今日の市況(2013年02月05日)
かたる:何本もの相場の流れがあり、まるで大河のイメージで大きなうねりを感じる次第ですね。カタルは金融相場の柱である銀行、証券、不動産を中心に相場のシナリオを展開してきましたが、実際はリフレ政策から為替の水準訂正が強く、円安関連から米国景気回復の流れを受けスバル(富士重工)からマツダ、そうしてトヨタなど…へ伸びています。シャープは昨年の値下がり上位銘柄の修正ですね。このシャープの流れを最初はアイフルと比較し仕手系の材料株として捉えていました。それは独自のIGZOの存在があったためです。しかしそれは見せかけ、実際は為替と同じく水準訂正なのでしょう。だから昨年大きく売られたシャープだけではなくソニーやパナソニックに発展しました。つまりPBRの出遅れ修正とも考えられます。そこで時価総額1兆円以上の資産効果が期待できるPBR1倍以下のリストを掲げておきます。この相場の良いところは、次々に援軍が現れ人気が冷めても株価が下がらない点です。多少、選択や投資のタイミングを間違えても心配ない点ですね。故に人気株を買えば儲かりますね。ようやくみずほも本領を発揮、どの株もそうですが、だんだん僕のような買い増し信者が増えるのです。基本的に株は売るものではなく買うものだと言う成長信者が増えて行くのでしょう。何度も話しますが、人気になってから買ってもいいわけですね。良い相場環境です。
ただ僕はソニーやパナソニックの銘柄にはあまり関心がありません。理由は株価の発展性がないからですね。所詮は現時点では世界の負け組ですから、現状は水準訂正の波動でしかなく、未来がないからです。上値の知れた株を買う人は新たに生まれませんね。だからカタルは何度も「未来の利益」の話しをしています。さて昨日の話の続きですが、昔のお客様から電話を頂き、これほど良い相場なのに儲かってないというのです。彼は、僕が話していた三菱UFJの話しを、よく覚えて居られました。現役時代、何度も日本株の復活は銀行株からで、三菱UFJが上がらない限り、株は上がらないと言ったことを覚えておられたようです。今、何を持っているの?と聞いたらグリーだそうです。僕が間違った選択をした銘柄ですね。10月末から11月の初旬は株が上がることは分かっていても時間が見えず、米国の財政の崖の懸念がありました。故にカタルは三つの銘柄に資金を分け、分散したのです。金融相場の柱から野村証券を…、選挙が予想され自民党の財政出動が期待され200兆円構想がありましたから、低位株の三井住友建設を…、そうして最後に選んだのがグリーですね。これは何度も説明していますから省きます。グリーは全体相場が上がっているときは、休むのですね。全体が休む時に上がる株です。材料株と言うのは基本的に相場の隙間を狙う、仕手株のようなものです。だから全体がガンガン上がるときにグリーまで上がる道理はありません。しかし素質は一流です。相場は休んでおり今後の展開も世界NO1ですからね。携帯ゲームの世界的なトップ企業です。分かりますね。
さて僕が辞める時に、そのお客様は確か大和証券を持っていたはずで、それならば儲かっている筈ですね。11月14日以降には相場の流れは確定し、大和を買い増しできたからです。彼はマツダを持ってなかったのかな? 僕の傾向として、皆さんに同じことを話していますから、マツダも選択肢にあったはずですね。まぁ、兎も角、リスクを冒すなら人気株を買えばいいのですね。時間が稼げます。今は良い相場環境なので、多少のリスクを取り人気株を買っても良いわけです。故に筋さえ外さなければ怖いものはありません。博打を好むなら上値が見えない007、ユビキタスをお奨めします。と言いました。僕には技術評価が出来ないけれど、一番ワクワク感がある銘柄です。ソニーやトヨタ、パナソニック、シャープ、野村や三菱UFJ、みずほなど…今、考えられる人気株の上値は全て見えますね。それは過去最高利益から算出すれば、だいたいの株価の予想はつきます。しかし007は全く見えません。多くの人は下値の時にしびれを切らし、損をして売るのですね。例えばグリーを売って、パナソニックを買うとか…。しかし下値の銘柄は熟成期間でその内、解禁されますね。その時期は全体が休む時ですね。既に全体相場の上昇期間は4カ月になります。みずほの株価が飛び出してきたように…株価上昇スピードが速くなるという事は、もう直ぐ第一幕のフィナーレを迎えるという事ですね。故に昨日は公募価格の話を出しました。おそらく野村が公募価格の568円を超えた時が一幕の終了のサインかもしれません。
