未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年01月21日)

かたる:それにしても株屋はあらゆる知識を要求されるものですね。辞任が決まっている米国財務長官のガイトナー氏が米国の景気状況をバスケットボールに喩え、私見の感想を述べました。「米国は第4クオーターの最初の方だと思う」と述べ、では欧州は?との記者の質問に「まだ第2クオーターだ」と述べたそうです。えっ?バスケットと言うのか5クオーターなのかな?とも一瞬、考えましたが調べたら4クオーターとの事。なるほど…これで納得ですね。他人の心の中も、会話から相手の感情を推測し相場観を組み立てて行くわけですね。だって実際に自分が従事しているわけではなく、遠い外部からの観察なので他人が感じたことを役立て世界の状況を推察せねばなりません。なにも統計数字だけの話ではありません。

まぁ、株式市場は奥が深く、なかなか最後の一線を乗り越えられないまま引退を決めたのですが、大震災や欧州危機と翻弄され散々の結果でした。気を取り直し再度参加した昨年11月、資金繰りが思うように運ばずにスタートしましたが、これも運命でしょう。まぁ、スタート時点の資金が多い程、楽だったのですが、まぁ、少なくともこの環境なら何とかなるでしょう。しかし一番心配なのが、何度か述べていますがアベノミクスの副作用ですね。現状は良いのですが…コントロールできるかどうか…途中で必ずチャチャが入ります。この批判勢力の壁を乗り越える事が出来るかどうか…でもガイトナー発言の4クオーターの認識はFRBの量的緩和が正しい事を示していますね。日銀は自ら自分の首を絞めたのです。何しろ20年以上もデフレ環境を続けている訳です。日銀法改正と脅されても仕方ないでしょう。

しかし2%の物価目標は必ず批判を浴びるでしょう。生活保護世帯も減額方向とか…縮小均衡の作業をしていますからね。2期目の就任式が終わり、今晩、セレモニーが行われるようですが…まさか黒人の大統領が2期も続くとは驚きでした。やはり世界はグローバル化の流れなのでしょうか?国の境目がなくなるのでしょうね。国際会計基準やバーゼル3など国際基準が幅を利かせ、各国はいち早くルールに則り競争せねばなりませんからね。今回の痛ましいテロ事件も日本のグローバル化認識に一役買っています。安心や安全はお金がかかるものです。日米同盟のただ乗りなどはあり得ないのですね。日本人は隠された真実を見つめ直さねばならないのでしょう。政策官僚も世論に排除するのではなく、説明責任が問われますね。徴兵制度を復活させるのか? それともお金を払い米軍費を負担し、沖縄に基地提供を続けるのか? どちらの選択も良いものではありませんが仕方ないのでしょう。

下げはしませんが、人気株はいずれも伸びを欠いています。野村証券がいい実例でしょう。ただ悪いわけじゃないのです。おそらく5月頃には再び上昇するのでしょう。先ほどのガイトナー発言が大きな意義を持っているのですね。この発言と野村証券がどう結びつくのか?推測に過ぎないので説明を省きますが、カタルの仮説のシナリオには明確な構図が成り立っています。今日人気になっているアイフルもこのまま上には行けないでしょうが、悪くない選択の一つの筈です。カタル銘柄のサニックスもそうですね。自民党が民主党案を容認するという話は大きいですね。もう一つのJは二つの掛け言葉で、バイオ面とエレクトロニクス面が存在しますが両者とも今日は高いようですね。そうして僕が選択した007のYも高いようです。しかしグリーは少し安いですね。ここが目先の正念場で売り物が被る株価の位置だからでしょう。ソニーも株価を保っているようです。しかし三菱UFJは増資の売り物もあるからでしょうが、安くなっていますね。ソニーのPBR修正が起こるなら、業績のいい三菱UFJが先に超える筈ですね。眉唾の業績の為にソニーは資産売却で決算予想に近づけようと作為的な行動をしている訳です。ここが上場企業の難しいところですね。非上場なら不必要な利益計上はせずに再建計画に邁進できます。

