今日の市況(2013年02月01日)
かたる:昨日は後場から一段高し、野村証券も新高値を付けましたね。決算数字を詳しく分析したわけでないので明確に断言できませんが、カタルの以前から述べている「投資キャッシュフローの意味」が決算数字に表れています。企業と言うのは大企業ほど糊代が大きく、決算数字をいくらでも創作できるのです。野村の第三四半期の連結純利益は201億円で、この源泉は英軍住宅管理会社、アニントン・ホームズを英テラ・ファーマに売却した譲渡利益160億円なのですね。イタリア国債投資で利益を上げられるチャンスを生かせなかった野村は、かなり体力に余裕がなかったのですね。そりゃ、何期も借金で食いつなぐ生活をしてきたわけで、僕が批判するようにモラルの欠片もありません。大衆を騙し低金利で資金調達したのですから…。
しかし僕が述べているだけで、多くのメディアはその現実を指摘せずに報道もしませんでした。この事を理解するためには相当の知識がなくては駄目で、更に野村は日本で一番で敵に回すと厄介ですね。日本株式会社の既得権力集団の一員です。東電と同じですよ。日本は仲良しクラブですからね。経産省主導の産業革新機構がルネサスに投資する構図と一緒で、市場原理の働かない眉唾国家なのです。
社会の仕組みが眉唾なので、当然、権力を背景にした偽物の経済評論家が多く、実力主義ではありません。故に混乱が広がり長く経済が停滞するわけです。「りそな」は1989年のバブル処理を未だに終えていませんが、米国は着々と再建を進めています。先日、ブルームバーグがJPモルガンなどの4大米国銀行が欧州のクレジット・エクスポージャー(リスク投資)を増やしていると報じていました。30億ドル増加したそうです。1月25日の話しです。何を述べているか分かりますか? 昨日の続きの話です。業務利益と包括利益の補足ですね。カタルは昨年10月よりマネタリーベースの話しから株価上昇の理論武装を展開してきました。そうして今年に入り信用創造の話を中心に描いていますね。「貨幣乗数効果」を用いたり、総資産相場の話を昨日はしていますね。実質成長率と名目成長率の背景を解説しています。
しかし証券マンのレベルでも、この手の話を明確に理解している人は非常に少ないのです。昨日は友達から3人から電話が重なっています。非常に珍しい現象です。でもブツブツは流石に一流ですね。お金持ちになり、旧軽に別荘を持つだけあります。僕は少し総資産規模の大きな会社の株価が上がる…との話をしたら、直ぐに反応しました。しかし多くの証券マンはそろそろ株価は12000円だし一服するかな?とか言っています。全然、株価が上昇する背景を理解していませんね。バフェットがお金持ちになり僕らがダメなのは、業務利益と包括利益の考え方が出来ていないからです。どんなに働いてもせいぜい1億円程度です。税金を考えれば、1億でも5千万で、所詮、働いて得るお金はしれています。しかし資産はいくらでも膨らます事が可能ですね。自前の資金がないなら借りればいいのです。
お金を作るのは、今の環境なら容易いことです。昨年、僕は三菱UFJ、みずほ、野村の3銘柄を掲げています。三菱UFjを350円台ではいくらでも買えましたね。リスクは限りなく低かったので、大勝負を出来る環境でした。借金をして10万株買えば自己資金は1000万ほど、今の株価は520円台ですから1700万のお金が出来ましたね。みずほでも良かったのです。125円程度では、いくらでも買えたでしょう。10万株ならおよそ300万の自己資金で、今の株価は183円ですから、およそ600万のお金が出来ました。何れも、まだまだ上がるでしょう。理論武装は必要ですね。業務利益と包括利益の意味から、信用創造の大切さを理解できれば、FRBの政策もアベノミクスも理解できます。資産価値が上がり続ければ、日々の生活は業務利益で稼ぎ、資産効果は消費を押し上げます。米国のGDPがマイナスになりましたが、個人消費が伸びているから米国株は強いのですね。
しかし、3月、5月と「財政の崖」の話は継続するのです。カタルは述べています。アベノミクスの副作用の話しも…。しかし心配はありませんよ。信用創造の貨幣乗数が上昇する意味さえ理解して置けば、失敗することもないのです。ニュースで資産家の夫婦が殺害され、株で損をしたのは、そいつらの責任だという事で殺されたそうです。まぁ、生きていてもしょうもない命ですが、逆恨みはしないでくださいね。僕だってよく失敗をします。ベンチャリは…武富士は、いずれもパァ~ですからね。平気で40億円を飛ばす男です。所詮、先の話は分かりません。双日の西村さんは嘘をつきました。結果論ですが…。前提条件が崩れれば、考えている相場にならないことも良くあります。こんなことが分かれば苦労しません。先の事は誰にも分かりませんよ。背景を理解され、自分で考え行動するのです。こんなことは常識ですからね。僕は一度だって、必ず儲かると約束などしていません。株価が上がると思い、買い場だという事は良くありますが…。
