未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年02月07日)

かたる:今日は新しい切り口を思いつきました。最近の円高で自動車株が大きく買われていますが、実際にどの程度、輸出企業の企業業績が潤うのか?…をテーマに考えてみます。かたるは円安の効果は認めていますが、円安=株高に繋がっている理由が全く理解できていません。よくテレビのニュースなどでは輸出企業が潤うので企業業績の改善が期待され株価が高いと言いますが本当でしょうか? 

貿易統計では既に赤字になっており基本的に円安は日本国にとってマイナスです。しかし製造業においては自動車の輸出が伸びると関連企業は幅広く相乗効果が期待され全体のパイは上がります。自動車産業だけではなく幅広い中小企業全体が潤うことも事実でしょう。何しろ、ここ近年の円高により中小企業まで、皆、新興国のタイやインドネシアなどに移転しました。自動車会社のトヨタや日産だけが移転を決めても生産は出来ません。一次下請けのデンソーや鬼怒川ゴムなどの参加が欠かせません。一次下請けだけでは無理で、二次下請けまで進出していますね。大きな部品なら三次下請けまであります。そうして自動車生産村が出来上がり、はじめて生産開始です。だから必ずメーカーが進出すると、一次下請けも一緒に海外工場を設けます。調べたことはありませんが、この相乗効果は10倍程度まで膨らむのでしょうかね? 貨幣乗数は8.6倍ほどですからね。今の日本で残っている中小企業の人は、勝ち組です。マツダのようなものですね。既に競争相手はないでしょうから、いきなり国内に生産を戻すのも至難の業でしょう。注目はこの後、マーチなどの価格が上がるかどうか?この話はだいぶ先になりますが…為替が120円、150円になれば可能性はありますね。

さて今回の円安水準を見て株価は急騰してきましたが、カタルはマツダの株価を見て当初から300円目標で350円程度まで容認かな?と考えてきました。理由は過去最高利益からの一株利益の計算で一株当たり30円だからですね。PER10倍程度が今の妥当価格でしょう。あるいは期待が存在し15倍程度まで容認されるかもしれません。しかしそのためには現状の為替水準が安定するかどうかを見極めなくてはなりません。故に現状は既に30円の10倍まで買っており、妥当価格なので350円程度まで容認され、もしさらに急騰するようなら空売りも…選択肢の候補になると述べています。この数字はいつ実現するのでしょう。おそらくフル寄与する7-9月期まで既に株価は読み始めており、この結果が判明するのは11月ですから、今は2月ですので先読みしすぎだと考えている訳ですね。決してマツダがダメになるという考えではなく、株価と時間の関係です。

さてトヨタはどうでしょう。マツダからトヨタまで株価が買われてきており、カタルは円安効果が充分に株価に反映されており、そろそろ株価が休む時期が来ると述べています。以前の野村証券やシャープ、アイフルと同じ感覚です。決して株価が下がるとは言っていません。この点を間違わないように…。仮に高値を買って株価が下げても、第二波は必ず来ます。今回の高値は再び抜かれるでしょう。つまり一時的な下げで…下げと言うよりお休みと言う方が妥当でしょう。プロは常にこのウェーブを利用し、鞘を取ろうとして失敗を続けるわけですね。さてカタルは前回のお休みを見事に当てていますね。野村を始めシャプやアイフルなどの人気株の高値を指摘しています。マツダは難しいのです。円安が何処まで続くかに影響を受けます。しかし計算では300円は妥当株価で、ここから上に大きく跳ねるなら仕手株になります。出来高に注目して下さい。今日は業績発表を受け株価が跳ねてくれば、半分程度は利食いするのが筋ですね。一度に売らずに何度かに分けて売りましょう。誰も高値は分かりません。神様だけですからね。しかし野村のように下げても、下値は知れています。だから空売りは歩が悪いですよ。余程、人気になれば可能性はありますが、その前に規制を受けるかもしれません。むしろ一番手より二番手銘柄が相応しいでしょう。そうです、トヨタですね。自働車では一番ですが、今回の相場ではマツダに先導され二番手銘柄ですね。

