未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年01月11日)

かたる:為替水準が円安に向かっています。
息子が久しぶりのメールで「アメリカに行くのだけれど、まだ円が上がるのか?」と聞いてきました。もっと早く連絡をくれれば、10月末の時点では、既に円安で株高、更に長期金利の上昇など…すべて分かっていたのです。ただスピードは分かりませんが…。更に奇妙なことに、彼は「上がるのか?」と聞いてきています。これが日本人の一般認識なのですね。呆れる売国奴の報道陣が、間違った認識を日本国民に植え付けています。

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日経新聞の記者までも…先日の景気指標の欄だったと思いますが、円安が日本にとって良い現象だと思っている様で、ゴールドマンサックスの計算を引き合いに出していましたね。しかし、どうでしょう。単純に考えると輸入額の方が多く、円安は物価高を招き日本にマイナスです。一度、海外で設備投資をした工場が多少の円安を材料に簡単に戻って来るとは思えませんね。タイの人件費は安く洪水の被害などありましたが、あまる利益を享受していることでしょう。技術を支える下請けも続々進出しています。ここが問題ですね。自動車の関連製品は幅広く、部品工場の下請けの基礎がないと、いくら人件費が安くても成り立ちません。その代り、一度、仕組みが作られれば、長くその構造を利用できます。何度も話題にしている東西回廊などのインフラ設備も強化されつつあります。

HV化が進み20%近くになっているとか…ガソリンスタンドの経営は厳しいでしょうが、輸入量は減り良い経済対策でしたね。現在の太陽光発電もまだ微々たるシェアですが、20%程度まで促進させれば将来の選択肢は増えます。菅直人の評価は低いのですが、この政策はなかなかです。税金を必要としませんし未来の構造変化を促進させるものだからですね。その点、先日、高速道路にEV対応の設備投資をすると報道されていましたが、急速充電設備の投資も未来への投資ですね。必ず車はEV化して行きます。グーグルが自走化できる車を開発しており、世界トップ水準なんて知りませんでしたね。儲けることは投資と言う冒険が出来ることを示し良い事なのです。儲かったお金を投資に回すDENAが人気になり始めていますが、この会社は完全に脱皮していますね。基礎のSNS会員をゲームやコムへ…と有効に利用しています。ただ、ここで疑問があるのです。この疑問は何れ、話す時が来るでしょう。

株高などの資産効果は目に見えない潤いを社会に与えるのでしょう。だから10月末から年末にかけ、何度もマネタリーベースの特集記事を書き、年初から資産効果である「信用創造」の話を何度も出しています。故に「みずほ」の株価は上がると述べている訳です。別にみずほでなくても良いのですが…あのバカ会社程度が日本の標準なのでしょう。実は三菱もそうですね。噂が本当かどうかわかりませんが、UFJの設備の方が優れていたと言われていました。それにも拘らず面子を優先させ三菱の設備を基準にしたとか…。様々な利害関係があるのでしょうが…日本には経営の概念が希薄化されている部分がありますね。

今日の相場は「気迷い」の表れでしょう。昨日大幅安したアイフルは戻っていますが時間が必要なのは明らかです。同じくシャープも日経新聞の記事が影響しているのか、円安が影響しているのか?…分かりませんが、こんなに節操なく仕掛けるやり方が、上手く行くはずがありません。単にボックス圏の揺れの範疇でしょう。まもなく当初予定していた転換点である中旬になりますね。やはり相場の流れに変化が生まれるのでしょう。

そうだ…マツダの話ですが、仮に円が一気に100円突破なら、間違いなく仕手化する可能性が高いですね。いくら中国がダメでも回復途上ですし、国内工場が息を吹き返しますからね。マツダはお金がなくて海外進出が出来なかったのです。故に他社に比べ周回遅れです。これが幸いしましたね。残り物には福がある。丁度、増資をする2年ほど前だったかな…あの時に、この会社に賭けた環境が生まれていますね。この会社は仕手化しやすい銘柄ですからね。でも…僕は間もなく為替も一服すると考えています。それとも一気に100円の水準を目指すのでしょうかね?

そうなると、小麦などの輸入業者は悲鳴を上げますよ。日清製粉などの食品メーカーはどの企業も苦しみますね。早晩、値上げに踏み切るのでしょう。消費税が引き上がるタイミングで値上げラッシュになり、一気に反省機運が生まれるのは、何時になるのか…。安倍政権の安易な行動は、何れ弊害をもたらす危険を内包しています。ただ現時点はデフレ銘柄のファースト・リテイリングなども上がっている様で…許容範囲なのでしょね。ニトリはどうでしょう。市場経済は市場を見ながら政策に方向性を与えるのです。市場の動向は重要なのですね。市場を無視した政策は成り立ちませんね。この失われた20年以上の停滞は、その事を実証したのです。政策官僚の皆さんは、この事をよく肝に念じておかねばなりません。

今日は週末で…様々なヒントが文章に散らされています。僕自身もどれが選択されるか分かりませんね。故にいくつかのシナリオを用意して買いたい銘柄をリストアップされてあり、値動きに注意を払っています。どんなに自分の意見が正しいと考えていても、市場がその選択をしなければ意味はありません。所詮、僕らは市場の操り人間なのでしょう。出来れば資金量を有し、市場に流れを与えることが出来れば…はやくそんな立場になれれば、あっという間にお金持ちですが…如何でしょう。

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投稿者 kataru : 2013年01月11日 12:12