今日の市況(2013年02月08日)
かたる:休んでも強さを感じる相場展開ですね。多少は安くても良いはずです。特に関心のあるチャートは野村証券ですね。通常、高値保ち合いを抜ける場合、このように高値ボックス圏を、上限でもたつく形は買い場になります。ただ休みが少なく、抜けても一気に駆け上がるかどうか自信はありませんが、公募価格が568円の為に、そこに売り物が想定され魅力ですね。
既にみずほも値動きから見ると玉が枯れている様で、多少ボリュームアップすると、値動きが早くなっています。大量の資金を扱うファンドは、お金はあっても買う玉が揃わないものです。都合よく、増資を受けられるケースは余りありませんからね。会社側が困っているときに資金を調達しようとする企業はたくさんありますが、此方が買いたいときに株式を発行するような企業はロクな企業はありませんからね。デルのようにMBOが出来るのは、企業価値がかなり高いという事ですね。上場企業はシャープやソニー、パナソニックのように企業業績が悪化すると株式価値が大きく叩かれますね。上場企業の欠点は、大胆な構造改革が出来ないことにあります。シャープなどは狙われやすいですね。本当はある程度、内容が分かっている訳で、企業業績が大きく悪化する前に、MBOを実施して構造改革を成し遂げてから、再上場すればいいのでしょう。しかし日本の場合、このような投資層は育っていませんからね。
今日のソニーは大幅安ですね。もともと水準訂正の銘柄でしょう。潜在能力はピカ一ですが、経営陣が出井さん以降、いや大賀さん辺りまで遡るべきかな? なかなか恵まれませんね。今日のマツダは多少高いですね。昨日はよく出来高が膨らみました。この銘柄は為替水準にもより判断が難しいのです。最大PER15倍の450円まで買われても不思議ではありませんが、僕は昨日の出来高を見て値動きも早くなっており、休憩入りのサインではないかと考えます。相場は円安を糧に大きく水準訂正してきましたが、昨日の日経夕刊の十字路、野村の榊さんの18年間の円安と言う実質実効為替レートと言う考え方をよく読んでください。僕が円安=株高を懸念し、アベノミクスはマジックで、今は正しいがこの後の展開が見えないと言っていることを、示している一つの考え方が掲載されています。ソニーが果たして3000円、5000円企業に育つのでしょうか?
段々、銘柄選別が難しくなります。まぁ、野村証券のもう一段高の後の展開が見えませんね。J・TECや007は水準訂正とは別の動きですね。ここからのシャープも新しい展開を買うことになるでしょう。実は新しい候補銘柄が、昨日の原稿から浮かびましたが…自己資金が限られており、あまり手を広げる事は出来ませんね。あくまでも金融相場が中心なのでしょう。つまり銀行、証券、不動産の資産効果が表に出る銘柄群が主役の筈です。株は休んでいるときに買うものですね。出来れば、株価が上がる前に買いたいものです。だから材料の見極めが大切になります。
さてテクニカル上の判断も難しいのですね。出来高と株価の関係です。通常は一定の出来高が続くうちは買い続けて構いませんが、株価が上げ続けると、出来高が通常の出来高から大きく膨らみ始める時期が来ます。昨日のマツダのように…。このような場合は判断に迷います。ボリュームを上げ、一気に駆け上がることがあります。この動きが数日続き、株価が下がれば、そこで一旦休憩ですね。ところが、みずほのように…ボリューム全体がアップするケースがあります。この場合は息が長くなります。全体のボリュームが維持され、株価が上げ続けることもあるのですね。スケールアップするケースです。
終わりの判断か、スケールアップの判断か…迷いますね。
はたまた三井住友建設のように、明確な最後の飛びが見られずに、売り場が鮮明でないケースもあります。要するにケース・バイ・ケースで経験則がものを言う判断です。しかし出来高が膨らむという事は、市場から注目されているという事で、相場としては最終章の意味合いが強いですね。グリーや007のように、舞台の袖で、たむろする方が相場としては若いのですね。しかしプリマドンナに選ばれないことも良くあります。所詮は練習生のうちですから…。下積みが長く感じられるのが通例です。「映美くらら」さんのように、宝塚で大抜擢されるケースは少ないのですね。
小型株ほど値動きは荒く、現物株ほど値動きは荒くなります。つまり標準偏差が高いという事です。リスクが大きいわけですね。大型株は数年に一度しか活躍がありませんが、値動きは安定していますね。日経225銘柄は、概ね大きく動かないものです。現在のような10年ぶりの金融相場はそうあるものではありません。ただ既に3か月が経過し、現状認識は浸透し、相場は変化を欲しつつあります。この一幕の終焉は野村証券の動きに掛かっているのでしょう。米国では不動産市況が大きく改善し、カタルの推定では相当な含み利益が生まれている筈です。増資を実施し株数が増えましたが、野村や邦銀の活躍機会は増えています。ジャブジャブ資金を活用する一段高のスケールアップが生まれる筈ですね。アセアンの経済成長は速く、金利も高いのです。ここにヒントはあります。東証もアセアンを纏めるチャンスですが…それを実現させる器の人物が居るのかな? 所詮は野村ブランドの権力構造ですからね。集団から離れて、個人で活躍できる人間が何人いるか…。僕は少し枠を空ける作業をしています。舞台の袖銘柄を買い増ししたいけれど、自信もないからですね。あらら…上手く行かないものです。野村やみずほだけの一本勝負でも良かったのです。見極めには、もう少し時間が必要なようです。
投稿者 kataru : 2013年02月08日 12:04