今日の市況(2013年02月13日)
かたる:なるほど…株価と言うのは良く現状を把握しているものですね。四季報のグリーの決算数字からみて不思議で仕方がなかった株価動向の謎が判明しスッキリしましたね。今日は理由がわかったので安心した次第です。しかし、もたつく海外売り上げの謎はグリーの限らずDENAにも抱いています。LTEは欧州や中国では広がっておらず、日本と米国の話しなのでしょう。ガンホーだけが「パズドラ」の好調さで株高になっていましたが、もともとグリーは、これだけ株高になったのに株価は上げていませんでした。
今までの感覚の相場では売りなのでしょうが、正常な感覚に移行していますから、おそらく買い場だと判断しています。昨年、カタルはホンダの減額修正の決算発表時に、株価が大きく下がりましたが、買い場だと判断し今日の市況で書いたことがあります。同じ感覚です。今年の何処かの時点で海外売り上げの軌道化が見込まれるでしょうから、この下げは絶好の買い場になると考えています。このようなボックスを離れる為に、ジャンプする前の絶好のかがみの状態と考え、持ってない人は打診を入れて良いのでしょう。お奨めします。基本的に株の最大の買い材料は株価が下がることなのです。現状は1230円から始まり、現在は1170円近辺で推移しています。まぁ、此処から下げても1000円を割れるかどうかでしょう。むしろ確率的に上がる方が高いと判断しています。
ソニーはこんなものなのでしょうね。シャープは一段高が期待されます。金融ですがソロソロの印象なのですね。野村が最後のステージに入った様子で、三菱UFJの株価の鈍さが現状を物語っているのでしょう。やはり僕には今のアベノミクスマジックは、何かが欠けている印象なのですね。成長戦略をどうやり遂げるのでしょう。やはり地方分権など独自色を打ち出すしか、豊かな世界に移行できないかな? 技術開発や基礎研究で青色発光ダイオードの中村修二さんの事件以来、日本の技術者に意識変化が生まれ、僕と同じように大きな意識変化が芽生えています。この背景は終身雇用や年功序列と言った古き良き時代の仕組みが崩壊したためですね。安倍首相が賃上げを経団連に訴えていますが、経済的な論理からして通用しない小手先のドレッシングです。もともと誰でも作れる技術を日本の残そうとする古い製造業重視の固定観念でしょう。故に為替に拘る訳です。しかし日産自動車を見れば分かります。全体が上がったために日産も買われたと思われますが、日産にとって円安がそれほどプラスに見えません。むしろマーチなどの採算が悪化し、どちらが有利なのでしょうね。
国家と言う考え方が問われているのでしょうね。皆が英語を話すようになり、国際標準になり言葉の障壁が消えると時間はかかりますが、黒人のオバマ大統領が生まれるわけです。人気海外ドラマの「マッドメン」や「ヘルプ」と言う映画を見れば分かるように、スリーKなどが横暴な振舞いをしていた時代はつい最近ですね。しかしスーパーコンピュータやインターネットの発展で時代は加速度的に変化しています。豊かな発想を否定するような社会環境を創ってはなりませんね。アベノミクスの第一弾の続きが何処まで通用するのか分かりませんが、甘利発言で相場を維持できるほど簡単でないのは、三菱UFJの株価を見ると分かります。まだ純資産価格をクリアできないのですね。本来なら自社株買いをすべき株価位置です。ソニーも構造改革に目途が立っているなら自社株買いをしても悪くない筈ですね。ところが…この背景はROEと言う投下資本に対する経営効率を考えてない日本の風土にあるのでしょう。
太陽光発電の買い取り価格が下げられるようでは、何処に日本の戦略が存在するのでしょう。EVの戦略は進むのでしょうか? 株式市場ではまだこのような変化は生まれていません。業績面で裏付けが取れるのは自動車だけですね。大きく下がった株価のリバウンドは終わったと思われます。理由はソニーやパナソニックの動きから推察できます。本日のグリーは仕掛けと思われますが、簡単に株価は崩れていますね。DENAにしてもグリーにしても、業績面では夜明け前の印象です。ここで叩く理由は買うための叩きなのでしょう。大型の材料株から、やがて相場がなかった小型株に物色の矛先は向かうのでしょうが、為替などで大きく上下するだけの相場では、アベノミクスは失敗し副作用が懸念され参議院選挙まで持たない可能性もあります。
相場は売りではなく買いの筈、アベノミクスの第一弾は間もなく終了を迎えるような印象を抱いています。どちらにしても野村証券の株価を注目されておかれれば良いのでしょう。グッピーに始まりグッピーに終わる。
投稿者 kataru : 2013年02月13日 10:43