今日の市況(2013年01月10日)
かたる:今日は少しショッキングな話をしましょうか…。いつも株価の解説じゃ…つまらないでしょう。基本概念を確り育てねばなりません。そこでウォールストリートのレポートを読んでいたら、1時間当たりの労働生産性が米国人は60.2ドルなのに日本人は41.6ドルだというのですね。あのフランスでさえ57.7ドルなのですよ。昼寝が定着しているスペインも47.5ドルなのです。OECDの調査対象国35か国中19位だというショッキングな記述があり調べてみました。本当かな?
このデータは間違っているとの印象なのですが…おそらく付加価値額を従業員数で割っているのだろうと思うのですが…対象期間は2011年ですから、何か特殊要因があるのかどうか…。まぁ、一応、このデータが正しいものだとすると、かなりショックですね。日本人は米国人の7割しか働かないのです。昔は、日本人は働き過ぎだと言って言われていたのに…このデータには、かなりのインパクトを受けました。更に次のようなデータもあります。これらを総合すると基本的にバブル崩壊の影響を受け日本の構造調整の仕方が間違っていたのでしょう。それまでは右肩上がりに伸びていたのに…バブル崩壊の処理を誤り日本人の資質が問われる事態になっています。
人気ドラマ「家政婦のミタ」を書いた脚本家の遊川和彦さんがNHKの朝ドラに抜擢され「純と愛」が放映されていますが、主人公の純がいくら努力をしても失敗ばかりする展開は現代社会の仕組みを良く表している様な気がしています。余り面白くないのですが…。当初、マッドマンもつまらないなぁ~と思い、見なかったのですが、最近は楽しみの番組になっています。ドラマの話はどうでもいいのですが…、長引くデフレは人間から「希望」を取り上げて閉塞感を生んでいます。一概に言えませんが、最近は日本人の心理状態が大衆化しているというか…。例えば体罰を加えた高校生が自殺をした問題で教師が責められているようですが、この評価は正しいのでしょうか? 痛ましい事件なので犠牲者を悪く言うのは真相も知らずにどうかと思いますが、一般論として先生側の問題と言うより家庭環境とか、社会環境に問題が内包されているように感じます。
最近の日本の風潮は震災の犠牲者の問題もそうですが、同情を誘うような報道内容になっていますね。しかし生きている現実は、様々な試練を乗り越えて自分の力で生きるのが本来の姿でしょう。私も嘗て良く「政策責任」を話題にしていましたが、最近はあまりしなくなったように感じています。今、与えられた環境でどうやって生きるかどうか?の問題なのでしょう。プライドを崩せない人間には、生きづらい時代です。結果として友情を踏みにじったりする行動は予期せぬものとはいえ、何とか打開して正当な道に戻したいと思っているのでしょうが、なかなか現状は難しいですね。でも一線を超えずに、逃げずに戦わねばなりません。世間の環境の不備を嘆いても仕方ありません。まだ恵まれている方なのでしょう。理不尽な仕打ちは世界にはたくさんありますからね。最近の社会現象を見て自分の力で、なんとか立ち上がりたいと願っている訳ですね。政策責任でもないし、社会の責任でもないし、教師の責任でも地震の責任でもない。与えられた運命の中で、如何に自分らしく納得した人生を送れるかどうか…どうせ何時か死ぬわけですから。
労働生産性の話しから株とは離れた話題になってきましたが、本当に日銀は2%ものターゲット目標を据えるのでしょうか? 今は良いのですが、一抹の不安がありますね。これだけ国債の利払い費があると…金利の上昇は致命傷になりますね。まだ間に合うのかどうか…株価を見るとITバブル崩壊後に急落していますね。あれから10年ですからね。おそらく90年代は許容時間だったのでしょうが…。もし採用するとGDPの成長率は3%を超えねばなりません。およそ15兆円の付加価値を生むことが出来ねば負けですね。やはり資産価値を引き上げることになりますね。富の創造ですね。金融経済の力を加えて信用創造しなければ、負けになりますよ。だから「みずほ」は上がりますね。
