今日の市況(2013年01月16日)
かたる:いくつ出来事が毎日起こり、日々、市場の展開は変わっていきます。昨日は甘利発言で円安にブレーキがかかったと報道されています。日経新聞には富士重工の米国販売の好調ぶりが報道され、この動きは数字上のデータから更に続きます。覚えておられるでしょうか? 昨年、大幅な減額修正をしたホンダの株価が急落した時に、カタルは来春には株価が上がるので、この下げ場面は拾い場だと述べたことがあります。この背景は、考えれば分かります。米国は金融危機により一時的に自動車ローンの査定が厳しくなり、販売台数が大きく落ち込みました。下のグラフを見れば分かります。年間1600万台以上に推移していたのですが、1060万台まで2009年に落ち込み、その後も1177万台程度だったのですが、ようやく通常のペースに戻ってきましたから、今までの買い控えの反動がある訳ですね。この事は過去に、何度かカタルのレポートで取り上げています。故にデンソーが10億ドルもの投資を米国で行うのです。
日本株が上がる前、世界で一番希望の溢れる市場は米国だったのですね。しかし「アベノミクス」の誕生からの施策を見ると、嘗て、私が述べたようにアジアの成長力を取り入れようとしているように感じますね。安倍さんの最初の外遊はベトナム、タイ、インドネシアでしたかね。アセアンの人口や経済成長は昭和30年から40年代の姿なのです。日本が経験し、それを中国が模倣し、ある程度、固定資本形成を生かす信用創造は、どの国でも通用し、簡単に豊かさを手にできる成功モデルの一つですね。米国の回復とアジアの成長、日本は非常に恵まれています。ミャンマーの最近の動向をみれば明らかです。中国の押し付け外交は、毛嫌いされ始めています。中国語を教える教師を派遣し、明らかに侵略外交ですね。世界から相手にされなかったミャンマーは、仕方なしに中国と手を結びましたが、近年は大きく方向性が変わっています。
昨日、紹介した「アベノミクス」の危険観測は、避けて通れません。ロイターの記事ランキングでは、此方のレポートが一位に選ばれていました。ただこの内容は、読む価値がないのですが…。このようにして市場に考え方が伝わるという事で、考え方の連鎖が市場の価値観の変化に繋がるのですね。リフレ政策の成果は限られます。丁度、エコカー減税やエコポイントにより一時的に伸びた家電販売のような効果しかありません。この起爆剤を正しい成長拡大に結び付けることができるかどうかは、内需拡大に掛かっていますね。僕は、やはり地域分権が必要だと考えています。最近、閑散としたシャッター通りを復活させる様々な取り組みが地方で芽生えています。一例を掲げると、山形の酒田市で閉鎖の危機にあった「清水屋」の再生プロジェクトなど…。もともと人間がやる気になれば出来るのです。
先日、僕は長岡に帰り、閑散とした駅前商店街のさびれ方が気になってしょうがありませんでした。大和デパートにイチムラ、丸大とみんな消えてしまって…。人は郊外のショッピングモールに流れていますが、もう少し工夫の仕方があるように感じますね。人々が集まるのは文化ですね。これからはこのイベントが重要になります。人間同士の交じりあいが賑わいをもたらすのですね。物質的なものではなく、人同士の心を通わせる文化の交流が必要なのでしょう。ネットの世界でも同じです。安いものを買うだけの道具では、やがて廃れます。文化価値を有するかどうかが、購買意欲に繋がったりするのです。スタートトゥデイさん分かりますかね? あなたが甦るキーワードは文化でしょう。僕は楽天の商売のやり方に、いささかウンザリしています。くだらないメールを勝手に送りつけてきたり…気品がありませんね。限度を超えています。物事には適度な節度があります。そりゃ、法律上、自分がよく見て注意すれば拒否が出来ますが…。成功組の三木谷さんですが、何故か、好きに慣れないのは、僕だけの現象でしょうか? その点、ソフトバンクの孫さんは嫌いじゃないですね。好きですよ。スプリントの買収を成功させ、頑張って欲しいものですね。