さて理論武装をする中で…株価水準が上がってくると人間は不思議な動物で儲かるものはないかと探しますね。最近の記事の中では大同特殊鋼の「金属製磁性粉末」の記事が関心を惹きました。しかし売り上げ規模は60億が80億ですから、全体の売上4500億円の会社ですから、ものになりませんね。しかしすばらしいですね。HVの欠かせないパワーアップの材料です。簡単に儲かる銘柄が、見つかるなら苦労はありません。J・TECなどはなかなかの素質なのですね。しかし僕にはどの程度が妥当なのか…良く分かりません。バックボーンの知識がないからです。むかしカタルは日本ケミファに溺れたことがあります。新薬が続々誕生し、高収益になると考えていました。日経新聞もそのような報道で、会社のIR担当者も、そう語っていましたが、僕の会社の薬品アナリストだけが違う意見でした。
そのMさんは、その後、外資系証券に移籍しましたが…。薬品アナリストのMさんは開発している血圧降下剤の形を述べ、市場規模を解説してくれました。会社側も日経新聞の記者も嘘の話を述べていたわけです。血圧降下剤も色んな形があり、最大の売り上げ規模が決まっています。わが国の最大の高血圧の薬は武田製薬が販売するプロプレスです。血管を収縮して血圧を上げる体内の物質であるアンジオテンシンIIの受容体に拮抗し、末梢血管の抵抗を低下させて血圧を下げる薬です。売り上げ規模は1288億円ですね。日本で、一番売れている薬は、認知症のアリセプトで、エーザイが発売しており売り上げは1442億円です。高脂血症の薬、リピトールはアステラスの開発で1089億円…、10位かな?前立腺がんのリュープリンは773億円で武田製薬です。
クスリの原材料費は殆どタダで、多くは開発費と人件費ですね。つまりヒットが生まれれば、売り上げが利益に繋がります。市場規模が100億円でも大変な数字ですよ。知識があれば、J・TECの株価を、薬品アナリストなら簡単に推測できるでしょう。このような小さな会社はプロパーはおらずに、販売を委託することになりますね。武田とは大きな違いです。プロパーの力も非常に大きいのです。だから推測される利益で、株価は分かりますね。
以前カタルは、見えない利益の話しをしました。シャープとアイフルを比較して…最近は赤字で株価が上がっている間は、買いだとも述べています。多くの会社は過去最高利益が基準になります。グリーとDENAの比較は、DENAは利益の発展性があるのです。だから株価は買いですよ。僕はLINEの解説から、株価が高く謎だと述べていますが、グリーの株価が上がって初めて、整合性が得られるのです。DENAは1万円程度が妥当株価、三菱UFJは1100円程度が妥当株価…理由は説明できます。長くなるので省きますが…。
経済状態と密接な関係があります。ソニーが買われている背景もそうですね。ソニーなど現状では全く魅力はありません。しかしカタルは変身企業NO1とも考えてもいます。アップルの牙城を破る器の会社ですが…経営者がアホなのです。4K、8Kと進みますが、技術の話ではなく、ソフトで稼ぐインターネットテレビを造ればいいのですね。ソニーには経営資源があります。実力も…それらの資源を生かせるかどうか…。問題は経営力なのです。その経営力を生かすDENAは、なかなかですよ。しかし、どれも…たいがい株価の上値は想像が出来ます。しかし007は想像がつかないのですね。QBは本物なのですね。今はカーナビですが、CD機、コピー機、いろんな電化製品に応用できますね。電化製品はどんどんソフト化が進み、リナックスが使われ、起動作業が必要になります。だから見えない利益は、株価が30万、50万、100万になった時に、徐々に明らかになるのでしょうね。そんな想像が出来るのです。
何故、かたるは大同特殊鋼の事例を掲げたか?
お分かりになりますか? そう簡単に有望な銘柄が見つかる訳がない。カタルは何年も信用創造の話を繰り返し、金融株が上がらなければ景気は回復しないと述べ続けてきました。ようやく本格的な金融相場はスタートしたのです。マネタリーベースはこれから増えるのですよ。この意味が分からなければ、何度も何度も過去に僕が書いたレポートを読み返し、理論武装しなくてはなりませんね。相場の筋を押さえておけば、お金は簡単に作れるのでしょう。背景を良く知ることが大切なのですね。
投稿者 kataru : 2013年02月01日 10:37