本当の話をすると…金融株の2006年比較のレポートを書いた時に失望したのですね。3倍弱じゃ…触手が鈍ったのですね。みずほで500円じゃ…僕は内心レポートを書く前は800円近い数字にならないかな?と考えていたのですが…上がるから問題はないのですが…僕の感覚とはズレがあったことも事実です。さて少し株の話に戻しましょうか、そうだな…昨日の続きでもしようかね。出来高バランスは非常に重要なのですね。例えば昨日の三井住友建設は出来高が2億台に膨らみ、高値引けでしたね。通常は一気に走り出してしばらく休みのパターンでも不思議ではないですね。アイフルは金融ですね。政策絡みでないから自民党の本質からすれば、一気に短期頂点に吹き上げてもおかしくないタイミング、僕がディーラーマンならこのモタツキは拾いますね。後場から再び吹き上げるかどうか…どうせ、金融株はこれまでの上げ波動が強かったので、大きく飛びませんね。じり高はあり得ますが、飛ぶことはありません。そう考えると政策絡みで、何かスターが欲しいですからね。チャートを見るとこの壁を抜けると一気に300円近くまで噴き上げても不思議ではありません。このチャートが魅力なのですね。しかし数字が見えないので僕は吹き上げる前に残りを売るでしょうが…なかなか噴きませんね。
シャープもあの出来高(12月18日)で、一山、付けましたね。そうして19日の大陰線です。しかし、しばらく調整すれば次は面白い展開になると考えています。できれば3月決算が発表される時期ですから、5月の上旬が相応しい時間的なタイミングの筈ですね。それまで休んでいれば、僕も参加するかもしれません。僕は財政の崖も延命策に過ぎませんから、もう一波乱あるようにも感じています。TPPも選挙に影響するから積極的に出にくいですね。もし積極的に、批判を恐れずに、政策を実行すれば自民党は立ち直っていますね。焦点はこの辺りにもありますね。今は政策への期待感が残っていますからね。今のところは失敗もないようです。20日前後が山場だとも考えており、そうなると全体が調整で緩むから全く別の流れになる。…との読みも同時にあります。だから株価が上がってなく、調整を長く続けているグリーも捨てがたいのですね。だっておかしいのです。
まぁ、この話は又にしましょう。
出来高バランスは非常に大切で、注意を払う必要があります。信用創造はGDPを引き上げるためには絶対に必要な手段なので、必ず総資産の話は重要なキーワードになります。だから大手金融株の上げは続きます。ただし政策をミスれば、当然、駄目ですよ。これは当たり前の事です。かたるが危惧するのは90年代なら誰でも復権できましたが、現在は2013年です。故に再建は難しさが付きまとっています。以前なら80%程度ありましたが、現在は50%を大きく割れていますね。そんな感覚です。ここ2年から3年は非常に重要な時間なのですね。消費税が完全に引き上がるタイミングで成長力が見えるようになるかどうか…。
故に米国に圧力をかけて、中国を牽制せねばなりません。この交渉は非常に重要なキーワードになりますね。まぁ、「美しい日本」から「危機突破内閣」と心理が転換しているから、現状認識は進んでいるのでしょう。何とか金融庁の政策方針を変えさせることができるかどうか…ここが非常に重要な政策のキーワードになりますね。行政指導で貸し出し増の目標値を作らせればいいのです。しかし自己資本比率も問題になりますからね。中小企業資金円滑法などを含めた処理は、現実的な対応をしなければなりません。一旦、担保資産を評価額で買い上げる信用力の強化を謀る対策が必要ですね。日本政策銀行を利用して財政投融資の資金を活用すれば現実的な対応が出来る筈です。リース方式の採用とか…。そうすれば民間企業は融資に、もう一歩、踏み出せるでしょう。土地担保金融への信用補完を考えねばならないのでしょう。
投稿者 kataru : 2013年01月10日 11:31