今日の市況(2012年10月10日)
かたる:傷ついた米国に世界景気の回復を願うのは酷なことですね。ドイツ人はきっと優秀な民族なのでしょうね。人間の成長は、気候が大きく影響を及ぼすように感じています。ベルリンは北緯52度30分、NYは40度42分、ロンドンは51度30分ですね。東京は34度41分です。こう考えると日本の首都を北海道へ持って行くのが自然な流れのようにも感じます。
僕は実際に郷里の田中角栄の演説で、彼の首都移転構想を聴いたことがあります。彼は金権政治で批判を受けましたが、人間の度量と言う点では高い評価の人でしたね。清貧思想の福田さんとの角福戦争は有名な話です。町長の倅だった福田赳夫は大蔵省に入るエリートでロンドンに派遣されたのできっと優秀だったのでしょうね。貧困生活の中から土建やあがりの田中角栄と相容れないものがあったのでしょう。ドイツの清貧思想はこの気候、風土が大きな影響を与えているのでしょう。ギリシャの楽天的なバブル思想の考え方と大きな違いがあるのでしょうね。
世銀とIMFの総会がエジプトの政情不安の影響で、東京にかわり2万人もの人が訪れているとテレビでは言っています。そのIMF総会で邦銀の日本国債保有率が問題化され指摘されているというのです。調べれば分かりますが、債券投資が優位になり始めたのは、欧米では2005年辺りからです。しかし日本は永遠と続いています。昨日はイタリア国債とスペイン国債の話しを少ししましたが…投資の感覚が株式より、ずっと長く大きく違いますね。しかし投資の世界では、株と債券は常に組み合わせ比率を変えて運用するようになっています。今日の日経新聞には「惑う欧米年金マネー」の特集が組まれていますが…ジョージ・ソロスの相棒だったジム・ロジャーズは早くから代替投資を薦めていました。彼の発想は基本的に世界人口の増加が背景になっています。
重慶市トップの薄氏のスキャンダルが報道され、共産党内部の権力争いが表面化したのが今年の3月頃でしたね。事件の発端とされるイギリス人のニール・ヘイウッドさんが死亡しているのが発見されたのは2011年11月です。薄氏の腹心だった王立軍が米国大使館に駆け込んだのが2012年の2月ですからね。何故、このような話を始めたかと言えば、最近の日中間の争いを複雑にしているのは中国国内の権力抗争が背景にあるからでしょう。ところが、この手の人間の欲は人のつながりを重視する生活環境が背景にありますから、若い指導部の民主党政権では、内容分析が上手く行かないのでしょうね。だから政策が後手を踏んでいるとも言えます。
実に深刻な事態に発展するとも考えられますね。何故なら反日デモを見ていると毛沢東の写真を掲げてデモをしています。先日の周恩来のドキメンタリーを見た人なら、僕が懸念する背景が理解できるかと思います。合わせてワイルド・スワンの本を読む必要があります。中国で起こった文革の動きを良く知る必要があるからです。共産党の内部抗争はテレビドラマのスパイの世界を想像すれば良いでしょう。人間関係は複雑で権力抗争は人間欲のいやらしい部分ですね。欧州危機を複雑にしているのは人間の生まれ育った生活環境が大きく影響しているのでしょう。人間は不思議な動物で光にも大きな影響を受けます。人間には体内時計があり、朝日を浴びて行動することが体内時計をリセットすると言います。この何気ない作業は非常に重要なようですね。北欧では白夜が続くので、うつ病患者が多いというデータがあるそうです。分かりますかね。実際に、僕は便秘症のようで運動が足りないのだろうと感じていましたが、新聞配達を半年やり10キロ痩せましたが、排便も尿の出も良くなりましたね。つまり運動するように人間の身体は作られているのでしょう。今はこの2か月すこしで、また5キロ増えましたが…トホホ。
株に関係ない話だと思っていられると思いますが、最近は時代の流れである歴史観、人間の考え方の基本が相場の流れを左右していると考えるようになっているのですね。要するに時代の流れに逆らって生きようと何年もむなしい努力を続けましたが…結局、駄目だったのですね。故に情報のあり方や歴史観に興味を抱いているのです。人間の運命とは不思議なものでNHKラジオの深夜便のストリーミングで昨晩、大江健三郎さんの話を聴きましたが、東大のフランス文学者の渡辺一夫先生の影響を受けて、彼が奇異な人生を歩む過程の話は面白かったですね。作曲家の武満徹さんと運命的な出会いをするなど…既に老齢なので彼の喋りは聴きづらかったのですが…。人生観とか、生きる考え方が面白いのです。僕は何故、文化勲章をと文化功労者を拒否したのか分かりませんでしたが「「私は、戦後民主主義者であり、民主主義に勝る権威と価値観を認めない」と言う記述をネット上で発見しました。ネット上の話なので正しいかどうか分かりませんが面白いですね。国民栄誉賞も批判しているようですね。昨日の生き方の話を聴いて彼の行動は納得できるものですね。彼、固有のアイデンティティーを守り通し生きる男の存在を感じた次第です。
僕がここで言いたいのは、人間と言うのは環境に大きく影響されるという事です。いじめ問題で悩んでおられる人も居るでしょう。生活環境を変えることは良いことかもしれませんね。何度でもリセットできるのかも知れません。僕は会社を辞めるにあたり、東京を離れようと考えましたが妻の反対で駄目でしたね。本当は京都に住もうと思い住宅まで決めたのですが…。今はのんびりと自然豊かな山村で畑仕事をしながら暮らしたいと願っていますが…なかなかいい機会に恵まれませんね。
シャープが再び新安値とか…。あらら…昨日は一旦売りかな?と感じたJ・TECは買われていますね。まぁ、相場がスタートするのかもしれませんが…どうでしょうかね? 今、関心のあるのはソニーの株価ですね。内容から見れば明らかに割安でオリンパスへの出資に成功し、オリンパスの内視鏡などの微細化に貢献できるなら「社会の糧」になりますね。しかし株価はまだまだ長期の下落を続けるとも…考えています。
良い響きですね。「社会の糧」か…自分が生きていることで、社会貢献できるならどんなに幸せなことでしょう。やはりノーベル賞は爆弾テロと言う弊害も生んでいますが、良いものですね。原子力も同じようなものだと思っています。僕は核分裂だけでなく、核融合まで研究を続けて欲しかったな。無限のエネルギー開発なんて素晴らしいね。理論上、可能なのかどうかわかりませんが…株の事も書かないと駄目かな?
ソフトバンクですが、やはり下げてきましたね。基本的にチャート論でもそうですが…高値揉みあいを続け、抜け出るエネルギーは相当必要なもので、一度は下落しないと抜けないものです。何故、銀行株に拘るかと言えば、金融は実体経済力と同じ力を有しています。金融力と実体経済が合わさって、本当の発展に繋がるのですね。債券が買われるという事はエネルギーの充電を意味するのでしょう。つまり本格的な上昇相場はまだまだ訪れないという事ですね。しかし「財政の崖」などを何れ懸念する相場になりますが、心配はないのですね。人間ですからね。大きな不安に、現実に直面すれば回避行動をとるのですから…。故に相場はなかなか強くならないのでしょう。なるほど…J・TECが買われても不思議では環境なのでしょう。


投稿者 kataru : 2012年10月10日 11:50