どのリスクを選択するかは、お客様次第です。折角、狙い通り株価が上がってきたのに…相場の途中で普通の人は売りますね。マツダにしてもみずほにしても皆さん同じでしょう。しかし株価の評価が確りできていれば、通常は買い増しなのですね。利益が出てこないうちは、大概は買い場です。一番、行動してはならないパターンは利益が出ており、下げて来るパターンで買う事です。昨年のグリーはそうでしたね。長い下落が続き、さらに急激に下げた株が、赤字のうちに株価が上がるパターンがあります。このような株を、勇気を持って買うと大概、成功します。基本は株価が安くなっていることですね。シャープにしてもソニーもパナソニックも昨年大きく売られたから上がったのですね。株の最大の買い材料は株価が安くなることです。どんな悪材料より株価が安くなることが、一番の買い場ですね。出来れば相場が長く休んでいる方が理想です。日本株は1989年から下げっぱなしです。ようやく本格的な金融緩和のリフレ政策が開始されるかどうか…。まだ眉唾物です。GDPのマネタリーベースの水準は確かに高いけれど、人間は変化率に弱いのですね。人間心理が変わるまで不退転の決意で臨むかどうか…。
僕の意見に対する意見メールも頂いております。この方も優秀なのでしょうね。「かたるさんは円安による景気回復に懐疑的なようにお見受けいたしましたが、私は円安がきっかけになり得ると信じています。」…から始まり「輸出部分を捉えても4月~9月分の為替予約が大部分完了しているから効果が出るのは相当先になるとの見方ですが、そうではないと思います。そもそもこれまでの為替レベルだと輸出商談そのものが成立しなかったものが成立していくのです。」との意見メールです。全文を掲載したいけれど許可を得ていませんからね。
このようなレベルの高いメールは大歓迎です。僕自身の考え方が修正されますからね。あとで返信しますが、確かに読者の方のおっしゃっている通りですが、株価と現実の業績はずれていますね。読者の方のシナリオを、株価はどの程度まで織り込んでいるかの話です。僕は時間的な概念を述べています。既に株価は4―6月を超え、7-9月期のラインまで株価は読み始めています。マツダの株価を見れば分かります。トヨタはPER20倍ラインに近づいています。現状では何処かで業績の確認作業が必要になりますね。だから株価が下がらずとも休むのですね。そうして、この円安効果は設備投資に発展するまで、まだまだかなりの時間が必要です。おそらく2年程度はかかるでしょう。しかしコンビナートの事故多発などを考えれば、予防保全の考え方は橋やトンネルだけではなく、民間の工場も同じです。だから一大需要に繋がる時期が考えられ、来年後半には、相場になるかもしれません。しかしその動きが出る前に、必ず、洗礼がありますね。アベノミクスの副作用による洗礼を超えないと、成長軌道に発展する設備投資の流れが生まれません。貿易数字がその事を示しています。2割の円高は既に輸入業者にとって死活問題です。この主要産業は食品などの日々、消費されるものだからです。今期は問題ありません。しかし春から夏にかけ、食品から電力料金なども、再び値上げになる可能性がありますね。このような時に主力株が休み、グリーなどの材料株が活躍するのでしょう。
そうそう銘柄を変化させた1月上旬にカタルは野村、三井住友建設は売りましたが、新たに007を選択しみずほを買ったのですね。グリーは買い増しして、そのまま保持しています。しかし失敗ですね。みずほはマズマズですが…他が流れから外れています。その時に掲載したSは、サニックスで掲載した翌日に、ストップ高したのです。ついでに合わせ言葉のJの一つは、J・TEC7774で大きく上昇しましたが、もう一つが減額修正でこの環境下で株価が大きく下がりました。銘柄はJVCKW6632です。Yである007こと、ユビキタスは買い増ししましたが、このJは下げています。今は駄目でしょうが、ホンダと同じように見えますね。昨年後半に減額修正し大幅安したホンダをカタルは買い場だと述べていました。同じことがこのJVCKWにも言えるのでしょう。あまり魅力があるとは思えませんが、あの時に候補銘柄の一つに掲げたので…株価が下げたので公開した次第です。株価が下がることが最大の好材料だからですね。
それにしても…狙っていた株はみんな上がっていますね。当たり前ですが…。それに引き換え、僕の実際の選択はあまり上手くないですね。既に10倍程度になっても不思議ではない相場なのに…僅かに3倍弱ですからね。基本的にあまのじゃくの性格なのですね。既に人気になったものはあまり興味がなくなるのです。この性格が災いをもたらしているとも言えます。株で儲けるのは銘柄の選別ではありません。自分自身の心との戦いですね。株が上がる背景を説明している訳で、よく背景を理解されれば、折角、買った株を僅かな利益で売らずに済みます。何度も言いますが、多くの銘柄は歴史的に見て株価水準が非常に低いのですね。だから売りではなく、買い場のケースが多いはずですね。皆さんは日足のチャートを利用されるのでしょうが、時間軸を変えてください。マネタリーベースの話は時間軸の歴史的な認識の話しなのですね。1年や2年の話ではありません。だから日足ではなく、週足や月足単位で相場を考えてください。月足で見れば…どの銘柄もまだまだ下値に位置していますね。迷ったら時間軸を引き延ばす事です。
投稿者 kataru : 2013年02月05日 12:07