さてトヨタの生産台数は1000万台で国内生産は300万台で輸出は200万台と言う感覚です。つまり売り上げの2割が20%の利益に繋がります。ざっとですよ。正確には車種別に輸出価格を算定して計算をしなければならず、部品などの輸出入があるのでそれも考慮する必要性があります。しかし僕らはアナリストレポートを書く訳ではなく、大まかな数字が分かれば良いわけですね。だからこの程度で充分でしょう。四季報数字では今期の売り上げは21兆3000億円です。この20%は4兆円であり、為替は20%下落しているので、8000億円の為替効果が生まれているようですね。一株あたり232円ですね。つまり一株利益は500円程度になる訳ですね。株価は4860円ですね。ほぼ妥当株価ですね。上手くできていますね。だいたい計算通りに株価は進行しているようです。マツダもトヨタも同じペースで買われている訳ですね。今の計算は現状の為替を元に計算した株価数字ですからね。仮に100円になればまた世界は違いますよ。しかしほど良い水準でしょう。何しろ株価は既に7-9月期が明らかになる11月まで買っているのです。通常、株価は6か月先を読むと言われますから、最低2か月程度はお休みが入るのでしょう。あらら原稿を書いている内にマツダが300円をクリアしました。さて皆さん、今日から数日、出来高に注意して徐々に利食いを開始して下さい。何度も言いますが一度に売らずに少しずつ売ります。既に300円を超える上昇で、出来高は1億9千万株ですね。通常の1日分ですね。ここ一両日が注目でしょう。いよいよ最後の「飛び」の段階ですね。参加するのはディーラーマンやネット・トレイダーです。

一つの流れに変化が起きるという事は、強い相場なら別に流れが生まれます。サニックスが上がっていますね。しかし自民党は太陽光の買い取り価格を引き下げるそうですね。相場になるかどうか…この点が気掛かりです。金融はみずほが加速し始めていますね。しかし野村は、なかなかこの高値ボックスを抜けませんね。568円までゆっくり消化した方が相場は強くなりますね。分かりますかね。この感覚が…一気に駆け上がる相場は弱いとも言えます。一番強いのは爆発する第一波動ですが…。そのような相場は10年に一度程度あるかどうか…。今回は2003年に次ぐ相場ですよ。前回は2006年に、こけました。日銀がマネタリーベースを絞ったのですね。金融機関に利益の蓄積がないうちに、マネタリーベースを過去の反省から絞ったのですね。だから設備投資などへの循環景気波動に入らなかったのです。たっぷり利益を与えねば、リスクはとらないものです。

昨日、変化が出てきたのがグリーでしたね。僕が買ってから3回目の動きになりますが、これまでは何れも抜けていません。仕掛け人が不在なのですね。しかしこれほどの器ですから、誰かが仕掛けます。必ず…ね。ただし時期は分かりません。既に玉集めが開始されていると思われる007はどうかな? ようやく横ばい波動に入るかどうか…それともまだ下値があるかどうかは分かりません。おそらく横這い波動でしょう。みずほはどうしようかな? 実は昨日、おまじないに少し売りました。でも相場観としては大型株などで、完全に止まってから売った方が良いのでしょう。売らなくても構いません。まだまだ水準訂正波動は続きますね。しかし僕は常に効率を考えますからね。それで失敗をしている訳です。前回は007を買うために、上がるのを分かっていながら、売りましたからね。しかし速度計算を間違っていました。動きはなかなか見えない訳です。グリーも007も全体が休む時に活躍する銘柄です。しかし全体が休んだからと言って、必ず買われる保証もありません。他の銘柄に飛ぶこともあるし、相場が弱ければ全体がどれも下がります。

円安を背景にした舞台は一幕を終焉するのか…、それとも一幕の延長戦のアンコールが行われるのでしょうか? 今の相場イメージはそんな段階です。円安を背景にした一幕のスターはマツダなのですね。故に、この株価が、第一幕を仕切ります。3年前のカタル銘柄か…政策の読みも難しいものです。

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投稿者 kataru : 2013年02月07日 10:28