今日の市況(2013年02月25日)
かたる:市場には幾つかの命題があります。私にとっての…と言うべきかもしれません。カタルは日産自動車のリバイバルプランの時に、日産自動車をお客様に株をお奨めして手掛けたことがあります。ところが日産は今でも、なかなか市場の反応がカタルの株価イメージと合わない現象が長く続いています。カタルのイメージでは、日産は常に業界をリードして行動しているように感じています。しかし何故か、株価の動きは地味なのです。中国市場への展開は、ホンダが早く一番手の筈ですが、今では日産が一番です。トヨタは後発で世界のトヨタと言う割に、中国では大きく出遅れています。タイへの生産移転も、日産が主導的な役割を演じてきました。その後もロシアでの動きも、日産は行動的な動きを展開しております。
今回は人事面で他社を大きくリードしています。今日の報道によれば…『「私が最初でいいのか。私が失敗したら後が続かなくなるかも」-水口美絵さん(44)は日産自動車で女性として初めてチーフ・プロダクト・スペシャリストに抜擢された。新車の企画から投入までを統括する責任者で、手掛けた新型車「ノート」は昨年9月に発売した。』と報道されており、この8年間で女性の管理職が4倍の6.7%になり、17年までに10%まで引き上げるそうです。女性の力が優れていることは様々な販売データから証明されており、日本は大きく遅れているので、必要な改善点でしょう。米国の自動車産業では3人に一人がマネージャークラスなのだそうです。一方、ホンダやトヨタは1%以下なのが現実だとか…。何故、企業イメージが斬新的なのに、株価は地味な動きなのでしょう。
昨日、ラジオ番組でイリーナ・メジューエワさんがゲストに招かれ、ショパンのノックターン作品9-2のピアノ曲を演奏されていました。彼女の弾き方は少し解釈が違うようでとても新鮮でした。きっと彼女が美人だったので惹かれたのかも知れません。彼女はロシア人ですが、日本を愛し現在は京都の住んでいるとの事です。日本語も上手く、お酒も好きとか…37歳かな?だからおばさんの口なので…女性としての賞味期限(表現が悪かったらごめんなさい)は切れているかもしれませんが、しかし大人の女性を感じさせる魅力を秘めている感じです。日本の歌舞伎などが好きだとか…。1カ月に1回程度は見に行くと言いますから、かなりのファンのようです。その彼女が惹かれた曲が、ビゼーの歌劇“真珠採り”から“耳に残るきみの歌声”だそうで…何度か聴いた中でアルフレード・クラウスが最も好きだというのです。素晴らしい曲ですね。フランスにオペラか…知識のない僕はオペラと言えば、イタリアを連想したのですが…。
なんと知識がない事か…。株以外はほとんど何も知らないカタル君、新聞は良く読むのに…。最近は時間がありますから、昨日はこの「きらクラ」と言うラジオ番組を切っ掛けに「Je crois entendre encore」のネットサーブをしたのです。ニコライ・ゲッタ、ローレンス・ブラウンリー、ベニアミーノジーリ、ローランドビヤソン…と変わったところでは、デビッド・ギルモアやアルフィーBOEなど…。多くのメンバーが、ビゼーの「耳に残るきみの歌声」に魅せられています。ここではイリーナ・メジューエワさんが好きなアルフレード・クラウスをご紹介します。オペラの解説は此方…歌詞の訳はこちらです。他の人の歌を聴きたければ此方が良いでしょう。しかし同じアルフレード・クラウスでも少し此方のものは、違った印象を抱きます。彼はスペイン人なのですね。
こんな感じで2時間以上もネットサーフィンをした次第です。皆さんは、このように同じ歌を何度も…別な歌い手で聴いたことがあるでしょうか? 微妙な違いが沢山ありますね。そうして、それぞれに秘めた魅力も感じられます。つい他の曲も聴いてみたくなります。オペラの世界も奥が深そうですね。何故、カタルがこの事例を持ってきたか分かるでしょうか?色んな切り口が考えられます。一つは現代の便利さですね。少し前の音楽は貴族社会の楽しみで、一般の人は、祭りの盆踊り程度のものだったのでしょう。しかし今の時代は様々な一流アーチストの演奏を楽しめます。そうして比較も出来ます。更に様々な事がネットを通じて分かるようになっています。
カタルは、しばらく国会図書館に通ったことを覚えています。セールスをしても無駄だったからです。折角、株をお奨めしても下がるのは分かっており、無駄な努力をするより過去の株のデータ集めをする為に、毎日、国会図書館に通い、過去の新聞を読み漁りました。この時間が1年程度あったでしょうか? データを拾い集める作業は大変で、ノートに数字を書き写し、手計算でいろんな指標を作るのですね。カタルはこの時期に、今ではすっかりお馴染みの騰落レシオを、自前で過去に遡って10年程度のデータを作成しました。90年代前半の話しです。まだコンピューターも一般化されていません。しかし今では過去の株価データも直ぐに分かり、簡単にいろんな指標が手に入ります。
ネットの進化を実感している一人です。つまり「アラブの春」は必然的に興り、文化の速度は飛躍的に高まっているのですね。昨日、触れたNHKでは「古代ギリシャ 脅威の天文コンピューター」と言う放送ですが、あの「アンティキティラ島の機械」は多くの科学者が解析参加し、不可能と思われたことが分かるようになりました。ネットは様々な人を繋ぎ合わせる効果をも秘めています。あの手の見えない、先の分からない分析は、発明や発見と同じで、一つのヒントが非常に重要なことが分かります。ある些細な切っ掛けが、文化の進化を加速させるのです。時間軸を大きく進める事が出来ます。
金融危機を克服したと思われる米国ですが、実は日銀の失敗を考えると、今の時期が非常に重要なことが分かります。ブツブツの暖炉の薪の話です。もし金融危機がなかったなら、通常、今の時期は金融緩和を止めても構いませんが、大きく傷ついた金融界は、正常な状態に戻ったとは言えませんね。米国の金融の株価を見るとよく分かります。確かにSP500も高値圏だし、景気の状態も良いようです。しかし今は非常に大切な経済政策の段階だという事が、過去の日本の実例から分かります。金融機関が過大なリスクを取れるほど儲けさせねば、経済は正常に動かないのでしょう。しかしメディアの報道は違いますね。
世の中には様々な解釈があります。シャープの公募増資の観測報道により、株価は下げていますが主従の関係が違いますね。株式投資は投資するタイミングが非常に重要ですが、シャープは、何故かお気に入りの会社の一つです。何故なのでしょう。亀山に留めればいいのに…浮かれて堺にまで工場を新設した命取りの行動のせいでしょうか? それとも、あの会社に流れる理念のようなものを、感じるのでしょうか? 失敗しても何故か魅力のある会社はあるものです。人間でも同じですね。白川道などは犯罪歴もあるのですが、何故か、惹かれる作家であり、彼の歩んだ人生(病葉流れて)に魅せられるのは、何故でしょうね。世間では見向きもされない人間を支える中瀬ゆかりと人も面白そうな人です。シャープにも似た感覚があります。僕はアルフレード・クラウスよりベニャミーノ・ジーリの歌い方の方が好きなようです。同時にデヴィッド・ギルモアの演出も素敵ですね。
投稿者 kataru : 2013年02月25日 11:52