未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年02月06日)

かたる:今日初めて…「日本株の上昇はまだ続く」とのバロンズの記事を見ました。昔から、「もうはまだなり、まだはもうなり」と言いますからね。為替水準が訂正されるにしても余りに急激な変化は様々な問題を引き起こします。昨日は時価総額1兆円超えの企業リストを掲載しましたが、まだまだ水準訂正は続くのでしょう。NTTはドコモとの兼ね合いがありますから評価は難しいですが、日経平均採用企業で見ると225銘柄の内90以上の企業が1倍未満なのですね。いずれ修正されるのでしょう。この根拠はインフレターゲット論の採用ですね。基本的にデフレから脱却できるなら、資産価格は上昇しますからPBR1倍以下の株価は修正されますね。ただし黒字企業の話です。中には東電のような企業もリストにありますから注意は必要です。

今日は昨日からの読者のメールを題材にして話を続けましょう。彼は浜田さんのリフレ政策は日本経済の復活に有効に働くと言うのです。これから為替効果が生まれ、4月以降になると様々な商談が円安を前提に動き出すので、取引が活発になり消費が刺激されるとの見方のようです。昨日の僕の主張は、この円安効果を既に株価が織り込んでいるというものです。何故なら、マツダからトヨタに広がり、マツダの過去最高利益水準の一株利益30円のほぼ10倍ラインまで今日は株価が回復しています。もし増資をしてなければ500円以上に駆け上がる可能性もあったのでしょう。しかしマツダは所詮、自動車業界では3流企業です。ユニークな会社で見所はありますが、トヨタやフォルクスワーゲンなどの比ではありません。時代を象徴する材料株の評価です。まだ株価は最後の飛びを演じていませんから、もし最後の飛びがあれば…、あまりやったことのない空売りも選択肢の一つになるかもしれません。

多くの銘柄で水準訂正が進んでいます。まだ三菱UFJの純資産価格以下の株価ですし、野村証券は568円の公募価格をクリア出来ていませんから、株価は強含みの推移が続くのでしょう。しかし「まだ」と言う表現がメディアに使われるような株価位置なのでしょうね。上昇するにしても、いずれ休みは必要なのでしょう。どうしてか? 僕は20%を超える為替上昇の影響を、見極める必要性を感じています。原材料価格が2割上昇するとパンなどは利益が出るのでしょうか? 既に今期は為替予約済みでしょうが、おそらく来期、4―6月期は全く対処してないでしょう。だから春にも値上げの話が出て来る可能性がありますね。電力料金も…可能性があります。これらの材料は未消化です。しかし輸出の円安効果の話は、既に7-9月までの数字を株価は買っていますね。理由はマツダの株価ですね。この業績数字が明らかになるのは、11月ですね。ホンダのN-BOXは予想通り好調らしいですね。米国の販売も好調でしょう。

しかし米国のSP500のチャートを見ると、三つの山に差し掛かっており、財政の崖の話はどうなったのでしょう。株と言うのは、下がるから、また買い場が来るのですね。リズムが生まれます。今日はトヨタの数字を見て安心感が広がっていますが、副作用の方は何も消化されていません。そろそろ春に近づき行動を考える時期でしょう。所詮、ソニーやパナソニックは負け組企業なのです。単に売られ過ぎた修正波動だと考えた方が良いでしょう。利益が伸びる環境下にあるのは、やはり金融でしょうね。自動車は万年強気ですが、マツダやトヨタを見れば、現時点では違和感は完全に消えました。休みを入れるタイミングが、いつ来てもおかしくありません。3月に入る前に次の展開を考えた方が良さそうだと認識しています。アベノミクス・マジックはカンフル剤に過ぎないのです。

さてアベノミクスのリバイバル・プランが保たれるうちに…新しい展開が見えるのでしょうか。成長戦略に焦点を充てねばなりません。自動車などは利益率の低い産業です。下請けを叩き技術革新を続けてきました。ただここにきて中国の公害問題で脚光を浴びる可能性もあり、依然、のり代が大きく存在しますね。だから、おそらく単なる休憩程度で、再び上昇する産業なのでしょう。電気はなかなか見えませんね。上昇波動4か月に突入し、第一幕のフィナーレは近づきつつあるようです。それともアンコールと続くのでしょうか?

みずほは、ようやくボリュームがアップしましたね。今日で3日間になりますね。しかし皆さん、基本は慌てて利食いを考える必要はないのです。概ね、このような大型株は資本の小さな会社と違い、高値保ち合いを続けるのですね。それから下がるものなのです。しかも仮に下げてもマネタリーベースは増え続けるわけで、時間さえかければ、再び高値を更新する相場に発展します。だからみずほだけで相場に取り組んでいても良いわけですね。まだ50%程度しか上がっていませんね。何度も言いますが、マネタリーベースが増え続け信用創造の概念が確立されるのが日本株、日本経済復活にカギを握りますから、金融株の天井は高いのです。野村は投資キャッシュフローの成果を何も出していませんね。何れ明らかになります。つまり明らかになるまで買い続けるのが筋ですね。これは基本です。

利益が見えない赤字企業の株価が上がってきたときは、注意を払い基本的には株は買い続けるのですね。大幅利益が計上され株価が下げ続けてきたら、どんなに割安に見えても株は売り続けねばなりません。これは株式投資の基本です。一見すると矛盾するようですが…セオリーと言っても良いのです。今回の花形はマツダだったのですね。結果論は誰にでもわかるが…10月の時点では見えなかったな。トホホ…自分の限界が分かりますね。

僕は反省をしている訳です。ここにきてスピード感の見分けもつかないのですね。J・TECの上昇を見て、007の一気の駆け上がりを想定して、わざわざ上がるみずほを一部利食いして007を買い増ししました。しかし完全に逆でしたね。007を利食いして、あの時にみずほを買い増しすべきだったのです。そうしてこの飛びを生かし、みずほから007に戻せば、もっと効率的な運用になりました。速度計算を、欲の為に間違えてしまったのです。みずほの上値は知れています。しかし007は見えません。仮に10万から20万となると…高値で買うのは怖かったのですね。流石の僕も20万の利益の出てない高値圏を買うのは、躊躇いました。しかし魅力は30万でも50万でも買ってみたいのですね。速度計算が全くできていません。上がる銘柄は大体わかっています。しかし時間が…人気になるスピードが判断つきません。今日も外人が主役の為に、その好みの株が上がっています。良い相場展開は続いていますね。誰でも儲かる相場です。

ただ円安で増えるトヨタの利益を買うような相場では、構造改革など未達のままですね。EVの成長や高速充電網の確立など…ITSの利用やIPSの応用を買うような相場にならないと、少子化を埋めるGDPの成長は見込めませんね。下請けを叩き利益を計上している様な姿では、日経平均株価38915円の壁は非常に厚いですね。マネタリーベースの増大を信用乗数効果へ繋げ、スーパーコンピュータの活用に繋げ、ROEを買う相場にならないと新しい時代の幕は開きません。今はこの形で構いませんが、2幕、3幕には水準訂正から、だんだん相場の内容を変化させねばなりません。果たして僕らは良い銘柄に出会う事が出来るのでしょうか? 折角、赤い糸で結ばれた相手に出会っても…後ろ髪をしっかり掴まねば、絵に描いた餅に過ぎません。歴史的なリフレ時代の世界的な大相場に僕らは位置している訳で、このチャンスを生かすか、殺すか?

我々の心の中に存在する壁を、乗り越えねば…ものにできません。

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投稿者 kataru : 2013年02月06日 11:46