今日の市況(2013年02月04日)
かたる:良い相場になったものですね。日経新聞が材料を提供すると株価が大幅高し、しかも通常はそこが売り場になりますが、今はそこが起点になるケースが多々存在します。だから今日の東洋紡も上がるのでしょうかね。基本的に絶対的な株価水準が低く過ぎるための水準訂正だと考えられます。この水準訂正は三菱UFJの700円越えまで続くのでしょう。だって、どう考えても純資産以下はおかしいし、一株利益の10年分が純資産価値に上乗せされる1100円前後まで株価は論理的に認められます。ところが…この株高を容認されない株価もある訳で、株式相場の面白さは「未来の利益」と株価の読みに掛かる点ですね。東洋紡の記事は一見すると素晴らしいものに聞こえますが、記者のマジックがありますね。有機ELを超える画質とありますが、液晶が有機ELを超える事はありませんね。画質は超えるかもしれませんが、有機ELの素晴らしさはバックライトが不要な為に紙のように薄いディスプレーが実現できるのですね。確かに近年は液晶も壁掛けが可能になるほど軽くなっています。しかしまだまだ…。
この論理的な解説が出来ないと材料の善し悪しや相場の高さ、相場の持続性が見えないのです。トヨタの値上がりを見てカタルは為替に対する認識を考え直し、自分の相場観の中で為替のウェートが低かったことを反省しています。折角のリバイバル・チャンスのマツダを手掛けなかったからです。もし証券マンだったら資金は無限ですから、お客様に提供していたでしょう。おそらく以前に持っているお客様に買い増しを薦めていますね。007と同じように…。銀行株も証券株もそうです。マネタリーベースの増大はこれからで…まだまだ金融株の業績増大の背景は続きます。野村の投資キャッシュフローの中身の取材をしている人はいるのでしょうか? 非常に重要なポイントですね。日々の凌ぎは生活費を稼ぐために重要です。しかし資産効果を政策で得ようとしているリフレ政策は、世界中で起こっており、こんな時代的な背景は歴史上なかったのです。つまり空前の資産効果による信用創造がこれから始まるのでしょう。だから今から言うと笑われますが、1989年の38915円は通過点に過ぎないかもしれませんよ。2006年の18000円は当然、抜けるのですね。如何に政策が重要か、認識させられる1年になるでしょう。まだまだ安い銀行株は、買い増ししかありません。少なくとも3年程度は相場が続くはずですね。「もうはまだなり」なのです。
数々の銘柄の中で銘柄に惚れるという事が、時々あります。数年に1回程度かな? そんな割合でしょう。失敗したベンチャーリンクもそうでした。もっとも途中で駄目なのが分かりましたが…。仕掛けた当時は、判断が付きませんでしたね。しかし今でも素晴らしい会社だと思っていますね。日本の成長に欠かせない良い会社だと考えています。FCの仕組みをもっとよく知り、経営権の問題に気付いていれば、ベンチャーリンクは世界的な成長企業になったのでしょう。だって世の中にはコカ・コーラにマクドナルドなど世界中に店舗を展開する企業は多く存在しますからね。残念ながら2006年時には、既に日本の金融機能は失われており、無借金企業でも業績が悪化すると支援をしないのですね。今の日本の金融マンにサムライは存在しませんね。興銀の中山素平氏が生きている頃の時代なら何とかなったのでしょうが、今はそういう時代ではありません。本来はこの手の資金を提供するのは証券の仕事の筈ですね。ところが証券マンも屑ばかりになりました。日本企業を救う金融マンが居なくなりましたね。嘆かわしい事です。ベンチャーリンクのビジネス・モデルは今でも素晴らしいと考えています。
この金融機能の復権が実現されるほど、壮大な人材を育てる大相場に発展することを望みます。背任横領罪など「糞食らえ」です。そもそも融資は冒険で背任横領と不良債権は、紙一重の筈ですからね。際どい融資を認めるようなユトリのある社会構成が日本を元気にするためには必要なのですね。その為にカタルは、再び夢を語りたいと考えています。未来を語るから、ペンネームを「未来かたる」にしたのですね。
先週はJ・TEC(7774)について語りましたね。開発している薬の市場規模の重要性など…を、暫く007、つまりユビキタス3858の魅力について連載しようと考えています。僕がこの株を、最近、再び買ったのは、一つは村田製作との資本提携の実現ですね。もう一つはQB(Quick Boot )の実現です。現状は赤字なのです。しかしQBの実現の為に、なんと3年以上の年月をかけています。最初に魅了されたのは、パソコンの起動の遅い事ですね。この起動が瞬時になるなら…世界中の電化製品に応用できると考え、すばらしいものだと思ったのです。
僕が3年前に、いや既に4年前になりますね。気付いた時は英ARM社との話題が持ち上がっており、携帯端末に応用できると考えていたわけです。更にテレビにも…コピー機やCD、エアコンなど…世界中のあらゆる家電製品には、今やプログラムが内蔵されており、その起動に時間が掛かるからですね。それらすべての製品にQBが採用されれば膨大な需要に繋がり、売り上げは天文学的になり株価は100倍程度までなるんじゃないか…と考えていたのです。故に熱くなり、あの時の仕掛けは失敗しました。あれから4年、ようやく技術はものになり、製品化させる運びになりました。しかし…残念ながら、僕には技術の見極めができるほどの知識がありません。村田が何故、資本提携まで踏み切ったのでしょうね。この株の見所は、時間をかけながら繰り返し伝えて行きたいと考えています。故に先々週から、見えない利益の話をしている訳です。
シャープやアイフルの違いを話し、野村は投資キャッシュフローの成果が業績に出るまで買い続ける銘柄なのですね。だからしばらくは何処で買っても良いのです。下がれば、また買えばいいのです。売る必要はありません。もし売る必要が出る場面は、どんな展開か?それはアベノミクスの副作用が現実化する時ですね。そうして意見が対立します。その時にリフレ政策を継続させるなら、やがて本物の成長時代に入りますが、副作用が先行するスタグフレーションになると厄介なことになります。それほど日本は追い込まれているかもしれませんね。
だから為替を材料にする相場からの離脱を、そろそろ図るべきですね。何しろ先週末はトヨタまで反応している訳です。あの動きを見れば、マツダの空売りの話し出すタイミングは近づいていると考えている訳ですね。でもまだ早いのですが…論理的には350円程度が容認の限度でしょう。現状では…つまりそれ以上に駆け上がれば、空売りの候補になります。しかし今の相場は空売り相場ではありませんね。金融相場ですから、利益が出ないうちは買い続けるのです。みずほが184円の公募価格を上回ってきましたね。マツダのケースを想像して下さいね。大量の売り物を買う筋が居るから、株価が売り物を目指し買ってくるのですね。野村の公募価格568円は、まだかなり距離があります。
今、昔のお客様から電話がありました。この話は興味深いので、また明日にしましょう。多くの人に共通している認識ですから…。
「もうはまだなり…」
投稿者 kataru : 2013年02月04日 10:45