今日の市況(2013年02月21日)
かたる:昨年、10月からマネタリーベースの話を中心に株高になる展開を予想し、今年になってから信用創造の話を何回も展開しています。理由は経済活動の基軸だからですね。物事の成り立ちは根幹が決まっています。生物ならDNAの構造が基本になり、最近ではiPS細胞が様々な器官に変化することが分かっています。おなかの中の人も誕生当初は、しっぽが生えているそうで、胎児の進化の過程でこのしっぽが消えて行くとか…。物事の論理は原因が存在し結果が生まれます。途中で複雑な要素が働き、当初の予想通りにならないことは当たり前の事です。故にカタルは相場を見ながら、自分の相場観をいつも修正しています。ただ基本構造はあまり変わりません。
先日、自民党は交際費の区分見直しに着手しました。一見すると大きな影響は与えないように思えますが…僕は日本経済の力強さが、この政策だけでもかなり戻ると思っています。数年前、カタルも特別税務官から所得の査定を受け、交際費の多くが認められませんでした。銀座のクラブは一人で席に着いただけで4万円、二人で飲みに行ってボトルを入れると、だいたい12万ほどでしょう。勿論、高いシャンパンやワインを空けると別料金です。何処にでもある数千円程度の安物ウイスキーの話です。銀座は大概、どんなワインも電話を掛ければ届くようになっています。店になくても専門の業者が届けてくれますからね。
さて、この区分見直しですが、現状は一人5千円程度の料金しか交際費として認めてくれませんが、それが大きく変わるとクラブも社用族が増えるでしょうし、上司の権力が増すので部下のモチベーションも上がるでしょう。その事が仕事にエネルギーを与えるかもしれません。銀座界隈のテナント料も上がり不動産価格も上がる可能性が出てきますね。ここでカタルが言いたいことは、信用乗数効果と言うものは無限に高められるのですね。現状は7倍弱でしょうが…この貨幣乗数効果を10倍、12倍と高めると人間が元気になっていきます。チャンスが巷に溢れるようになれば、人間のモチベーションは上がり社会に活気が生まれます。小さなことですが…この積み重ねが大切で、明らかに日本経済は反転しています。
さてカタル君は、近年はあまり個別企業の業績分析をしたことがありません。理由はやってもやらなくても理論通りに価格形成できない市場だったからですね。故に日経産業新聞や日刊工業にフジサンケイと新聞もあまり読まなくなりました。材料を探しても無駄だったからです。しかし最近はようやく少しずつ理屈通りの動きがみられるようになっています。投資家が戻って来ているのでしょう。もともと水が高いところから低いところに流れるように、お金は利回りが高い方に移行します。昨日のROEの考え方は基本な考え方の一つです。日経の記者は肝に銘じて記事を書かねばなりません。あなた方の書き方が日本の経営者を教育しているのです。間違った記事の書き方は日本経済を弱くしています。貴方自身が勉強してよく考えて記事を書いて下さいね。ROEなのですよ。
ただバフェットさえ食品株を好むように、景気敏感株と言われる、景気動向に左右される業種は収益の安定性がありません。僕にはゲームの利益は質が悪く、家電販売や車の利益は質が高いとは思いませんが…一般的な世間の認識は、ゲームは時間の無駄で非効率な時間の使い方と見られがちです。それでは絵画や音楽は認められるのでしょうか?不思議ですね。人間が癒される時間や趣向は、個人的な判断で決まります。セックスに快楽を見出し、ベットでの彼女との会話の時間も癒しの時間でしょう。最も高度な楽しみは会話の変化ですね。有意義な発想を与えてくれる友との会話は素晴らしいものです。自己啓発を触発させてくれるものは、ありがたい時間です。モチベーションを高めてくれる時間は、素晴らしいのですね。心が揺さぶられる時間を大切にしなくてはなりません。
カタル君は、あれは平成5年だから…既に20年近く前の話になりますが、東京に出てきて失敗続きで勉強不足を感じ、証券アナリスト試験を受ける為に勉強した時期があります。まぁ、もともと勉強は苦手と言うか、馬鹿ですから時間はかかりましたが、どうにか資格は得ました。しかし…自分の投資技術が上がったかどうか…。小さな積み重ねで、これまでに数十億円も飛ばし、生きた実践をしてきたことが少しは生きているかもしれませんが、残念ながら、この世界は非常に難しい世界です。そりゃ、そうですね。成功すれば兆円単位の世界です。中途半端な数字は存在しません。しかし組織が後ろにあれば、かなりカバーできます。金融危機時のサブプライムローン問題からCDSへの想像は難しくなかったですね。しかし組織を離れたメディアの報道だけの世界では…あの進展は見えませんでした。故に失敗をしたわけです。
先日、テレビを見ていたら、登山家の竹内洋岳(ひろたか)さんが出ていました。彼は「登山は想像だ」と述べていましたね。きっと自分が登って行く山のルートを頭の中で描いて登って行くのでしょう。2007年のパキスタンのガッシャーブルムⅡ峰で、彼は雪崩に巻き込まれ、腰椎破裂骨折の重傷を負い仲間二人が死にましたが、彼は奇跡的に生還しました。その時の体験談は、彼の想像力が感じられるエピソードです。今はこの辺を流されている。間もなく平らな所になるから雪崩が止まるかも知れない。しかし残念ながら、彼のイメージ通りにならず、そのポイントも通過します。次は大きなくぼみがあったから、そこで止まるかも知れない。…と彼は流されながら考えたそうです。しかし、残念ながらこの期待もむなしく終わり、更に流されていくのですが…。その中で悔しさと怒りが込み上げてくると言うのです。自分は何故、この事態を想像できなかったか…。そんな内容でした。
