい資源開発が進み、技術進歩が促進します。インフレが悪なのでしょうか?この視点は面白いですね。更に豊富な穀物があり食料が確保されています。何より米国はチャレンジする仕組みづくりが上手くできていますね。一度ぐらい失敗しても、前の成功者なら税金を7年遡って返してもらえます。日本では会社なら越年できますが、個人は駄目ですね。日本の制度は矛盾している部分が多いのです。更に、米国は自立を促しています。ロムニー氏がフードスタンプの受給者が増えており、この傾向に歯止めをかけようとの趣旨で発言をして失言を招きましたが、基本的に共和党は市場原理主義の傾向で、小さな政府を目指し努力する人が報われるような仕組みを目指しています。つまり自立が当たり前だという資本主義の精神です。カタルの娘が米国の大学に行ったために、担任教授のバーバラから学費は誰が出しているか?と聞かれ、結局、米国へ行かずに大学を辞めて就職しましたが、日本では親が出すのが当たり前ですが、米国は本人が払うのが基本的な精神なのですね。だから学費を溜めてから再び大学に戻り勉強する人も多いのでしょう。日本人はそんな人の割合は少ないのではないでしょうか? かたるは最近、色んな知識欲に目覚めていますね。この年になって面白いものです。このように個人が自覚を持ちチャレンジする仕組みは米国が上ですね。故に資源も食料も知識進化もあり米国の優位は続きます。だから株価も強いのでしょうね。
最近の株価で強いのは、インフレになって少し困っているインドですね。一時、政治の混迷で売られましたが、今は逆に規制改革で外資参入を歓迎しており、この外資の流入が株価を押し上げているようです。インド人は頭も良いですからね。カタルのマンションにもインドから働きに来ている人が住んでいます。おそらくITの技術者なのでしょう。奥さんは日本語をあまり理解していませんが…きっと英語なら話せるのでしょうね。山中教授が将来を心配し、注文を付けた倫理面での規制が、技術進歩の足かせにならなければいいのですが…。先日、スマートフォンからの家電操作の問題で、電波関係の規制があるらしく、たしかパナソニックだと思ったけれど…製品にクレームが経済産業省からつきましたね。法律が現実に追い付いていないのですね。技術進歩の足かせになっています。だから山中さんの発言は大きな意味を持ちますね。ある程度は規制などせず、実際にクローンの問題などが出てきたら…もう一度、考えたらどうでしょうかね? 基本的に自由に研究させるべきでしょう。まぁ、難しい問題です。その内、クローンを製造して、心臓がダメになれば心臓を、腎臓がダメになれば腎臓をと言う具合に、人間のパーツを変えて何年も長く生きられるようになるかもしれません。早い話が脳の記憶などの機能を移植できれば永遠に生きることが可能になりますね。考えただけでワクワクもしますし、恐ろしくも感じますね。
中国は無秩序に固定資本形成だけを増やして成長を続けてきました。住宅や紙、鉄鋼の過剰生産が指摘されていますが、情報のコントロールの大切さがわかりますね。日本と同じような失敗をしていますね。日本は未だに情報をコントロールする技術進歩が大きく遅れています。ITSなどの近未来技術の活用を促す総合的な管理能力が欠けているのでしょうね。丁度、飛行機の管制官のように、色んな情報を総合的に管理し計画を進める必要がありますね。よく縦割り行政の弊害が指摘されますが、その話をもう少し前にすすめ、都市計画に役立ててほしいものです。だから地方分権なのでしょうね。規模を小さくすれば実験も進むでしょう。スマート都市の実現は急務です。遠隔医療なども進み、僻地村でも遠隔地ロボット手術が可能な時代なのですね。
今日の相場は山中フィーバーが続き、遺伝子関連などの中小型株が一時的な上昇をしています。カタル銘柄のJ・TECもストップ高を付けましたが、一度、利食いをするのも手でしょう。また買えばいいのです。あるいは一部を売られ、下げたら買えるように保険を掛ける手法は良いですね。所詮、株などは上がる銘柄は決まっています。その株価動向をよく見極めて、買い場を探し、一度に買わずに何度かに分けて買う事ですね。あとは時間の概念も採り入れて売買すればいいのでしょう。ただ見極めは難しく、株価が上がり続けることもあります。このような時に、高値で売った価格より高い価格で買い直す勇気も必要になりますね。しかし大概、このような突飛高は長続きしないものです。
ここで債券投資を考えてみましょうか…先日、と言ってもかなり前ですが、イタリア国債が7%を超えたことがあります。調べてみたら昨年末から今年初めでしたね。あの時にカタルは日本国債を売って、イタリア国債を買えば良いと述べましたが…覚えていますかね? ちょうどその頃、野村のファンドマネージャーも首脳部に提案をしましたが、案を蹴られて会社を辞めましたね。スペインも同じなのかもしれませんね。スペインに気が向かないのはイタリアに比べ産業が見劣りするためです。しかし…イザベル1世の活躍をみると…あの強大なイスラム勢力をイベリア半島から追い出したわけで、やはりスペインも買えるのかな?と最近は考えています。金融危機混乱の主因はギリシャの「いかさま」とは違い、たかが住宅バブルですからね。歴史を見ると800年程度、イベリア半島をイスラム圏が支配していたのですね。キリスト教徒はレコンキスタ(国土回復運動)を成し遂げるわけで、国民性はやはりイザベルの血を受け継いでいるのでしょう。
つまり株にしても債券にしても投資の根底にある姿勢は…混乱はチャンスなのですね。問題は時期だけなのです。日本のような長期的な下落は非常に珍しいのです。通常は2年から3年程度で回復するものですね。企業業績もそうです。だから業績で買われたものは2年から3年かけて売り買いを考えればいいのでしょう。考えてみればカタルは500円台だったかな? 三菱UFJは割安だと思って買っていた時期がありましたね。もう力がなく100万株も集められず、せいぜい20万程度だったかな? あの当時、東電をたたき売り三菱UFJ銀行株に切り替えたのですね。もしあのアプローチをしなかったら、震災であのお客様は、財産の大半を失ったことになりますね。勿論、切り替えをしなかった人も大勢いますが…人間の運命は不思議なものですね。今は360円ですからね。僕は500円でも安いと感じていたのに…。
最近感じるのはケミコンなどの株価の推移をみると、パナソニックもソニーもそうですが…未だに下落を続けているという現実ですね。ソニーなどはとても買えた代物ではありませんね。いくらになるか全くわかりません。現在でも割安圏ですが…余程の努力をして業績が上向いても、株価が大きく上昇する期待がないですね。何故でしょうか? 続きを書きたいけれど、もう長くなってきましたので…今日はこの辺にしましょう。面白い話題でも…長いと互いに疲れます。最近の話は面白いでしょうかね?なかなか壁を乗り越えられないカタル君、最近はこのモヤモヤの正体が掴めそうな予感も、時々感じるのですが…もう直ぐ時間切れになっちゃいますね。ハハハ…。

投稿者 kataru : 2012年10月09日 11:20