この所、人気株の背景を説明しています。アイフルの利益計上の形やシャープやマツダの赤字からの株価上昇など…そうして先週はソニーが上がってきた背景もですね。業績面では買えないのですね。しかし余りに売られ過ぎた為に大きくPBRを割り込み、その修正波動が日経新聞の米国本社売却で資産価値が見直された動きです。本来は決してPBR1倍を割り込まない筈です。もし割れるなら経営者は儲かっている資産を売却して自社株買いをする筈ですね。ところが日本の経営者は株主の代表者だという意識が希薄なのですね。自分で株を持ってないからです。借金をして自社株を買っていればもっと真剣に株価を考えるでしょう。シャープもそうですね。あんな増資計画を作りませんね。いくら苦しくても…銀行も銀行です。融資の条件をもっとスピーディーに決めねばなりません。情報管理が杜撰ですね。

まもなく、グリーはこのラインを抜け、1700円台後半の下値ボックスの高値を取りに行くはずです。1300円台から1500円までの下値のボックスを抜けますね。チャート上も…おそらく決算数字上も…裏付けが確認されるはずです。ヘッジファンドの格好の物色対象銘柄ですね。空売りだけはすべきではないのです。それにしてもLINEの会員数の伸びは加速していますね。1億は時間の問題でしたが…このスピードはすごいですね。最近はカカクトークのCMを良く見るようになっています。500万のコムを有するDENAは2位に大きく水を開けられており、サイバーエージェントも追随しているとか…本当に下位メーカーで利益が出るのでしょうか?グローバル化に於いて2位メーカーまでと言うのが通説です。経営資源をゲームに賭けているグリーはどう数字が変化していくのか?非常に興味が尽きないのですね。この局面での選択肢は主軸以外の銘柄ですね。

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明日、僕が何故、Yこと007を久しぶりに買ったのか?その背景を少し語ろうかと考えています。前回は10万円の時に買ったのですが…ものになりませんでした。…と言っても株価は4倍弱になったので、納得すべきなのでしょうね。ベンチャリの時もそうでしたね。最初に参加したのは100円台でしたね。その株価が5倍以上にもなれば納得すべきなのに…拘って失敗しました。株の最大の魅力は株価が下がっていることです。そうして安くなった株価位置だというのが何より魅力なのです。しかし株価が安い位置だという事は人気になってないからなのですね。更に人気になる保証もないのです。この時点で買ってから直ぐに株が上がる保証などないのです。だから時間のリスクを取るから安く手に入るのですね。

分かりますかね。人気株は既に人気になり皆が支持しているから人気になるのです。ただ今は難しい株価位置なのです。相場が弱いなら当然株価は下がります。為替にしても利食いが入りやすい局面ですね。おそらく輸出企業は来期の為替予約も入れるかどうか迷っている段階です。既に今期は予約済みでしょうから今期の決算数字は変わりません。しかし来期の第一四半期分の予約は30%程度入れている可能性があり、更に為替予約をするかどうか…需給バランスが、そろそろ対立する場面です。…という事は、マツダは空売りの対象かも知れません。今までの相場なら…。しかしアベノミクスの成果が相場を支えるわけですね。浜田さんは金融危機時に為替は110円で、100円程度が妥当だと述べているし…、何より貿易赤字が継続し背景が整っているから、大きく上がった株も、大きくは下げないのでしょう。やはり物色の流れが変化するのでしょうね。だから僕は材料株の中でもネット関連の株価が下がっている有望株の中からグリーを選択したわけですね。

しかし同時にみずほも買ったのであって…理由は、2003年5月は69円が70円、6月は71円から95円、7月は96円から108円、8月は110円から145円、9月は145円から250円、10月は254円から269円、11月は279円から286円、12月は274円から325円へ、そうして4月の560円まで、ほぼ1年間、棒上げしていますね。あの当時もマネタリベースが大きく伸びたのです。これからなのですね。日銀が昨年末に何度か量的緩和の増額を決めているのは…おそらくアベノミクスを率いる政策官僚も時間的な読みが出来てない筈ですね。この読みは非常に難しい。特に日本人は付和雷同の国民性です。踊りやすいのですね。資金力さえあれば、いくらでも儲かる相場は続く訳ですね。故にどんな株も空売りなど考えず、買いのみで向かうべきなのでしょう。

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投稿者 kataru : 2013年01月21日 11:59