今日の市況(2013年01月18日)
かたる:安倍首相の意向か…為替に対する政治家の対応が問題になっているようです。甘利経済再生相の発言で上下している為替水準ですが、今後は為替についてコメントしないと発言したのか…。市場のブレが大きいので驚いているのでしょう。もともと強弱感が対立する為替水準で、動きやすいところにインパクトを与えただけの話です。
先日、崩落事故を起こした中央道のトンネルと同じことですね。最近、国内のプラント設備の事故の多発なども同じ背景です。事件や事故などの急激な動きは、その現象が表面化される以前に、水面下では既に事が起こる前に変化が生じているケースが多いです。ニュースを賑わしている日揮のプラント襲撃も同じことですね。フランスがマリに空爆をしており、その報復の為に動いたわけで、元はアラブの春から始まり、リビアの勝利から始まった事件ですね。詳しくは専門家が解説してくれます。株も同じですね。今の尖閣湾の問題も同じです。
水面下で様々な動きがあります。日本の報道は、まだないようですが、中国がJ-10戦闘機を派遣するのは、解放軍少将の彭光謙氏の「自衛隊はせいぜい一定の戦術能力しかもたず、小規模の戦闘ならば不利になるとは限らないが、中日の全体的な軍事力を比較した場合、日本は中国の敵ではない。」などの発言も背景にあります。最近、米国は日本に対し威嚇射撃をするなと、釘を刺していますね。産経新聞にはこの発言が報道されていたようです。ようやく上海総合株価指数は上がり始めていますが、景気が悪くなると外敵を作り世論を誘導します。広東省地元週刊紙「南方週末」の「新年祝辞社説差し替え事件」なども影響しているでしょう。難しい問題は多方面からの検証が必要な訳です。
株も実は同じなのです。あの程度の為替のブレで、一気に冷え込む市場を見れば、なかなか芯まで温まっている状態でないことは明らかです。かなりの投資家が、まだ疑心暗鬼の世界なのでしょうね。次の焦点のアベノミクスの副作用であるスタグフレーション懸念が話題になり、相場の下値を固める展開まで、まだ時間が、かなりあるようですね。米国は住宅環境も良く、大手金融の状態が改善されている様子です。ただ日本同様に増資の為に株価の動きは鈍かったのですが、ようやく前の高値を抜き正常化を確認しています。下のグラフはその証ですね。米国経済はシェールガス効果が大きく、今後はかなり期待される展開になります。大型のピックアップ・トラックが売れるようになり、景気の状況が見えるようになっています。GMは北米工場に15億ドルを投資するそうです。先日のデンソーの10億ドルに続き、いすゞも共同開発ですね。
市場では、やはり素人の参入なのでしょう。…と言うか、世代交代と言う指摘が正しいのでしょう。銀行もそうですね。融資担当者が居ないと言います。長いデフレ環境が続き、債権回収の人材は居るのでしょうが、融資に対する査定をするエキスパートが不足していると言います。そりゃ、そうですね。長い間、金融庁に苛められ変化を余儀なくされました。不良債権の査定を巡る意見対立から消えたUFJ、更に融資が背任横領に変わるあおぞらと、金融庁の厳しい態度が、日本を後ろ向きのデフレ環境に陥れた主犯ですが、メディアは官庁が恐く、あまりこの現実を語ろうとしません。多くの皆さんはメディアの報道が正しいと思っているかもしれませんが、実際は作為的な創作なのですね。NHKも含め、大手新聞も国民はそのマジックになかなか気づきません。米国でも同様のようですが…基本的に情報は作為的に操作され伝わっています。この一番いい事例は、山崎豊子の「運命の人」ですね。
統計数字など隠しようはないと思いますが、その数字でさえ時系列の価値より、現実の変化を重視しています。日銀の検索などもその傾向です。僕らはその様な隠された意図を理解し自ら考えねばなりません。NHKの解説者が、正しい解釈をしているとは限らないのです。所詮、未来予測など分かりませんね。どうやって自分の考えを、現実に対応させながら修正し、そうして自分の考えを確立させねばなりませんね。投資で儲けるという事は、時代の先を読み、どの企業がその流れに乗っているかを読むゲームですね。一例を掲げましょう。
昨日、僕はサニックスとグリーの話しをしました。同じ材料株の分類です。何れも主軸から離れた銘柄群ですが…市場ボリュームの読みの変化で、物色が変わりますね。市場参加者が多いなら、当然、グリーが選択されるはずです。何故、サニックスだったのでしょう。だって16日のサニックスは、なんと回転率が176%です。つまり総発行株式総数以上の売買をして、ようやくストップ高したのですね。 如何にディーリングの割合が多いか分かります。一人の投資家が、何回も売ったり買ったりしているのでしょう。昔のように買ったら売らないという人など、居ないような状況ですね。今日買って、今日売ろうとする参加者が、如何に多いか? このようなエネルギーを吸収できるにはある程度の流動性がないと駄目だと、カタルは考えていたわけです。ただ三菱UFJもみずほも純資産倍率が1倍以下です。それにも拘らず、一昨日の相場は脆かったですね。つまりサニックスとグリーの狭間の回復度合いなのかもしれませんね。
市場の動きをみながら選別動向を読むわけですね。例えばIRNETの今日の市況の読者は増えてきており、5500人程度まで回復してきていますが、土日になると4000人に満たないという事は、現役の証券マンなども、かなり読んでいる可能性がありますね。理由は僕の考え方にある程度、同調しているからでしょう。当然、僕が正しいわけではないのですが、理由を説明すれば、僕が何故、007を買い始めたかとか…グリーを選択したか?とか述べているからですね。その意見に納得されるからでしょう。本筋ではまだまだ金融の筈です。野村証券の株価は横這いになったようですが、また新値を取ることもあるでしょう。しかし、しばらくは大きく高値を抜くことはないでしょう。シャープもその筈です。本当はアイフルの選択より、野村やシャープの方が筋は良いのです。何故、そう考えているか? これは何れ詳しく、また解説します。ヒントは「赤字からの動き」だという点ですね。また先が見えない方が人間はワクワクするのです。
今日は為替の感応度が、日経新聞に掲載されマツダも高いようですね。もし100円に乗せるなら、収益構造は一変しますね。まぁ、この程度では、それほどでもないのですが…。僕が2年ほど前に注目していた理由が分かると思います。同じ背景なのです。自分が何故、その会社の株が上がるかと言う理解をしておれば、100円以下の時にマツダを買う事が出来たはずです。しかし僕は日経新聞がトップに書くと言う事は逃げていると読むわけですね。同じことが、今、Y、つまり007にも言えます。僕はグリーに軍配を挙げていますが、みずほでも構わないと思います。自分がどの程度のリスクを許容できるか?リスクの高い株を選択すれば、当然、儲けも大きくなりますが、失敗すれば大きな損失を抱えます。こんなことは当たり前の常識です。要するに、自分がどの程度リスクを許容できるか? そんな問題なのですね。今日の上げは当然とはいえ、先日の揺れで脆さを感じていたために、今日はホッとしていることも事実です。
投稿者 kataru : 2013年01月18日 12:13