この話を聞いて僕は相場を考えました。相場観も同じように想像力なのですね。何度かカタルは相場が手に取るように分かる瞬間がありました。明日のストップ高が読めるようになっていた時期もあったのです。しかし残念ながら長くは続かないし…途中で見えると思ったのに幻の経験も多くしています。似ているな…とこの話を聞いて思いましたね。先日、AKBの秋元さんの日常生活を取材している場面が報道されていました。今のプロのレベルと言うのは…あの世界を言うのですね。とても怠け者の僕には出来ませんね。彼の感性と行動力はすごいですね。あの時間に追われる展開をこなし、不可能を実現させていく集団は、みんながプロ意識を高め切磋琢磨して創り上げて行くのでしょう。
最近、時代の変化が速くなり、昨日はバロックの話しから利益の質を語りましたが、何故、昔の時間と今の時間は違うのでしょう。それは専業性の違いでしょう。プロの領域は素人で見えるものではありません。所詮は理解さえも出来ないのです。プログラムの世界だって想像力なのでしょうね。少し前にシャープのIGZOが偶然の発見から生まれた産物だと書きました。ある研究員が電源を切ったのに画像が切れなかったのですね。この現象を応用した技術だと述べました。この記事は日経産業新聞からですが…、偶然、目にした現象が新しい発見に繋がるいい実例です。
先日、ブツブツと隣の浜ちゃんと一緒に久しぶりに会って一杯やりました。彼等との時間は楽しみの時です。その誘いの電話での会話で、ブツブツは暖炉の話をしていました。彼は軽井沢に売れない別荘を持っています。旧軽井沢なので…資産価値は想像がつくと思います。薪で暖炉に火を入れますが、最初は7本から8本程度燃やし、暖炉が温まれば、今度は2本から3本で充分だと言うのです。これと同じで景気の初期段階は想像以上にエネルギーが必要だというのですね。この話を聞いて…2006年の日銀の失敗を連想しました。確かに米国発の金融危機に影響を受けたのですが、主要因は日銀の金融引き締めが原因で景気後退が長引いているのです。デフレから適度の成長への復活には、バブルが必要なのでしょうね。朝鮮動乱の時もそうです。日本の復興を助けたのはあの戦争のおかげ…。
分かりますかね?今度は本物になる可能性は限りなくあります。つまりバブルとも思える状態まで相場を暖めないと正常な動きにならないのでしょう。しかし現状はPER10倍の世界ですね。ゴールドマンサックスのハッチウス氏は米景気の二番底懸念は和らいだと述べているとか…。一見すると、当たり前のことは何故、今頃、指摘するのかな?とも考えますが…大きな流れを想像して下さい。ベルリンの壁崩壊から東西冷戦の緊張が緩み、金融デリバティブの加速から新興国に流れた大きな流れの資金が、再び先進国に流入するのでしょう。この記事は目先的な財政の崖の話が中心に書かれていますが、竹内洋岳さんの想像力を利用すると、このような発想に繋がります。
さて今日は想像力の話をしていますが、今日はこの夢がもっとも大きな銘柄は明らかに007なのです。この銘柄の潜在的な夢の大きさは無限の広がりなのですね。それと同時にグリーが昨日は一番人気です。一般的には売買高や売買代金、値上がり率に注目が行っていますが、実際は違いますよ。実際はTICK回数が現在の人気指標なのです。証券界はおろかな集団ですね。何故、人気指標を変えないのでしょう。現在の人気指標は明らかにTICK回数ですね。売買が成立した数です。小さな注文も大きな注文も価格がカチカチ動いた回数が人気の目安です。最近、グリーは常に一位です。どうしてか? 株価は下がっていますが、分岐点を迎えているからですね。今日はその辺りを解説したかったのですが…バックボーンを解説していたら長くなって…今日はここまでにしましょう。何故、グリーが転機を迎えているか? 時間をかけながら、一つの事例として解説して行きたいと考えています。
冒頭の…原因と結果、様々な要因があり選択を迫られます。その選択の結果、再び新しい現象が生まれます。確かに僕はグリーも買っているし、007も買っているが、決して薦めている訳ではありません。昨日、注目していたサニックスが新値を取りましたね。しかしこんな銘柄は、想像力が膨らみませんね。何故なら自民党に国を変える力があるのかどうか?見えないからですね。利権闘争を餌にする自民党の体質は容易に変わるものではありません。僕は内部の裏方に人脈が多少ありますから、実態をよく知っています。だからサニックスは良い要素を秘めており、カタルも株価が低い時は注目していましたが、人気化してからドンドン大相場に発展するようには見えないのですね。想像力NO1は、見えない利益を有する007でしょう。同時にリスクは非常に高いのですが…。やはりピカ一です。グリーは出来高バランスに、何度も、注目しろと述べていました。カタルの想像通りなら、いくつかのパターンがあります。その予想を述べようかと背景を語っていたら、今日は長くなり、明日にしましょう。
投稿者 kataru : 2013年02月21日 10:16