さて相場の話を、少ししないとなりませんかね。上げ続ける相場はないのです。当然、市場には様々な考え方が存在し、強弱感が対立します。甘利発言は切っ掛けでしかありません。昨日、すこしDENAの連れ高となり上がったグリーですが、今日はさっそく下げています。収益の見通しが見えない為に大衆の支持が得られません。ところが何故、DENAは綺麗に跳ねてきたのでしょう。人々はコムの期待感だと言うでしょう。しかし数字を見て下さい。昨日の何故、私が「謎」としている市場の動きの背景ですね。四季報の予想数字は本当に正しいのでしょうか? 株が一番大きく動くのはビックサプライズです。予期せぬ現象に株価は大きく反応します。安倍さんのインフレ・ターゲットからの市場の動きは、突然の野田さんの解散表明だったからですね。サプライズが切っ掛けを作るのですね。ただ背景に流れている環境が整ってないと、いくら切っ掛けを与えても相場になりません。今回の相場は、僕は株価が上がる背景をマネタリーベースの推移から説明しているように上がる環境があり、切っ掛けがあったので相場になり始めているのです。これからの安倍政権の選択により、相場は更に歴史的な大相場にスタートすることも可能なのですね。
さて話がそれそうなので…話を戻しますね。
グリーとDENA四季報予想の数字は間違っているのではないかと言うカタルの予測があります。もともと携帯ゲームはグリーが先駆して市場を開拓しました。その後、SNSの会員数を生かし、流石、ハーバード大、MBAの南場さんは変化の流れを機敏に取り入り真似をしました。そうして収益を拡大させてきましたね。つまりDENAは二番手だったのです。今回のコムは、まだ始めたばかりです。スカプの携帯版での発想は、二番煎じの域の代物です。先駆したLINEにカカクトークは9000万に7000千万人の会員数だと言われています。会員数5000万人突破にツイッターやフェイスブックは3年、3年8か月掛かったと言いますが、なんとLINEは399日だと言われています。つまりアメーバーのように侵食するスピードが、感染率が飛躍的に高いのですね。この評価がDENAの株価を後押ししています。しかし任天堂のケースが頭から離れませんね。僕が現役時代に海外展開する任天堂に取り組んだ時期がありました。日本で成功したモデルが海外で通用しない筈がないと考えています。どうも僕の考えるスピードより現実は遅かったようですね。その戸惑いが昨年の動きです。グリーのニュース・リリースを見ると分かります。
長くなってきましたね。そろそろ読むのも疲れる時間でしょう。明日にしましょうか…。僕は全体相場がそろそろ休む時間が来ていると考えています。理由は野村証券の動きやシャープ、アイフルの動きからの推測です。本当は三井住友建設も飛びがないので、ここが疑問なのですね。シャープやアイフルの様に飛びがある筈だと考えていたのです。しかし現実はなかなか抜けませんね。このラインを抜けると…一気に節目が突破され、大きく飛びことを考えていたのです。それとも時間的なズレなのでしょうか? じり高を続ける邦銀株も理解できますね。大きく下がらない筈ですね。むしろ横ばいか、右肩上がりの筈です。多くの投資家が今回は出遅れており、押し目を待っています。アベノミクスの副作用観測も出始めており良い流れです。しかし今の所、安倍政権はなかなかですね。悪くありません。故に相場は上がったほど下がりませんね。むしろ押し目らしい押し目もなく強い相場が続くのでしょう。だから全体が休んでいるときに、ネット関連の復権が始まるとも考えており、グリーを選択したのですね。その背景をそろそろ語る時期に来たようです。
明日は「謎」のさわりを、今日は述べたので、段々、かたるが、何故、謎としているかを述べることになります。グリーの更なる買い増しは、何処ですべきなのでしょう。良いですか…貧乏人は株価が上がると直ぐに利食いをして別の銘柄を買います。本当は持ち株数を増やす事を考えねばなりません。利食いを入れながら、どうやったら手持ちの株数を増やす事が出来るかどうか…ここが相場で儲かるか、損をするかに違いですね。利食いは良いのですよ。手段に過ぎません。1000株を2000株に、5000株を1万株に1万を10万株に増やす事が出来れば、狙い通り相場になれば、あっという間にお金持ち。銘柄はどれでも構いません。問題は売買手法にあるのです。
投稿者 kataru : 2013年01月16日 13:07